2019年10月20日、本日!!
ついに▼『旅先銭湯』シリーズの3冊目である、、、
▼『泊まれる!銭湯』が発売されました!!
『旅先銭湯』は1年弱で3冊!
すごい刊行ペースです!
内容のボリュームまで考えると、下手なブログより更新している気がします!!
僕は早速、買って読みましたので、ネタバレ・ミニマムを心掛けながら感想文を書いていきたいと思います!!
ゲストハウス好きは最後のページから読み始めると全体の流れがわかっていいよ!
さて、この本ですが、特にゲストハウス好きの方々は、まず最後のページ(後記)からお読みすることをオススメします!!
なぜなら、日本に『泊まれる!銭湯』が増えてきた社会的背景がまずわかるからです。
▼一部、抜粋致します!
▼このつぶやきですね!
地方を旅すればするほど、昔ながらの銭湯が壊滅しつつある現実に直面せざるを得ません。
そんな中、長期休業で絶対絶命だった愛媛県八幡浜市最後の銭湯【大正湯】が復活し、さらに先月からその2階で2500円で宿泊できるようになったのは大きな光明です。
最大8人、フリーWi-Fi、お布団ふわふわ、最高! pic.twitter.com/vHeIYbf9hA— 旅先銭湯③「特集/泊まれる銭湯」10/20発売! (@tabiikoka) July 28, 2019
▼うーん!これは泊まりたい!!
愛媛県の方、お待たせしました!
『旅先銭湯3』の特集冒頭に登場した八幡浜の【大正湯】さんでも①②③ご購入いただけます♪♪♪
風呂屋の2階で1泊2500円、これからの地方銭湯はコレじゃないでしょうか!
八幡浜からは別府へのフェリーが出てるんです。風呂旅の夢がめちゃめちゃ広がりますヨ♥ pic.twitter.com/froemAkIht— 旅先銭湯③「特集/泊まれる銭湯」10/20発売! (@tabiikoka) October 15, 2019
松山で道後温泉に入って、八幡浜で大正湯に泊まって、そのまま次の朝、別府行きのフェリーに乗るとか、サイコーですね!!
で、つぶやきの通り、
風呂屋の2階で1泊2500円、
これからの地方銭湯はコレじゃないでしょうか!
本当にそうだと思います!
しかも、この2500円に入浴料込みとのことで、そうなるとゲストハウスとしてはかなりの格安ですね!!
僕は『旅先銭湯1』のブログ記事で、これからの銭湯の存続をいろいろ考えましたが、結局、シンプルに『ゲストハウス化』するのが最適解なんだと思います。
僕も姫路という地方出身者なのでわかりますが、地方の人は銭湯はよほど近くないといく気がしない。行くなら郊外のスーパー銭湯や健康ランドですが、そもそも田舎の時点で家のお風呂の湯船が大きいですし。
そもそも銭湯がほとんどない島根の20代ブロガーのたんたんは、
「銭湯なんて都市伝説だと思っていました。」
と言っていたw
で、地方にお風呂に入りに来る人は、もう温泉旅館に家族旅行とか社員旅行なので、そこは完全にマーケティング外になる。
そのマーケットは「いつもの人と旅に出たい人」のマーケットだ。
そうなると、壊滅寸前の地方の銭湯が狙う新たなマーケットは、地元の人でもなく、地元以外の人の「いつもの人と旅に出たい人」でもなく、
地元以外の人で、
「いつもと違う人と会いたい人」
になってくると思う。
これはゲストハウスのターゲット層とかなり被っているし、素泊まり宿のゲストハウスが欲しているのも、また「大きな湯船」だ。
つまり、▼『まちのゲストハウス考』の記事で僕が書いたように、、、
- 作者: 真野洋介,片岡八重子,明石健治,豊田雅子,飯室織絵,加納亮介,蛇谷りえ,井筒もめ,森岡咲子,武田昌大,田中惇敏,西村祐子,Yone(米村知倫)
- 出版社/メーカー: 学芸出版社
- 発売日: 2017/03/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
今まで地元の人を繋いでいた、いわば『ハブ』機能があった銭湯が、ゲストハウス化することにより『ルータ』になっていくんじゃないかと僕は考えます。
日本中、世界中から、その地方に「いつもと違う人と会いたい人」をルーティングしてくる機能が、今後は具備される。
「大衆浴場」として始まった戦後の銭湯が、ルーティング機能も具備して▼その町の『関係人口』を今後は増やしていくのではないかと僕は考えています!
