著書『減速して自由に生きる:ダウンシフターズ』、池袋のorganic bar『たまにはTSUKIでも眺めましょ』で有名な▼髙坂勝さんという方がいます!
過労自殺するくらいなら『減速して自由に生きる:ダウンシフターズ』を読もう!池袋の『たまTSUKI』にも行きたくなるよ! - A1理論はミニマリスト
この髙坂さんをミニマムに説明すると、
大量生産大量消費社会で生き方まで消耗するくらいなら、収入は落として『幸福感』を上げた生き方をしたほうがいい!特に▼『半農半X』!
という感じです。
(※あくまで僕の印象です)
そんな髙坂さんが、ミニマリスト佐々木さん編集で▼新刊を出すというので、ものすごく気になってたところ、、、
次の時代を、先に生きる。 - まだ成長しなければ、ダメだと思っている君へ -
- 作者: ?坂勝
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2016/10/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
佐々木さんから、
「じゃあ、A1兄さんに献本しますよ。」
と言われたので、タダでもらいました!(つるセコー!!)
ワニブックスさんから本が届いた!!
— A1理論はミニマリスト (@A1riron) 2016年10月29日
ワニブックスさんから献本頂いた高坂さんの新刊を遅ればせながら読みます!! pic.twitter.com/TgkyuyMYVq
— A1理論はミニマリスト (@A1riron) 2016年10月30日
しかも、、、
なぜかもう一冊届きました!(笑)
ワニブックスさん、太っ腹!(笑)マスヤゲストハウスに寄贈してくるかな? pic.twitter.com/fU0qX1seYq
— A1理論はミニマリスト (@A1riron) 2016年11月2日
というわけで、2冊目はブログ仲間のちえりさんに貸したあと、下諏訪のマスヤゲストハウスの本棚に献本予定です!
(だって、下諏訪って、「次の時代を、先に生きてる人」多いもん!!ww)
で、僕はこの本、タイトルがものすごくいいと思うんですよねぇ。
社畜を小馬鹿にし過ぎず、ミニマリストを主張している感じで。
黒田官兵衛の、座右の銘、
「人に媚びず、富貴を望まず。」
みたいな。
ちょうど同時期に上諏訪の「リビルディングセンタージャパン」がオープンしたこともあり、カバーの大きな「Re:」という文字もいい感じ!!
というわけで、読み始めたものの、内容はめちゃくちゃボリューミー!!w大容量です!!w
しかも、髙坂さん自体が▼「緑の党 グリーンズジャパン」という政党の初代共同代表なこともあり、経済問題とか、国際政治とかの話がかなり出てきます。
この辺は、僕は政治経済は国内も国際もかなり好きで、大学時代からゼミもアメリカ政治だったし(ほとんど行ってなかったけど)、一応、アジア政治経済がメインのメルマガを書いていたので、そこそこ楽しくは読めました。
が、いわゆる「普通の人」にとっては政治経済の部分はちょっと胃がもたれるというか、僕もぶっちゃけ、読んだ時が▼体調が悪い時だったので、ちょっとしんどかったです。
体調悪い時はお昼ご飯にレバニラ炒め定食を食べると午後からめっちゃ回復するよ! - A1理論はミニマリスト
これ、読むのにかなり時間かかるよね。高坂さんの46年くらいの人生が凝縮されてる。
— A1理論はミニマリスト (@A1riron) 2016年11月3日
世に出回っている多くのミニマリスト本が20代後半から40歳くらいの人が書いた本に対して、この本を書いた高坂さんは46歳くらい、しかもかなり濃いい人生を歩んでおられて、しかも今回の本はかなり熱が入っているので、読むのにかなりの時間とエネルギーが必要だと思いました。
で、完読して思ったのは、
「20代30代の人は特に『気に入ったところ』をメインで読んだほうがいい」
ということでした。
オススメは、ミニマリズム、半農半X、地方移住、空き家活用、ナリワイ、逆トリクルダウン等のところです。
ここらへんで「ピンッ!」と来た箇所に付箋を貼って読み返すのもいいでしょう。
逆に読んでてしんどかったのは、雇用の不安定感や国際政治経済の部分。
ここら辺はガチで読むと、現在も社畜生活している人はネガティブになってしまう可能性があるので、1回目はまぁ、読み飛ばしてもいいと思います。
ここら辺を読み飛ばしたとしても、十分、元は取れる本だと思います。(俺は買ってないけど)
で、しばらくして、元気がある時に読み飛ばした部分を改めて読むのがいいと思います。
というわけで、以下、僕が心に響いた箇所を抜粋して感想を書いていきます!!
