「SNSに『出会い』を求める人」は大きく分けて2種類いるのではないか?
と思う。
(この「出会い」とは男女の「出会い」ではなく、単純に『人が人と出会う』という行為全般を差します。 )
まず、前提として、
「『普通の人』はSNS(だけ)で人に会ったりしない。」
ということです。
なぜか?
それはおそらく、以下のことが考えられるんじゃないかな?
・『バインダー』にはすでにそこそこの(A1,B1)なカードが収納されており、すでに満足。
・別に『激レアカード』が欲しいとも思わないし、欲しい理由(=やりたいこと)もない。
・もしくはそもそも『激レアカード』自体が(自分的に)この世に存在しない。
・もしくは仕事に忙しすぎてyが極端に少ない、もしくはない。
・首都圏に住んでないのであまりオフ会等のソーシャルメディア上の出会いの機会がない。(首都圏までわざわざ行くくらいなら今の『バインダー』内カードで十分)
以上のどれか、もしくはいくつか、もしくは人によってはその他の特殊事情があるのではないかと思う。
なので「普通の人」はSNSに「出会い」は求めない。
では、「出会い」を求める人はどんなタイプか?
一つは「夢(=やりたいこと)」を持ってる人なんじゃないかと思う。
前回の公式で考えれば、
https://a1riron.com/entry/2013/09/07/224327
より「レア」なカードを集めたほうがより早く、より大きな「夢」に近づけるからだ。
そういう人は例えば、自分の友人がその友人にとっては(A2,B1)でも、自分にとっては(A1,B1)なカードを持っていたとすると、、、
『ト、ト、ト、トレードしてくれ!!!どんなカードでもやるから!!!』
となるだろう。
見事トレードできたらそのゲットしたカードの友達一覧からまたさらにトレードできそうな人が見つかる可能性は高い。
(あくまでも両者間で(A1,B1)関係が成り立てば、の話です!w)
黎明期のSNS、特にmixi初期、GREE初期ではそういう『人脈トレーディングカードゲーム』的要素が強かったと思う。
「うわっ!お前!どこでそんな『激レアカード』GETしたの!!!」
っていうオモシロさがあったし、まだSNSしてない、でも人脈持ってる友達をSNS世界に「召還」(友達のカード化)して、他の人同様にカードを集めさせ、そのカード化した友達の『バインダー』からさらにレアカードを探す、ということもできた。
その頃、多くのSNSユーザーに共通していた性質は76世代を中心とした、
・実力のある人(その人のB1や潜在的B1が多い人)
・組織に属さないフリーな人
・人脈持ってる人
・学生時代から動いていた人
・学歴だけではなくコミュニケーション能力が高い人
だったので2004年のSNSは『人脈トレーディングカードゲーム』としては最高の「場所(=ルイーダの酒場)」だったのではないかと思う。
全員が「自分の人生において『よりレアなカード』を集める」というコンセプトを薄々と感じていたような気がする。
それに対し、もう一つの「SNSに『出会い』を求める人種」は、
とにかく『バインダー』の「空き」を埋めたい!!
って人。
特に夢や目的ややりたいことがあるわけではなく、リアル世界でとにかく「満たされてない」人。
人間という「単体では非常に弱い生物」の特質上、多くの個体は『バインダー』を埋めなくては寂しくて、苦しくて、死んでしまう。
なので、
とにかく(A1,B1)、(A1,B2)、(A2,B1)、(A2,B2)なんでもいーから、とにかく『バインダー』の「空き」を埋めたい!!!
なのでとにかく友達申請!
とにかくオフ会全参加!!
(A1,B1)、(A1,B2)、(A2,B1)、(A2,B2)なんでもこい!!
とにかくバインダーの「空き」を埋めたいんじゃーーー!!!
って人。
例によってドラクエⅤで例えるなら、モンスター使いになって初めて馬車を手に入れた時みたいな感じ。
とにかく仲間を増やしたい!
スライムでもドラキーでもなんでもいいから!!
とにかく頭数増やしたい!!!
馬車に入れたい!!!!
って状態が『常時』な人。
mixi的には2004年秋くらいから前者の「人脈ストッカー」の数と反比例して後者のパーセンテージが増してきた感がある。
ま、人の生き方はそれぞれだし、そういう生き方を否定はしないけど、初期のSNSを『人脈トレーディングカードゲーム』と理解していた人たちとは齟齬が生じるでしょうな。当然。
mixi、GREEという「株式会社」が「ビジネス」をする限り、ユーザーを増やさないといけないのは当たり前なのだが、時間とともに前者と後者のパーセンテージは反比例していったと思う。
そりゃそうだ。
人脈ストッカーが(A2,B1)カードばっかり集めてもしゃーない。
Z戦士で例えるなら、ヤムチャや餃子ばっかり集めてもしゃーないw
むしろ、サイバイマンに殺されるくらいならはじめからZ戦士になるなよ!!
っていう気分だろうw
そしてmixiがメジャーになるにつれて(A1,B1)カードのゲット率も当然下がりに下がった。
「それならもうmixiする理由はない。」
と退会した人も少なくない。
ま、カネの論理には勝てないのだろうが、またああいう(A1,B1)率激高の、『人脈トレーディングカードゲーム』の場所ができれば面白いのになーと常々思う。
~追記~
この記事は2007年4月16日のmixi日記のリライトです。
『首都圏のマンモス大学(リアルSNS)』→『メーリングリスト』→『初期mixi』
と、20代はソーシャルメディアを渡り歩いてきた僕が、上昇し続けるmixiの匿名率を嘆いているのが見て取れます。(GREEはこのだいぶ前に見捨ててますw)
僕的にはこの頃から仕事が忙しくなり、もうmixiはどうでもよくなり、気が付いたら「実名SNS」であるfacebookが普及していた、という感じです。
ま、この記事の「前者」の方と「後者」の方が交わるところに『不幸』が生まれると僕は考えています。
「ソーシャル疲れ」の大きな原因もそれですね。
(てか、僕に限っては概ね、それw)
今は「前者」の方はfacebookに移動したと思いますが、「後者」の方々はどこへいったのでしょう??
いろんなソーシャルメディアにバラけていったのでしょうか???
話は全く変わりますが、昨日の夜は先週たまたま再会した「元・仕事仲間」で「現・ブログ仲間」な友達とタイ料理屋でプチ・ブログ会議を行いました。
そこでこれからのブログ戦略を「A1理論用語」(?)で話したらめちゃくちゃスムーズに相手と意思疎通できましたw
日本語はコミュニケーションには向いてない!w
コミュニケーションに向いている言語は「A1理論用語」!w