
ビンボー氷河期世代のA1理論です!今回はオピニオン系記事です!
昨日、▼この橋下徹さんと泉房穂さんとのABEMAニュースのNewsBAR橋下の対談動画を観て、、、
【減税】泉房穂「今の日本は政治がない」消費税率ゼロで景気対策に?改革派2人の意見は&一律減税は物価高に逆効果?橋下徹×泉房穂|NewsBAR橋下
橋下徹さんの「減税すると物価高になる」という理屈がよくわからなかったので今回、僕のこの記事で考えてみました!
物価高で苦しんでいる方、増税で苦しんでいる方、選挙時の判断材料が欲しい方などの参考になれば幸いです!
YouTubeでもしゃべっています!
今回のこの記事と同じような内容を▼僕のYouTubeチャンネルでもしゃべっています!音声のみの番組ですので作業中や移動中に聴いて頂けると幸いです!
橋下徹さん「減税すると物価高になる」謎発言の真相を氷河期世代が考察してみた!
最初にこの記事のミニマムなまとめ!
- 橋下徹さんは経済や税制がいろいろわかってない。(これわざと?)
- 泉房穂さんはいつも通りありとあらゆることがわかってる上に情熱がすごい!
- 橋下徹さんは単なる維新の広告塔になっていると思った。
泉房穂さんとは?ミニマリスト市長!
まず今回の橋下徹さんの対談相手の泉房穂さんですが、元明石市長で全国初の施策を100以上制定したスゴ腕市長です!特に有名なのは「5つの無料化」に代表される子育て支援です。
僕は今年の2月に泉房穂さんに関して▼この記事にまとめました!無駄予算のミニマリズムを徹底し、子育て支援などに割り振る英断!
-
-
少子化対策のカギは徹底した無駄予算のミニマリズムだった!兵庫県明石市長・泉房穂さん著『社会の変え方』!
自分の老後がむちゃくちゃ不安なA1理論です! 僕自身は▼『お金』『健康』『人間関係』が人生100年時代の三大リテラシーだと考える人間で、日々、この三大リテラシーを常に80点くらいに維持しようと頑張って ...
続きを見る
個人的には「ミニマリスト市長」という感じですねw
他にもスナフキンが好きだったり、学生時代は学生寮に住んでいたり、僕が今、住んでいる高田馬場のミニマムアパートに住んでいたりしていてミニマリスティック!
今回のNewsBAR橋下でも頼んだお酒は▼『司牡丹 吾唯足知』でしたしね!足るを知り過ぎ!
▼こちらは動画の中で泉さんが配っていた新刊です!タイトルからして熱い!!
橋下徹さん『一律減税はおかしい』は本当か?
それでは動画での橋下徹さんの発言を検証していきましょう!(発言はわかりやすく僕が文字起こししました)
4:20ごろからの話がメインです!
まずは、
「(国民が)みんな物価高で困っているのに一律減税というのは理論的にはおかしい。」
この理屈がよくわからない。みんな困ってるんだから一律でいいと思う。
ここで橋下さんが言う『一律減税』がなにを指すのかわからないけど、もし消費税だとしたら橋下さんの言っていることがさらによくわからない。
食料品や生活必需品は庶民からお金持ちまで大体、同じ額を使うと言われていて、だからこそ『エンゲル係数』という係数が成り立つ。
大多数の庶民は消費税が下がると嬉しいに決まっているし、お金持ちには事実上のキャッシュバックになる。誰からもクレームは来ないと思う。
消費税は一見、平等な税金のように思えるけど、庶民からお金持ちまで同じくらいの額を負担するので『逆進性』が高い税金と言われていて、特に今のような物価高になると庶民ほど苦しくなる。
橋下さんのこの言動からは「消費税だけはなんとしても下げたくない」という第二自民党的なマインドが透けて見える気がする。
橋下徹さん『税金は所得の再分配』は本当か?
