今回は「mixi大丈夫か?」って、勝手に心配してみる日記ですw
というのも、ここんとこ急に『友達紹介キャンペーン』が増えたような気がするからです。
(注:このブログ文章は僕が2007年にmixi非公開日記に書いたものを2013年にリライトしたものです。)
なんでここにきてまた友達紹介なのか?まるで初期の頃の『図書券キャンペーン』を彷彿とさせるw
しかし、初期の『図書券キャンペーン』と今回の『お年玉キャンペーン』との違いはなにか?それを僕的に解釈すると、、、
初期のころの『図書券キャンペーン』は「αタイプユーザー」を集めようとしていたのに対し、今回は「Γタイプユーザー」を集めようとしているのではないか?
となる。
【参照】
『SNSユーザー』は大きく分けて3種類の人種がいるのではないか?(2007年7月24日)
https://a1riron.com/entry/2013/09/17/042937
mixiのコンテンツは基本的に「人」なので、「人」がいなければしょうがない。だから常時、「人」を増やそうとがんばるのはわかる。
ではなぜ今頃「友達紹介キャンペーン」なのか?
僕の予想で言えば、
「もうみんな、mixiに飽きてきてるんじゃないかな?」
ということである。
いろんなSNSや内輪のSNSができてきつつある昨今、mixiはもはや『単なるSNS』でしかない。
「すうどん」であり、「かけそば」であり、「マルゲリータ」でしかない。
そこにトッピングするのがユーザーの仕事なのだが、トッピングができるユーザーとは結局「αタイプユーザー」が中心で、そういうユーザーはとっくの昔にどっかにいってしまった感がある。
僕のようにmixiを「B1度測定装置」として割り切った使い方をするなんて、まぁ普通のユーザーではありえない。
で、「普通の人」である「Γタイプユーザー」は別にそこまで「SNS」にA1でもなんでもないので、最初からトッピングされたもの(別のSNSや別のWEBサービス、あるいは別の娯楽)のほうが便利で美味しい。
「Γタイプユーザー」はそこまで(自己流にトッピングするほどに)「y」を費やすほど、SNSに『A1キーワード』の『脳内占有率』が高いカードではないからだ。
「普通の人」は改造できる車より普通のノーマルカーのほうがいいし、
「普通の人」は自作パソコンよりもメーカー製のパソコンのほうがいいし、
「普通の人」は海外自由旅行よりもパッケージツアーのほうがいいのといっしょ。
つまり僕的に言えば、「トッピング」できるのは「SNS」という『A1キーワード』の『脳内占有率』がせめて30%以上あるカードまでだろう。
「じゃあ、そんなカードはどこにいるのか?」
というともうなんか、どっかに行ってしまった気がする。
mixiは下手に最初から「αタイプユーザー」がかなりいたぶん、飽きるのも「Γタイプユーザー」よりも早かったのかもしれない。
昔も書いたが、、、
【参照】
GREEとmixi、どっちが増えるか?(2004年5月6日)
https://a1riron.com/entry/2013/08/27/184848
GREEとmixi、どっちが増えるか? ~1年後の考察~ (2005年5月3日)
https://a1riron.com/entry/2013/08/29/150731
結局、SNSを使って「得」する人は「αタイプユーザー」が考えるほどこの日本に多くないと思う。
バックパッカーが考えるほど日本に旅好きが多くないのと同じ。
パソコン持ってる人が考えるほど日本にパソコン持ってる人が多くないのと同じ。
関東人が考えるほど日本に標準語を話す人が多くないのと同じ。
なのでこれからmixiが増やしたいのは今まで通り「Γタイプユーザー」だろう。
じゃあ、本当にこういうキャンペーンで「Γタイプユーザー」が集まるのか?
というのがこの日記の最大の焦点。
庶民の職場で働く小生の意見を言うと、今どきmixiやってないほうが少ないくらい、mixiはメジャーになりすぎてる。PC持ってないし、キーボード打てない20歳くらいの女の子の間でもかなり広まってる。
で、逆に言うと、これからmixi始める人は一般的に「ちょっとアレな人」なんじゃないか、と思う。
つまり、こういうキャンペーンでは『バインダー』に持ちカードがあまりない人を強引に誘おうとしてる感じがする。で、『バインダー』の中に持ちカードが少ない人っていうのはなにか「理由」があって持ちカードが少ないわけであって、、、
もっというと、あらゆる「紹介制」のパーティーなり、サークルなりは「そういう人」を入れないための「紹介制」なんじゃないかな、と思う。
つまり、今回のようなこういうキャンペーンはmixi社の予想以上に「βタイプユーザー」が増えてしまうんじゃないか?と勝手に想像してみた。
で、さらに、その割にはその二つを足してもたいしてユーザー人数増えないと思う。
mixiの人口増加と、そのユーザーの脳内における「mixi」という『A1キーワード』の『脳内占有率』は「反比例する」というのが僕の持論である。
【参照】
10年間増え続けたmixiユーザー数と反比例して減り続けてきたもの。(2007年5月31日)
https://a1riron.com/entry/2013/09/13/181953
スーパーマリオはいつやっても同じ面白さであり、同じステージで同じ敵キャラが同じ場所で出現し、プレイすることでそのプレイする人の『A1キーワード』の『脳内占有率』に沿ったリワードを毎回獲得できる。
しかし、mixiは2004年に始めたのと、2008年に始めたのとでは全く別のものになってしまってる。
