人間って、なんで「怒る」んでしょう?
電車が時間通りに来なかった。
病院で待たされた。
出されたご飯が美味しくなかった。
最初の話と違った。
でも、これって『期待値』の問題なんじゃないでしょうか?
日本人は始めから何事も『期待値』が高過ぎるような気がします。
ほぼ同一民族国家に近いし、ほぼ全員が日本語をしゃべれるので、
「言わなくてもわかるでしょ?」
的な。
あと、「お客様は神様」というサービス過剰なところもあると思います。
それらいろんな要因が日常生活の『期待値』を上げさせているような気がします。
でも、本当に『豊かな』人って『期待値』がミニマムなような気がします。
最初から『期待値』がミニマムなので、少しでもいいところがあれば嬉しくなる。
そういう人が一番、人生に『余裕』がある人だと僕は思います。
というわけで、今回はphaさんの▼『しないことリスト』より第4章「期待しないリスト」の読書感想文です!
ちなみに第1~3章までの読書感想文は▼こちらです!
楽に生きたい人はphaさんの新刊『しないことリスト』を読むといいよ!人生の余計なタスクは断捨離!! - A1理論はミニマリスト
phaさん著『しないことリスト』第2章「努力しないリスト」で人生における「無駄な努力」を断捨離! - A1理論はミニマリスト
phaさん著『しないことリスト』第3章「自分のせいにしないリスト」で自分を責める無意味な人生時間を断捨離! - A1理論はミニマリスト
僕は家族とか宗教とか、「閉じた人間関係」というのが苦手だ。
閉じた人間関係はおかしくなりやすい。
閉じた空間というのはコミュニケーションのチャンネルが1通りしかなくて、そこで一番力のある人が主導権を握ることになる。
本当にこれ。
僕的には「閉じた人間関係」というよりも、
「閉じた人間関係の中で調子に乗って主導権を握るDQN」
が嫌いだ。
いい意味で「閉じた人間関係」って、DQNを排除した上質な人間関係の社会なんじゃないかな、と思う。
僕的に地方都市が嫌いなのは、そういう、
「閉じた人間関係の中で調子に乗って主導権を握るDQN」
がいる可能性が高いからだ。
でも、最近は地方によってはDQNが主導権を握ってない地方も出てきたと思う。
これからそういうところに人は流れるよ、たぶん。
僕はこの▲シンプルな図が大好きです。
僕的にはこのふたつの□の右にもう一つ□があると思っていて、それは、
すごく流動性の高い人間関係
ゲストハウスの宿泊者等
・基本的に一期一会
・気楽過ぎるし、もしA1B1関係になったらfacebookやtwitterでその後もつながればよい
となる。
これは2010年以前の日本にはなかった人間関係だと僕は思う。
2007年に出た下川裕司さんの▼『日本を降りる若者たち』の中に、
「律子さん」という女性が登場する。
彼女はタイ・バンコクの安宿街「カオサンロード」の裏路地の日本人宿で著者の下川さんにこう話す、
ゲストハウスの人間関係が好きなんです。
長くいる人もいるけど、基本的に旅行者でしょ。
あるとき、宿で一緒になって、いろんな話をして、そしてそれぞれの目的地に旅立っていく。
そういう関係っていうのかな。
近づきすぎず、遠すぎずっていうような関係、日本じゃできないんです。
だからここにいると、いろんな話ができる。私、名古屋に住んでるんですけど、そこにいるより、なにか心を開いて話すことができるような気がするんです。不思議なんですけど。
2007年の時点で「近づきすぎず、遠すぎず」という人間関係、先ほど僕が書いた、
すごく流動性の高い人間関係
は、日本にはない、と、この「律子さん」は言っている。
ちょうどこの時期くらいから京都にポツポツとゲストハウスができ始めてきたし、iPhoneの前身のiPod touchが発売されたのもこの年だ。
この「律子さん」は今頃は日本のゲストハウスを泊まり歩いているんじゃないかな?
