僕は人生において「負ける戦」はしてはいけないと思っている。
「負ける戦」をしてるほど『x』も『y』も多くないと思っている。
不可抗力で「負ける戦」になる場合は仕方がないが、準備を周到にしておけば不可抗力はかなりの確率で防げると思う。
ちなみに僕は究極的には「想定外」という概念はないと思っている。究極的にはすべての事態は「想定できる」と思っている。(究極的にはですよ!)
で、よく「がんばったけどできなかった」という人がいるけど、「がんばる」ことは大事じゃないし、「がんばっても最終的にできない」なら意味はない。
僕は大事なのは敵の『A1キーワード』を知り、己の『A1キーワード』を知ることだと思う。
で、両者の『A1キーワード』を洗い出して、初めて「戦略」を立てるべきだと思う。ちなみにその戦略には「撤退」「一時退却」も含まれる。
(もしかしたら自他の『A1キーワード』を知ることを「企画定義」「企画プロセス」と言うのかもしれないし、「戦略」を練ることを「要件定義」「要件プロセス」と言うのかもしれない)
この21世紀に実際の「戦」や「合戦」なんてないけど、リアルに起こる「試験」「就職」「転職」「日常業務」「結婚」「教育」「移住」「情報発信」など、すべてにおいて重要なのは敵(相手)の『A1キーワード』と己の『A1キーワード』のマッチング、もしくは意図的なミス・マッチングだと思う。
「がんばる」のはすべてそれらが終わった後だ。
「がんばる」ことに時間をかけるのではなく、自他の『A1キーワード』を正確に把握することに時間をかけ、むしろその後の「がんばる」時間を最小限に抑えるべきだ。
例えば「試験」。
まずなにより自分の最大の『A1キーワード』は「試験に合格すること」だ。
「試験をその後の業務に活かす」「試験を通して根性をつける」ことは全く考えなくていい。
まずは「試験に合格すること」だけを考えていればいいのだ。試験に合格しないと業務ができないのだし、実際の業務の世界には「正解」なんてなかったりする。
なので、まずは「試験に合格すること」を自分の『A1キーワード』に設定するように自分で自分をマインドコントロールする。『脳内占有率』も可能な限り上げるように脳内のコントロールパネルで設定する。(だから自分の『A1キーワード』をある程度、意図的に操作できるようにする訓練も必要)
次に敵の『A1キーワード』。
まるでクイズのような一問一答の問題形式だと、敵の『A1キーワード』は正解そのままだが、論文形式等になると突然、敵がなにを欲しているのかが理解できなくなる。
で、結果的に独りよがりな文章を書いてしまったり、逆に門切り型の文章を書いてしまったりして、それでも文字数は埋まるので試験後は満足してしまう。でもこれでは0点。
だから敵が何を答えてほしいのかまず最初に思いっきり考えるべきだ。大工の言葉で「段取り八分、仕事二分」という言葉があるが、論文試験もこの「段取り」で80%決まると思う。
そこで「段取り」を考えるにおいて、やはり『A1キーワード』が大事になってくると僕は思う。いわば「試験」という敵と(A1,B1)関係になることを目指すべき。
「問題に答える」と言うよりは、敵の「要求に応える」というほうが正確なのかもしれない。
そうなると過去の敵の「要求」を洗い出してみるべきだ。
「過去問」があるなら過去10年間くらいの「歴史」を分析し、これからの「傾向」を自分なりに予想するべき。これはそれほど難しくないし時間もかからない。
ここで重要なのは「自分なりに」予想することだと思う。「自分の『A1キーワード』とその『脳内占有率』に従って」予想する、と言い換えてもいい。
専門家や教科書や参考書を書いた人も個々人それぞれの『A1キーワード』とその『脳内占有率』は違うはずである。複数の専門家が共著で書いた場合でも、個々の専門家の『A1キーワード』とその『脳内占有率』を共著者人数で割った本ができるだけだと思う。
他人の予想はあくまで参考程度に留めて、自分の『A1キーワード』から「自分なりに」予想することを重視するべき。それによって自分なりの「勘どころ」がわかる。それを「個性」と言ってもいいのかもしれない。
で、論文試験は例えば情報処理試験のように3つくらいの問題からの選択論述式である場合が多い。
ここでその3問のうち、自分の有する『A1キーワード』やその『脳内占有率』、および人生の資本①②③④⑤を投資してきた事項に一番近しいと思われる問題を回答することに専念する。
例えば、営業をずっとやってきた人がシステム系論文を書くのは大きな「選択ミス」だ。『A1キーワード』のミス・マッチングと言ってもいい。
具体的には過去問とその合格論文・模範論文から、自分がA1なもの、「これならわかる!」「これならできそう!いけそう!」と思う系の問題だけを集中的に強化するべきだ。
3問中1問を回答する情報処理試験や類似試験なら、回答しない残りの2問の傾向と対策はばっさり捨てていいと僕は思う。
で、「これならわかる!」と思う系の1問が見つかったら、過去4年ほどの同じ系統の問題を100円ショップのクリアファイルにファイリングし、さらに各参考書のその問題の合格論文だけを集め、ファイル内で紐付ける。
で、その中でさらに細かい自分自身の専門分野について、その過去4問で横断的に、柔軟に書けるように練習する。足りない知識は試験日までにネットや書籍で補う。「細かい専門分野」とは『T』型や『π』型の『A1能力』の縦棒の部分、と言えるかもしれない。
「柔軟に書けるように練習する」とは具体的には、個々の細かい部分的文章、いわゆる文章作成上の「モジュール」を集め、それを適宜、問題文の「要求に応える」ように組み立てる。
なので、試験当日は「考える」作業は極力少なくし、この用意した「モジュール」を組み立てる作業にのみ集中する。
当日は、問題文と(A1,B1)関係になることのみに注力する。そのために『A1キーワード』を元にした「モジュール」をできるだけ多く、試験日当日まで準備しておくことが得策だと僕は思う。
ちなみに実は僕のこのブログも、過去のメルマガ、過去のmixi日記、過去のmixiボイス、過去のtwitter、過去に友達と話した内容、過去に友達と交わしたLINEのメッセージ、という文章「モジュール」を、毎回のエントリで想定する読者の『A1キーワード』にマッチするように機械的に組み合わせて作成しています。
また、「試験」や「情報発信」に限らず、上にあげた「就職」「転職」「日常業務」「結婚」「教育」「移住」等で発生する対人コミュニケーションも、この『A1キーワード』を元にした文章「モジュール」を事前にできるだけ多く準備しておくことが結果を出すには効果的なような気がします。
もしかしたら、だからこそ人は本を読み、映画を見、LINEをし、ブログを書くのではないだろうか?
無意識的に地球上の「過去問」から類似・独自の「モジュール」を作成し、さらに既存・新規の「A1な人」に向けてアウトプットしようとしているのかもしれない。
それが僕の『A1理論』!
https://a1riron.com/entry/2013/08/23/213129
で、なんでいきなりこんなエントリを書いたのかと言うと、今月20日の情報処理試験に向けて、勉強仲間SNSである「studyplus」で自分が書いた文章を読み返してみて「これも『A1理論』だよなー」と思ったので加筆修正してブログのエントリ化した次第ですw
また『A1キーワード』を元にした「モジュール」の概念については有名な情報処理試験の参考書をヒントにしました。