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新刊『ゲストハウスがまちを変える』はアフターコロナの「まちのあり方」を教えてくれる良書でした!

ここ四半世紀ほど国内外のユースホステルやゲストハウスに宿泊し続けていたA1理論です。ちなみに大学受験の時もおカネがなくて代々木のユースホステルに宿泊していました。
今回のこの記事では2022年4月3日に発売されたばかりの『ゲストハウスがまちを変える』という本をさっそく読んだので、読書感想文や最近考えたことを書いていきたいです。
ゲストハウスが好きな人、ゲストハウスと地域の共生を探りたい人、アフターコロナのゲストハウスについて考えたい人などの参考になれば嬉しいです!また本の内容のネタバレはミニマムに努めます!

『ゲストハウスがまちを変える』はこんな本!

この本が発売されることを知ったのは、国内の▼ゲストハウス情報マガジン『FootPrints』を運営する『だり』さんこと、前田有佳利さんのTwitterです。

この書籍は、東京で「ゲストハウス品川宿」を運営する株式会社宿場JAPANの代表・渡邊 崇志さんとの共著で制作させていただきました。渡邊さんは、品川を拠点に2009年以降4軒の宿を直営し、さらに全国7地域の宿の開業サポートも行い、過去にリッツカールトンで働いた経験もお持ちで、日本国内でゲストハウスが急増した約10年間の変遷と共に宿泊業界に携わってきた方です。

そんな渡邊さんから書籍制作のお誘いと共に「だりさんの考えもどんどん盛り込んでくださいね。よければ共著にしましょう!」と寛大なご提案をいただいたことで、渡邊さんの知識と経験を主軸に語りを展開しつつ、僭越ながら私の知見と思いも織り交ぜるといった、少し変わった構成の書籍に仕上がりました。

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だりさんの『FootPrints』は僕は2014年ごろ、国内ゲストハウスに泊まる際にかなり参考にしていました。というか『FootPrints』は特にその宿に泊まる予定がなくても読んでるだけで面白く、他の多くのゲストハウスや旅のサイトがいろんなライターさんの寄稿記事で成り立ってるのに対し、だりさんという1人の若いゲストハウス大好き女性目線から見た視点が色濃く反映されていて、2010年代前半という時代は特に昔からのゲストハウスを見てきた僕的にはすごく新鮮でした。

というのも、2010年くらいまで日本、特に首都圏では「ゲストハウス」というのはそもそもほとんどなくて、2005年くらいの東京では、当時僕が住んでいた西早稲田2丁目にあったtentenゲストハウスが有名で、僕がアジア横断の旅の途中、インドのゲストハウスで会った日本人のバックパッカーと町内のゲストハウスで再会、というちょっとアメージングな体験をしたりしました。

その2005年頃はゲストハウスというと、国内外ともにユースホステルより汚い、アジアの腐ったバックパッカーの溜まり宿、という感じで、よく言っても「相部屋の古い学生寮」という感じでした。男ばかりの安いシェアハウス、という感じ。僕は行ったことないですが、沖縄にはこういうゲストハウスが当時もちょくちょくあったようです。(ゲストハウスというより「相部屋のゆんたく宿」?)

それが2010年に東京入谷にオープンした古民家ゲストハウス▼『toco.』を皮切りにガラッと国内ゲストハウスのイメージが変わり、当時20代だっただりさんのような若い女性が泊まりにくるようになりました。「ゲストハウス=楽しい」というイメージが出来てきたのが、この「toco.とだりさん」時代だった気がします。

私が国内ではじめて泊まったゲストハウスがtoco.でした。場所は、東京都・上野駅の隣駅である入谷。好立地ながら住宅街に小さな商店や神社が点在する穏やかなまちです(美味しい油そばのお店も…!)

