『(A1,B1)関係』とは、お互いの脳内の『A1キーワード占有率』が50%以上の関係なのではないか?
『A1キーワード』は人によってその『占有率』の大きさがまちまちである。
(私事だけど、今の僕の場合、『アジア』という『A1キーワード』は「そのたった1つの『A1キーワード』を所有している人」というだけですでにいっきに『A1キーワード占有率』が30%近く跳ね上がる! )
『言霊』というものがある。
Wikipediaによると、
「声に出した言葉が現実の事象に対して何らかの影響を与えると信じられ、良い言葉を発するとよいことが起こり、不吉な言葉を発すると凶事がおこるとされた。」
とある。
そもそも「言葉」とは物理的には喉から発せられる単なる「音」であり、「文字」とは物理的には単なる鉛やインクやドットの「形」だ。
それらが人と人とを引き寄せる「力」を持つのは人間が社会性を持つ動物であり、なおかつ「言葉」や「文字」を『道具』として使っているからだろう。
その「言葉」や「文字」が使っている当の人間が思っている以上に「力」を持っていたとしても不思議ではない。
昔の人間はそれに気づいた、もしくは薄々感づいた、と言えるのかもしれない。
それは人間と人間でないほうが如実に現れるのかもしれない。
うちのじいちゃんが毎日優しい言葉をかけていた庭の梅の木はじいちゃんが生きている間は毎年、梅の実をつけていた。(またこの梅干がめちゃくちゃ美味しかった。)
が、じいちゃんの死んだ翌年からはたったの一つも実をつけなくなった。梅の木に優しい言葉をかけ続けていたじいちゃんが死んだからだ。
また、昔、うちで飼っていた犬も、事故で瀕死の重傷になってしまったが、家族から毎日暖かい言葉をかけ続けられて、半年後には元気に吠えられるようになった。
動物や植物にまで「言葉」の力は影響するのだから人間対人間の関係に「言葉」が影響しないと考えるほうが難しい。
『A1キーワード』とはそういう意味では人を動かす『言霊』に似ている。
テレビで自分の『A1キーワード』がでるとぱっと画面を振り向く、
電車の広告で『A1キーワード』を見つけると立ち上がって読んでしまう、
本屋をうろうろしていても『A1キーワード』のあるタイトルの本の前では立ち止まる、
マイミクの日記のタイトルに『A1キーワード』が含まれていると、迷わずクリックしてしまう。
そういう「人を動かす力」があるのが『A1キーワード』。
そのキーワードを二者間が所有していたら多少他の趣味が合わなくても(A1,B1)関係にならないほうがおかしい。
昔、一人旅で出会った友達にこういうヤツがいた。
僕の最初の印象は、
「なんやねん、こいつ。」
というものだった。
ぱっと見やちょっとした会話で判断すると、どーかんがえても、当時の僕にはA1よりもA2な『キーワード』のほうが多く目に付いた。
しかし、話をしていく度に「熱いヤツ」「必死に生きてるヤツ」等という『A1キーワード』が見つかっていき、それと同時に彼の僕に対するB1度も上がっていった。
で、ついには帰国後、ボロアパートで同居することになる。
今は仲のいい高校の友達とも、高三の時点では特にA1というわけではなかったが、卒業し、東京で再会し、何度も話をする度に「本好き」「語学好き」という多くの『A1キーワード』が見つかり、今では彼の日記は総チェックするようになっているし、田舎に帰ると必ず会う。
逆に高校のとき仲良かった数人とは今は全く連絡とってないし、連絡とったとしても『A1キーワード』は「母校」というくらいしか当てはまらないんじゃないかと思う。
『A1キーワード』を多く共有し、それが総合占有率50%を越えれば、多くの場合(A1,B1)関係になりうるし、もし80%も越えればそれはお互いにとっての『激レアカード』になりうる。
よく、
「酒飲みに悪いやつはいない。」
「釣り好きに悪いヤツはいない。」
と言われるし、はたまたバックパッカーの中には、
「旅好きに悪いヤツはいない。」
という人もいる。
それはその人にとって「酒」「釣り」「旅」というキーワードが『A1キーワード』であり、さらに脳内占有率もかなり高い(それだけで20~50%くらい?)だけなんじゃないかな、と思う。
同じ「酒好き」という『A1キーワード』を持っているだけでその人にとって相手はA1になる可能性が高く、相手もそのシェアが高ければB1になる。
となると(A1,B1)関係になるので、「あばたもえくぼ」ではないが、少しくらいA2なところがあってもお互いが好きになる。
逆に「酒好き」というキーワードがA2な人は「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」となり、さらにその認識は態度に出るので(A2,B2)関係になる可能性も高い。
つまり、「酒飲みに悪いやつはいない。」のではなく、単に「酒」という『A1キーワード』を所有している人はその脳内で「酒」という『キーワード』が占めるシェアがやたら高く、同じく「酒」という『A1キーワード』を所持している人とは(A1,B1)関係になりやすい。
(A1,B1)関係になれば少々の欠点でも良く見えてしまうので「悪いヤツはいない。」と錯覚を起こすだけなんじゃないかと思う。
逆に「酒」がA2キーワードな人から言わせると、「酔っ払いにろくなヤツはいない」ということになるだろう。
たぶん、人間の性格は万人に平等ではなく、自分の『A1キーワード』と『A2キーワード』、そして他人の『A1キーワード』と『A2キーワード』(自分から見ればB1・B2キーワード)により左右されるんじゃないかな?
