僕はずっと思っていました。
世にある『ビジネス本』は、ほとんどすべてが『正社員』目線で書かれていて、『派遣社員』目線で書かれている本がほとんどない、と。
おそらく、『ビジネス本』を書いている人たちは40代以上、もしくは若くして成功した人たちだろうから、『派遣社員』という人種とエンカウントする機会がほとんどないからなんじゃないかな?
でも、今や労働者の約4割が派遣社員メインの非正規労働者。
しかも、年々そのパーセンテージは増え続けています。
もっと、こう、リアルな『ビジネス本』はないのかな?
と、ずっと派遣社員の僕はずっと思っていました。
そんなある日、▼この本の画像がタイムラインに流れてきました!
なんとな~く、「面白そうだな」と思い、ある日、仕事の帰りに新宿ブックファーストに寄って、入り口のPCでタイトル検索して見つけました!(1冊しかなかったw)
で、パラパラと立ち読みしたら、、、
面白くて、即購入!!ww
結論から言うと、この本は、
全労働者必読です!!
現在、
正社員で働いていていて、周りの派遣社員の生態が気になる人、
正社員で働くことに疲れてしまって、違う生き方を模索している人、
派遣社員で働いていて、正社員になろうか考えている人、
派遣社員で働いていて、職種や業種を変えようか悩んでいる人、
今の仕事に飽きている人、
いろんな事情で現在、仕事を辞めて休んでいるけど、働きたくなってきた人、
学校を卒業してしばらくブラブラしていたけど、ちょっと真面目に働きたくなった人、
現代社会や日本経済を観察したい人、
等々、もう全労働者というより、
時代の転換期に立っている全日本人必読の書だとも思いました!
著者が派遣会社の社長ということで、僕も最初はその派遣会社の宣伝っぽい本かと思いましたが、ものすごくフラットな目線で、
・派遣社員のメリット・デメリット
・正社員のメリット・デメリット
・日本の雇用環境の今後
を見て、考えてるな~、と、好感が持てました!!
それでは、以下に、僕が面白いと思った箇所と、その感想を述べます!!
「派遣」という選択肢があることに気づけば、かなりの部分解決してしまう問題が解決しないまま、あなたを、そして社会全体を悩ませています。
僕はこの意見に賛成です!
多くの人は『派遣』というだけで人生の選択肢から除外してしまい、その結果、人生の可能性を大幅に閉ざしてしまっているように僕には思えます。
※個人の意見です
「良い」「悪い」の善悪二元論で考えるのではなく、メリット・デメリットをきちんと整理し、人生の選択肢のひとつに入れるべきだと僕は思います。
ちなみに、僕は派遣という生き方にメリットしか感じていませんw
派遣の真実を伝えたい、派遣社員という素晴らしい働きかたがあることを伝えることで、1人でも多くの悩んでいる人を救いたい。それがこの本を書いた動機です。
最近の僕のブログもこんな感じになってきましたw
やっぱり『働き方』に関する記事はよく読まれている気がします。
今まで30代の派遣社員の考え方は出版物では皆無。
ネット上でも少数だったし、あっても「お可哀想に」という、某政党のプロパガンダ的な扱いで、現実味のある、リアルな声がなかなかなかった気がします。
今後も『働き方』に関しては僕もいろいろこのブログで書いていこうと考えています。
いつも考えることを書くだけでPV稼げるからブログコスパいいしw
派遣で働く事は、実はメリットがたくさんあります。その中でも、1番に挙げられるのが、
会社本位ではなく、仕事本位で働ける
という点ではないかと思います。
これがこの本が一番伝えたかったことなんじゃないでしょうか???
日本の『就職』は、長らく『就社』だと言われていました。
若者は『職』を選んでいるわけではなく、『会社』を選んでいるだけで。
しかもその判断基準が『会社の響き』や『年収額』くらいだったように思えます。次点で『福利厚生』とか。
自営業家庭出身の僕には、それがすっごく『不自然』に感じました。
なので、『仕事本位』で働ける派遣社員という働き方がある時代に生まれてよかったと、少なくとも、僕は思っています。
(もうちょっと給料は欲しいけど!)
派遣の場合、まずは仕事を選んで、その仕事についてみることができます。それが自分に合わないとか、イメージしていたものとは違っていたということになれば、そこからの軌道修正がいくらでもできるのです。
そうそう。
なんというか、仕事が▼『SIMフリー』化しているんですよ。
人生を『SIMフリー』化して生きていく日本の若者たち。 - A1理論はミニマリスト
微妙な仕事はSIM同様、月締めでチェンジです!w
僕は人生で一番大事なのは、
自分の人生を自分でコントロールすること
だと思っていて、自分で自分をコントロールできない『正社員』という生き方には微塵も興味が持てず、学生時代の就職活動も▼途中でアホらしくなって辞めてしまいましたw
フリーターから始まる『21世紀型人生ゲーム』は『難しい』から楽しいんじゃあないか!! - A1理論はミニマリスト
僕は、そもそも▼『人生の目的』は『自分らしく生きること』だと思っているので、
「人生の目的」はやっぱり『自分らしく生きること』なんじゃないかな? - A1理論はミニマリスト
人生時間の内、『自分らしく生きない時間』を大幅にとられる『正社員』という働き方は人生コスパ悪いと思いました。
※個人の意見です
今の仕事とは別にやりたいことがあり、いずれはそちらを本業にしたいと思っているのなら、あなたのそういう思いを堂々と説明し、副業としての派遣の仕事に就くということも許されるのです。
これは大事ですね!
