応用情報技術者試験の午後問題の難しさは午前問題のような過去問と同じ・類似問題が出ないこと。
そしてそれに対する『解法』がほとんどなく、多くの教科書・問題集が「過去問の分析」に終始していることだと思います。
しかしひたすら過去何回分もの過去問を解いても同じ問題が出ない以上、その勉強法は効率的とは言えないと思います。
しかもリベンジ受験の場合はもう過去2回ほど解いたことのある問題ばかりです。
では午後問題の対策はしなくていいのでしょうか?
「しなくていい」と書いてあるサイトなどもありますが、やはり1年に2回しか受けれない試験なので落ちると痛いですし、せっかく勉強した午前問題も次までにだいぶ忘れてしまいます。
なんらかの対策はするべきだと僕は思います。
僕が大事だと思うのはまず午後問題の『解法』を身につけ、その後、実際の過去問を最新のものから何回分かを解いてみることなんじゃないかと思います。
その『解法』に関して、昨日、実際の応用情報技術者合格者の友達(通称:エスターク・今回データベーススペシャリスト受験予定)といくつか考えてみました。
試験日まであと2日少しとギリギリですが『解法』さえ身につけてしまえばミニマムな労力で合格できると思います。
●午前問題を徹底的に固める
●『憑依する力』を鍛える
●解く問題の順番を決めておく
●パーフェクトラーニングの『ポイント』で個別問題の『解法』を理解する
●午後問題は『国語の問題』だと考える(『物語』『小説』だと考えて文中から『伏線』を探す)
●ネガティブな表現など『伏線』っぽいところは丸印をつける
●午前問題同様、解けそうにない問題は後回し
●前日までに万全の体調に持っていく
●広田先生の『標準対策』を読み込む
以下、順にご説明していきます。
●午前問題を徹底的に固める
いきなりですがこれが一番大事です。
友達(エスターク)も常々言っています。
試験直前は午後問題を固めにかかろうとしてしまいですが、午後問題は同じ問題が出ず、午前問題の応用である限り、午前問題は徹底して固め、午後問題は次以降に述べる『解法』を中心にマスターするべきです。
午前問題の固め方に関しては先週までの過去12回の午前問題をレビューした『ミニマリスト的勉強法』記事に書いてありますのでそちらをご参照いただければと思います。
↑この記事から過去問合計12回分をレビューしてあります。
めちゃくちゃ時間のない方はこの12回のブログエントリを読み直すだけでも効果はあると思います。(が、実際に自分が間違った午前問題を潰していくのがベストです!)
●『憑依する力』を鍛える
午後問題のコツはそれぞれの問題の6つの出題分野に『憑依』ができるかどうかだと思います。
そして『憑依』するにはなんらかの「儀式」を作って気持ちをスイッチバックさせることが僕は重要かなと考えています。
僕は過去記事にも書きましたが問題文に『我、ITストラテジスト也!』と書くことで自分をマインドコントロールしてから解き始めました。
自分なりの『憑依』の「儀式」を作っておくのがいいかもしれません。
ロックマンが色が変わってその武器を使えるようになるようなものですから。
普段営業をやっている方は営業のシーンで『憑依』した経験を思い出せばいいかなとも思います。
●解く問題の順番を決めておく
これも重要です。
解く問題とその順番を最初から決めておけばその場で問題を選んだり迷ったりする無駄な時間をいっきに削減できます。
僕の場合はまず自分が一番得意で文系分野の、
【問2】経営戦略(ストラテジ系)
その後、ストラテジ系と似ていて同じく文系分野の、
【問11】システム監査(マネジメント系)
【問10】サービスマネジメント(マネジメント系)
【問9】プロジェクトマネジメント(マネジメント系)
そして次に自分の仕事での専門分野の、
【問5】ネットワーク(テクノロジ系)
そして最後に過去2回、ネットワーク分野から出題されている、
【問1】情報セキュリティ(テクノロジ系)
です。
試験の現場で問題を見てから多少、順番は前後するかもしれませんが、先に文系分野をやって自信をつけてからその勢いで残りの理系的な分野に進む作戦です。
ロックマンでもまずメタルマン⇒フラッシュマン⇒・・・という『鉄板コース』があるように自分自身の『鉄板コース』を事前に準備していきましょう。
コツは必須の【問1】と、2問選択形式の【問2】【問3】を何番目にもっていくかだと思います。
