先日、長野のゲストハウスに宿泊したとき、とある宿泊者とゲストハウス紹介サイトの話になって、どちらともなく、
「最近、FootPrints、更新されてないんだよねー。」
という話になりました。
FootPrintsは▼まえにもこのブログで紹介しましたが、
LCCとゲストハウスとたかぎなおこ本情報を上手に使って日本国内を賢く安く旅しよう!!【初心者向け】 - A1理論はミニマリスト
▼日本のゲストハウス紹介サイトです。
このサイトと他のゲストハウス紹介サイトとの違いは、実際の宿泊体験記が豊富というのもありますが、なによりも『ゲストハウス愛』がサイト全体から溢れていることなんですよね!
このサイトを運営している「だり」さんこと前田有佳利さんの人柄がものすごく出ている気がします。
前にも書きましたが、僕は20代の頃から▼日本にもゲストハウス文化が根付くべきだとずっと考えてきました。
日本人とゲストハウス文化について少しだけ考えてみた。 - A1理論はミニマリスト
でも僕より年上の人にそんなことを言っても、ほとんど「バックパッカー=ヒッピー」で片づけられて聞く耳を持たれなかったんですよねぇ。。。
00年代は今のようにシェアハウスも一般的ではなく、「シェアハウス」と「ゲストハウス」の言葉も混同して使われていました。
そんな中でそういうシェアハウス文化・ゲストハウス文化を広めようとしている人を応援したりもしていましたが、、、
なんか「これじゃない感」がずっとありました。
けど2010年代に入っていっきにシェアハウス・ゲストハウスが一般的になってきた感があります。僕的には「やっと来たか」という感じでしたねw
要因としてはまず震災からの定住神話の崩壊、スマホやMBAの普及、ソーシャルメディアの普及、本格的な少子化からの「家余り」、空き家の増加、若者の地方回帰、などが複雑に絡み合ってるんじゃないかと思います。
現在では、
「シェアハウス」=ルームシェアで住むところ
「ゲストハウス」=キッチン共有などの安宿
という言葉の定義がちゃんとできてきました。
ゲストハウスに関してはやっぱり東京に▼「toco.」ができたことがかなり大きかったと僕は個人的に考えています。
【toco.(トコ)】日本のゲストハウス文化拡大の火付け役 | 関東エリア | GuestHouse | FootPrints
「toco.」のようなゲストハウスができたことで、昔、アジアを旅していた僕のような30代とかも「自分の生まれ育った街や気に入った街にゲストハウスを作ろう!」と思って実際に作ったりしていったんじゃないかと思います。
そういう人が作ったゲストハウスはやっぱり「ゲストハウスを好きな人」が作ったゲストハウスだけあって「わかってる」んですよね。
なにがって?
もうなにもかもがw
あと、実際に僕が泊まってみてアジアのゲストハウスよりいいな、と思ったところがいくつかありまして、、、
ひとつは地域密着ゲストハウスが多いかな、と。
地域の人が遊びに来たり、ゲストハウスバーに飲みに来たりして、新しいコミュニティを形成しているゲストハウスもある。これはすごいな、と思った。
地域を再生させていこうとしているのは本当にすごいし、実際にそのゲストハウスをきっかけに本当にその地域に縁もゆかりもないのに移住した人に会って話を聞いたりして「すげぇ」と思った。
なんというか、地方と都会を結ぶプラットフォームになっているというか、『お試し地方移住』的な側面があって、ものすごくいい機能を果たしていると思いました。
▼特に「あなごのねどこ」はすごいと思いました。
生きるのに疲れたら広島・尾道の『あなごのねどこ』に泊まりに行こう!【0円で空き家をもらって東京脱出!】 - A1理論はミニマリスト
あと、海外、特にアジアのゲストハウスって、いい人も多いんですが、変な宿泊客も多いんですよね。インドやパキスタンあたりだとラブ&ピース的な人も多い。
日本のゲストハウスは適度に宿泊費は(インドやパキスタンに比べて)高いので、そういうラブ&ピース的な人があまりいないのもいいと思いました。
(都会ならともかく地方の人はそういうのちょっと引くので。。。)
