「『SNSユーザー』は大きく分けて3種類の人種がいるのではないか?」と思う。
それを今回、便宜的に、そして実験的に、
「α(アルファ)タイプユーザー」
「β(ベータ)タイプユーザー」
「Γ(ガンマ)タイプユーザー」
と呼んでみる。
そのうち、「αタイプ」と「βタイプ」はオフ会など、WEB上以外のSNS活動にも頻繁に参加するタイプ。
で、「Γタイプ」の人は基本的にWEB上のみのユーザー。
mixiユーザー1000万人のうち、ほとんどがこの「Γタイプ」だろう。
マイミクは20人くらいで、ほとんどが地域の小中高の同級生とか、大学のサークル友達とか、職場の同僚だったりとか、あるいは家族親戚だったり。
つまり、SNS以前の、従来のアウトルックのメールボックスに入っていたメールアドレス所持者やケータイに番号が入っている人たちがそのままマイミクになっただけ。
コミュニティも20くらいしか入ってないし、その中でもほとんど発言はしない。 主に「荒れない2ちゃん」的に情報を集めるだけ。
トップ写真もペットとか好きなキャラとか風景とかで、当然本名も出さないし、日記ももちろん(全体には)非公開。
5~10人くらいの承認制コミュ持ってたりして、そのメンバーとは時々会ったりするかもしれないが、それは「オフ会」というよりも知り合い10人にただ単にメールを送って「この日誰か会いません?」みたいなもん。
つまり、今時ケータイ持ってないと不便なように、今時mixiやってないと不便だからmixiやってるのであって、それ以上でもそれ以下でもない。
ましてや知らない人とネットのみで会うなんて考えただけで気持ち悪い。
要するに、少なくとも18年以上生きてきた彼ら彼女らの『バインダー』の中にはすでに『(A1,B1)関係のカード』がmixi以前から存在しており、それらを機に応じて『アイテム化』することによって「y(人生におけるコミュニケーション可能時間)」は十分に満たされる。
もしかして「家族」「親戚」「地域社会」「同級生」というのがこのタイプの主要な『A1キーワード』なのかもしれない。(『A1キーワードの奴隷』)
この「Γタイプユーザー」は。僕のいうところの「99%のカード」なのである。
そして残りの1%、いや0.1%、いや0.01%、もしかしたら0.001%のユーザーが「αタイプユーザー」もしくは「βタイプユーザー」である。
「Γタイプユーザー」が、「リアルで会った人にSNS上で会う」のに対し、「αタイプ」と「βタイプ」、この2つのユーザーの共通点は、「SNS上で会った人にリアルで会う」という点である。
その「目的」はなにか?「カードを探している」からである。
彼ら彼女らはSNS以前からネット上(HP・BBS・チャット・メーリングリスト・メルマガ等)で「カードを探していた」可能性も高いし、もっと言えばインターネット以前から例えば「SNS以前のSNS」と僕が勝手に呼んでいる「『大学』という名のSNS」においても「カードを探していた」可能性も高い。
「Γタイプユーザー」がリアル世界でゲットしたアイテムを『カード化』するのに対し、彼らは逆にバーチャル世界でゲットしたカードを『アイテム化』するのがメイン、とも言えるかもしれない。
しかしその性質においてαタイプとβタイプに分かれると思う。(男女の出会いやマルチポスト等のあやしい商用目的は抜きにして)
「αタイプ」は元々、生まれながらにして「A1キーワード脳内占有率」が偏っているタイプであり、偏っていない「99%のカード」をいくら所有していても『A1キーワード』を満たせないカードである。
で、もう一つの「βタイプ」は元々「99%のカード」でありながら、単に「バインダーにカードが少ないタイプ」なんじゃないかと思う。つまり常時『アイテム化』できるカードを持ち合わせてないので「y」を『持て余している』のである。
ではなぜ、18年以上、人によっては30年、40年以上生きてきてバインダーに『アイテム化』できるカードが入ってないのか?