そして2007年現在時点で「mixi」という「レンジの広いキーワード」で『A1キーワード』の『脳内占有率』を50%以上突破してしまうカードはかなり「アレなカード」である。
ほとんどのユーザーは「mixi」というキーワードにA1でさえなく「ただそこにあるもの」としてとらえているだけだと思う。
98年ごろに初めてネットし始めた人がヤフーの単なる検索サービスにA1率50%以上でないのと同じようなものだと思う。
むしろ今のmixiでは度重なる事件や人間関係による「mixi疲れ」により、「mixi」をA2になってやめたり、ログインしなくなった人のほうがもしかしたら多くなってしまっているのかもしれない。
で、そうなってくると増えるのは結局、「αタイプユーザー」でも、「Γタイプユーザー」 でも、さらに「βタイプユーザー」でさえなく、「単なる業者」なんじゃないか、と思う。
単に「カネ」に果てしなくA1で、完全にビジネスと割り切ってるユーザー(?)がこれからもあらゆる規制を乗り越えて増えていくでしょう。ハッカーのように、ゲーム感覚で「上に政策あれば下に対策あり」という感覚で。
どんだけがんばってユーザーを増やしても、ユーザーが増えれば増えるほど、そのユーザーの脳内における「mixi」というキーワードの単独脳内占有率配分が下がり、結果、そのユーザーの中の何パーセントかが業者という悪質なカードの餌食になる。
結局、mixiは永久に業者とのいたちごっこから抜け出せないんだろうな、と勝手に考える。
これはネットユーザーが増えれば増えるほどウィルスやスパイウェアが増える構造と同じだと思います。
それで被害を被るユーザーや、そこまでいかなくともA2になって退会したりログインしなくなるユーザーもこれからねずみ算的に増えていくような気がします。
それが僕の『A1理論』!
https://a1riron.com/entry/2013/08/23/213129
ま、そういう意味でも、これからもmixiからは目が離せません。
~追記~
この記事は2007年12月15日のmixi日記のリライトです。
この日記を書いてからはや6年が経ちましたが、、、
mixiは情況がほとんど変わってない、というか僕のマイミクもログインしないユーザーがほとんどな状況です。。。
この日記を書いた時代は業者が問題になっていましたが、今や業者もほとんどmixiを狙ってないですね。。。
長くソーシャルメディアを観察してきて思うのは、結局、SNS以前からプチ・カリスマ性のある「αタイプユーザー」がリアル世界・自分のサイト・メルマガ・旧楽天日記などから既存客をSNS(当時はmixi)に連れてきて、その「αタイプユーザー」が別のSNSに移るとともにそのファンやフォロワー(「Γタイプユーザー」)も別のSNSに移る、を繰り返している気がします。
(mixi初期にはニフティ・サーブの頃からの友達です!という方もいました。)
mixiが初期にヒットした大きな要因はふたつあったと個人的に思います。
ひとつは初期にプチ・カリスマ性のある「αタイプユーザー」を多く集められたこと。
(テレビに出るようなマスコミでカリスマ性が高い人ではなく「プチ・カリスマ」という「知る人ぞ知る有名人」なところがみそ。まさにロングテール理論ですな。)
そしてもうひとつはそのプチ・カリスマ性のある「αタイプユーザー」を数年間mixiに留まらせることができるくらい初期サービスの革新が素早かったことです。
(僕はこれはバタラさんの功績が大きかったと個人的には考えています。)
2006年に上場するくらいまでのmixiは「よく考えてあるなー」というところも多かったのですが、この日記を書いたあとくらいから徐々にtwitterとfacebookに「αタイプユーザー」が移っていった気がします。
今はfacebookが「αタイプユーザー」を離さない構造を「よく考えているなー」と僕は思います。(有料サロン等)
ここでいう「よく考えている」とは「考え続けている」という意味と同義語で、初期のmixiは勢いでSNSサービス始めた割には「考え続けていた」と思います。
が、上場したくらいから急に「考えなく」なっていった気がします。。。
僕はfacebookもいつか衰退していくと考える派ですが、しかし、今のfacebookの中の人は「考え続けている」と僕は思います。
結局、「αタイプユーザー」は「考え続けている人」「考え続けている組織」「考え続けているサービス」に対してA1な人が多いんじゃないかな、と思います。
「考え続ける」からこそ、ファンやフォロワーがついてくるし、その人たちのためにも「考え続ける」。
僕が思うのは「αタイプユーザー」はファンの絶対数ではテレビに出るような人には負けますが、専門知識や『A1能力』ではテレビに出る人と同等かそれ以上なんじゃないかと思います。だからコアで良質なA1なファンが多いんじゃないかと。
で、そういう「αタイプユーザー」とそのファンやフォロワーは「考えることをやめたサービス」には著しくA2になるんじゃないか、と思いました。
で、「αタイプユーザー」が去って、残った「Γタイプユーザー」を狙うのが業者と「βタイプユーザー」wそりゃ、誰もログインしなくなるわww
現在はfacebookに「αタイプユーザー」も「Γタイプユーザー」も「βタイプユーザー」も業者も混在している形ですが、これからどういう歴史を辿るのか、mixiと同じ轍を踏むのか、それとも意外な展開があるのか、ソーシャルメディア好きとしては目が離せません。
次回は、『生きること』とは『投資すること』である・その3!