僕は本が好きなんですけど、その中でも『エッセイ』が好きです!
(って、これ、昨日も書いたなw)
なんていうか、エッセイには小説や新書とかにはない、
『リアリティ』
があるんですよねぇ。
僕が昔から、ブログやメルマガやmixi日記が好きなのも、交換日記というか、その時のその人の考えたことがダイレクトに伝わるのが好きなんですよ。
(女子か。。。w)
今回は旅とお風呂、そして「ふるさと」が大好きな人たちの珠玉のエッセイ集をご紹介します!!
表紙の菜の花畑の銭湯が超カワイイ! 『旅先銭湯2』!!
去年の12月、旅先の長野県松本の銭湯『塩井乃湯』で▼この本に出会い、即購入しました!!
なんていうか、本当、まさしく旅先で時間があるときにゆっくり入る銭湯のように、すごく心地いいんですけど、真からじわじわと『熱さ』が伝わってくる一品です。
内容は、まさに珠玉の「旅先の銭湯を舞台にしたエッセイ集!」といった感じです。
表紙の銭湯の写真も、下諏訪のマスヤゲストハウスからほど近い『菅野温泉』の写真で、僕が下諏訪でもよく行くお風呂なので、かなり親近感を持ちました!!
そして、それから5か月後、、、
早くも▼その2巻が発売されました!!
そして、秋には3巻も発売されるとのことで、今後もシリーズ化して欲しいですねぇ!!
僕は実はこの本は発売直後の令和になるかならないかの10連休の時に買っていて、その頃は仕事も超忙しく、心がざわついていましたが、、、
家でゴロゴロしながらこの銭湯エッセイを読んでいると、
「ああ、この世には『ふるさと』がこんなにいっぱいあるじゃないか。仕事なんて、最悪なくなっても『ふるさと』があればいいや。」
と、かなり精神的にラクになりましたw
しかも、この2巻は、僕が過去にゲストハウス旅で行ったことのある場所や、この頃、実は仕事で行った場所の近くの銭湯まで載っていて、余計にそう思いました。
ただし、日本中の銭湯が載っているので、イッキに読むと、知恵熱が出そうになりますw
平日、仕事が終わり、家に帰り、ご飯を食べて、お風呂に入り、寝る前に1話か2話くらいを少しずつ読んでいくのがオススメです!この読み方をするとものすごく人生の幸福度が高まりますw
僕は10連休から何度も読んでいて、その後、夏になってようやく仕事も落ち着いたので、この記事をリラックスして書けるようにもなり、非常に満足しています。
この本にも、人生にも。
そして、今回の『旅先銭湯2』は、なんといっても表紙が超カワイイんです!
菜の花畑の中にたたずむ銭湯と、その銭湯に向かって歩いて行っている人。
なんていうか、絵画のような構図でいいんですよねぇ。
で、この表紙の銭湯はなんと!僕の故郷である姫路の『白浜温泉』という銭湯だそうです!!
黒田官兵衛の黒田家の居城があった甲山城(妻鹿城)からもほど近い銭湯なのですが、僕は全然知りませんでした。
▼全国の銭湯ファンの間でも有名らしいですね。
奇跡の復活銭湯。姫路の「白浜温泉」に入ってきました。 - ビットカルチャー 小さな世界を楽しむブログ
ていうか、1巻の表紙が下諏訪で、2巻の表紙が姫路って、、、
『A1理論』過ぎるぞ!旅先銭湯!!w
というわけで、今回はその『旅先銭湯2』の紹介です!
ネタバレはミニマムに留めたいのですが、素晴らしい文章とかが多過ぎます。。。
みなさん、是非、▼ご購入くださいね!!
モノより『ふるさと』!旅先のローカル銭湯は経済成長に疲れた日本人に『ふるさと』を提供する場所に!!
もうね、この本、開くと▼トビラからいきなり名文です!!
