※銭湯に行かれる際は感染対策のため、湯船・待合室での会話は慎みましょう。また長風呂は控えましょう。
銭湯と、ゲストハウスと、ローカルな食堂や居酒屋を愛するA1理論です!
旅は観光地よりも、地元民が『暮らす』場所に好んで行きます。
ゆったりと流れる時間を旅先で空費するのが大好きです。
しかし、そんなゆるい旅もできなくなった2020年4月。
緊急事態宣言中の日本で『旅先銭湯』シリーズの第4弾が発売されました!
今回のテーマは▼『路面電車』です!
この『旅先銭湯4』を紹介するブログ記事、4月からずっと書きたかったのですが、ずっとコロナ禍が続き、この記事を書いている11月1日現在でもヨーロッパでは再ロックダウンが始まるなど、まだ予断を許さない状況ではありますが、、、
日本はGO TO TRAVELに東京が加わったり、僕自身も最近は週末、近くの銭湯に再び行くようになったりしてきたので、そろそろ書いてみようかと思いました。
お風呂は免疫力を高めるとも言いますしね。
銭湯があり、ロックダウンもされていない日本に住んでいることに感謝です。
『旅先銭湯』シリーズはまとめ買いがオススメ!銭湯メインの旅先エッセイ集!
この『旅先銭湯』シリーズを書かれているのは松本康治さんという方で、医療系出版社を立ち上げたのち、近年では関西や西日本の▼『レトロ銭湯』に関する本を出版していました。日本の銭湯の情報量がすごいです!!
そして、2018年からは▼『旅先銭湯』シリーズを刊行!!
その後、かなり早いペースで▼続編が出続けます!!
▼『旅先銭湯3』からはテーマが定められました!
しかし、
1巻の表紙は下諏訪のマスヤゲストハウスから近く、僕もよく利用する『菅野温泉』で、
2巻の表紙は姫路『白浜温泉』で、
3巻のテーマは『ゲストハウス』化した銭湯!
いやー、A1理論過ぎるでしょう、『旅先銭湯』シリーズ!w
さらに、今回の4巻のテーマは『路面電車』で、僕が今住んでいる家の近くの早稲田駅が始発の、東京唯一の路面電車・都電荒川線(東京さくらトラム)が特集されています。
(昨日もこの近所を友達のエスターク君とウォーキングしましたw)
また、松本さん自身も今は▼明石海峡近くに引っ越されて、twitterを見ていると時々、姫路にも来ているので親近感湧きまくりです!
海がすごくキラッキラ☆ pic.twitter.com/PgYU9U7Gwf
— 松本康治 (@furoikoka) 2020年10月31日
あ、『旅先銭湯』好きならこちらの▼『京都銭湯図鑑』もオススメです!
東京周辺の銭湯漫画なら▼『のの湯』もオススメです!
今回のテーマは『路面電車』!銭湯やゲストハウス、ローカル食堂・居酒屋とすごくあう風景です!
というわけで、今回の『旅先銭湯4』のテーマの「路面電車」ですが、最初聞いたときは、
「路面電車と銭湯って、なにか関係あるのかな??」
って思ってしまいました。
しかし、いつも「名文」が載ってる最初のページを読んで深く納得しました。
路面電車は「電車」なのに、他の車や歩行者や自転車と同じく、信号待ちをしていたりするユーモラスな存在。
でも、交通インフラの進化は、人・車・電車を分離される方向に向かっている。
なので、かつて全国を走っていた路面電車はモータリゼーションの進展とともに時代遅れとなり、激減した。
しかし、最近は世界的に有用性が見直されつつあるらしいです。
エコロジーから生活空間、観光面まで、いわば周回遅れのトップランナーともいうべきポジションにある。
先ほど、▼こんな記事も発見しました。
芳賀・宇都宮LRTはレール敷設始まる 全国で路面電車見直しの動き 次世代型は郊外から都心へ直行 | 鉄道コラム | 鉄道チャンネル
上記リンク先記事に出ているのは路面電車というよりトラム(LRTと言うらしい)で、流線型で未来的な乗り物ですが、僕が好きなのはやはり、本書に出てくるような、レトロな路面電車ですねぇ。「チンチン電車」とも言う。
ただ、僕が生まれ育った姫路や、兵庫県全体にも路面電車はなく、しかも、20年以上、路面沿いをウォーキングしている都電荒川線にも、乗った記憶がありません。。。
なので、路面電車に乗るのは、いつも旅先ですねぇ。
松山、鹿児島、広島で乗った記憶があります。
僕はバスに乗ると、すぐに酔ってしまう体質なんですが、路面電車は電車なせいか、あまり酔わないんですよねぇ。
むしろ、ちょっと「動くゲストハウス」っぽいというか、運命共同体というか、なんか旅人どうしで交流が生まれそうな感じがすごく好きです。
で、やっぱり、路面電車は銭湯やゲストハウス、ローカルな食堂や居酒屋とよくマッチするんですよねぇ。
本書で登場する広島や松山の路面電車と、その周辺に点在するローカルな銭湯や食堂や居酒屋やゲストハウスのマップを見るだけでも楽しすぎる!