●パーフェクトラーニングの『ポイント』で個別問題の『解法』を理解する
問題を解く時間のない方におすすめな作戦がパーフェクトラーニングの『ポイント』の部分です。
短い言葉でその問題の個々の『解法』が記述されています。
自分が解く問題とその順序が決まったら過去問の『ポイント』をその順番で読むだけでもシミュレーションできると思います。
これはものすごくコスパの高いミニマムな勉強法だと思います。
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●午後問題は『国語の問題』だと考える(『物語』『小説』だと考えて文中から『伏線』を探す)
情報処理試験全般に言えることは午後問題は単なる『国語の問題』だということです。
「情報処理試験なのに?」と思う方もいるかもしれませんが、これは問題を作る側の人間として考えると理解しやすいかもしれません。
まず、誰にでもどんな分野の人にでも合格できるように午前問題の範囲以上の問題を出さないこと。
知識は午前問題でカバーし、午後問題はどちらかというと現場で必要な『コミュニケーション能力』を試したいんだと。
しかしペーパー試験で『コミュニケーション能力』を測るとするとどうしても『国語の問題』にならざるを得ません。
特に僕は応用情報技術者試験の午後問題は『国語の問題』の中で『論文』ではなく、『物語』や『小説』に近いと思います。
『物語』や『小説』には必ず『伏線』が仕掛けられています。
主人公に『憑依』しながら、その『伏線』を探していきましょう。
●ネガティブな表現など『伏線』っぽいところは丸印をつける
『物語』や『小説』を読んでいる時、「あ、これはたぶんまた後で登場するな」みたいなワザとらしい箇所があると思います。
いわゆる『伏線』ですね。
応用情報技術者試験の過去問題は半分くらいはこの『伏線』を回収する作業だと思います。
広田先生のITストラテジスト本に詳しく書いてありますが「・・・したができなかった」「・・・は確認しなかった」などのネガティブ表現などがあれば完全な伏線です。
問題文は『伏線』がわかりにくかったら後々受験生から突っ込まれますからワザとらしいくらいに『伏線』を放置しています。見つけたらすぐに丸印をつけましょう。
午後問題は半分くらいはそれを回収するだけの簡単なお仕事だと思います。
●午前問題同様、解けそうにない問題は後回し
とは言うものの、解けそうにない問題・苦手な問題も出てきます。今まで過去問で見たこともないいわゆる「初見問題」も出てくるかもしれません。
そういう問題は午前問題同様、後回しです。
午後問題は時間との戦いなのでまず簡単な問題・得意な問題から手を付けて行って、難しい問題・不得意な問題は余った時間で取り組んだほうが賢明です。
午後問題も午前問題同様、6割合格なので全問正解する必要はないのです。
●前日までに万全の体調に持っていく
即答できる午前問題とは違い、午後問題を解くのには非常に体力を使います。
間違っても前日徹夜とか、当日の朝に過去問を解くとかはしてはいけません。
試験当日は万全の体調に持っていくため、その前日の土曜日もリラックスできるようにしておいたほうがいいでしょう。
僕は公開初日のドラゴンボールの映画を友達(エスターク)といっしょに見に行くかもしれませんw
(エスタークはDBスペシャリスト試験前日にDB映画鑑賞w)
●広田先生の『標準対策』を読み込む
先日ご紹介した広田先生のITスペシャリスト本の中での『標準対策』を時間があれば読み込んだほうが残り2日で過去問を解きまくるより賢明かもしれません。
一番のメリットは「この人、頭いいなー!」と思えることです。
僕は自分より強い敵を見たらワクワクする悟空のように頭のいい人の文章を読むとワクワクします。
「頭のいい人」といつもいっしょにいるか、それができないなら「頭のいい人」が書いた文章を読み込む。
それがミニマムな労力で効率よく試験に合格する一番の近道だと僕は思います。
以上が、僕と友達(エスターク)が考えた応用情報技術者試験・午後問題の『解法』になります。
一般の教科書や問題集とは一風変わった対策法ですが、残り2日で焦ったり、絶望している受験生に少しでも助けになればと思い書きました。
これにて僕の応用情報技術者試験記事は終了となります。
試験当日はリラックスして、頑張っていきまっしょい!!