「旅に出てるのに、ホテルや旅館のお風呂に入るのはもったいない!」
という主張ですねぇ。
結局、昔の『旅』は『旅行』であり、修学旅行の延長で、卒業旅行・社内旅行・町内旅行と、いつものコミュニティで単に場所が変わっただけなんですよねぇ。
まぁ、それはそれでいいのかもしれません。
ただ、僕が求めている『旅』は、1人か2人で旅して、場所も、会う人も、「その街の人」のコミュニティに合わせたい。
郷に入って、郷に従いまくりたいんですw
そんな一人旅スタイルな旅人には、『旅先銭湯』がものすごく心地いいんですよねぇ。
そして、最初の1ページにも、編集者の松本さんの名文が載っています。
全部載せたいくらいの名文ですが、さすがにそれはできないのでミニマムに。
高度経済成長期に大阪のベッドタウンで幼少期を過ごした松本さんは「ふるさと」の田畑がどんどん埋め立てられ、「ふるさと」が抹殺されていくのをまじまじと目撃する。
その後、神戸に移り住んだ後、阪神大震災を経験する。
私はモノを所有することへの関心を失った。
とある。
これはわかるなぁ。
僕も元々、物欲はないほうで、中高生の時は姫路(当時は飾磨郡)の家島にある無人島にキャンプしに行ってたりしてましたが、、、
その後、阪神大震災、学生寮生活(相部屋)、海外バックパッカー生活(ゲストハウス)、ルームシェア、東日本大震災、スマホ所有、ブログの開始、、、
と、どんどんとモノの所有欲はミニマムになっていった人生ですw
30代後半からは、日本に出来始めて来た『国内ゲストハウス』の旅にハマり、毎月のようにゲストハウス旅するような時もありました。
(今年に入ってからぜんぜん行けてないなぁ。。。)
ゲストハウスガイド100 - Japan Hostel & Guesthouse Guide -
- 作者: 前田有佳利
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2016/07/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
でも、その『旅』で僕が求めているのは、やっぱり『ふるさと』なんですよねぇ。
▼この本に書いてあることはすごく共感できるし、、、
▼このコミックエッセイの作者さん(つるけんたろうさん)のように、東京から尾道に移住し、ゲストハウスを作ってしまうなんて人もこの10年くらいでかなり増えてきた。
人間は、モノやおカネがなくても意外と死なない。
けど、『ふるさと』がないと、意外と死にやすい生物なんじゃないかと思います。
ちなみに、この本の編集者の松本さん、最近は明石の浜手のほうに引っ越したそうで、▼明石は僕にとっても青春の土地なので、松本さんのtwitterは見てて楽しいです。
(明石からフェリーに乗って淡路島の銭湯にも行きたいなぁ。。。)
旅先銭湯×ゲストハウスは一人旅の最強コンボ!!
さて、この2巻には▼このブログでも以前、紹介した「らくがきひつじ」さんも登場しています!!
『ひつじの京都銭湯図鑑』の頃のひつじさんは京都のゲストハウスでヘルパーをしていたようですが、、、
(ちなみに僕がひつじさんを知ったのは、京都・西陣の銭湯カフェ▼『さらさ西陣』に置いてあるイラストを見てからです!)
今はどうやら関西の某銭湯で働いているようです。
本当、お風呂が好きなんですねぇ。
まさかブーメラン的にこのような展開が待っていようとは…
いやしかしクリエイターの端くれとしてタダで受けるわけにいきませんので、報酬としてドリンクでも奢ってください!🍺A3以下の大きさで印刷して貼ってください〜 pic.twitter.com/LSs05MQpxo
— らくがき ひつじ@玉の湯/源湯スタッフ (@hitsuji1010) August 3, 2019
新天地でも才能が爆発していますねぇ。
で、この『旅先銭湯2』では、ひつじさんは、
「銭湯とゲストハウスの旅」
を寄稿しています!一部を抜粋!!
そうそうそうそう!!
なんでゲストハウスの近くには徒歩圏内に銭湯があるんですかね??w
しかも、かなりいい銭湯が多い気が。。。
ひつじさんも書いていますが、やっぱり、
旅先銭湯×ゲストハウス
は最強コンボなんですよねぇ。
▼『旅先銭湯2』で気になった銭湯に行って、近くのゲストハウスに泊まって、共有スペースで出会った旅人と旅先銭湯トークをきっかけに仲良くなるのがオススメです!!
釧路愛が熱すぎる!!釧路銭湯案内で釧路に行きたくなる!!
この本のエッセイはほぼすべてオススメなんですが、▼この釧路銭湯案内は圧巻!!
「この人、どれだけ釧路好きなんだよ!!w」
ってくらい、釧路の銭湯を調べつくしていますw
これだけで本にできるくらいの情報量ですw(おそらく泣く泣く割愛した情報が多いんだろうなぁって思います。)
▼またこの地図がいいですねぇ!