僕もいつかはブログだけで生きていきたいです!
しかも、自分の好きなことばかり書いて!!
ただ、派遣会社に『副業』を堂々と説明するのは僕はメリット・デメリットあると思っています。
僕はデメリットのほうが多いと思うので内緒派ですw
別に言う義理ないしw
あと、本多直之さんの言うように『本業』『副業』という考え方自体がすでに20世紀的なのかもしれませんね。
なのが本業なのかわからない『複業』こそが、これからの働き方のメインになっていくと思います。僕もそうですし。
1つの会社で働いていたら気づかないことも、複数の会社を経験したらわかるようになります。どの会社にもあるはずの共通点も、会社ごとの相違点も見えてきます。
そうそうそうそうそうそうそうそう!!!!
『閉じられた世界』にいると、その世界の常識が『世界の常識』だと人間は錯覚します。ガラパゴス現象。
大小いろんな会社を見て来た僕から言うと、
『正社員』はヤバいです。
『正社員』は、よく、
「そんなの常識だろ!」
と言いますが、
「それはあんたの会社だけの常識だから。」
と、派遣社員はいつも思っています。
いろいろめんどくさくなるから言わないけどwwww
2014年の調査結果では、非正規雇用者のうち「不本意型」、つまり「正規の職員・従業員の仕事がないから」しかたなく非正規の職についていると答えた人は18.1%と2割を切っています。
非正規雇用者の8割以上が、「自分の都合のいい時間に働きたいから」「家計の補助・学費等を得たいから」「家事・育児・介護等と両立しやすいから」「専門的な技能を活かせるから」等のポジティブな理由があって、非正規雇用という働き方を選んでいます。
これ、めっちゃ大事なことを言ってます。
「しかたなく」派遣社員をやっているのは2割以下なんです!
2008年末の「派遣村」以降、『派遣社員』って結局は、存在自体が某政党のプロパガンダに使われている気がします。
8割以上がポジティブに働いているのに!
で、そのイメージは正社員にしがみついている人にもデメリットしかなく、
「派遣社員になったらヤバい。」
となって、毎日、サービス残業を繰り返す。
結局、得しているのはブラック企業の幹部だけじゃん、ってことです。
僕の意見を言うと、『正社員』にこだわり、しがみつくから「東京で消耗する」のであって、派遣で好きな仕事しかせず、しかも副業で本当に好きな仕事をしているなら、▼東京ほど楽しい街はないんですよ。
ホームレスでも這い上がれる街、東京は最高だ | らふらく^^ ~ブログで飯を食う~
「派遣35年定年説」は本当か?
この本は、この『派遣35年定年説』を5ページに渡って否定しまくっています!
内容は、要約すると、
労働市場の変化に伴って、年齢で労働力を制限している場合じゃない
ってことです。
少し前までは若者が多く、そこから優秀な若者をどう選び取るか?というゲームだったのでしょう。
なので、
「35歳まで派遣やってる奴はダメだ!」
ってなってたのでしょう。
確かにそのゲームでのルール認識としては正しい。
それ以前は、
「30歳過ぎたら転職できない」
「フリーターは27歳まで」
「25歳までが第二新卒」
「24歳までが新卒採用」
「大学出たらすぐに働け」
「高校出たらすぐに働け」
「中学出たらすぐに働け」
「子供の頃から親の仕事を手伝え」
とか、時代が下るにつれて働く年齢が上がっていってるような気がしますww
で、今はそもそも、
「まともに働く人間」の取り合い
なんだから、年齢云々言ってる場合じゃない。
アジア人が一時期、日本の労働力になると言われていたけど、もうベトナム人やタイ人には、
「『日本企業』の時点でブラック企業」
ってことがバレちゃってるから、日本には寄り付かなくなってるしww
(誰だってそーする。俺だってそーするw)
というわけで、
「派遣社員に年齢は関係ない」
と、この本は説いていますし、僕も全く同じ考えです。
以上が、この本を読んだ僕の感想です!!
『現代日本人の働き方』に関して、マスコミや政党のプロパガンダ抜きにした、一番現実味のある本、リアルな労働が描かれている本として、この本の存在意義はかなり大きいと思いました。
本の最初に書かれている、派遣で自分にぴったりの仕事を見つけられた人々の事例や、実際に派遣会社に登録する方法、派遣を取り巻く時代背景(改正派遣法について)等、知っていて損はない内容ばかりです!
そして、巻末の▼『派遣のお仕事紹介』がものすごくリアルに派遣の職種を伝えています!!そしてすごいボリュームがあります!!
まるで▼『大学図鑑』『会社図鑑』ですww
『働くこと』自体に悩んでいる方は▼是非ご一読を!!
とりあえず、生きるのが『楽』になります!!