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『FACTFULNESS』はハンス・ロスリングさんの人生と旅の日々を綴った『地球と人間のガイドブック』だと思った。

昨年(2019年)に良く売れた本で、ハンス・ロスリングさんの著書である『FACTFULNESS』を読みました!

 

僕は実は昨年の年末くらいにKindle版で購入し、少し移動中などに読んでいたのですが、

「この本は凄すぎる!これは仕事の片手間ではなく、ちゃんと読まないとダメだな。」

と思い、仕事や生活が一段落したこの夏に、やっと全編を通して読みました!

 

多くの方がオススメしている本書ですが、やはり僕もオススメします!

しかも、できれば飛ばし読みではなく、ゆっくり考えながら読んだり、TEDのハンス・ロスリングさんの講演動画等をみたり、本書で紹介されている『ドル・ストリート』というサイトを見ると、より理解が深まるでしょう。

 

今回はその本文を紹介しながら、僕なりの読書感想文を書いていこうと思います。

いつも通り、ネタバレはミニマムに努めます!

FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

  • 作者:ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド
  • 発売日: 2019/01/01
  • メディア: Kindle版
 

 

最初に、この本やこういう系の本のオススメの効率的な読み方! 

まず、こういうよく読まれている本で発売から少し経った本、そしてボリュームのある洋書の効率的な読み方を先にお伝えします!! 

それは、先に読んだ人のブログ記事やYouTube動画を先に見ちゃうことです!

 

なぜなら、ブログ記事やYouTube動画はすでに要点がミニマムに要約されているので、ざっと「あらすじ」を頭に入れやすいからです。

Amazonレビューと、本文の間くらいのボリュームなので、「あらすじ」をつかむのには最適です!

 

オススメは、まずスマホのYouTubeアプリで検索し、掃除や洗濯、自炊の片手間に動画を流し聞きすることですねぇ。 

 

最近だと、ベストセラー本を紹介するYouTuberのサラタメさんをリスペクトする、中田敦彦さんの動画がよくまとまっていると思います。

▼『FACTFULNESS』動画は3部作ですが、かなりコンパクトにまとまっています!

 

でも、『FACTFULNESS』を読むような知的な人は、いかにもテレビ番組のノリの中田敦彦さんがニガテな人が多いので見ない人が多いです。

 

僕も最初は、

「なんか、コイツ、殴りてーな。」

って思っていましたw 

(あと、『幸福洗脳』が胡散臭いw)

 

ただ、動画の構成はかなりちゃんとしているので、この独特のノリに慣れると、家事などの時に「ながら知識吸収」するにはコスパ最強動画になると思います。動画の長さも適度に長いので、他の動画に比べると画面タッチ回数もミニマムです。

(おそらく、この中田敦彦動画を作っているスタッフの中に放送作家的な『軍師』的存在の人がいると思います)

 

まぁ、そんなわけで、動画でもブログ記事でもいいので、「先に読んだ人」の感想を先に聞いておくと比較的スムーズに読めます。

 

仁和寺の法師と同じですねぇ。

読書という「小さな事」にも先達(せんだつ)はあらまほしきことなり。

 

 

この本の特徴と、ハンス・ロスリングさんと『ギャップマインダー財団』の魅力!

それでは本題!

まずは著者の▼ハンス・ロスリングさんの魅力に迫ってみます!!

ハンス・ロスリング - Wikipedia

 

ミニマムに説明すると、スウェーデン人医師のハンス・ロスリングさんはスウェーデンのウプサラ大学で医学と統計学を学び、インドで公衆衛生学を学ぶ。 

その後、アフリカをメインに活動しながら、世界中に研究の幅を広げていき、スウェーデンで▼『国境なき医師団』(スウェーデン事務局)を共同で立ち上げる。(本部はフランス)

国境なき医師団 - Wikipedia

国境なき医師団とは | 国境なき医師団日本

 

その過程で、世界の人々が認識する『世界』と、実際の『世界』とに大きなギャップがあることを認識し、息子のオーラ・ロスリング、その妻のアンナ・ロスリングとともに『ギャップマインダー財団』を立ち上げる。

 

有名なのがバブルチャートを用いた人類の認識ギャップの解消で、▼このサイトとか、言葉は必要なく、バブルを見ているだけでも「へー!」という感じです!