▼今回の『旅先銭湯3』はそんな銭湯の進化のワクワク感をくれる本です!!
『暮らすように旅する人』は、いつもと違う場所で、いつもと違う人と静かに暮らしたい。
というわけで、『旅先銭湯』シリーズでは毎度おなじみ▼1ページ目の名文が今回もあります!!僕はいつも、この1ページ目が好きなんですよねぇ。
生活は『日常』
旅行は『非日常』
と、松本さんは言う。
確かに、一昔前までそうだった、いや、今でもほとんどの人はそうかと思う。
まず子供時代の修学旅行からして、毎月積立したおカネをはたいて、新しい服を着て、新幹線やバスを乗り継いで出かけ、記念写真を撮り、大量のお土産を持って帰ってくる。
大人になっても、それはゼミ合宿、社員旅行、町内旅行、家族旅行、と続いていく。
日本社会では「1人旅」なんて超少数派の変わり者がする行為で、そんなのはスナフキン的な人間のすることであり、ややもするとアメリカの▼ヒッピーとほぼ同一視されたんじゃないかと思う。
「『ラブ&ピース』を唱えてハッパを吸い、反政府運動に加担する危ない奴ら」
くらいに思われていたのかもしれない。
けど、2010年代に日本でもゲストハウスが増えて来てからはだいぶ流れが変わってきたと思う。
シンプルに、スマホ一つ持って、
「暮らすように旅し、旅するように暮らす人」
が日本でも増え、それを後押しするようにインバウンドの外国人が押し寄せてきた。
旅をするのに、思想も必要ないし、何カ月もの積立金も必要ない、そんな当たり前のことに、やっと日本人が気づき始めたんじゃないかな?
旅先銭湯3『泊まれる!銭湯』めっちゃ面白い!!
相変わらずいっきに読むと知恵熱出るけど、衰退の一途を辿る地方の銭湯が『銭湯付きゲストハウス』と化して外国人などに受け入れられて生き残っていくのが面白い!
ゲストハウス好きは銭湯好きが多いし、求めてるのは普段と違うコミュニティなんだ。
— A1理論 (@A1riron) 2019年10月19日
ゲストハウス好きは、
「風呂・飯・寝る」
を、普段と違う場所で行いたいだけなんだよねぇ。暮らすように旅して、旅するように暮らしてるミニマリストが多い気がする。
普段の自分と違うロールをプレイングしたいんだろうなぁ。
— A1理論 (@A1riron) 2019年10月19日
思うに、暮らすように旅したい人は、
『地元で暮らし、働いてる自分』のロール
と、
地方で暮らす『旅人』のロール、
という
2つのロールをプレイングすることで、人生を少し楽にしたい、シンプルにそれだけなんだと思う。
愛媛県・八幡浜の『大正湯』の2階にめっちゃ泊まりたい!!
というわけで、本の内容に入りますが、やっぱりもう最初の特集の▼愛媛県・八幡浜の『大正湯』さんの2階がめちゃくちゃ気になりますよ!!
▲湯船のデザインがカワイイと思いました!!
▼外観もゲストハウス向きですねぇ!!
▲ああ、八幡浜チャンポン食べたい!!w
グーグルマップで見ると、八幡浜はミニマムな町っぽいので、そういう町のローカル食堂とか、めっちゃ惹かれますねぇ。
お風呂は16時からやっているらしいので、一番風呂したあとは、夕暮れの八幡浜の町をぶらぶらして「なにもしない時間」を楽しみたいですねぇ。
大阪・東淀川区の『昭和湯』&『ゲストハウス木雲』に、すごく泊まりたい!!
僕も少し前から注目している大阪の▼『銭湯ゲストハウス木雲』が登場してます!!
銭湯つきゲストハウス木雲(もくもく)|大阪梅田・神戸・京都河原町の観光拠点に便利なアクセス
▼「湯に行くゲストハウス」として新聞でも紹介されています!