電車が来ると「飛び込んだらラクになれるかもしれない」と何度思ったことか。たかだか自分の担当範囲の売上数字のために、いのちを捨てることまで考えが及ぶ。
サラリーマン時代の高坂さんの話。ヤバいですねぇ。
僕も営業マンだからこの心境はわからなくもないですし、今まで▼こんなような人を多く見てきました。
今日、仕事の会議に行ったらメンバー5人中3人が過労自殺寸前だった話!! - A1理論はミニマリスト
けど、僕が能天気なのかもしれないですけど、
「まぁ、クビになったら別の仕事すりゃあいいや。俺が頑張ってダメなら誰がやってもダメだろ、こんなの。」
とか、
「そもそも目標設定がおかしいだろ、この会社、アホちゃうん。」
とか思ったり、言ったりするタイプなので、どうにかアラフォーまで生きて来れましたw
僕が生き残れた要因は、派遣でいつでも辞めてもいいと思ってたことと、自分に自信があったこと、常にミニマリスト生活で無駄使いしてなかったことが挙げられますw
僕の経験上、自分を思いつめる人はやっぱり病んでいく傾向があるように思えます。
どうせ世の中、無能な人間ばっかりなので、思いつめず、怒鳴ったり、机蹴ったりしたほうが精神衛生上いいに決まってますw
ま、こんなだから俺は仕事が続かないんだけど、そんな▼自己肯定感が強いところが長所だと思っていますw
『他者評価』なんて断捨離!『自己評価』で生きた時間だけが「自分の人生」だ!! - A1理論はミニマリスト
ま、▼ジン・フリークスが僕の理想のミニマリストってことで。
最新刊発売!HUNTER✖︎HUNTER33巻のジン・フリークスの言動が、僕の「理想のミニマリスト」過ぎた! - A1理論はミニマリスト
かつて大航海時代。ヨーロッパ人たちは、世界中を植民地化していく。最初は、原住民を街で働かせようとした。労働の対価として貨幣も支払った。しかし皆、村に戻ってしまう。
これは▼「メキシコの漁師の話」と似ている。
【悩んだときに読む】「メキシコの漁師」の話 - NAVER まとめ
僕はこの地球上で▼北回帰線と南回帰線に挟まれた赤道付近エリアは、
「働きたくないでござる!」地域
だと思っているw
なんせ一年中暑すぎる。働いたら負けだw
その割に一年中バナナがなってるし、ヤシの実をナイフで傷つけて、そこから流れる汁を置いておくだけで▼『ヤシ酒』が出来たりする。
つまり、食料はおろか、酒にさえ苦労しないエリアだ。
そんな豊かなエリアで一生懸命働いているバカは、欧米人、華僑、日本人の駐在員や商社マンとかだw
結局、雪が降るエリアの人間は、冬に向けて『貯蓄』という概念ができたんじゃないかな?
