それでは具体的に人間はどうやってレアカード(A1,B1)を入手するのだろう?
これには『マニュアル』は存在しない。
当たり前だ。
だが、それこそがこの「トレーディング・カードゲーム」の「おもしろいところ」だと思う。
ただ、人生を「トレーディング・カードゲーム」と割り切った場合のシビアなカード収集概念は、僕が考えるに、、、
友人をシビアに、完全に『アイテム』として割り切って考える。
厳密に言えば『人間をアイテム視』して、友達一覧に『カード化』させる。
で、そのカードの「能力・効力」「所有カード」を完全に把握し、適材適所により使い分け、場合によってはトレード(もしくはリリース)する。
より深くそのカードの「能力・効力」「所有カード」を把握したい場合は直接、本体とコンタクトし、ログに残らない・残せない一次情報・音声情報を入手する。つまり友人『カード化』の逆で『アイテム化』(具現化)する。
かなり乱暴で語弊を招きまくる考えだが、しかしこれが究極的な考えだろう。
「人間をアイテムやカードに例えるなんて!!」
と、感情的になる人もいるだろうが、人類が社会的生活を営み始めた太古の昔から、人は他人を「アイテム視」してきたと思う。本人がそれを認識しているかどうかは別問題として。
それが、世界が「ソーシャル化」した21世紀に、アイテム一覧が「可視化」されてきた(=『バインダー』が見えるようになった)だけで、昔も今も「友人のアイテム視」という概念は本質的には同じだと僕は思います。
また誤解してもらっては困るのは、同時に自分自身も他人の『バインダー』(=友達一覧)にカード化されて収まるわけで、なにも一方的に相手を「カード化」「アイテム化」するわけではない。友情の基本概念はやはり「GIVE&TAKE」だ。
むしろ(A1,B1)な人ならこっちは喜んで「カード化」「アイテム化」されるべき。で、お互いの「カード化」でwin-winになれるんじゃないか、と思う。(それがSNSの基本概念で、B2なら友達承認しなければいいだけだと思う)
次にそのアイテムやカードが「要らない」というのは人格的に劣っているとか社会的に必要のない人間だというのではなく、あくまでもその人間(=トレーダー)の「やりたいこと(=夢)」に近づくためにはさほど効力はない(トレードオフ関係において成り立たない)ということだ。単にB2なだけだ。
日本語で言うと「ご縁がなかった」という言葉がふさわしい気がする。
そしてその人にとって自分は(A1,B1)関係になれない、つまり(A2,B1)関係でも、他の人にとっては(A1,B1)になる可能性も十分高いので、無期限に(A2,B1)関係をだらだらと続けるよりはとっとと(A1,B1)な人間を探し、その人の『バインダー』(=友人一覧)に収まったほうが三者ともに賢明である。
ドラクエⅤで例えるなら、スライムやドラキーの「人格」や「生き方」を否定しているのではない。(いやむしろ「ペット」として考えればばくだん岩やギガンテスよりもかわいくて面白いかもしれない。)
しかし「ラスボスを倒す」という主人公の人生唯一の「目的」においては、スライムやドラキーを引き連れてでは困難、もしくは甚だしくyを消費する、というだけだ。
yはいつ、y=0になるかわからないし、基本的には事前告知もされない。
なのでそれまでに目的達成されなければ死んでも死に切れない。
「目的がある人間」は「目的達成のため」に「生きている」のだから仕方がないのである。
人間は無意識に「友達」を「アイテム視」している!
それが僕の『A1理論』!
https://a1riron.com/entry/2013/08/23/213129
~追記~
この記事は2007年4月23日のmixi日記のリライトです。
あまりにも内容が内容なのでUPしようかどうか迷ったくらいの内容です。。。
しかし、人は口に出さないだけで、もしくは自分自身でも気づいてないだけで、他人を「アイテム視」して生きていると思います。
「ビジネス」「仕事」というのは、「人間」の「アイテム視」の究極系なのでは?とも思います。
その「アイテム」に対して企業は「給与」という対価(コスト)を払っている、というわけで。
友人関係に関しても「友情に損得勘定はない!」とはよく言われますが、では大勢の人間の中からその人を友人にした(カード化した)理由はなんだったのか?というとやはり損得勘定だと思います。
で、ここで言う「損得勘定」は金銭面(=コスト)ということではなく「いっしょにいると落ち着く」という「心地よさサービス」を提供してくれる、と言う意味での「損得勘定」でもありますし、それ以外の「損得勘定」も、もう無数にあると思います。
例えば、
・有名人の知り合いが多い。
・めっちゃA1な人と(A1,B1)関係にある。
・マイナーな資格の取り方を知っている。
・本を読みまくっていて適切なアドバイスをくれる。
・愚痴を聞いてくれる。(yを共有してくれる)
・地元に残っていて地元情報を教えてくれる。
・車を所持していていつでも乗せてくれる。
・ブログのネタになってくれるw
逆に、今は疎遠になってしまった友達は「トレードオフ」関係がなくなったということだと思います。
その原因を考えることで、昔と今の自分の違いを知ることもできると思います。自分がどういう「メモリ」を書き換えて生きてきたかが少しわかったりもします。
また、これからA1になりたい友達がいる場合は、その人に自分がどういうサービスを提供すれば(A1,B1)関係になれるか考えるべきだと思います。
大事なのはその人が「求めて」いて、自分が「できる」サービス(能力)です。
そのトレードオフ関係が成り立てば(A1,B1)関係になれるだろうし、成り立たなければ「ご縁がなかった」ということで。
あと、このブログでは「アイテム化」「カード化」という直接的な言葉を使っていますが、このゲーム全般的に言えるのは「親しき仲にも礼儀あり」だと思います。特に日本人どうしでは最重要です。
「アイテム化」「カード化」は自分の脳内の中で処理する場合の言語で、「アイテム化」「カード化」「リリース」はあくまで丁重に、慎重に、空気を読み、オブラートに包んで伝えましょう。「大人」であり、「日本人」なので。
もちろん僕もリアル世界で「アイテム化」「カード化」なんて言葉は口に出したことはありません。あくまでも僕の脳内の処理言語です。
『大事な言葉はチョコレートに包んで』と言った人がいますが、ちょっと苦いカシューナッツのような言葉も、チョコやマシュマロで何重にも包んでお渡ししましょう。
「大人」で、かつ、「日本人」なので。それが「もののあはれ」でしょう。
大事なのは「友人のアイテム視」という概念を「いい」「悪い」と議論するのではなく、「友人のアイテム視」という現実を直視でき、それを認められるかどうかだと思います。