ちなみに今の僕の生活では、
流動性がない人間関係
家族(断捨離してぇ)
流動性が低い人間関係
ブログ仲間
流動性が高い人間関係
仕事関係者(派遣だし)
すごく流動性の高い人間関係
ゲストハウス宿泊者
で、人生のバランスが取れてるような気がする、が、家族は断捨離してぇw
何かをするときは、「それが何の役に立つか」を考えるよりも、そのこと自体を楽しむのが健全だ。
これはまさにそう思う。
「仕事」も、「ブログ」も、「資格の勉強」も、
「これをすればお金が稼げる!」
「これをすればスキルアップする!」
と言うような下心でやるよりも、
「これをやってる時間そのものが楽しい!!」
というのが理想の人生だと思う。
豊かな国と時代に生まれた我々が優先するのは「お金」でははなく、短い人生のその時、その時をマキシマムに楽しむことだと思う。
※個人の意見です
そういう考えを「コンサマトリー」と言うらしいです。へー!
コンサマトリー化とは (consummatory) 用語解説 | Impress Innovation Lab.
本好きの人ほどかなり勝手な本の読み方をしている。
まず、あとがきから読むのは基本だし、パラパラとめくって気になったところだけ何ページか読んですぐ飽きたりしてもいい。
本でもなんでも、作者が決めた使い方を律儀に守る必要はないし、自分が取っつきやすいやり方で自由に利用しよう。
この考え方好き!!
「本」のカスタマイズ化!!
「スマホ」や「PC」はカスタマイズが基本だし、最近は「家」「旅」さえもカスタマイズする時代!
そんな本好きの僕のカスタマイズは、
・そもそも「書店」の多い町に住む
・基本的に立ち読み読了で、本は買わない。
・気になった本はkindle版があれば購入、なければ再検討
・読んで面白かった本はブログに書評を書いておいて、いつでもその時抱いた自分の感想にスマホからアクセスできるようにしておく
です!
「本」というと、すごく重厚なもののようにとらえる人がいますし、律儀に全ページ読む人もいますが、結局は同じ人間が書いたもの、気楽にカスタマイズしましょう!
ちなみに、僕的には本を限りなく「ブログ化」させるのが理想です!
本をブログのように気楽に読む!!
「イネイブラー」は、アルコール依存症や精神疾患などの問題を抱えた人を甘やかすことでその人に依存されることに依存しているいわゆる「共依存」と言うやつで、問題を抱えた人が自立すると自分が必要となくなってしまうので問題を根本的に解決しようとせずにだめな人甘やかして温存してしまうのだ。
「仕事依存症」はある種の「イネイブラー」で、健全な状態ではない、というphaさん。
僕も、多くの日本人は「仕事依存症」だと思うし、多くの日本企業は「社畜依存症」な経営をしていると思う。
議論が得意な人は優れていると言うよりも、単に議論というスポーツに勝つことが好きなだけということに気づいたからだ。
「議論」に意味はない。
意味があるのは「他人の気持ちになること」だと思う。
丹田に意識を集中するというのは、「全身からうまく力を抜くためにいつら意識しても力が入らない場所を集中して意識する」ということなのだ。
いわゆる「腹で考える」というやつ。
僕も▼「脳はバカ、腸はかしこい。」という考え方です。
腸と脳について親よりもはるかに詳しくなって人生コスパを最大化し、かつ親の『健康寿命』を伸ばす!【脳はバカ 腸はかしこい】 - A1理論はミニマリスト
36歳まででも、「よくこんな歳まで生き延びた、偉い」という感じだ。
これは僕もよく思います。
寮生特有のマインドなのかな?
例えば、頑張るのが嫌いだとしても、「絶対にどんな状況になっても頑張らないぞー!」と言うのをひたすら貫く生き方は、むしろ、頑張らないと言うことを頑張ってしまっている。
これはミニマリストが「捨て変態」になるのと同じですな。
「ミニマリストのためのミニマリスト」になったら意味がない。
「手段」の「目的」化こそが人生の一番の愚行。
僕もこの本で「○○しない」というのをたくさん書いたけど、自分で書いておいてこんなこと言うのもなんだけど、ここに書いてあること全てを完璧に実践する人がいたら怖いなと思う。
そうそう。
気楽に生きましょう。
気楽に生きるための本に縛られて気楽に生きれないのは本末転倒。
▼「きっちり病」の最たるものですw
ミニマリストが陥りやすい『きっちり病』の弊害を6つ考えてみた - A1理論はミニマリスト
以上で、「期待しないリスト」、および『しないことリスト』の読書感想文は終了です!
僕の中では神本でした!
phaさんは本を出す度に思考がどんどん洗練されてきていると思いました!
気になった方はぜひ、読んでみてください!!