Gapminder Tools

 

マスコミやジャーナリストは、ドラマチックな報道をやりたがる。

なぜなら、そのほうが視聴率が取れるし、本が売れるから。

 

で、人々はその印象に引っ張られてしまって、

「この世界はどんどん悪くなっていっている!」

と、思ってしまいがちだけど、国連のデータを元に分析すると、明らかにこの世の中は良くなってきているんだけど、それはニュースになりにくい。

 

これはもう、元バックパッカーの僕なんかも、20代当時、強く感じていたんだけれども、アジアの安宿とかにいる自称・ジャーナリストとかは、とにかく悲惨な写真を撮りたがるし、悲惨なエピソードを書きたがるし、とにかく世界を悲惨にしていきたいように思える。

 

たぶん、まぁ、業界(?)全体がそうなんだろうと思う。

政治業界にいると、業界全体が選挙のことしか考えてない人間ばかりだから、政策メインで政治業界に入っても、結局は、集票マシーン、みたいな。

志高く国家公務員になって入省しても、薄給でブラック残業や職場宿泊が続くうちに、天下り先のことしか考えられなくなる、みたいな。

朱に交わって赤くなっちゃうんだと思う。

 

自称・ジャーナリストに関しては観測範囲がそもそも狭く、例えばイラクの一部分だけを見て、

「イラクはこんなに貧しい!!」

みたいに訴えても、アジア横断しているバックパッカーが横で見て、

「いや、中東諸国は大体、こんなんやで。むしろパキスタンの貧乏家庭のほうが悲惨やでw」

みたいなw

 

自称・ジャーナリストやマスコミは日本のお役所仕事を批判したりするけれど、自分たちの頭の中の妄想を他人に押し付けているという点では、彼らもお役所と五十歩百歩だと思う。

 

ハンス・ロスリングさんは『旅』と『データ』という、FACTのみにフォーカスしながら生きてきた人だと思う。

それはもう、本当、僕のブログや今まで書いてきた文章とほぼ同じスタンスなんですよねぇ。そこが僕にはめっちゃ魅力的でした!!

 

 

『国境なき医師団』の日本事務局は少し前まで高田馬場の西友(さっきも行ってきましたw)のウラのビルに入ってて、今は早稲田のほうに移動しました。

 

ていうか、この『FACTFULNESS』って本、いろんな国の人間がごちゃっ!と暮らしている、この高田馬場っぽい本だと思いましたw

事実、高田馬場の芳林堂書店では売れているっぽいw

 

義理の娘のアンナ・ロスリングさんの▼このインタビューも素敵ですねぇ。

 

そのアンナ・ロスリングさんが作ったサイトの▼『ドル・ストリート』も秀逸!

これも言葉は必要なくて視覚的に生活レベルが認識できる。 

 

ていうか、『ドル・ストリート』を眺めているだけで旅気分なんですよねぇ。

コロナ自粛期間には最適なサイトです。おうちにいながらGOTOトラベル的なw

 

ハンス・ロスリングさんは講演も多く、ネット上には多くのTED動画が残っています。

時間があるときに▼これらを順次、見ていきたいですねぇ。

 

しかし、本当、この本を読めば読むほど、自分はいい国、いい時代に生まれたと実感できます。しかも、さらに世界はどんどん良くなっていく。

 

そう考えると、仕事が上手くいかないとか、疲れてしんどいとか、めちゃくちゃ小さい悩みなんだなぁって思いますねぇ。 

  

 

実際のニュースは悪いことばかり報じているけど、実際の世界はどんどん良くなっている。そこに人類の『世界』の認識のギャップがある!

それでは以下は本文を引用しながら、僕なりの意見を書いていこうと思います。 

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まずはこの本の要諦部分ですねぇ。

テレビやマスコミや(自称)ジャーナリストは、世界を悪く悪く報道する。

 

そんな報道ばかりを見ていると、どんどん世界が汚く、醜く、思えてきて、

「こんな世界に生きるくらいなら死んだ方がマシだ!いや、死ぬくらいならテロを起こしてやる!!」

みたいなマインドにも向かいかねない。

 

けど、一歩、家を出て近所をブラブラ散歩してみると、季節の花が咲いていたり、猫がゴロゴロしてたり、子供が三輪車で走り回っていたりと、なかなか平和だw

 

コロナ禍で企業は倒産するかもしれないけど、そもそも日本は中小企業が多すぎるから生産性が上がらずに、給料が低いままだと▼言う人もいる。

a1riron.com

 

そう考えると、創業者には残念だろうけど、中小企業は早めにギブアップして、従業員は大企業に融合したほうが給与も上がり、社会の生産性自体も上がるんじゃないかな? 

 

「人間は進化の過程で他の動物同様、いろんな本能を身につけてきて、常に最悪を想定することは人類の進化には寄与したけど、今はそれがマイナスに働いているんじゃないか?」

というのがこの本の趣旨で、著者はその10の本能をとりあげ、その10の本能が、世界を正しく見る習慣を妨げているという。

 

物事をネガティブ、ネガティブに見てしまうのはその中の1つの『ネガティブ本能』だと書いている。

 

 

妄想の世界(上の世界・幻の大地)と、現実世界(下の世界)にギャップ・マインドがあるから、▼下の世界の自分を上の世界の自分が探し続けないといけないわけで、、、

(まぁ、下の世界の主人公のほうが上の世界の主人公よりネガティブですが、、、)

アルティメットヒッツ ドラゴンクエストVI 幻の大地

アルティメットヒッツ ドラゴンクエストVI 幻の大地

  • 発売日: 2011/02/03
  • メディア: Video Game
 

 

多くの人類を「妖怪ウォッチ」で見ると▼『ネガティブーン』がとり憑いていると思われます!(妖怪のせいなのね?そうなのね!?) 