湯に行く(ユニーク)ゲストハウスとして、産経新聞に掲載されました | みんなでつくるゲストハウス木雲(もくもく)
この本では▼東京の銭湯大好き女子大生のみずきさん(銭湯3軒をかけもちバイト中!)が泊まりに行っています!
▲モダン焼きが超美味しそう!!w
この大阪の淡路という町、兵庫県の淡路島(ドラクエ記念碑がある!)ではなく、新大阪駅の近くの町です。僕は降りたことがないんですけど、けっこうな下町のようです。
いいですねぇ、意味なくブラブラしたいですw
▼『ゲストハウス木雲』は木曜日にカフェもやっているらしいです。
毎週木曜日はmokumoku café(モクモクカフェ)を開催 | みんなでつくるゲストハウス木雲(もくもく)
ゲストハウス・銭湯・カフェって最強じゃないですか。。。
意味もなく、淡路の町に1週間くらい『沈没』したいですねぇ。。。
『泊まれる!銭湯』を泊まり歩きながら紡いでいく旅の軌跡がおもしろい!!
「こんなに『泊まれる!銭湯』ってあるの!?」
と思わせてくれたのが、▼東海道と九州深南部の銭湯ゲストハウス、連続宿泊体験レポートです!!
いやぁ、素晴らしいですね!
なんか、生きてて良かったって思うほど、豊かな世界観です。
南九州に至っては、基本的に「銭湯=温泉」なので、もう、アッパレ!って感じですよw
ああ、仕事辞めて、しばらく青春18きっぷでこのルートをゆっくりと回りたい!!w
『銭湯』+『ごいた』というボードゲーム・コミュニティを求める旅人は多いと思う!
今回の本は、7割は『泊まれる!銭湯』ですが、それ以外の通常の『旅先銭湯』記事もあります!
全部、面白いですが、僕が「へー!」と思ったのは、石川県の能登半島の先っぽの宇出津の伝統娯楽『ごいた』と、その宇出津にたった1軒だけある銭湯▼『湊湯』の話ですねぇ。門構えが立派!!
で、その▼『ごいた』をミニマムに説明すると、「将棋に似たボードゲーム」といった感じです!
特徴的なのは▼2人対2人のペアで戦うこと!なんか面白そう!!
ちなみに▲このイラストは▼銭湯漫画『ゆとのと』の作者の作者の泉さんかと思われます。今回の『泊まれる!銭湯』でも1ページの漫画を描かれています!
『ごいた』の面白いところは「チーム戦」だということ。
この「チーム戦」って、すごく人間が仲良くなりやすい秘訣なんじゃないかと僕は思います。
そして、東京でも「コミュニティ」が欲しくてボードゲームカフェを始める若者も多いんですけど、この石川・宇出津の『ごいた』のコミュニティに触れたくて宇出津を目指す若い人や外国人、多いと思うなぁ。
宇出津には『ごいた』があり、銭湯があり、イカや寒ブリがある!
これでゲストハウスもあれば完璧なんですけどねぇ。。。w
(ググったら民宿はあるようです)
『泊まれる!銭湯』の記事はすべて面白い!『旅先銭湯』1&2とセットで人生に疲れた時に読もう!!
で、『旅先銭湯』シリーズ通して言えることは、
「最初から最後まで、全部面白い!!」
ということですw
なので、僕は毎回、イッキ読みすると情報量も多くて知恵熱が出てしまいますw
1記事、1記事が『上質な私小説』みたいな感じなんですよねぇ。僕は昔からこういうのにすごく弱いのです。
今回の最後のほうの▼富山の文学銭湯紀行もすごく良かったです!
あと、▲これらのローカルフード、全部食べたいですw
全部、読書感想文書きたいくらいですが、ネタバレはミニマムに努めたいので、▼是非、買って読んでみてください!!
▼『旅先銭湯』1&2とセットで買って、人生に疲れた時とか、毎日1記事くらいを寝る前に読むと、ものすごく幸せな気分になると思います!
というわけで、
最近、外国からも多くの旅人が訪れつつある、日本の『泊まれる!銭湯』!
今回の『旅先銭湯』は、この時代の日本に生まれたことを感謝できる一品に仕上がっています!!