それと、「toco.」以降、デザイナーズなゲストハウスが増えて若い女性客が多いのもいい傾向だと思います。これは00年代には全く考えられなかった現象ですね。
日本のゲストハウス文化は日本のお国事情も考慮しつつ、日本人、特に日本人女性の繊細な感性も表現されていて、海外のゲストハウス文化以上にいい文化が急激に形成されつつあるのですが、、、
そのゲストハウス自体を紹介するサイトがあまりないんですよね。。。
ステキなゲストハウスが地域と都会を結ぶプラットフォームになりつつあるのに、その情報をまとめるプラットフォームがWEB上に少ない、という状態。
もちろん、トリップアドバイザー等はあるのですが、それは個々の宿の紹介で、ゲストハウス自体を総合的にプラットフォーム化したサイトがかなり少ない。
旅友達と話していると日本にもゲストハウス文化がだいぶ根付いてきたと思ったりもしますが、旅友達以外と話をするとまだまだ「ゲストハウスってなに??」という感じです。
そういうまだ見ぬ潜在ニーズにリーチするサイトがかなり少ない。
都会で消耗している人はとりあえず地方や郊外のゲストハウスに泊まりに行けば心身ともにリフレッシュするのに。。。
そんな中、FootPrintsだけは他のゲストハウス紹介サイト から群を抜いて優秀で、僕は旅に行かない時もFootPrintsを見て旅気分を味わったりしていたのですが、、、
最近、更新されてない。。。
で、長野から帰ってきて検索してみると、、、
なんと!
リニューアルのためにクラウドファンディングサイト▼『CAMPFIRE』でパトロンを募集しているじゃないですか!!
ゲストハウス紹介サイトから"世界観が広がる日本の旅”をもっと多くの人へ贈りたい! - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
これは熱い!!
というわけで、先ほど少ないですが3000円支援させて頂きました。
もし目標額の20万に到達できたらリターンとして「だり」さんとスカイプで30分お話できるらしいです。僕にとってはこれが一番大きいリターンでした。
8/9現在、支援総額は158,000円で、あと10日で締め切りです!
ご興味ある方は是非是非!
また、CAMPFIREに関しては僕も初めて利用しましたが、利用したことがない方に向けて要点をミニマムにまとめてみます。
◆新規登録はfacebookかtwitterのアカウント、もしくはメールアドレスでできる。
◆その後の流れはシンプルで超簡単でした。ほぼクレジットカード情報入れるだけ。
◆クレジットカードがないと支援はできません
◆目標額に達しなければクレカ引き落としはなし(その場合、当然リターンもなし)
◆支援者はそのプロジェクトのページの「パトロン」のところに表示される。コメントを書けばそれも表示される
というところかな。
最初は「パトロン」とか「支援」という言葉があるので身構えていましたが、かなり気軽なサービスですね。
他のプロジェクトも見ましたが「リターン」もそれなりに悪くないので自分が「これは!」というプロジェクトがあれば支援してみるのも面白いと思います。
あと、「だり」さんもクラウドファンディング自体を始めて利用したらしく、▼活動報告にそれに至るまでの詳細が書いてあります。
ゲストハウス紹介サイトから"世界観が広がる日本の旅”をもっと多くの人へ贈りたい!の活動報告 - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
▲もしこれからクラウドファンディングを利用してなにかプロジェクトを起こそうとしている方は参考になるんじゃないかと思いました。
ブログ勉強会の費用とか、ここで募集すれば主催者側の赤字にはならないかもしれません。
▼こんな本もありました。
クラウドファンディングで資金調達! アイデアだけで1000万円!
- 作者: 小田恭央
- 出版社/メーカー: あさ出版
- 発売日: 2015/02/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ゲストハウス文化、そしてクラウドファンディング文化がもっと日本に根付けば、日本社会も少しは「優しく」なるんじゃないかと思う今日この頃です。