2つの建物から構成されていて、手前にあるのが虹色の階段とツリーハウスのようなカウンターが印象的なリビング&バー。裏にあるのが、築約100年になる古民家を改装した宿泊者専用のスペース。富士塚を持つ立派な庭があり、朝の縁側がなんとも心地いい。

虹色の階段が印象的なBAR。築約100年の元古民家の宿

さらにその2年後の2012年に東京蔵前に同じ系列の▼『Nui.』という大型ホステルが誕生し、一階が宿泊者以外でも気軽に利用出来るカフェ&バースペースになっていたこと、さらにデザインがそれまでのゲストハウスにはないオシャレ系だったことから「ゲストハウス=オシャレ」というイメージが定着しつつありました。デザインを担当したのは現在、上諏訪で古材と小道具のお店「ReBuilding Center JAPAN 」(リビセン)を運営する東野さんです。

「機械よりも自らの手を、正確さよりもそこに居る人の意志を大切に」という思いを込め、“手縫い”から着想して宿名が付けられています。ダイナミックなCAFE&BARの空間で、国籍や年齢を越えて人々が飲み交わしている様は、まるで演劇の舞台。この空間に感銘を受けたという人も少なくはないでしょう。賑わう夜も良いですが、穏やかな朝の時間が私は特に好きです。

一針一針、思いを込めて。エポックメイキングな宿

さらにそこから2年後の2014年にその『Nui.』と『toco.』で修行したきょんちゃんが地元の諏訪に帰って▼『マスヤゲストハウス』を開業。この頃からこの本のタイトルにあるような『ゲストハウスがまちを変える』がリアルに感じられるようになっていったと僕は思っています。それまではおそらく「怪しいヒッピーの溜まり場」みたいに思ってた年配の人たち絶対いたと思う。

県内最大の湖である諏訪湖や諏訪大社下社を持つ、温泉地・下諏訪(しもすわ)。移住者たちが空き物件を活用してカフェや工房を開くなど、近年活気を見せるこの地に、赤レンガの塀が印象的な築100年以上の元老舗旅館を改装したゲストハウスがあります。「旅人や地域の人たちが集まりたくなる空間に」という、オーナー「きょんちゃん」こと斉藤さんの思いから、あえて2階の1室を取り除く形で、1階のリビング&バーの頭上を吹き抜けにしています。冬は、中央に備えられた赤レンガのペチカストーブを囲むように人々が集い、会話を楽しんでいます。リピーター続出のゲストハウスです。

下諏訪の拠点。赤レンガの元老舗旅館を改装した宿

この本はそんなゲストハウス黎明期の2000年代のそのさらにもっと昔の1970年代から、アフターコロナまでの2020年代までの『日本のゲストハウス』自体が主人公の大河ドラマみたいな本だと僕は思いました。

ちなみにそのゲストハウスが1番盛り上がりを見せてた頃とミニマリストブームが盛り上がっていた頃がちょうど2010年代の真ん中あたりの2015年で、その秋に僕はクラウドファンディングで知り合っただりさんをミニマリスト佐々木さんに紹介してあげて▼この本が出来上がりました。

今回の▼『ゲストハウスがまちを変える』の本の1人称はずっと一貫して渡邊崇志さんですが、だりさんの長年のゲストハウス知識や情報がそれを補完している感じで、だりさんの『だし』がすごく効いている一品になっていますw

そんな新刊『ゲストハウスがまちを変える』は僕は▼以下のような方にオススメの本だと思いました!

