IT系営業マンは資格を取りたがりません。
なので資格を取るだけでその他大勢のIT系営業マンから頭一つ抜け出ることができます。
ITパスポートを持っているだけでも差別化できますが、ITパスポートは今や学生やOLでもけっこう持っています。
国家試験でもあり、1年に2回しか受験できない基本情報技術者を取得することで大きく差別化することができるでしょう。
実際、僕も基本情報技術者を取得したあとに転職成功しました。
ITpro調べITベンダー営業担当者「いる資格、いらない資格」でもITパスポートの次に高評価です。
というか基本情報技術者はITパスポートの上位資格なので事実上、IT系営業マンが評価される資格、堂々の第1位です。
そこでIT系営業マンが効率的に基本情報技術者を取得する方法をまとめてみました。
●午前問題対策はITパスポート対策と同じだがあなどれない
●テクノロジ系で『専門分野』を持てれば強い
●『専門分野』構築のためにスクールや職業訓練校に通う
●『専門分野』構築のために他のCBT試験を1か月くらい前に受ける
●午後問題は『国語の試験』だと考える
●午後問題の問8『アルゴリズム』は無視する
●落ちても受験し続ける(そして一足飛びに応用情報技術者を受けない)
以下、順にご説明していきます。
●午前問題対策はITパスポート対策と同じだがあなどれない
情報処理試験は基本情報技術者から上位の試験は午前試験と午後試験に分かれます。
午前試験の対策方法は基本的にITパスポートと同じです。
教科書を一通り読んで、千本ノック。
教科書はやはりきたみりゅうじ先生がおすすめです。
問題集はやはりパーフェクトラーニング!
平成27年度【春期】 基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)
- 作者: 山本三雄
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2014/12/19
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お金に余裕がある方はさらなる過去問研究の為に昔のパーフェクトラーニングをamazonで購入するのもひとつの手です。
平成25年度【春期】 基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)
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しかし!この午前試験がいきなりあなどれません!!
僕は最初に受験した時、午後試験は合格点だったのですが午前試験で落ちました。。。そしてその後も2回落ち。。。
今から考えれば完全に『千本ノック』不足でした。
午前試験も当然、ITパスポートよりもレベルアップしているので過去問は過去10回分を丸暗記するくらい『千本ノック』しましょう。
IT系営業マンにとって比較的解きやすいストラテジ系・マネジメント系はほぼ満点を狙いましょう。
そこでネックはテクノロジ系になりますが、それに関しては次です、
●テクノロジ系で『専門分野』を持てれば強い
基本情報技術者はすべてマークシートで6割正解で合格です。(6割合格はすべての情報処理試験に共通の合格ラインです)
ということはIT系営業マンはストラテジ系とマネジメント系を押さえ、加えてテクノロジ系分野の中で1分野もしくは2分野の『専門分野』があれば6割超えます。
僕のおすすめはやはりネットワーク系分野です。
理由はネットワーク系分野とセキュリティ分野は内容が被っていることが多く、ネットワーク分野とセキュリティ分野が理解できればテクノロジ系で2分野が得意分野になるからです。
あとの分野は過去10回分の『千本ノック』で過去問を覚えておけばいいでしょう。
ではどうやってIT系営業マンが『専門分野』を作ればいいのでしょう。
●『専門分野』構築のためにスクールや職業訓練校に通う
基本情報技術者試験は申込みから受験までに3カ月くらいあります。
いや、春から秋まで、または秋から春までに6カ月あります。
それにあわせてスクールや職業訓練校に通うのもありでしょう。
お金や時間は多少かかるかもしれませんが、僕のように何度も何度も落ちることを考えれば安い先行投資だと思います。
当然、資格以外のIT知識も増え、日々の仕事にも役立つでしょう。
僕も職業訓練校の後に基本情報技術者受けたら嘘のように楽勝でしたw
例えるとフリーザが強すぎて苦戦してたのに超サイヤ人になったら瞬殺、みたいなw
僕がやったのはさらにこれです。
●『専門分野』構築のために他のCBT試験を1か月前くらいに受ける
僕は8月と9月にLPICレベル1試験を一つずつ、10月上旬にCCNAを受けてすべて合格しました。
CCNA合格した瞬間から基本情報技術者の『千本ノック』を始め、合格しました。
基本情報技術者は名前の通り、浅く広い試験範囲ですが、他のIT系試験は専門分野を深く狭く試す試験ですので『専門分野』を強化できます。
その直後に基本情報技術者の午前試験を見るとめちゃくちゃ簡単に見えますw
できればまだ『専門分野』を覚えている1か月前くらいにCBT試験を受けましょう。
僕のおすすめはやはりCCNAです。理由はセキュリティ分野の問題も出るからです。
●午後問題は『国語の試験』だと考える
続いて午後試験対策です。
これはレベル3の応用情報技術者や一部のレベル4午後1試験にも言えることですが、実は情報処理試験の午後問題の多くは『国語の問題』なのです。
僕が基本情報技術者の初受験で午前試験は落ちたのに午後試験は合格点だったこともここに起因します。
なぜ『国語の試験』なのか?僕の考えはこうです。
元々、情報処理試験はプログラマやSE向けの国家試験だったために、プログラマやSEに足りなく、そして他のベンダ試験では計りにくい『コミュニケーション能力』をここで試そうとしているのではないでしょうか?
IT系営業マンの皆さんは今まで技術職の人の『コミュニケーション能力』の低さにあぜんとしたことはないでしょうか?日本語が通じなかったことはないでしょうか?
