人間、生きていれば、自分でもビックリするくらいわざと悪ぶってしまうときもある。
ピカレスクな自分に酔って「悪人」を演じてしまう厨二なときも、いい歳したおっさんでもある。
また、逆になぜかものすごく「善人」になりたいときもある。
「蜘蛛の糸」で極悪人のカンダタが一匹の蜘蛛をなぜか助けてしまったように。
この行動は常人には理解できないかもしれないけど、どちらも「寂しさ」からくる行動で、人間は時にそういう行動をとってしまう「仕様」なんじゃないかと思う。
もしかしたら蜘蛛を助けた時のカンダタはその日はなにかにめちゃくちゃ落ち込んでたのかもしれない。
野良ネコについ餌をやってしまうように、自分が「大悪党」であることを忘れてつい蜘蛛を助けちゃったんだと思う。
同じように、普段はtwitter上で炎上になりそうなつぶやきはないかと日々徘徊しまくってる人でも、その日は仕事ですごく落ち込んでて「善人」になりたいときだってあると思うんだ。
そんな時にtwitter上で出産費用が払えなくて困ってる人なんか見つけちゃったら、もう!!
カンダタが蜘蛛を助けたように、ATMに走っていくんじゃないか、と思う。
(つぶやき炎上させるだけで「大悪党・カンダタ」はさすがに言い過ぎかな?さしずめ「カンダタこぶん」あたりw普段はtwitter上をさまようよろいwww)
ある意味、twitter上で出産費用に苦しむ見知らぬ人にお金を振り込む人は、誤解を恐れずに言えば、オレオレ詐欺におカネを振り込むおばあちゃんやキャバクラ嬢にハマるにーちゃん、だめんずにハマるねーちゃんと似てると思うんだ。
「孤独」と「おカネ」をトレードした『共依存』関係。
それをtwitterが媒介してるだけ。
その新しい金銭譲渡の関係を今風にかっこよく『クラウドファンディング』というならそれも『クラウドファンディング』なのだろう。
しかし、僕はあえて言おう、
「それは『ダメ・クラウドファンディング』だ!」
とww
『ダメ・クラウドファンディング』は「普通のクラウドファンディングとオレオレ詐欺の中間よりややクラウドファンディング寄り」な立ち位置なんじゃないかと思うww
(ちなみに言うと去年の「studygift」は単にカネと単位が欲しいだけの痛いシャガール(社学女子)と、自分を「高学歴」「苦学生」「善人」と信じたいだけの夜学時代の痛い社学OBとのgoogle+を媒介とした金銭譲渡がメインの共依存関係サービスwwダメにもほどがあるだろwww)
不況だ派遣切りだなんやかんや言っても日本はまだまだ世界的に見るとかなり豊かで安全で、ほとんどの日本人はマズローの『欲求五段階説』の上から五段目の「生理的欲求」や四段目の「安全の欲求」は満たされているんだろうな。
http://www.jma2-jp.org/wiki/index.php?%E3%83%9E%E3%82%BA%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%AC%B2%E6%B1%82%E6%AE%B5%E9%9A%8E%E8%AA%AC
たぶん今、一番満たされてないのは上から三段目の「所属と愛の欲求」。
これが『ダメ・クラウドファンディング』の根本だろうな、と思う。
豊かで安全な日本人はほとんどが世界的に見てマズローの五段階ピラミッドの上三段にいるんじゃないかと思う。
で、一番上の段の「自己実現の欲求」を求める人だけがfacebookを使うw
mixiの初期ユーザー(mixiIDが4ケタまでの人)もたぶんこのクラスタだと思う。
で、『ダメ・クラウドファンディング』でお金を集めようとしちゃうのが上から二段目の「承認の欲求」が満たされてない人なんじゃないかと思う。
mixiの「パトラッシュ、もう疲れたよ。」コミュで自分のために専用スレッド立てちゃう人も同類かも。悪くいえば「かまってちゃん」。
(そう考えると今年の夏にコンビニの冷蔵庫に入っちゃったり、肉をかじっちゃったりした人も「承認の欲求」に飢えていたんじゃないか、と思う。
コンビニやファーストフード店をクビになったところで実家住まいなら別に死なない。けど「孤独」になると死んでしまう。ある意味ウサギみたいな人w)
で、そんな人におカネを振り込んでしまうのが上から三段目の「所属と愛の欲求」に飢えてる人なんじゃないかと思う。
AKBの同じCDを大量に買い込んだり、ミクパの最前列にいるような、おカネを出しても「孤独」から逃れたい層。
ソーシャルメディアがこの層にまで普及したのが2010年代と言えるのかもしれない。
この層にとってはtwitterでリアルに困ってるつぶやきをする人のほうがAKBやボーカロイドよりも「体温」を感じられるのかもしれない。
「実際におカネを振り込んであげたらいったいどんな反応をしてくれるんだろうか?」
みたいな。
ここでこのマズローの五段階ピラミッドの上位三段階層のソーシャルメディア参加過程を歴史的に振り返ってみたい。
僕が思うに、2000年くらいのメーリングリスト世代からmixi初期メンバーを経て、2005年12月の「ミクやしき」を知っている層くらいまでがソーシャルメディアを使って「自己実現の欲求」を満たそうとしていた上から一段目の人たちなのかもしれない。
(mixiIDが4ケタまでの人。『意識の高い人()』と揶揄されるときもありますw)
彼らは今は完全にfacebookに移住した層だろうな、とも思います。
で、2006年のmixi株上場でいっきにマズロー第二段目の「承認の欲求」を求める人たちがmixiに増えてきた実感があります。
ただ2000年代は知らない人が知らない人におカネを振り込む話は聞いたことなかった。(せいぜい極貧のコミュ管理人の西早稲田の風呂なしアパートに救援物資送るくらいでw)
で、2011年の震災以降にスマホの普及とも相まって、facebookではなくtwitterに第三段目の「所属と愛の欲求」を求める孤独な人がなだれ込んできたのかもしれない。
彼らのコンセプトは「(おカネで)愛を取り戻せ!」w
(時はまさに世紀末!wまだ2010年代なのに!www)
2009年に「ウェブはバカと暇人のもの」と言った人がいる。
僕は2014年以降は、
『ソーシャルメディアは「おカネがないけどかまって欲しい人」と「おカネはあるけど孤独な人」のもの』
になっていくと思う。
これを『クラウド(群衆)共依存』とでも名づけますか?w
(「ソーシャル共依存」でもいいかもしれませんが、マズロー第一段目のメーリングリスト→mixi初期メンバー→facebook移住な「元祖ソーシャルな人」は共依存になってないので「群衆・大衆」の意味の「crowd」のほうがいいと思います。
あと、よく勘違いされていますがクラウドファンディングは「crowd(群衆・大衆)」、クラウドコンピューティングは「cloud(雲)」です。ある意味、蜘蛛ではあるかもしれませんがww)
ちなみにマズロー三段目の「所属と愛の欲求」に一番飢えているのは家入さん本人なのかもしれない、と先月の早稲田祭のイベントの家入さんの日常の話を思い出して今、僕は思いました。
もしかしたら家入さん本人は無意識的に『クラウド共依存』システムを日本に普及させたいと思っているのかもしれないとも思います。
あと、僕はこの『クラウド共依存』的な(A1,B1)関係がいいとも悪いとも思っていません。
「まぁ、そうなるだろうな」
と思ってるだけです。
それが僕の『A1理論』!