こんな人にオススメ①『日本のゲストハウスの歴史を見つめ続けてきた方』

まずは僕みたいなもう90年代後半からバックパッカーやってたような人にオススメです!オススメの理由は上のような歴史を肌で実感しているからw

この本は非常にリアリティがある『日本のゲストハウス大河ドラマ』で、読んでいて「あったなぁ、そんなこと。」「えっ!?そーだったんだ!?」みたいな再発見がある本です。普段、スーツを着て都会で働いていても「心はいつまでもバックパッカー」な人w定期的にマスヤバーに飲みに行かないとダメな人とか。まぁ僕のことですがw(でもコロナで2年以上、行けてない。。。)

特に前半の1章2章までは懐かしくて僕はいっきに読んでしまいました。あと最後の6章もバックパッカー向けで、1章2章が過去の歴史物なら、6章はアフターコロナの未来のゲストハウス像、という感じです。

こんな人にオススメ②『これからゲストハウス開業を考えている方』

その間の3章4章5章は、いきなり現実的なゲストハウス開業者向けの内容になります。ゲストハウス開業に向けたHow toの詰め合わせ、という感じです。

広島の中村さんの『ゲストハウス開業合宿』や、『ゲストハウスサミット』の1日目のオーナーズ・セッションに近い、といえば伝わる人には伝わるかもしれません。と言っても、僕はどちらも参加したことない根っからのバックパッカー&ブロガーですが。

僕が2016年夏に長野家須坂のゲストハウス『蔵』に宿泊した時、オーナーの山上万里奈さんのホスピタリティが素晴らしく、ちょうど『ゲストハウスガイド100』が出た直後だったのでゲストハウス関連の話をしてると、
「私は東京の『品川宿』で修行したんですよ。」
と言ってたのですが、その頃はまだその品川宿のノウハウはあんまり世に出てなかったと思います。なので、今からゲストハウス開業を考えている人はこの一冊にコンパクトに情報がまとまってるのでかなりラッキーかと。『蔵』の山上万里奈さんも出てきます!!

ゲストハウス開業の『アバンの書』みたいな感じですなw

こんな人にオススメ③『ゲストハウスと共生したい地域の方』

あと、個人的に是非読んでほしい方たちは「ゲストハウスと共生したい地域の方々」ですね。特に、この本に出ている東京や大阪などの大都市よりも過疎化が進む日本の多くの地方で『ポツンとゲストハウス』のある町の住民の方々。こういう町はゲストハウスを地域活性化に活用しないのはもったいないと僕はいつも思っています!

そういう方々は、今まではゲストハウスに泊まる人向けのガイドブック的な本か、2014年の『消滅可能性都市』の発表以来、焦りまくってる地元の役所が作成した資料くらいしか「ゲストハウス自体を知る方法」はなかったのかもしれません。が、今回のこの本を読むことで「ゲストハウスを経営している人が考えていること」がわかって、地域活性化につながるきっかけが見つかるかもしれません。

そしてゲストハウス関係の人たちはよく、
「ゲストハウスは町の『ハブ』になってる!」
と言いますが、これは僕はずっとこう言ってます!
「ゲストハウスは『ハブ』ではなくて『ルーター』になってるのでは?」

『ルーター』というと家のWi-FiルーターやポケットWi-Fiルーターが有名ですが、要はゲストハウスはローカルエリアネットワーク(LAN)を結ぶだけの『ハブ』ではなく、グローバスなワイドエリアネットワーク(WAN)と繋がる『ルーター』になっている、いや『ルーター』こそがゲストハウスの最大の特徴なんじゃないかなと。

地域のカフェや食堂や銭湯こそが僕は昔ながらのローカル世界を繋いでいる『ハブ』だと思っています。ゲストハウスというルーターの『LAN側』が地域のカフェや食堂や銭湯などのハブで、『WAN側』が日本中、世界中からやってくるゲストさんなんじゃないと思っています。なのでゲストハウスはグローバルネットワークから送られてきた電気信号をローカルネットワークであるハブに送り込む役割を地域で担っているゲートウェイになっているんじゃないかな?

家のWi-FiルーターやポケットWi-Fiルーターがインターネットの『キモ』であるように、まちの「ゲートウェイルーター」を担うゲストハウスこそが地方活性化の『キモ』なんじゃないかと僕はずっと思ってるんだけど、でもイマイチ、一般の地域住民の方、特にお年寄りの方にはそれが伝わってない気が僕はずっとしてします。そんな方向けに初めて出版されたのが▼この本なんじゃないかな?