だから「旅好きなヤツに悪い人間はいない。」という人がいる反面、「バックパッカーなんてろくなやつはいない。」という人がいるんだと思う。
この広い世界でA1な人を見つけると「この人のことをもっと知りたい」と思うのは、
「もっとこの人と自分の共通する『A1キーワード』を探したい」
と思うからではないか?
「この人のことをもっと知りたい。」
「この人と飲みたい。」
「この人とマイミクになりたい。」
と感じる時点ですでに自分から見たその人の『A1キーワード占有率』は30%を超えている証拠で、それをさらに50%以上の(A1,B1)関係に上げる、うまくすれば80%以上の『激レアカード』関係になる可能性も秘めている、その為にお互いの『キーワード』を早急に探しあう行為を求める。
その代表的なものがひと昔前までは「飲みニケーション」だったのかもしれない。
「mixiが普及して若者が飲み屋に行かなくなった。」という話を聞いたことがある。
理由の一つはSNSの普及により、いちいち時間と労力とお金を使わなくても(人によってはニガテな酒を飲まなくても)、相手の『A1キーワード』が探りやすくなったからではないだろうか、と思う。
(飲みに行ってから『A1キーワード』が見つからないとyの「無駄」になる)
ただ、この『A1キーワード』、不動のものではなく日々、脳内での占有率は上下する。
また、年齢や経験を重ねるにつれ、『A1キーワード』自体が変化したり、増えたり、消滅したりもする。
だから今時点、今日時点、今月時点、今年時点、これから五箇年時点での予想『A1キーワード』を弾き出し、それに見合った『カード』を探したり、『バインダー』内から探すんだ!
それが僕の『A1理論』!
https://a1riron.com/entry/2013/08/23/213129
~追記~
この記事は2007年5月23日のmixi日記のリライトです。
『A1キーワード』はある意味、人と人を引き寄せあう『言霊』だという内容です。
僕の知ってる人はこのあまりにも有名なマザーテレサの明言を毎朝、口に出して言っていたそうです。
『思考』に気をつけなさい、それはいつか『言葉』になるから。
『言葉』に気をつけなさい、それはいつか『行動』になるから。
『行動』に気をつけなさい、それはいつか『習慣』になるから。
『習慣』に気をつけなさい、それはいつか『性格』になるから。
『性格』に気をつけなさい、それはいつか『運命』になるから。
いかに日々の『言葉』(=『A1キーワード』)が大事かわかる名言です。
その方はとても素敵な方で、「言葉選び」が非常に上手いブロガーさんです。
僕が思うに、イケてない人は言葉選びが下手な人が多く、それゆえにスパイラル的に人生が悪くなっているような気がします。
また「言葉」を単に「テクニック」としてしか上手くつかえない人は、そのうちボロが出て、結局、自ら人生を悪くしている気がします。
結局、うわべの『言葉』ではなく、その根底の『思考』が大事というわけですね。
本当に、こころから『A1キーワード』を共有する人と人生を送っていくのが大事だと今の僕は思っています。
次回は『A1キーワード』の「歩き方」!