現代日本のIT系営業マンが目指す未来像はどういったものがあるでしょうか?
もちろん個人の夢や目標は人それぞれですので、もうすでに夢や目標が定まっている人はいいでしょう。
しかし今現在、夢や目標が定まっていないIT系営業マンの方に、今回は『NW系グローバルコンサル営業マン』というひとつの選択肢を考えてみたのでご参考になれば幸いです。
その前に『現代日本のIT系営業マンを取り巻く環境』に関して情報処理試験でもおなじみの『SWOT分析』を僕なりに行ってみたいと思います。
◆SWOT分析◆
『現代日本のIT系営業マンを取り巻く環境』
【強み (Strengths)】
・営業能力がすでにある
・比較的他社・多種の商品を販売できる
・敬語を含む日本語がしゃべれる
・社会人経験や日本社会での常識がある
・空気を読める(営業力&日本人力)
・日本の雇用体系を理解している
・ITパスポート相当のIT知識・経営知識は有している
【弱み (Weaknesses)】
・営業能力があってもコンサル能力やコミュニケーション能力が実は低い場合がある(売る力のみ)
・エンジニア経験がない
・資格取得スピードがエンジニアに比べて比較的遅い(早くて30歳くらいからスタート)
・英語が苦手(日本人なので)
【機会 (Opportunities)】
・東京オリンピックによる2020年までの好景気
・特にNW関連の仕事に対する受注拡大
・資格取得する営業マンが少ない
・アジアの急成長
・アジアでの現地採用枠の拡大
・日本には日本語の語学教材が豊富
・英語や中国語を勉強する営業マンが少ない
・海外に行こうとする日本人、特に営業経験豊富な30~40代の日本人が少ない
・イスラム国の事件などで『海外は危険』と思っている日本人が多い
・日本企業のNW基盤は世界一の技術力
【脅威 (Threats)】
・東京オリンピック後の日本経済自体の地盤沈下
完全に僕の経験から来る主観からの分析ですので違う意見の方も多いでしょうし、当然、個人の能力やバックグラウンド、社風や商品等の要因によっても変わってくるでしょう。
しかしIT系営業マンなら上記の分析が「当たらずも遠からず」なのではないでしょうか?
このSWOT分析で一番大事なのは、
【脅威 (Threats)】
・東京オリンピック後の日本経済自体の地盤沈下
もうこの一点のみです。
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これはIT系営業マンに限らないのかもしれませんが、この一点をどう回避するかを残りの「S」「W」「O」から考えると、、、
僕は現代日本のIT系営業マンが目指す姿は『NW系グローバルコンサル営業マン』が最適解かな、と本日現在時点では考えています。
昭和の東京オリンピックでは社会インフラが整いましたが、今回の平成の東京オリンピックではおそらく情報インフラ・ICTインフラ、そしてその為のネットワークインフラの整備が重点になると思います。
先日、NW系の学校に見学に行きましたが、現在は通信キャリアもISPもネットワークエンジニアがぜんぜん足りてないそうです。
現代日本ではプログラマやSEが「35歳までの仕事」みたいになっていることに比べ、ネットワークエンジニアは人不足過ぎて40代でもウェルカム状態だそうです。
というかできる人が少ないので年齢はあまり関係ない感じでした。需給バランスの前では年齢は関係ないのかもしれません。
それくらいネットワーク需要があるなら、当然、現場でのヒアリングが必要なネットワーク系営業マンも足りなくなってくるのではないでしょうか。
しかも2020年とリミットが決まっています。
この状況から僕の意見を言うと、これは現在の『IT系営業マン』が『NWインフラのコンサル営業マン』にスキルアップする大きなチャンスだと思います。
特にNW系の資格を取得している・これから取得する意欲のある営業マンにとっては大きなチャンスだと思います。
少しの努力でNW系資格はいくつか取れます。分野・問題も被っています。いつでも取得できるCBT試験も増えました。
それらのNW系試験を「フック」に(たとえ他業種営業からでも)NW系コンサル営業マンになる門戸は今は開かれていると思います。
(ちなみに今、SEで病み気味の人は病むぐらいならとっととNWエンジニアかNW系営業に転身したほうがいいように思います。本格的に病んだら治りにくいので。)
で、さらなる理想はこの大都市東京のネットワークインフラに対するコンサル営業経験を2、3年積んで、それをさらに「フック」に、2020年までに、次に急成長するアジアの日系NW企業の現地採用を目指すのが最適解だと僕は個人的に考えています。
で、何年か現地採用で働き、仕事を覚えたら、それをさらに「フック」に、さらに成長しそうな現地企業に転職。
昭和のオリンピックを機に日本は経済成長しましたが、平成のオリンピックを機に、残念ながら日本経済は坂を転がり落ちていくと僕は思います。
そしてその後の世界経済の表舞台はアジアに移ると思います。
下がり調子の会社で頑張ってもあまり努力が報われないように、下がり調子の国で頑張ってもたぶんあまり努力は報われません。
それなら東京オリンピックを「フック」に、これからも成長し続けるアジアにうって出れればこれほど楽しいことはないと思います。
幸い、日本人は比較的アジア人に受け入れられ易いですし、東南アジア(おすすめ!)なら顔も似ています。英語・中国語・マレー語・アラビア語の教材も多いです。
日系企業は現地採用者を常に募集していますし、特に日本企業のNW基盤は世界一レベルに強固なので、日本人のIT系営業マンはそのアドバンテージを最大限利用できます。
21世紀の『坂の上の雲』は日本ではなくアジアの上空に浮かんでいると僕は思います。
そう考えると2020年までのこれから5年間の東京はIT系営業マンにとっての『エンペラータイム』以外のなにものでもないと僕は思います。
ただ、このブログエントリを読んでトライした結果、すべてに失敗しても僕は責任は取りませんw
もしかしたら僕が詐欺師であなたを騙そうとしているのかもしれません。なにかを売りつけようとしているのかもしれません。
『人生の選択はすべて自己責任』
これが平成の東京オリンピックが終わり、世界が『フラット化』した後の「日本の常識」になっていると僕は思います。
そして大事なのはSWOT分析を続けること、考え続けること、常にトライ&エラーを繰り返すことだと思います。