ローカル世界に存在する▼こういう食堂や居酒屋って東京のお店に比べたら、安くて、美味しくて、ボリュームもあって、めちゃくちゃ満足度高いんですよねぇ。なんか味のあるおばちゃんがいたりして。
僕は姫路という田舎が嫌いで、東京に憧れて20歳で上京した人間ですが、30代後半くらいで東京で時々、消耗してきたら、こういう田舎のローカル世界で癒されたい願望がムクムクと出てきました。ちょうどゲストハウスが日本でも増え始めてきた時期です。
なので、また、路面電車×銭湯×ゲストハウス×食堂・居酒屋で、いつもと違う『言葉』に触れてみたいですねぇ。
「勤務」「契約」「収益」「マネタイズ」とかいう東京のお仕事『言葉』ではなく、
「運賃」「タオル」「ドミトリー」「おかわり」というローカルな『言葉』に。
日本各地に意外と多い路面電車がある町。銭湯・ゲストハウスと組み合わせるとオシャレトロな旅に!
で、兵庫で生まれ育ち、東京で暮らしている僕からしてみれば、路面電車なんてもう絶滅危惧種かと思いきや、▼意外といろんな町で活躍しているんですよねぇ。
これらの路面電車が木の幹や枝と考えると、そこにくっつく葉のように銭湯があり、ローカルな食堂や居酒屋があり、ここ10年はゲストハウスも増えています。
ゲストハウス好きなら、上記日本地図を見て、
「あ、ここなら○○○ゲストハウスがある!ここは△△△ゲストハウス!!」
と、すぐに思いつくことでしょう。
(そんなの、俺とにゃんすくらいかw)
路面電車と銭湯と、ゲストハウスと、ローカルな食堂や居酒屋があるだけで、もうすでに観光地なんていらないくらいの「豊かなオシャレトロ旅」ができると思うくらいです。
旅の昼間は近所の神社やお寺、公園や河原や海沿いを散策したりとか。
むしろ、これに観光が入り込むとオーバーフローでいっぱいいっぱい、みたいなw
まさに▼『スローな旅にしてくれ』ですなw普段は東京で激烈消耗してるんでw
そういえば、20代のバックパッカー時代は、よく▼海外の路面電車、いわゆるトラムに乗っていました。
海外、特にアジアは銭湯はほとんどないですが、ゲストハウスや安宿、定食屋や安いカフェ等が多く、ゆるい空気が流れるのが大好きで、
「下手なブラック企業で安月給で働くよりもバックパッカーでぶらぶらしているほうがよっぽど人生コスパいい」
と思いましたw
帰国してからもアジア人が多く、コスパのいい高田馬場に住み、コスパのいい仕事を転々としながら、コスパ大好きな友達やブログ仲間、仕事仲間とコスパのいい飲み会をよくしていますw
ウェーイ!! pic.twitter.com/TNlAmSg6ob
— A1理論 (@A1riron) 2020年10月31日
急遽、昔の仕事仲間と飲み会になりましたー。
— A1理論 (@A1riron) 2020年10月31日
時々、▼ブログ仲間でローカルなゲストハウスに泊まりに行ったり。
僕の人生なんて、こんなんでいいw
あ、このブログ記事を書いている11月1日 23:15現在。
近所の銭湯が閉りそうなので、一旦、銭湯に入りに行ってきますw
(最近、土日のどちらかは銭湯に行くようにしています)
『旅先銭湯』シリーズおなじみの「偏愛する人たち」が再登場して面白い!
はい!というわけで、近所の銭湯に入ってきたA1理論です!
いやぁ、いいお湯でした。。。しあわせ。。。
ええと、なんだったっけ?
あ、そうそう、『旅先銭湯4』!