続いて、
「税金ていうのは所得税にしたってなんにしたって『所得の再分配』なんですよ。」
これは僕も最近までずっと税金は『所得の再分配』だと思っていましたが、最近言われ始めた、
「税は財源ではない」
という現代貨幣理論(MMT)が僕は最近は正しいと思っています。
「税は財源ではない」の説明は▼この動画が非常にわかりやすいです。
国は最初にお金を刷ってバラまいたのであって、「初めに税金の徴収ありき」ではないんですよね。
税金の徴収は世の中にお金が出回り過ぎる状態、つまりインフレの時にインフレ熱を冷ますときに増税すればいいのであって、今の日本のように30年間デフレが続いているときにするのは「減税してお金を世の中に出回らせること」だと思う。
だって今の日本は「金は天下の周りモノ」になってないのだから。
ちなみに動画に出てきた森永康平さんの本では▼この本がわかりやすいです!
橋下徹さん『富裕層や法人の儲かっているところが税金を納めている』は本当か?
次は、
「税金は富裕層や法人でものすごく高決算したところ、儲かっているところが税金を納めて税収が上がったわけ。」
これについて「富裕層」と「法人」と「輸出企業」で考えたい。
富裕層は会社を設立して節税している!
まずはそもそも消費税自体が『逆進性』が高い税制だから相対的に▼富裕層ほど税負担が軽くなる。
元国税が指摘「日本の富裕層はフリーターより税金を払っていない」不都合な事実
さらに▼富裕層は会社を設立することで所得税や住民税を「給与所得控除」で節税している。
会社を設立すると、社長個人の所得は役員報酬のみとなり、これに対して所得税や住民税がかかりますが、そのとき「給与所得控除」という一定の割合を無条件で差し引くことができるため、この給与所得控除の分、会社を設立した方が節税となるのです。
給与所得控除で節税できる
上記のサイトを読むと「給与所得控除」以外にも会社設立でお得になる制度が盛りだくさんなことがわかる。
▼いわゆる「金持ち父さん」スキームですな。
法人が払う法人税はずっと下がっている!
▼この財務省のサイトのグラフを見れば一目瞭然ですが、法人税は昭和58年の43.3%から今の23.2%まで半分弱くらいになってます。

輸出企業は輸出還付金で消費税収全体の約1/4を国からキャッシュバックされている!
さらに法人のうち経団連などの大企業は輸出企業が多く、それらの輸出企業は『輸出還付金』という裏ワザで消費税収全体の約1/4を国からキャッシュバックされています。
詳しくは▼この動画をご覧ください!経団連が消費増税を主張し続けるカラクリがわかります!
▼この本にも詳しく書いてあるようです!
橋下徹さん『一律減税すると儲かっているところ(富裕層や法人)に戻すだけ』は本当か?
続いて、
「一律減税すると儲かっているところ(富裕層や法人)に戻すだけ、それは税金の使い方とは全然違っていて、儲かっているところから税金を取ってしんどいところにお金を回すのが本来の税金。」
後半はその通りだけど、前半はそのレトリックで丸め込んでいるように思える。
まず、僕が上に書いたように富裕層や法人(特に輸出企業)は儲かっているけど税金をそんなに払ってない。
逆に庶民はここ30年間、所得が上がらないのに増税と社会保障費アップで五公五民状態で、さらに物価高になったから苦しんでいる。その庶民を救うのは一律減税、特に消費減税だと僕は思う。
で、その消費減税はダイレクトに庶民のふところを暖めるわけだから政策的にも人道的にも正しいと思う。そもそも消費減税すると富裕層や法人にお金が戻る、という理屈がよくわからない。
さらに橋下さんが「消費減税」と言わず「一律減税」と言うのはおそらく維新の選挙対策だと勘ぐってしまう。(岸田首相が「増税メガネ」を気にし始めているので)
橋下徹さん『減税で物価が上がって大変なことになる!』は本当か?
次にやっと本題!