ツンドラ地域や痩せた土が多いヨーロッパはその『貯蓄』を『略奪する』という概念が強い気がする。
しかし、赤道エリアは『豊か』だ。
人類の祖先がアフリカで誕生したというなら、そういう南国人こそが人類の原点だと僕は思う。
日本人で言うと、沖縄人や宮崎人が比較的それに近い。
そういう僕の祖先は700年ほど宮崎で生活していて、その子孫である僕は大都会東京の新宿区にいても日向ボケしていますw(でも周りに東南アジア人いっぱい住んでるからすごく自然体で生きれる!ww)
都会でナリワイを起こすのは難しくない。市場も顧客ターゲットも無限大だ。しかし、農地がない。農地がなければ、都会と農地がある遠方とを往復しなければならない。いわゆる二拠点居住。昨今、デュアルライフとも言う。これはまさに私の30代後半から現在までの生き方だ。とっても楽しい。都会と田舎のいいとこ取りである。
二拠点居住、いいですよねぇ。
僕も東京と下諏訪の二拠点居住みたいなものですw
僕は、いきなり地方移住しても姫姉様みたいに失敗する可能性も高いので、まずは都心から近い田舎のゲストハウスを拠点に二拠点居住するのがいいと思っています!
東京だと、僕が通ってる下諏訪や、千葉の金山、鎌倉、甲府、秩父、最近行った熱海も良かったです。
夜行バスOKなら、最近、ゲストハウスが林立している新潟や、農業体験ができる山形とかもいいと思います!
関西人なら、和歌山や岐阜、岡山や尾道、最近注目されてきた僕の故郷の姫路もいいと思います。(相変わらずガラは悪いけどw)
宿泊したゲストハウスで「ピンッ!」と来た地域に何度も通い、ゲストハウスバーをメインにその地方の人たちとfacebookメインに徐々に仲良くなっていき、最終的にその口コミでいい空き家を見つけるのがいい移住パターンだと思います!
こうして料理ができるようになると、出来合いのものがマズく感じるようになる。
料理もありますが、地方だと、水や空気が美味しいからか、めちゃくちゃ食べ物が美味しいんですよねぇ。
特に長野はめちゃくちゃ食べ物が美味しい気がします。
東京で毎日、美味い美味いと食べてる西友の弁当が長野では一瞬でヤムチャ化しますからねぇ。
マスヤのキョンちゃんが、
「東京のサイゼは美味しいけど、長野のサイゼは美味しくない。」
と言ってたけど、長野の食べ物のレベルが高過ぎるんだと僕は思います。
特に下諏訪で食べるものはゲストハウス自炊も含めてめっちゃ美味しい!!
そうして「THE 消費者」から抜け出そう。GDPを減らそう。
経済界と財界に怒られそうだ。でも幸福感は増すのだから。
このフレーズはこの本に何度も出てきます。
「GDPを減らそう」
がこの本のテーマらしいので。
確かに、年収が高くても「幸福感」は上がらないのは▼統計でもすでに証明されています。
高城剛トークライブ『旅は、人を幸せにするのか?』に感じた「ミニマリズムの時代」 - A1理論はミニマリスト
ただ、僕はGDPはどうでもいいかな。。。
ミニマリストや地方移住希望者、ゲストハウスやコワーキングスペースの運営者、上諏訪リビセンメンバーやお助け隊・サポーターズの人たちといっしょにいると、世の中の主流がミニマリストのように思えて来るけど、ほとんどの人たちは「THE 消費者」だと僕は思っています。
これは少なくともあと50年くらいはそうだと思っています。
そんな僕は▼黒田官兵衛と同じような人生観を持っています。
天下最も多きは人なり、最も少なきも人なり。(黒田如水) - A1理論はミニマリスト
なので、国とか、世間の人とかは割とどうでもよくて、
自分と親和性の高いエリアに、自分と親和性の高い人たちだけを集め、そこに『チャンスの国』さえできてしまえば、それ以外の世界は割とどうでもいいかな
って思ってます。(A1理論!)