優秀なロスジェネ世代はゲストハウス周辺にいるのでは?

僕は今、44歳なのですが、日本に限らず多くの国ではビジネスの主役は若過ぎず年寄り過ぎない40代がメインで、もちろん個人差はありますが、40代こそが1番生産性が高い年代だと言われています。多くの国はそんな生産性の高い40代は首都や大都市、日本だと東京に集中してるはずなんですが、なぜか今の東京の大企業にはポッカリと40代が抜け落ちています。なぜでしょう?

それはこの国の40代がいわゆる『ロスジェネ世代』どストライクだからだと思います。1977年生まれの僕がちょうどそのロスジェネどストライク世代なのですが、その半生を振り返ってみると、、、

僕の中学生時代の1992年ごろにバブルが弾け、当時の大人は「君たち大人になる頃は景気が回復してるよ!」と言ってました。この本にも出てくる70年代のオイルショックのすぐあとに80年代のバブル好景気がきたからそう思ったんでしょうね。

しかし、1995年に阪神大震災やオウム事件が起きて「日本の景気以前に日本自体、大丈夫なのか?」と言われていた時は「これからはアジアの時代!」と言われてたけど、大学入った1997年はタイのバーツ危機。そしてここからは本格的に就職氷河期に突入しました。

そして1998年にWindows98が発売され「これからはITの時代!」と言われましたが、その後の就職活動時期は速攻でITバブルが崩壊し、「就職『超』氷河期」と言われていて、そもそも就職できたのは同性代の半分くらい、それもほとんどブラック零細企業か、当時は大企業でも超ブラック長時間労働でした。日本全体の自殺者も毎年常に3万人超え、さらに精神を病む人も続出でした。

「それでも30歳くらいまでどうにかこうにか生きてれば日本はきっと良くなる!」と当時の大人は言ってたけど、30歳過ぎてリーマンショックと3.11が起きて「もーええわ!働きたくないでござる!!」となって多くのロスジェネ世代が東京からパソコンとスマホを持ってローカルに散っていったのが2010年代だったんじゃないかな?

その後、令和になり、コロナ禍を理由に東京の大企業が「時代ガチャ」や「親ガチャ」だけで就職出来ただけの正社員の給料を下げたり、残業をカットしたり、辺境に左遷したりして、
「さぁ、就職氷河期世代のみなさま、お待たせしました!これからは『ジョブ型雇用』です!!」
とか言い始めたけど、すでにロスジェネ世代は40歳過ぎて、いろんな意味で落ち着いてしまってる、と僕は周りの同年代を見てても、弟や妹を見てても、高校や大学の同級生を見ていても実感します。四十にて惑わず。なので東京の大企業はぽっかりと40代がいないし、募集しても来ない。

逆にいうと東京の大企業が喉から手が出るほど欲しい優秀な40代が意外と地方で頑張っていると僕は思ってます。この優秀な40代を発掘出来るのも地方のゲストハウスの魅力な気がします。

『地の民』『水の民』『風の民』の3人種が共存できる日本のゲストハウス!

農耕民族である日本人は江戸時代まで日本どころか自分の生まれた藩からも出れず、藩から出るには坂本龍馬みたいな脱藩という相当な覚悟が必要だった。江戸時代は『士農工商』という身分制度があったけど、結局、どの身分でも藩から出れないんだから子供の頃の人間関係がほぼ死ぬまで続いていたと思う。これは日本人がほとんど『地の民』だった時代と言ってもいいと思う。

明治維新後の殖産興業、そして戦後の高度経済成長で『カイシャ』という働き方が日本人のメインを占めてからは、『カイシャ』に就職して、その『カイシャ』の命令で地方に飛ばされたりする人が出てきた。明治や昭和以降に誕生した『水の民』と言ってもいいかもしれない。