銭湯から上がって、また銭湯のブログ記事を書く!!w
「銭湯民族」過ぎますなww
さて、この『旅先銭湯4』、過去の『旅先銭湯』シリーズに出てきた人の再登場もあり、
「また、この人か!!www」
というのが個人的には面白いですw
やたら北海道の銭湯に詳しい「銭湯OLやすこ」さん。
文学銭湯紀行の「美園まき」さん。
もう、なんか『偏愛』がすごくて、ちょっと笑ってしまいますw
あ、「銭湯OLやすこ」さんは先日、▼『銭湯大使』に任命されたようですw
10/10
浴場組合さん主催の
銭湯サポーターフォーラムがあり、日本銭湯文化協会さんより#銭湯大使
にご任命いただきました♨️銭湯大使をリードしてきたステファニーさん、同じく就任した アルフレッドさん、と一緒に、銭湯の素晴らしさをお伝えしてゆきます✨
引き続き宜しくお願い致します✨ pic.twitter.com/NbiDXHtsle
— 銭湯OLやすこ@銭湯大使になりました🙇♀️ (@sento_olyasuko) 2020年10月10日
なんか、『旅先銭湯』という本を通して、日本の銭湯の「関係人口」ができつつあるような、、、w
そんな『旅先銭湯』レギュラー化されつつあるキャラに、佐賀県唯一の銭湯『恵びす湯』を勝手に応援するために、ゲストハウス『鳩麦荘』を開業したムギさんこと、中島彩希さんもいます。
▼今回はパートナーさんと長崎の路面電車と銭湯、そして長崎の街並みやトルコライス、おでん屋さんなどを紹介しています。
ゲストハウス『鳩麦荘』と『恵びす湯』の関係は、▼この動画がわかりやすいです!
www.youtube.com
そして、先ほど、▼『鳩麦荘』のサイトを見たところ、、、
やはり、コロナ禍の今、経営は大変そうで、サイト内のブログのようなページを見ると、、、
いまだ収入の目処は立たず、やっているはずだったせめてもの経済活動は手のひらからこぼれ落ちたまま、それでも(そうして)日々は続いていく。
生きることの困難に視座を持つとき、心にも感触があることを忘れないでいたい。
辛い。。。
そうなんです、銭湯も、ゲストハウスも、実は今、戦後最大の危機に直面しているんです。。。
2020年、減り続けていた銭湯にコロナ禍が直撃。さらに銭湯に送客していたゲストハウスも閉業相次ぐ。今後、旅先銭湯はどうなる?
日本の銭湯は今、後継者問題、高額なボイラー修理などの問題、常連客の減少問題などに直面しています。
それはこの『旅先銭湯4』の「後記」にも書かれています。
実際、僕やエスタークが住む、高田馬場・早稲田エリアも廃業が相次ぎ、僕が20代の頃にお世話になっていた▼「松の湯」もこの夏に無くなってしまいました。
で、そんな廃業ラッシュが続く銭湯に2010年代に強力なタッグとして現れたパートナーが、唐津の「鳩麦荘」のような「ゲストハウス」で、高齢利用者の多い銭湯に、近所のゲストハウスから若い旅人や外国人がやってきて、場合によってはSNS等で拡散してくれたりしていた。
でも、その強力なパートナーに今後なるはずだったゲストハウスこそが今回のコロナ禍で痛恨の一撃を食らっていて、有名なゲストハウスでさえ廃業していたりもします。
それは▼前回の記事にも書きました。
この『旅先銭湯』シリーズ4巻までの世界は、ビフォアー・コロナの世界であり、今後はアフター・コロナの『旅先銭湯』の世界が始まっていく、とも言える。
そう考えると、少し気が重くなってしまいますが、、、
上記のゲストハウスプレスの記事を書いたあと、公式ゲストハウスプレスtwitterアカウントから▼こんな@ツイートが来ました。
👍🥰ここ最近取材を再開しておもうのは、ゲストハウス特有の宿の形態のあり方は変化するけど、旅をして人と出会い、価値観を揺さぶられるような経験をするという願望は消えないし、みんなむしろそれを今後ますます求めてるということです。引き続きぼちぼち活動してくのでよろしくお願いします!
— ゲストハウスプレス (@guesthousepress) 2020年11月1日
確かにそうかもしれません。
先日、昔の仕事仲間と飲みましたが、
「毎日、在宅ワークで飽きてきた。」
と言っていました。
僕自身も、基本は在宅ワークなので、誰にも会わない日もあります。
SNSはあるものの、旅的な要素はそもそも外出しない分、さらにミニマムに。
そう考えるとやっぱり、現代人には今後も『サードプレイス』が必要になってくるんじゃないかな?
アフター・コロナ時代はなおさら。
個人的には「価値観が揺さぶられるような経験」というより、
「資本主義的な価値観に毒されていない人たちに出会える場所」
に近いですねぇ。
資本主義は良い面も悪い面もあると僕は思っていて、良い面はモノの価値や生産性が飛躍的に上がることかもしれないけど、悪い面は人々がそのチカラに魅了されてしまい(宗教化とも言える)、「本当に大事なこと」を人々が忘れてしまうことなんじゃないかと僕は思う。
そんなわけで、銭湯も、ゲストハウスも、ローカルな食堂や居酒屋も、カタチは変われど、「本当に大事なこと」を人間が欲する限り、なんからの形態で残っていくと思う、いや、是非、残っていってほしいと思う、2020年の11月初めのブログ記事でした。