少しでも食べ物を自給できるという自信と経験は、人生の土台を大きく変える。
これが髙坂さんの本の魅力かな~。
やっぱり、実際に農業をやってる人の言葉は大きいです。
下諏訪で農業やってみたくなりましたもんw
二拠点生活なら米とか野菜とか作れる気がしました。
ノウハウだけ匝瑳市に学びに行ってもいいかな?w
田舎では食べ物に事欠かない。餓死したくてもできない。
これは田舎あるあるですねぇ。
ほっておいても近所の人が野菜を持ってくるw
僕の生まれ育った姫路も、ど田舎というわけではないですが、野菜とか、場合によっては魚とか、家に大量にありました。
実家に帰れば、
「借金生活なのに、なんでこんなにこいつらポジティブなんだ!?」
って思いますが、餓死したくてもできないくらいに物資が豊かなのもその一因なんだと思います。
(自分たちの借金額を理解していないのが最も大きな要因ですが。。。)
読者が、次々と田舎に移住していった。空き家を借りて暮らす人が多い。1ヵ月で1万円~3万円が相場だろう。中には家賃はタダとか、年で5,000円などという破格のケースもある。
▼この流れはけっこう昔からあった。
- 作者: グレゴリ青山
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2009/11/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 3人 クリック: 204回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
下諏訪仲間の中田五郎さんも高知の四万十川流域に家賃無料で3年住んでたらしいし。
最近は長野の諏訪地方でも一軒家で家賃1万円、DIY自由、なんていう物件も出てきた。
空き家の増加に伴い、今後は日本中▼尾道状態になっていくことも予想される。
オラ!ワクワクしてきたぞ!!
大抵の人たちはセルフリフォームする。大工道具を揃え。朽ちた部分を壊し、修復してゆく。重要な部分を先に直して、あとはゆっくり何年かかけて作業を進める人が多い。皆、大工作業を身につけてから始めるわけではない。やりながら大工作業を学んでいくのだ。
こういう人、最近、増えて来てますね~。
▼この本では重要事項の「床張り」についても書かれています。
僕的には、職業訓練校や求職者支援訓練で、大工や左官の基礎をお金をもらいながら半年~1年くらい学んでしまうのが一番、いいような気がします。
地方は倍率高いですが、東京は倍率低かったりするので、その学校の間は東京のシェアハウス生活でもいいかもです。
また、上諏訪の『リビルディングセンタージャパン』の「お助け隊」改め「サポーターズ」を何日かやれば、東野さんから直々にコツを教えてもらえたりできます!贅沢!!
昨今小さな家を作ることが話題になってきた。タイニーハウス、スモールハウス、アースバックハウス、ヤドカリハウス、トレーラーハウス、モバイルハウス、ツリーハウスなど、何かと話題になっている。
いやー、ミニマリスト業界やゲストハウス業界でよく耳にする「ハウス」ばかりですねぇw
▼小屋フェス的な。
長野で開催されていた第1回『小屋フェス』は行かなかった人が可哀想なくらいの神フェスでした! - A1理論はミニマリスト
そうそう、その小屋フェスにも出展してた「YADOKARI」さんが、今度▼東京でタイニーハウスバーを作るらしいですよ!!
【タイニーハウスで空地活用】移動可能な小屋やDIY屋台で文化が生まれる場所を作る - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
タイニーハウスやDIY屋台などを使って、空き地やデッドスペースを“文化が生まれる場所”に変える実験的な取組み、東京日本橋の神社横に「BETTARA STAND」を作ります!コミュニティビルドをテーマに街の人やサポーターと共に施設を作るワークショップやイベントを多数開催。
いやー、楽しそう!!
ここでミニマリストオフ会したい!!ww
というわけで、クラウドファンディング中なので、ご興味ある方は支援してみては??
空き家を自らリフォームしたり、小さい家をセルフビルドしたり。それには都会より田舎がいい。フリーターや非正規やナリワイなどの低収入でも、一軒家に住めるのだ。そこに至るまでシェアハウスで暮らすもいいだろう。
「夢のマイホーム」と言われたのも今は昔。
マイホームなんてそこらへんに転がってて放置されて、持ち主は固定資産税や維持費に苦しんでる。
ただ、個人的には田舎のシェアハウスが理想かな。
独身主義者でミニマリストの僕には一軒家は大きすぎて。。。
地方シェアハウスもっとできろ!