旅先で地元の銭湯に入って、地元の安くて美味しいモノを食べれるだけで、
僕なんて人生の欲望の9割くらいは満たされますよw
僕は釧路は行ったことないですが(ていうか北海道に行ったことない)、なんかこれを読んでると、2週間くらい休み取って、釧路のゲストハウスに沈没して、毎日銭湯三昧な生活を送ってもいいかなって思えてしまいますw
危険!危険!!w
実際の銭湯のレトロタイル模様をデザインした「こだんみほ」さんのクリアファイルが美しすぎる!!
お次に紹介するのは、高校で美術教師をしている「こだんみほ」さんの、実際の銭湯にあるタイルをデザインした▼クリアファイル!!
実際の銭湯にはいろんなレトロタイルが敷き詰められていますが、時々、そのタイルがすごく美しいときがあります。
で、そのレトロタイルのデザインをクリアファイルにして販売している「こだんみほ」さん!
今、この記事を書きながらググりましたが、サイトに載っている▼レトロモザイクタイルが美し過ぎます。。。
twitterもやられています。
あけましておめでとうございます。昨夜やっと次回の展示のチラシ案が出せました。コラボさせていただく #ラッキー植松 さんの作風につられて、当初使う予定だったシックな阿倍野橋温泉のタイルから、賑やかなテルメ龍宮の鯉タイルに変更しました。チラシ完成後に詳細も告知させていただきますね。 pic.twitter.com/kRDAYlEN1Z
— こだん みほ (@mozaikutairu) January 1, 2019
須田画廊さんでの個展は、時間の関係であまり新作が出来ませんが、メイン作品の金魚を利用したグッズは増やせそうです。本物のモザイクタイル&KOKOさんによる金魚のシルエットが入ったコースターを作りました。縦11.8×横25cm、桐材ニス仕上げです。メイン作品はまだコーティング作業中です〜。 pic.twitter.com/7cKFJWUtQ6
— こだん みほ (@mozaikutairu) July 11, 2019
▼こんな動画も見つけました!
www.youtube.comどうやら、クリアファイルを買うと、その一部が各銭湯(姫路『白浜温泉』と明石『明月湯』)の修繕費にまわるらしいです。
ネット販売してくださいw
まさに『銭湯アーティスト』ですねぇ。
あと、上記動画に出てきたラッキー植松さんという漫画家さんの「せんトン」君がカワイイですw
週3日だけ営業、しかも1日2~3時間だけ営業の『レア湯』に浸かりに旅立った銭湯女子の谷本さん!!
お次に紹介するのは、▼岡山県倉敷市児島にある週3かつ2~3時間営業の『レア湯』こと「昭和銭湯」に向かった銭湯女子のお話!
そんな『レア湯』を求めながらも、昼間はジーンズ発祥の街・児島の旅を満喫する▼銭湯女子の谷本さん!!こういうの、いいですねぇw
果たして、銭湯女子・谷本さんは『レア湯』に浸かることができるのか!?
続きは『旅先銭湯2』で!!w
しかし、この昭和温泉が『レア湯』になってしまったのはある理由があり、、、
戦前から湯を沸かし続けていた、この湯船ひとつのミニマムでシンプルな銭湯は2018年の3月に長年番台に座り続けた大おかみがなくなってしまい、、、
先週土曜日は祖母の一周忌
3月6日は、亡くなってから1年に、、、
この1年、あっという間に感じました。今年は、女湯に雛人形出しました☺️
22年目のお雛様です。
見てやってください。今日も、17時から19時まで営業しています。
お待ちしております。昭和湯#銭湯 #岡山銭湯 #倉敷銭湯 #昭和湯 pic.twitter.com/qhBSzbj2P4
— 昭和温泉 (@sho_waonsen) March 2, 2019
多くの銭湯はこのタイミングで廃業する中、残された家族が、忙しい仕事や学校の授業の合間を縫って番台に立っている。
なので『レア湯』なのだ。
しかもこの本が発売された前後はボイラーも不調になり、火曜日だけの週1営業に、、、(『旅先銭湯2』のあとがきより)
その後、さらにボイラーの調子が悪くなり、休業!
