今回は『旅』という名の『A1キーワード』についてしばし考えたい。
ここで言う『旅』とは主に海外一人旅のことで、数ヶ月から数年に渡る長旅、と定義する。
で、このキーワードはやや特殊である、とあえて言いたい。
前に例に出した「酒」や「釣り」と同じく、A1な人はとことんA1だが、A2な人はとことんA2なキーワードである。
マンガで言えば「ガンダム」や「ジョジョ」に近いwマーケットは確実にあるのだが、マジョリティではけしてない『キーワード』。
こういうキーワードに顕著な傾向は、A1な人は全体のパーセンテージとしては少ないのだが、もしその人が『旅』にA1であればそのキーワードの『A1キーワード脳内占有率』がやたら高いということだ。
で、特に『旅』というキーワードにA1であれば脳内では30~60%くらいを占めている場合が多い。
ということは『旅』という『A1キーワード』を共有する二者間は(A1,B1)関係が成立する可能性が極めて高い、ということである。
なぜそこまでこの『キーワード』は脳内占有率が高いのか?
理由はいくつか考えられるが、一つの理由としては、例えば釣りが好きな人でもまさか四六時中、仕事もしないで釣りをしてるわけじゃない。
大まかに言えば、
釣り→仕事→釣り→仕事→釣り→仕事→釣り→仕事→・・・
の繰り返しだろう。
同じくmixiがどんなに好きな人でも、
mixi→仕事→mixi→仕事→mixi→仕事→mixi→仕事→・・・
という生活スタイルになる。
が、『旅』は違う。
『旅』をしている限り、その期間は、
旅→旅→旅→旅→旅→旅→旅→旅→旅→旅→旅→旅→・・・
なのだ。
つまり、旅を続ける限り、寝ても覚めても、ずーーーーーっと、『旅』の状態にある。
それが数年になると、人生の何十分の一が『旅』という一つのキーワードで塗りつぶされる。
人生のトータル時間(=x)の中でそれなりのシェアを占めるのだから、脳内占有率が低いわけがない。
次にその体験の特異性だろう。
一言で言うと、帰国後、
「日本人と話があわない。」
状態に陥る。
日本で「拳銃で撃たれた!」というと大事件だが、中南米あたりでは割と普通。
「あ、あなたも撃たれましたか、災難ですね。」
という感じ。
イラクやアフガンも日本人はものすごく行きにくいところと思ってるけど、みんな「観光」で普通に行くし、現地人も普通に歓迎してくれたりもする。
「富士山に登った!」と言われても、それよりはるか高い場所で普通に生活しているチベット人をずっと見てきた彼らにとっては「ふーーん。」だ。
そして日本にいてもついついインドやエジプトの物価で計算してしまう。(特に僕!w)
つまり、日本にいても日本の感覚には染まりきれてない人が多いんじゃないかと思うw
そして旅してる間に出会う日本人はみんな「旅人」なのだから、旅してる間は会う人会う人、全員『A1キーワード脳内占有率』が激烈高いという超メシウマ状態w
これはよく考えたらすごいことだ。
そりゃ楽しいに決まってる。
その状態で「旅」以外にも『A1キーワード』が見つかったら、それこそ一生の親友になる可能性もある。
うまくいけば旅しているだけで、『A1キーワード脳内占有率』80%以上の『激レアカード』が見つかるかもしれない。
まえに、旅で会った人たちの人脈を使って起業した元バックパッカーがいた、という話を聞いたが、それこそ『旅』というA1キーワードの『脳内占有率の高さ』を示す格好のエピソードなんじゃないかと思う。
なので『旅』という『A1キーワード』を所有している人間が集まれる場所が日本にあれば楽しいだろうな、と1999年くらいから僕は妄想していた。
そんな「場所」を2002年7月5日に横浜に本当に作ってしまった大学生がいた。当時の僕にはものすごく衝撃だった。
ただ、当時は「それ」が「そこ」にあることを知っている旅人はほとんどいなかったんじゃないかと思う。それが残念だった。(現在は閉店)
東京中・日本中・世界中に分散している旅人達を捕らえきることができなかったんだと思う。
けど、今はmixiがある。
うまく使えば「ここ」に「これ」がある、ということを伝えられるんじゃないか?