特に下諏訪に!!ww
GDPを上げようとすればするほど、競争がさらに激しくなり、それなのにGDPはさして上がらず、格差が広がり、貧困層の数が圧倒的に増える、という現実が待っている。
人類は20世紀をまだ引きずっている。
GDPと幸福感が正比例していた季節は過ぎて、今は逆に反比例しつつある。
しかも、それは庶民においては特に顕著で、富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる。
これは本書のテーマでもあるだろう。
真実だとは思うけど、僕は「足るを知る」ミニマリストなので、
「銃声のしない国で、毎日、日本食が食べれて、ブログが書けて、借金がないだけで十分、幸せ。」
と考える人間ですねぇ。
GDPという数字や、年収という数字より、自分の心の持ちようが一番大事だと僕は思います。常にポジティブに!!
そろそろ質の成長に移行しよう。成熟した生き方になろう。成熟社会へ歩み出そう。それには質のある仕事に戻ることだ。誰かに勝つ、他者に勝つ、という仕事ではなく、誰かに喜んでもらう、世の中に役立ち貢献する、という仕事だ。勝とうとしないから、小さなマーケットや顧客にいい仕事ができ、口コミだけの小さいなりの安定した収入になる。
おそらく、バブルの頃は経済は「入れ食い」状態だったんじゃないかな?
作れば作るほど売れたし、営業すれば営業するほど売れた。
なので、勝ち負けと言っても、「入れ食い」状態の釣り堀にどれだけエサを入れたか?なので、あんまり他者比較はなかったんじゃないかな?自分との闘い。
でも、バブルが弾け、「入れ食い」状態から、魚の奪い合い状態になった。
パイの取り合いだから、
他者からどれだけ奪うか?
がメインになって来たんじゃないかな?
それって、ヨーロッパ人の植民地獲得競争と同じで、血で血を争う奪い合い。
携帯電話で言うと「純増」を競ってた時代から、マーケットが飽和になり、他社から顧客を奪い合うMNP時代になったように。
そして、その奪い合いをする場所の「正社員」の席に座ることもまた、奪い合いだ。
そんな「奪い合い」ばかりしていると、勝っても負けても心がすさんでくる。
それは成熟した社会ではない。
「奪い合い」をしない社会こそが、真に成熟していて、真に豊かな社会だと僕は思います。
次の時代を、先に生きる。 - まだ成長しなければ、ダメだと思っている君へ -
- 作者: ?坂勝
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2016/10/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
「経済成長」でトリクルダウン。25年くらい前まではそういうことがあった。企業が儲かれば、庶民の給料も上がった。しかし、この25年間、トリクルダウンは起きていない。2002年から2007年にかけての戦後最長の好景気なんて言われた時も大企業は儲けていたが、庶民の実質賃金は下がり続けた。
この「逆トリクルダウン」の辺が、僕的にはこの本で一番よかった!!