また実際に技術屋さんの『コミュニケーション能力』不足によりトラブった経験はないでしょうか?
僕は情報処理試験の午後試験は日本語を話す日本国民の国家試験として『国語の問題』にしているのだと思います。
実際の仕事現場ではデジタルな処理だけではなく、アナログなことをデジタルに、デジタルなことをアナログに変換することが絶対的に大事だと僕も思います。
逆に考えると日々人間相手に仕事している営業マンにとって、午後試験はもしかしたら得意分野と言えるかもしれません。
それでもレベル3の応用情報技術者試験は少し専門性が入りますが、基本情報技術者試験は『国語の問題』と考えて問題はないと僕は思います。
しかし、問題を解くにはいくつかコツがあります。それが次です。
●午後問題の問8『アルゴリズム』は無視する
基本情報技術者試験の午後問題は選択式になります。
現在の試験では、
問1情報セキュリティ問題が必須
問2~問7から4問選択
問8アルゴリズム問題が必須
問9~問13から1問選択
と合計7問を解くことになっています。
簡単に言うと最初の5問が『国語の問題』、最後2問が『プログラマ向けの問題』になります。
IT系営業マンはまず問8は捨てましょう。
アルゴリズム問題は難しい上にプログラマ向け問題です。プログラマでさえも習得に時間がかかります。
その割にはマークシートの選択肢は他の問より少ないことが多いので、あてずっぽうで埋めれば当たる可能性も高いです。
なのでIT系営業マンにとってはアルゴリズム問題を学習するコスパが悪いのです。
僕は最後の問9~問13の選択問題1問も捨てました。ほとんどプログラミング言語の問だからです。
選択問題のうち『表計算』が比較的文系営業マンには簡単に見えますが、実はこれが一番難しいという噂があります。選択肢も多いのでひっかけ問題もおそらくあるでしょう。
もし午後問題7問すべて対策していたとしても、もしくは7問とも『国語の問題』だったとしても、2時間30分という時間はかなり短いです。かつ1問解くのにかなり体力を消耗します。
僕は5問解くのでさえ終了時間ギリギリでした。しかも体力もへとへと。
限りある時間と体力をIT系営業マンの得意分野である『国語の問題』5問に傾斜的に投資し、残り2問はとりあえずマークシートを埋めるのが僕は最適解だと思います。
●落ちても受験し続ける(そして一足飛びに応用情報技術者を受けない)
これが非常に大事です!!
プログラマやSEの人でも何度も落ちたりする基本情報技術者試験、ましてや営業マンが一発合格することは至難の技だと思います。
しかし大事なのは『諦めないこと』です。
基本情報技術者は午後試験もマークシートです。
何度も受けていれば最後の2問のマークシートが運良く当たりまくる時もあるかもしれません。
また『国語の問題』に午前試験の『専門分野』がきたり(例えばネットワーク分野はある時とないときがある)、たまたまものすごく解ける「自分と相性のいい問題」に当たるときもあります。
僕も合格した時は全問正解の問題がありました。ちなみに僕の得意のネットワーク分野ではありません。
また受験し続けることによって半年ごとに情報処理試験を受ける習慣がついてくると思います。
そして自分はその合間に別のどの試験を受ければいいのかということもわかってきます。
そしてその他試験を実際に受けることで基本情報技術者とのシナジー効果(相乗効果)も体感できると思います。
これは『言葉』ではなく『実感』で理解できるようになります。
そして、もしかしたら日常生活でひょんなことで情報処理試験の話題になって、試験友達ができるかもしれません。
周りに情報処理受験者が少ないIT系営業マンにとって情報処理試験の話題が共有できる友達はめっちゃ大事です!!
ちなみにネットの情報で『レベル2の基本情報技術者よりレベル3の応用情報技術者のほうが簡単。』というのを時々見ます。僕の試験友達も時々言います。
試験とその人の相性もあるでしょうが、僕の意見を言うと応用情報技術者のほうがだんぜん難しいですw僕もなかなか合格しません。。。
おそらく基本情報技術者午後問題の問8のアルゴリズム問題がプログラマにとっても難しすぎるからプログラマは応用情報技術者のほうが簡単だと思うように思います。また下手に問8を解こうとするから時間も足りなくなります。
しかし問8を飛ばす戦略をとるIT系営業マンは、やはり順番通りに『国語の問題』である基本情報技術者を先に受けるべきではないでしょうか?
どうしても応用情報技術者を先に受けたい人は一度、応用情報技術者の過去問を解いてみたほうがいいです。
(IPAのサイトから無料でダウンロードできます)
また、試験日程に関しては4月や10月に仕事が忙しくなりそうな気配があっても、1年に2回しか受けれない情報処理試験はとりあえず申し込みしましょう。
理由は3つあります。
①国家試験なので受験料が安い(5,100円)
②仕事が急に忙しくなくなる可能性がある
③何らかの事情で試験自体が伸びる可能性も0ではない(例:東日本大震災が原因での2011年の春季特別試験;4月→7月)
僕も仕事が忙しくて受験できない時もありましたが、それでも『諦めないこと』が合格への唯一の道だと考えます。
キートン先生も子供の頃に『歴史に名を残す成功者は全員、最後まで諦めなかった人』だと気が付きました。
僕らも周りになんと言われようと、今にも落ちてきそうな空の下でガラス片を拾い続けましょう!!
諦めたら試合終了ですよ!!!
平成27年度【春期】 基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)
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