これが成功すれば、次のステップに進みたい。
そして多くの旅人に「これ」が「ここ」にあることを伝えたい。
だからちょっとした『試み』のイベントを今度してみたい。
(注:このブログ文章は僕が2007年にmixi非公開日記に書いたものを2013年にリライトしたものです。このイベントは当然、終了しています。)
「そんなことしてなにになるんだ、カネにもならん、いや、まえの大規模イベントの時みたいにカネを使うだけだろう?」
という人がいるかも知れない。
僕の目的?
決まってる。
『激レアカードの入手。』
僕の『目的』は今も昔も『それだけ』だ。
それが僕の『A1理論』!
https://a1riron.com/entry/2013/08/23/213129
~追記~
この記事は2007年5月26日のmixi日記のリライトです。
前回、前々回の日記が「意識の高い人()に向けたセミナー」みたいな内容だったのとは打って変わって、「旅」について語ってます。エッセイみたいな感じです。
ていうかほとんど自分が開催したイベントの宣伝だな、こりゃw
とある国で僕が宿泊した有名ゲストハウスの有名管理人を東京で囲む会をmixiで宣伝したらどれくらい集まるか試してみたイベントですw
人数もそこそこ集まった記憶があります。
参加者はほとんど過去にそのゲストハウスに宿泊した人たちばかりだったのでものすごく盛り上がった記憶がありますw
20代の頃の僕は「イベント開催」をよく行っていました。
住んでいた寮でのイベント、大学でのイベント、海外イベント、学生団体でのイベント、mixiコミュでのイベント、mixiコミュ横断大規模イベント、等々。
よく考えたら、めっちゃやったなー、と思います。イベントにA1過ぎだろww
で、確かに全部楽しかったのですが、その度にいろいろ疲れました。
おそらく、それがこのブログを書く遠因になっているんでしょうね。
その反動か、30代前半は気の合ういつもの仕事仲間(合計20人ほど)と小規模なゲリラ勉強会&飲み会イベントをするほうがA1になり、SNS活動からは離れていきました。
(もしかしたら当時の仕事仲間は「なんかこの人、イベント開催手馴れてるなー」と思ったかもしれませんw)
この記事のテーマになっている『旅』についても、20代のころは旅のことばかり考えていて、日本にいてもこういう旅イベントを開催したりしましたが、30歳くらいからは実際に旅に出るより、他人が書いた旅本を家で寝転がって読むほうが楽しくなってきました。
もしくは、昔からの友達で一人、10年以上、ずうーーーーっと旅してるやつがいるので、時々、Skypeで旅の生中継をしてもらって、iPhoneを前においてお菓子でも食べながらそいつと談笑するほうがおもしろく思えてきました。お金も時間もかかりませんしね。。。
たぶん、もし、今、旅に出たとしても「俺、こんなところで一体、なにやってるんだ?」と思うと思います。
むしろ、日本でそこそこ業務経験を積んだ今の僕は、長く旅したアジアで実際に働きたいと思い始めています。
『旅』という『A1キーワード』は確かに僕の脳内での占有率は未だに高いですが、その意味は微妙に変化してきた、ということかもしれません。
これはとある旅雑誌を立ち上げた元旅人の方も同じようなことを言われていて、その方の本を読むと、「旅」→「旅本出版」→「旅雑誌編集長」→「インド文化研究」と時間とともに興味が変遷して言っているのが見てとれます。
脳内占有率が激高の『愛しすぎるA1キーワード』はその状態が長期間続くと、プロモーションしたり、派生したり、他の『A1キーワード』とフュージョンするのかもしれません。
(しかし、今回のエントリは書いてる僕が一番楽しんだw余は満足じゃ。)
次回は『A1キーワード』でmixiの歴史を振り返る!