「政治家は減税というと耳あたりがいいけど物価がどんどん上がっていくと大変なことになる!」
これの理屈が全く分からない。そもそも「減税」の定義がわからないので次で考えます!
橋下徹さんの言う『減税』は消費税?所得税?法人税?
最近、岸田首相が「増税メガネ」のあだ名を受けて「減税」と言い出してきていますが、これは「法人税の減税のことなんじゃないか?」とXやYouTubeでは考察されていたりもします。
▼消費税・所得税・法人税が日本の主な3つの税収で、30年ほど所得税と法人税は下がり続けているのに消費税だけは上がり続けている。
65.2兆円の内訳は、所得税収が20.4兆円(税収全体の31%)、法人税収が13.3兆円(同20%)だが、消費税収は21.6兆円(同33%)で22年度の最大の税目は消費税だ。つまり、90年度から22年度までに所得税収は5.6兆円減少、法人税収は5.1兆円減少した一方、消費税収は17兆円も増加した。
【数字は語る】なぜ2022年度の税収見積もりが過去最高になったのか
おそらく橋下さんは「消費税収は下げたくない」と言っているんだと思う。さすが第二自民党w
なので「(消費)減税すると物価がどんどん上がっていく」という謎理論を展開する。動画のコメント欄でこの理論を理解できていた人はいませんでした。
『物価が上がって』なにが悪い?むしろ日本は30年間のデフレと低賃金が問題!
そしてそもそも「物価がどんどん上がっていくと大変なことになる!」というのが僕は的外れで、むしろ現在は日本以外の国はほとんど物価がどんどん上がっているから▼日本が大変なこと(海外からの原材料費高騰による物価高・安いニッポン)になっているw
戦後の日本の高度経済成長期も物価がどんどん上がっていっていたけど、それ以上に給与が上がっていっていたから特に大変なことにはならなかった。
むしろ物価上昇は2%くらいが理想で、日本のように30年間デフレが続ている国が異常なんだと思う。
つまり給与が上がることで自然と物価が上がる「デマンドプル型」インフレは悪くないのであって、今の日本のように給与が上がらず物価だけが上がる「コストプッシュ型」インフレが最悪なんだ。▼この雑誌にもそれが特集されている。
橋下さんは発言からしてこの「デマンドプル型」インフレと「コストプッシュ型」インフレの違いもわかってないように見受けられる。
もし「デマンドプル型」で給与も物価も上がり続けるならそれこそ増税で抑制すればいいだけだし、それをするのが政治であり、経済だと思う。
そしてこのあと動画では給付金の話になるけど、給付金はあくまで一時しのぎなので景気刺激策にもならないし、国民の「安心」にもつながらないと僕は思う。
橋下さん、政治経済学部出て、弁護士資格取って、府知事・市長までやって、ここまでわかってないと、もう「わざと?」って思ってしまいます。
少子化対策・子育て支援は物価高に関係なく永続的にすべき!
その後、動画では少子化対策や子育て支援の話になりますが、それらは物価高関係なく支援し続けるべきだと僕は思います。なぜなら日本の少子化は待ったなしの状況だから。▼特に明石市の「5つの無料化」は国が即全国展開で行うべき。
食料品・生活必需品などミニマリストでも買うモノの消費税を減税すべき!
モノを持たないと言われるミニマリストでも食料品や生活必需品(トイレットペーパーとか子供のオムツとか)は必ず必要で、現在の日本ではその消費税率が食料品が8%、生活必需品は新聞以外10%。これが庶民の暮らしを地味に圧迫しているし、景気も冷え込ませていると思う。
海外では消費税は高いと言われるけど、▼多くの国は食料品・生活必需品の軽減税率は低く設定されている。ゼロの国もあり。
EUは軽減税率の対象品目リストに食料品や飲料水などを規定している。英国はゼロ、フランスは5・5%、ドイツは7%と大幅に低い。経済協力開発機構(OECD)加盟国でもカナダ、メキシコなどは税率がゼロだ。
欧州では定着…英国では食品などゼロ 新聞・出版物にも適用浸透
おまけ:橋下徹さんが泉房穂さんを神戸市長に推す理由!