「(A1,B1)関係」の基本概念は「GIVE&TAKE」である。日本語で言うと「持ちつ持たれつ」というところか。
『バインダー』にカードが少ないのは、その「GIVE&TAKE」が上手くなく、リアル世界ではなく、SNSというバーチャル世界で『A1キーワード』を満たすためにカードを探し求めることになる。
で、探しているのだから必然的に『バインダー』にカードは増えていく。
が、増えるカードのほとんどは彼ら彼女らと同じ「βタイプ」のカードであり、お互い有り余っている「y」を消費するためにお互いを頻繁に『カード化』『アイテム化』することを繰り返す。
目的はなんでもいいのだ、とりあえず『アイテム化』できれば。
お互いの『A1キーワードの脳内占有率』なんて気にする必要もないし、もっと言えば相手が(A1,B1)だろうが、(A2,B1)だろうが、(A1,B2)だろうが、(A2,B2)だろうが、なんでもいい。とにかく『バインダーの空き』が埋まればいい、そして有り余っている「y」を消費できればいい。
もしかしたら『バインダーの空きを埋められる』というのがすでにこのタイプの『A1キーワード』になっているのかもしれない。(『A1キーワードの奴隷』)
同じく「カードを探しているカード」でありながらその性質が「βタイプ」と全く違うのが「αタイプユーザー」である。
彼らは生来「99%の『Γタイプ』のカードでは『A1キーワード』が『満たされない』タイプ」である。
「Γタイプ」や「βタイプ」と同じく『A1キーワードの奴隷』ではあるのだが、幸か不幸か生まれつきその『A1キーワード脳内占有率』がたった1つや2つのキーワードに偏りまくっている為、「自分と似ている「A1キーワード脳内占有率』のカードを探すこと」がこのタイプの人生の至上命題となっているのだ。
彼らの人生は厄介である。なんせ「見つからなかった」ら生まれてきた価値がほとんどないのだから。
だから「αタイプ」ユーザーは普通に仕事や家庭もバリバリこなしていても、いつの日か「まわってくる」「自分と同じようなカード」のために一定の「y」は常に確保している。 「探している」からだ。
問題なのは「αタイプ」のユーザーがカードを「探す」過程で「Γタイプ」や「βタイプ」のカードがバインダーにどんどん増えていくことである。
それでも「Γタイプ」はいい。
問題は「βタイプ」をバインダーに収納してしまった場合だ。
なんせ「βタイプ」は「y」が有り余ってるのだから「αタイプ」が大事に大事にとっておいた「y」をことごとく奪われる可能性がある。
なので「αタイプ」はどう「βタイプ」をうまくよけて、自分と同じような「αタイプ」のカード、つまり『激レアカード』を入手できるか、が人生の肝になる。
そうなると「αタイプ」にとっては「βタイプ」のユーザーの『傾向と対策』を練れるかどうかが「分水嶺」になる。
「βタイプ」のユーザーの『傾向』としては、とにかくどんなカードでも入手できればいいのだから、テーマが「mixi」とか「突発オフ会」とか「○○好きな人全員集合!」とかの「レンジの広いキーワード」に集まってくる可能性が高い。
そういうオフ会の幹事も頭数さえいればいいと考えていたりするので、その後マイミク申請された人全員を気軽に承認してしまうとどんどん「βタイプ」が自分のバインダーで増殖することになる。そうなるとどんどん貴重な「y」が削られる。
「それなら会わなきゃいいじゃないか!」と言う人もいるが、リアルで会わなくても「βタイプがバインダーに多い」という時点で「y」を構成する一要素である「労力」というものが無意識的に削られていく。
『対策』としては、結局、「『A1キーワード』を絞り込む」しかないんじゃないかと思う。
その『A1キーワード』を所持している人にしか理解できないキーワードで人を集めると、とたんに「βタイプ」は出現しなくなる。
当たり前だ。もし出現して話が噛み合わなかったら「私は『βタイプ』のカードです。」って自ら告白してるようなもんだ。
「αタイプ」がそうやって「『A1キーワード』を絞り込」んで、自分と同じような「αタイプ」のカードをめでたく入手できればさらに『手持ちカードのトレード』も容易になる。
同じ「αタイプ」である限り、SNS以前から、いや、生まれてからずっとカードを「探していた」はずである。その『バインダー』の中には『レアカード』もいくつかあるはずだ。
もし、直接入手した「αタイプカード」が『準レアカード』だったとしても、そのカードの『バインダー』のなかには自分にとっての『激レアカード』が入っている可能性も高い。
逆もまたしかりであり、自分にとってはあんまりレアでなくても別の人にとっては「激レア」な手持ちカードは存在する。
そういうカードはどんどんトレードして「よりレアなカード」を「y=0」になるまで集め続けるべきである。「αタイプ」の人生は。(『A1キーワードの奴隷』)
しかしさらなる問題は「αタイプ」と「βタイプ」の『境目』が常に「あいまい」だということだw
「カードがないから『A1キーワード』が偏った」のか、「『A1キーワード』が偏っているから(アイテム化する)カードがない」のか、もしくはその両方か、はたまたどちらでもないのか。
そして「『A1キーワード』を絞る」という行動の点においては、少しだけ『A1キーワード』が偏ってる「Γタイプ」との『境目』もまたあいまいになる。
それらの膨大なカードの中から自分だけの「レアカード」を求めて、日々、カードをめくり続ける。
それこそが「αタイプ」という「厄介なカード」に生まれた人間の「宿命」であるが、それはまた同時に「αタイプ」にとって人生における大きな「楽しみ」でもあるのかもしれない。
それが僕の『A1理論』!