でも、彼らは業務命令でその地方にバシルーラされただけであって、その地方の『地の民』とは交わってるような、交わってないような感じだったと思う。水と油のような関係。僕の子供の頃がそんな感じで、ホワイトカラーの子供どうし、ブルーカラーの子供どうしが遊んでたような記憶がある。この頃の『移住』とは『転勤』とほぼ同義語だったらしい。

その後、21世紀になり、IT革命が起こって、さらにスマホが普及してからは個人でパソコンひとつでフリーランスで仕事するブロガーみたいな人種も現れて『ノマドワーカー』とも言われ始めた。令和のコロナ禍からはフリーランスに限らず、勤め人のままでもリモートワークで地方に移住する『転職なき移住』も増えてきた。彼らは東京本社から業務命令で地方に嫌々向かったのではなく、自分の意思で、自分の好きな場所に住み、また気が向いたら別の場所にパソコンひとつ持って去っていく『風の民』とも言える。

僕は『地の民』にも、『水の民』にも、『風の民』にもそれぞれ優秀な人がいると思っていて、その3人種が交わる場所もやっぱりゲストハウスなんじゃないかと思う。

『地の民』『水の民』『風の民』ともに共通したレア人材は『ググれる人』!

じゃあ、その『優秀な人』ってどういう人かと言うと、僕はシンプルに『ググれる人』なんじゃないかと思っている。

「そんな、今どき子供からお年寄りまでスマホを持ってるんだから、誰でもググれるでしょ!」
という人もいると思うけど、これがググらない人が多い、というかおそらく、ググらない人のほうが多い。日本全国でいうと東京の人だけダントツでググる人が多くて、他の道府県になるといっきにググる人が少なくなるのはデータでも出ている。

「えっ!?じゃあなんのためにスマホ持ってるの!?」
と言う人がいると思うけど、僕も地方出身なのでわかるんですけど、特に地方の人のスマホの用途はLINE、ソシャゲ、おバカ系YouTube視聴マシンという感じ。おそらく『ブラウザ』という言葉もあまり馴染みがなく『ブラウザ』自体がスマホのホーム画面にない人もいると思う。iPhoneユーザーだとデフォルトのSafariのままの人も多いんじゃないかな、Chromeに変えてない。SIMはもちろん3大キャリア。

戦後、テレビや冷蔵庫や電子レンジのような家電は各家にほぼ100%普及して使われ始めたけれど、パソコンは21世紀になっても地方にはあんまり普及してなかった。その後、2020年代になり、スマホが子供からお年寄りまで普及しても、LINE、ソシャゲ、おバカ系YouTube視聴マシンとしてしか利用されてない。

地方の人でも東京の人でも、
「●●ってなに??」
とスマホ片手に持ったまま聞いてくる人もいて、僕はいつも『ggrks』と思ってしまう。

結局、スマホが子供からお年寄りまで普及しても、今までのテレビがおバカ系YouTubeに、ファミコンがソシャゲに、ガラケーのキャリアメールがLINEになっただけで7〜8割の人はググらない。実際、僕の田舎の同世代の友達も、ググりはしたとしても、ドラゴンボールとかダイの大冒険考察とか『まとめのまとめ』みたいなエンタメの延長線的なことはググるんだけど、結局それも昭和のタブロイド紙や週刊誌の延長みたいなもので、肝心な仕事関係のこととか、おカネ関係とか、健康関係のことはググらない。

たぶん、『ググれる人』は『主体的に生きている人』なんじゃないかと思う。テレビや冷蔵庫は『主体的に生きている人』じゃなくても使えるし、スマホでLINEやソシャゲやYouTube視聴も『主体的に生きている人』じゃなくても使える。でもスマホで『ググれる人』はざっくり2割くらいで「パレートの法則」がガッツリと当てはまってるんじゃないかな?ちなみにChromeでググれる人は今はYouTubeやSNSでも検索し始めている。

2010年代に日本のゲストハウスが普及した背景にはスマホやSNSの普及が大きく寄与してると僕は思ってて、必然的に日本のゲストハウスには『ググれる人』が比較的多く集まっているような気がする。ゲストハウスに集う『地の民』『水の民』『風の民』、それぞれの『ググれる人』たちがこれからのまちを変えていくんじゃないかな?