ここからはおまけ!
この動画は3本収録で、最後のほうで橋下さんが泉さんをやたら神戸市長に推してるけどこれは一言で言うと、
『党利党略』だなぁ
と思ったw
▼「大阪を実効支配している」とも言われている維新、その維新の『広告塔』とも言われている橋下さん。
-
-
地の民・水の民・風の民の各立場で考える『風の時代』の衆院選2021!
万年無党派層のA1理論です!なんとこの度、確か23年ぶりくらいに投票に行ってきました! 実は投票日の昼過ぎまで投票にいかないつもりだったのですが、今回、投票に行った理由は一言で言うと「その日の気分」で ...
続きを見る
その維新としては泉さんに兵庫県知事になってほしくないし、2年後に泉さんが兵庫県知事に立候補したらほぼ確実に当選する。
今の兵庫県知事は維新系だけど、そこが泉さんになると維新的にはかなり分が悪くなる。共産系が強い京都にも泉さんの影響力が分波するかもしれない。
でも泉さんが神戸市長になれば、神戸と大阪の間には尼崎や西宮もあるので維新的には尼崎や西宮が泉勢力へのクッション材になるし、泉さんが神戸市長を明石市長の時のように3期12年やってもらえれば現在60歳の泉さんは72歳になって、そのまま無事にご勇退、という感じに持っていきたいんだと思う。
もっと言えば維新的には理想は姫路市長だと思う。なぜなら姫路は大阪よりさらに遠く、明石より西の「播州平野」に泉勢力を閉じ込めることができるから。(姫路までいっちゃうと山陽電車・山陽百貨店という「山陽地域」になるし)
でもさすがに姫路市長は泉さんは唐突過ぎるから、国会議員時代に出馬した神戸の市長が妥協点くらいに維新は思っているんだろうけど、泉さんはすでにXで神戸市長になることを否定済みw
この記事の本題のように橋下氏がいろいろわざとわかっていないふりをしているのは「第二自民党」を目指す維新の広告塔と考えるとピタピタに符合してくる。
しかしこのミニマリスト軍師が国を変えていくという構図、本当に『令和の▼播磨灘物語』だなぁw
黒田官兵衛。戦国時代末期の異才。牢人の子に生まれながらも、22歳にして播州・小寺藩の一番家老になる。だが、「この程度の小天地であくせくして自分は生涯をおわるのか」という倦怠があった。欲のうすい官兵衛だが、「広い世界へ出て、才略ひとつで天下いじりがしてみたい」という気持ちは強かった。秀吉を天下人にした希代の軍師の物語が合本に!
Amazonの説明文
2023年10月9日追記:エスターク説
この記事を読んだ友達のエスターク君からこんなLINEが来ました!
橋下は第2自民党維新の広告塔やからな(笑)
一律減税=消費税減税→国の税金減収→赤字国債発行→財政赤字拡大→財政破綻→インフレ(物価高)→ハイパーインフレ(物価超高) という、ザイム真理教団の教え通りのロジックやろ(笑)
このエスターク説はかなり有力かと。
結局、橋下さんは▼ザイム真理教が唱える「消費減税してハイパーインフレ」というハルマゲドンの到来を信じている熱心なザイム信者なんじゃないかと。某宗教の解散命令に関しても「信教の自由」を唱えて反対していましたしねw
最後にこの記事のミニマムなまとめ!
- 橋下徹さんは経済や税制がいろいろわかってない。(これわざと?)
- 泉房穂さんはいつも通りありとあらゆることがわかってる上に情熱がすごい!
- 橋下徹さんは単なる維新の広告塔になっていると思った。
という感じです!この記事が皆様のお役に立てば幸いです!