https://a1riron.com/entry/2013/08/23/213129
~追記~
この記事は2007年7月24日のmixi日記のリライトです。
リライトしながら思ったのは、過去二回ほどあった「SNSユーザー分類シリーズ」の続編かなー、とw
「αタイプ」という言葉は、当時、おそらく「アルファブロガー」という言葉からインスパイアされたんじゃないか、と思います。
そこからもわかるように、当時のこのエントリでは「αタイプ」をものすごく持ち上げている感じですが、おそらくそれは僕が当時の管理コミュニティの「βタイプ」の扱いに相当疲れていたのが遠因だと思いますw
「αタイプ」も「志」だけやたら高くて、「技術」や「専門知識」が伴っていない「意識が高い人()」系は、悪い人ではないんでしょうが、今の僕はちょっとA2気味かな。。。
おそらくそういう人たちは「意識が高い人」というややニッチな『A1キーワードの脳内占有率』が高く、そういう人どうしは『惹かれあう』ので、もしそういう人と一人繋がるととその輪のなかに引き込まれたりします。
たぶん、関連セミナーとかいっちゃうと、バンバン友達申請がくるかな、と。
そういう人たちも本はよく読んでるんですが、「専門書」ではなく、いわゆる「自己啓発系」な本で、最近は「キャリアポルノ」とか揶揄されたりもします。
司馬遼太郎は僕も好きな作家なんですが、そういう人が読んでいるのは決まってフィクション色が強い「竜馬がゆく」一択ですwしかもこれだけ何回もw(他の司馬作品も読めー!w)
もちろん、ジョブズの本も大好きで、ジョブズ・スピーチを聞きまくっていたりしますw「社会起業」「公共政策」「外資」「MBA」「ノマド」等の『A1キーワード』の占有率もすごく高いですw
で、そういう人たちはよくSNS上で固まって生息しているのですが、そういう人達にずっと免疫なく、普通に生きてきた「Γタイプ」が、ある日突然、感銘を受けて「意識が高い人()」にトランスしてしまう場合もあり、いきなり「ベンチャーに転職する!」とか言い出したりしてこれがまたやっかいだったりします。(大人になってかかる「はしか」や「おたふく」みたいなもの?)
ま、今の僕の考えは、大事なのは「αタイプユーザー」か、「βタイプユーザー」か、「Γタイプユーザー」か、 ではなく、「心」「技」「体」のパラメータをバランスよく上げ続けているかどうか、な気がします。
どうせどのタイプも『A1キーワードの奴隷』なら、B1度を上げることを第一に意識したほうが僕はいいと考えています。
次回は、「生きること」とは、結局「投資」することなんじゃないのかな、という内容です!
【2013年9月17日夜の追記】
びっくりするくらい情報処理の勉強ができてないので、さっきいろいろ考えて、申し訳ありませんが、模試がある今月22日まではブログお休み致します。
ブログの続きはすごく書きたいのですが、いかんせん、A1理論の根幹部分をリライトしながらの論文対策は僕にはキツ過ぎます。。。
模試が終了したらリライト部分(A1理論根幹部分)はすべてアップし、メインコンテンツを作成していく予定です!(それで勉強と両立できる!はず!)
次週からはいよいよA1理論の根幹部分の『A1能力』が登場します!!