さらにさらに、娘さんもこの春から就職し、『レア湯』でもなくなりかけましたが、、、
ご無沙汰してます…
春から就職で日々バタバタしており
更新できず、、、
その矢先にボイラーの調子が悪くなり、、、
今回ボイラーを買い替えすることに
致しました
昭和湯入口にも掲載しております
不明な点は、お電話下さいご迷惑お掛け致しますが、
ご理解頂きますようお願い致します昭和湯 pic.twitter.com/G1KVFvz3Br
— 昭和温泉 (@sho_waonsen) May 7, 2019
5月末についに復活!!
ありがとうございます、、、🙇🏻♀️ https://t.co/qoy3GCzKzs
— 昭和温泉 (@sho_waonsen) June 11, 2019
この夏は『レア湯』復活しています!!
こんにちは
心配していた雨も上がり、晴れ間が
見えている倉敷です
ムシムシと暑く、セミの鳴き声が一層
暑さを感じさせますね、、、今日も17時から19時の2時間ですが
開いてます。どうぞ汗を流しに寄ってやってください。
昭和湯
 ̄ ̄ ̄#昭和温泉 #昭和湯 #銭湯 #岡山銭湯 #倉敷銭湯 #児島銭湯 pic.twitter.com/VXL8fSJiQ1— 昭和温泉 (@sho_waonsen) July 20, 2019
ちなみに、この「昭和温泉」のtwitterの写真、どれもすごく美しいです。。。
倉敷には美観地区に▼『有鄰庵』という素晴らしいゲストハウスがありますし、、、
まもなく、この児島にも▼こんな素敵なゲストハウスができるようです!!
へー!!加古川の人なんやねー! “内装については、「デニムホステル」の名の通り、随所にデニム素材を利用し、瀬戸内地域でつくられるデニムの雰囲気を感じていただけるようにします。” / “47都道府県旅の終着、デニム兄弟がジーンズの街に拠点をつくる(EVERY DENIM 2019…” https://t.co/nXlauHdreD
— A1理論 (@A1riron) August 1, 2019
47都道府県旅の終着、デニム兄弟がジーンズの街に拠点をつくる(EVERY DENIM 2019/08/01 公開) - クラウドファンディング Readyfor (レディーフォー)
『旅先銭湯』1巻に出てきた、唐津のゲストハウス▼『ハトムギソウ』のように、ゲストハウス宿泊者が通う銭湯に、児島の「昭和温泉」もなればいいなと思いました。
「萬宿 鳩麦荘(ハトムギソウ)」唐津ゲストハウスに宿泊してみたレポート&口コミ/佐賀県 - #旅散らかし
銭湯YouTuber『ハラノーマル』氏の過酷な人生と、とある銭湯との出会い。
「銭湯女子」的な紹介が続きましたが、、、
最後にご紹介するのは、銭湯YouTuberの『ハラノーマル』氏!!
彼のYouTubeチャンネルである「ゆとなみチャンネル」は、僕もチャンネル登録していますが、動画編集がかなり上手い!!
ちなみに▼『旅先銭湯2』回の動画はこれ!
www.youtube.comで、YouTube動画では軽快な感じのハラノーマル氏ですが、『旅先銭湯2』の中では動画では語られない、彼の苛烈な過去が語られています。
子供の頃、両親が不仲でその板挟みに遭い、離婚後は母が精神を病む。
ハラノーマル氏は16歳で家を出て、飲食店やスーパーで働きはじめ、高槻の1万3千円の文化住宅に住む。
そんな人生を送ってきた彼は、親鸞の思想に傾倒し、左足にタトゥーを入れた。
『救いの場』を求め、彼は楽器を弾き、絵を描き、ガジェットで動画を作成した。
しかし、彼はその後、就職した会社の事情で、2017年に望まない部署への配置転換を求められ、退職。
「自分はあかん人間や。死のう。」
と思い、『死に方』を考えるために銭湯に向かった。
そこで彼は、、、
おっと!!
続きは▼『旅先銭湯2』で!!ww
というわけで、日本中で滅びゆく文化である『銭湯』を巡り、老若男女が人生ドラマを繰り広げる『旅先銭湯2』!!
落ち込んだ時、疲れた時、生きるのに迷った時、
「そうだ!この国には『銭湯』があるじゃないか!!」
と、気づかせてくれる▼珠玉のエッセイ集です!!