去年までの僕は家に帰ってPCを開くと、まず誰もログインしてないmixiのさらに限定された15人ほどのマイミクに向かって「毒」をつぶやき、、、
そのあと「まとめのまとめ」を開いてくだらないネタをスクロールして時間を浪費するネット生活だった。しかも外出中のスマホでもやることはほとんど同じ。
当然、リアル友達やskype友達ともそれらが話題の中心になり、「まとめ」のくだらないネタをURLで貼り合うラリーの連続で、時々「ドラゴンボールの謎」的な話になるとそのまま数時間話し込む、話し終わってもLINEし続ける、なんてことがしょっちゅうだった。
で、「こんなネット生活じゃ、いかん!」とある日思い立ったのが去年のちょうど今頃。
まず、誰もログインしていないmixiつぶやき(しかも毒)中心の生活を変えよう!と、かなり久しぶりにソーシャルメディア関連の本を何冊か買ってきて年末年始で読破。
2月にfacebookを始め、mixiでログインしてない昔の友人と再会。基本的な使い方をなんとなくマスター。
3月にtwitterを始め日々のつぶやきを開始。基本的な使い方をなんとなくマスター。
7月にブログ関連の本を読み漁り、ブログ運営についてのサイトを見まくる。
8月上旬にfacebookの有料サロンに入る。
8月下旬にこのはてなブログを始め、mixi日記の過去記事をリライト移行。
11月にmixiプレミアムを退会し、mixiは「寝かし」状態に。
12月にはてなブックマークを本格的に使い始め、スマホにKindle、Gunosy、Smartnews、Antenna、Flipboard、Evernote、Dropboxのアプリを落とす。
この1年は僕の中で「ソーシャルメディア・アップデート」の1年でした。
普通の人はここ数年、徐々にmixiからひとつひとつソーシャルメディアをアップデートしてきたのかもしれませんが、僕は去年から生活がガラッと変わったのでそれにあわせて9年ほどmixi漬けだったソーシャル生活もいっきにアップデートしたくなったのです。
で、それから1年経った今、なんとなーく、ブログを含めたこれから先のソーシャル生活の方針がまとまってきました。
まとまったきっかけは先日「はてなブックマーク」(新ユーザーページ)にPCの「お気に入り」に入っていたサイトURLをすべて移したときからです。
僕はそもそも「はてなブックマーク」(通称「はてブ」)というもの自体、この12月まで存在意義が良くわかりませんでした。PCの「お気に入り」はiCloudでiPhoneと同期できてるし、って思ってました。
けどかなり時間をかけて自分のPCの「お気に入り」から「はてブ」にサイトのURLを『タグ』付きですべて移行していたときにはたと気づきました。
「このはてブの『タグ』って、そのまんま『A1キーワード』じゃん!」
はてブに登録する際に『タグ』でそのサイトの分野をカテゴライズできるのですが、その一覧を眺めてると、当たり前ですが全部、自分が興味あることばかり。
逆に言うと、これらの『タグ』がついていることについては「全く知らない友達に一通りは説明できること」ということになります。
まさに『A1キーワード』であり『A1能力』の源!
この時点ではそれがわかっただけだったのですが、その後、はてブとtwitterを連動させてみたところ、感動!!
なんと、「マイホットエントリー」というところに自分がまさに読みたい(『A1キーワード』な)記事がずらずらと並んでるじゃないですか!!
これも極々当たり前ですが、自分がtwitterでフォローしているってことは『A1な人』ってことで、『A1な人』が読んでてつぶやいている記事って当然自分もA1なわけですよ!
けどこれがtwitter画面のスクロール確認だと拾いにくい。油断するとどんどん流れて行ってしまう。それをわざわざ拾ってきてくれる「マイホットエントリー」は神な機能だと思いました。
けど、そこまでだとそのあと使うGunosyやFlipboardの機能とあまり変わらなかったりもしますが、、、
はてブには『タグ』と同時にコメントを書き込める機能もあります。(「ブコメ」と言われたりします)
なので、その「マイホットエントリー」に表示されてる記事にコメントをしながらはてブし、さらにtwitterに連動してtwitterで記事を自分のフォロワーと共有することができます。
これがなかなか面白い。
記事に一つ一つコメントしていくだけなんですが、これがなかなか頭の整理になる。読書感想文ならぬはてブ感想文?
自分自身が本当に知りたかったこともわかるし、それについてまた検索したり、で、そこをまたブックマークしたり、、、
そうこうしていると自分の興味のある分野についてさらに深く掘り下げて知ることができます。
今まで「まとめのまとめ」をだらだら読んでたり、ニコ動をだらだら見てた時間は(それはそれで人生で大事な時間でしたが)今はいっきにそれらの時間がもったいなくなりました。
で、ここで思わぬ変化が!
なんとtwitterのフォロワーがどんどん増えて行ったのです!