バブルの頃までトリクルダウンによる「富の再分配」が健全に行われていた、しかし、現在は、人件費引き下げ競争、法人税、タックスヘイブン、途上国へのひもつき援助、等で「富の再分配」が行われていない、と高坂さんは言っている。
これについては僕も学生時代からいろいろ調べていたので、髙坂さんの言っていることにはすべて賛成で、かつ、新しい知見も得られた。
ただ、高坂さん自身が政党の元初代共同代表なので、この話の後半は若干、「反自民」「反アベノミクス」的な論調も感じた。
これはこの本全般に言えるんだろうけど、前著より若干、政治チックになっている。
この政治チックな部分に関しては、この本を読む方は是非、自分の意見と照らして考えるべきだと僕は思います。
人生が終わろうとしているときに1番後悔するのは、『お金がなくてもできること』をしなかったことなのだ。
お金に釣られて生きたら、人生の最後の最後で後悔する。
それをアメリカ人の老人にとったアンケートを元に証明する部分。
人生で大事なのは『お金がなくてもできること』だ。
(ちなみに、これはブログ運営とかも同じだと僕は思う。「お金にならない記事」が人生にとって一番大事)
終戦直後ならともかく、この飢えない時代、人生で一番大事なのは『お金がなくてもできること』だと僕も思う。
ブログ書いたり、ゲストハウスに泊まりに行ったり。
日本の各地で地域を元気にしているのは、収入が低かろうと満足度の高い暮らしと働き方をしている新しい層の人たちなんだ。
これですねぇ。
地方移住者はみんなこんな感じ。
「収入」という概念から解放されていたり、そもそも気にしてなかったりする。
特にゲストハウスのオーナーさんとかヘルパーさんとか、ゲストハウスを運営できること自体がすでに一次欲求であり、その顔は輝いていたりするし、だからこそ、宿泊者も途絶えない、という好循環が続いていったりする。
それはお金では買うことができない、人生で一番大事な時間だ。
日本では現在、正規に比べて非正規の賃金は6割程度で酷い状態だ。働き方が成熟した欧州の国々では正規と非正規の賃金差は1割くらいでほとんど差がない。
これには少し異論かな。
正社員は確かに賃金は高いけど、残業代出ないじゃん、日本って。
時間給で考えたら、派遣のほうが高かったりする。
なので、派遣&ブログ収入が最強なんじゃないかなって僕は思ってます。
いつでも辞めれるし、半年働けばクビになっても失業保険すぐ出る。
なので、僕は賃金差は今でも意外とないと思っている。
一番の問題は、
正社員が派遣社員より圧倒的に使えない、もしくはそもそもの存在意義がないこと
だと▼思っている。
正社員より派遣社員のほうが優秀だから、日本社会は『詰む』べくして『詰む』。 - A1理論はミニマリスト
なぜなら正社員という公家社会が、派遣社員というガチな資本主義社会と常識が乖離し過ぎているからだと僕は思う。
(※ケースバイケースです)
大企業が「消費しな!」とお膳立てした伴奏に乗って歌を歌うことが楽しいことなのか?どこかの企業が用意した娯楽の上で踊り踊らされているだけ。「THE 消費者」にさせられている違和感だ。
子供の頃からずーーーーーっとミニマリストの僕にはその感覚はないかなぁ。
30代前半までずっとカネがなかったのもあるけど、そもそも、子供の頃から物欲があんまりなかった。
中高生の時は瀬戸内海の無人島にキャンプしに行ったり、鳥取までママチャリで走ったりすることに無上の喜びを感じていたw
企業に踊らされたことはあんまりないなぁ。
これが「元マキシマリスト」である高坂さんや佐々木さんと僕との違いかなぁ。
常に、
「人に媚びず、富貴を望まず。」
ってことで。
上など目指さなくていい。ついて行く必要などない。経済成長は人間を含むすべての命を脅かしてゆく行為なのだから。経済成長など関係なく、誰もが満足して暮らせる社会に近づけること。それが私の目指す社会ビジョンだ。
これこそが21世紀のスタンダードになっていくだろうなぁ。
20世紀型の経済成長にしがみつくより、20世紀という人類の「資産」を元に、それを上手に「運用」していくのが21世紀なんじゃないかな?
20世紀は「元手を作った」時代。
21世紀はそれを元に「豊かに生きる」時代。
それを理解している人こそが「次の時代を、先に生きる。」ことができる人なんじゃないかな?
って思います。
次の時代を、先に生きる。 - まだ成長しなければ、ダメだと思っている君へ -
- 作者: ?坂勝
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2016/10/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
以上、長くなりましたが、この本の書評です!
この本はページ数もなかなかボリューミーで、しかも内容も熱が強く、さらに多岐に渡るので、1度読んだだけではとても消化しきれない、いい意味での「難書」だと思いました。
どうせ21世紀を生きるなら、コスパよく生きて行きたい!と思う人には、読めば読むほど味が出てくるお得な本だと思いました!!
是非是非、試しに読んでみてください!!
読めばわかります!!