コロナ後に残るゲストハウスのオーナーはシンプルに『ゲストハウスが好き』なんじゃないかな?

最後にゲストハウスとコロナに関して。先日、▼オンライン開催のゲストハウスサミットにフルで終日参加したけど、やっぱりコロナ禍でもゲストハウスを存続させようとしてる人たちの情熱はすごいし、ポジティブ!パソコン越しにも熱気が伝わってくる感じ。

ゲストハウスサミット2022「〜おかえりなさい・ただいま〜」オンライン開催に今回もフル参加!コロナと戦っているゲストハウスたちから僕も勇気と気づきをもらいました!

僕は今回のコロナ禍で大打撃を受けたのは飲食業と宿泊業だと思っていて、でも飲食業は一律6万円の給付金が出ていて、逆に個人経営の宿泊業だと「焼け太りバブル」になっていた店もあるらしい。

そして宿泊業は2020年秋のGoToトラベルキャンペーンでも優遇されたのは大旅館や老舗旅館ばかりで、本来、ゲストハウスに泊まるようなお客さんでさえこの時は安いので大旅館や老舗旅館に泊まっていた。なのでコロナ禍で一番経済的に大打撃を受けた業界は僕はゲストハウス業界だと思っています。国からの恩恵全くなしで、むしろ唯一の書き入れ時に本来の客を取られた感じ。(相変わらず日本のお役所は「ざっくり」しすぎていると思います。海外の多くの国では業種ごとにもっときめ細かい支援制度があったようです)

で、そんなコロナ禍や国からの特定業種差別にも負けてないゲストハウスのオーナーさんは正直、すごいと思う。おそらくコロナ後に残るゲストハウスは、オーナーさんのゲストハウスにかける想いがハンパないんじゃないかな。『ライフワーク』と言っていいかもしれない。バンドマンが「俺の音楽は職業じゃない!」っていうのと似てると思う。もうゲストハウス経営するために生まれてきて、ゲストハウス経営してない自分は自分じゃない!くらいの勢いなんじゃないかな?w

これに似たような状態が実は今のブロガー業界で、2019年春くらいにGoogleのアルゴリズムが大幅に変わって、Googleアドセンス様がお亡くなりになり、いっきにブロガーやアフィリエイターが稼げなくなった(ちなみに現在はYouTuberがこの状態になりつつある)。なので2010年代後半くらいに「ブログは儲かる!」みたいに完全ビジネス目的でブログを書いてたブロガーはFXや株に走ったり、最近はメタバースやNFTに走ったりしている。

それでも今でも毎日コツコツとブログを書き続けてるブロガーも存在していて、そういうブロガーはシンプルに『ブログが好き』なんだと思うし、好きじゃないと続かないと思う。ゲストハウス経営もこれと同じで、雨が降ろうが、槍が振ろうが続けてるゲストハウスが、年々評価されていくんじゃないかな。まさに『継続は力なり』。そして『好きこそものの上手なり』。

というわけで、この記事では本の内容というより、僕が最近、ゲストハウスや同年代や地方再生に関して考えていたことをメインに書いてみましたが、『ゲストハウスから世界を考える』ということが、自分が住んでいる町や、故郷の町、またはサードプレイスや関係人口となっている町を考えることであり、ひいては日本や世界の未来を考えることになるんじゃないでしょうか?

『ゲストハウスがまちを変える』というタイトルの▼この本はこれからの日本や世界を考えるきっかけになる本なんじゃないかと僕は思いました!!

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