今までは怪しいノマド()的なよくわからないフォロワーが増えては外れ、増えては外れ、を繰り返していたのですが、明らかに普通の人がフォローしてくれるようになりました。もちろん、外れませんし、時々リツイートしてくれたりお気に入りに登録してくれたりします。
おそらく僕と同じことに興味がある(同じ『A1キーワード』を持った)人がフォローしてくれたのでしょう。
さらに、有名な人にリツイートされてちょっとバズったりもしました。
さらにさらに!
僕のはてブのコメントに「はてなスター」を付けてくださったり、僕のはてなidをはてブのお気に入りに入れていただいたり、このブログの読者になっていただいたりする有難い方も現れました!
「今まで通りにネットサーフィンしてるだけなのに、はてブにコメントするだけでいいことだらけじゃん!」
と思いました。
正確には「今まで通り」ではなく「今まで以上の精度で」なんですが。
そしてさらにさらにさらに!
検索、検索、を繰り返していると面白いブログを書く人や昔ちょっと読んだことのあるブログや本の人の最新記事にぶつかったりもします。
その人がtwitterをやってればフォローし、さらにはてなブログをやってればはてなidをお気に入りに登録します。
するとさらに「マイホットエントリー」の記事の精度が上がりました!
そりゃそうですよね、『A1な人』ばかりtwitterとはてなidで集めたんですからww
そうこうしていると自分が「はてブ」する記事になんとなく法則性があるのがわかってきました。
僕の場合は、
「ソーシャルメディアに関すること」:「アジアに関すること」:「働き方に関すること」:その他
が、大体、
3:3:3:1
くらいの割合であることに気づきました。
で、twitterのトップ文章も大幅に変えてみました。
『ソーシャルメディアで起こったこと全般』『アジアで起こったこと全般』『これからの働き方全般』に関してつぶやいたりキュレートしたりします。
と。
自分で『この3分野のキュレーターだ!』って名乗ってしまったのです。
すると不思議なことに自分でもこの3分野についての記事や話題に敏感になりました。
ちょうど「視界にある赤いものだけを探してください」と言われると赤いものだけを眼球がキュレートする感覚です。
なので「マイホットエントリー」以外の外部サイトもその3分野で手動でキュレートするようになりました。そしてそれに比例してフォロワーも増えました。
で、はてブでコメントをしていると当然、もっとコメントしたい時もあり、その後もtwitterでそのことについて何度も連投して語る記事が出てきました。
その時、
「これをまとめてブログにすればいいんだ!」
と思いました。
ブログを書くにはネタが必要ですが、そのネタが思い浮かばなくてうんうんとうなる時もあります。
が、なにかの記事をキュレートしたときのコメントは案外書けるものです。
営業で言うと、飛び込み営業ではなく「カウンター営業」「ソリューション営業」といったところでしょうか?
で、さらにサイトだけではなく今まで読んできた「本」でもこの3分野をキュレートできるんじゃないか、と思いました。
この3分野なら書けるし、それを読んでくれるフォロワーも(少しは)いるからです。(そしてブログ記事はfacebookにも投稿)
で、この時、僕はコメントするときに気を付けることを決めました。
「人や企業や団体、その他諸々の『悪口』を基本的に書かない」
と言うことです。
そのサイトの本人が時々エゴサーチしているというのもありますが、一度悪口を書いてしまうとそれが「芸風」になってやめられなくなるのが怖いからです。
そのサイトのいいところを誉めて、もっといい記事を書いてくれればさらに「はてブ」してあげればいいのです。
世の中、情報過多ですべてがビックデータ化している時代、今までのマスコミのような、
「情報を与えられる人」
よりも、
「情報を選別し、その人独自の分析をして一般人に提供できる人」
が求められている気がします。
現に僕も自分の3分野のそういう人をフォローしたいですし。
これは料理に似ていると思います。
食料がなかった近代までは、
「食材を確保できる人」
が求められたと思いますが、今のような飽食の時代は、
「食材を選別し、その人独自の味付けをして一般人に提供できる人」
が求められているのと同じかと。
行列のできるラーメン屋さんみたいな人。
それがもしかしたら今まではテレビに出てくる「専門家」と呼ばれるコメンテーターたちだったのかもしれませんが、「専門家はウソをつく」という本もあるように専門家の意見が必ずしも正しいとは限りません。
また、マスコミにはスポンサーが必ずいますからスポンサーにとって都合の悪いことや競合他社のコメントはできません。
そして専門家本人も自分の専門のこと以外はびっくりするほど世間知がなかったりもします。
これからはテレビに出ている1分野に突き抜けた「専門家」よりも、
「普通の人より『ちょっとくわしい3分野』を持っていて、その3分野を組み合わせてコメントできる庶民のキュレーター」
が求められているような気がします。
僕はまだまだフォロワーも少ないですが、しばらくこのスタンスでtwitterやブログ運営していこうと思っています。