 

人類には他にもいろんな妖怪がとり憑いていて、そんな悪さをする妖怪をひとつひとつ、ひっぺがしていく作業が『FACTFULNESS』活動なんでしょうねぇ。

 

人間はなにをするにしても、妖怪がとり憑いている状態だと判断を見誤る。 

ドラクエでいうと、メダパニ、もしくはマヌーサ状態のままで戦っているのに近い。 

 

 

世界の人口は増え続けない。

これはまぁ、軽い衝撃です!
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もしかすると、多くの人が誤解していることかもしれません。

いわゆる『人口爆発』ですねぇ。

 

これは僕らの子供の頃の教科書にも載ってた気がするし、▼藤子・F・不二雄の短編集とかにもそれをテーマにした作品もあった気がする。

 

確かに、旅をしているだけだと、どこの国に行っても日本より子供が多いし、もっというと、とある中東の国の現地人も、走り回っている子供たちを見て、

「この子たちが大きくなったらどうなるんだ?仕事は??」

と、ネガティブーンなことも言っていた。

 

けど、ある程度、豊かになっていくと、人は子供を産まなくなるのは万国共通の真実らしく、子供が多いのは一時的な現象で、アジアやアフリカの国民性でも風習でも文化でも宗教でもないらしい。

 

すべては経済問題であって、世界が豊かになりつつある今日、多くの国では多くの子供を産む必要性がなくなってきているらしく、すでに世界人口はストップしてきているらしい。

増えているのは子供ではなく大人で、それは少し前まで貧しかった時代に生まれた子供が大きくなってきているだけらしい。

 

けど、今、試しに『人口爆発』でググってみると、未だに人口爆発を煽っているサイトも多いですねぇ。FACTじゃない。

これは『直線本能』という人間の本能を利用して煽っているだけで、確かにここ200年ほど人類は直進的に増えてきたけど、それは今までの人類がずっとビンボーだっただけで、、、

 

著者の言う、極度の貧困状態にあるレベル1の国はどんどん減っていて、レベル2〜4の国が多くなってきている。

つまり、人口はそろそろ頭打ちになりつつある、カンストしつつあるのだ。

これを理解しているかどうかで、個々人の人生観もだいぶ変わってくるようにも思える。

 

大事なのは自分が数十年前に学校の社会の教科書で習ったことを能動的にアップデートしているかどうかだと思う。

 

社会の教科書は、スマホのアップデートのように待ってるだけで自動的にアップデートの通知や処理をしてくれない、自分から能動的・主体的にFACTをアップデートしにいかないと、どんどん実世界と認識がずれていく。

 

悲惨なニュースやドラマは勝手にスマホのタイムラインに飛び込んでくるけど、それらを受動的に消費するより、自分で社会の教科書をアップデートすることに時間を使ったほうがいいと思う。

 

 

『データ』と『エピソード』の文武両道人間こそが、『世界』を正確に把握できるんじゃないかな?

「データが大事!」というハンスロスリングさんですが、、、
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『データ』に関する本なのに、エピソードが満載されているのがこの本の特徴だと思いました。

データサイエンティストのデータ分析本かと思いきや、エピソード、というか、ハンス・ロスリングさんの人生がめいっぱい詰まっている本だと思いました!

 

ブログ記事でいうと、いわゆる『コタツ記事』ではなく、ちゃんと現場に行って取材している、「足を使った記事」という感じですかねぇ。

 

世の中、エピソードだけの人を「データに当たれ!」と批判する人もいれば、

データだけの人を「ちゃんと現場に行け!事件は現場で起こってるんだ!」という人もいる。

 

「どっちが大事なんだ!?」

という人がいると思いますが、僕は、

「どっちも大事だと思う。」

と答えますねぇ。

 

この二者択一を自分にも他人にも迫る人間の本能を、本書では『単純化本能』と指摘しています。

 

シンプルに、ミニマムに生きていくのはいい。

けど、世界はものすごく複雑で、その世界の認識さえもシンプルにしてしまうと、人生は本末転倒だと僕は思う。

(僕はむしろ、その複雑さの解析にフルコミットするために、それ以外の生活パターンをシンプルにしている) 

 

手前味噌ですが、僕は「A1理論」という固い名前でブログを書いているからこそ、むしろ、できるだけ多くのエピソードをブログ記事に盛り込もうとしていて、そこから演繹的に物事を考えようとしている。(『リアリティ』こそがエンターテイメントだという岸辺露伴先生の考え方とほぼ同じですw)

 

なので、

「A1理論さんのあの記事、すごく熱くて面白かったです!!」

と言われると、無性にうれしいwエモいと言われたいw

 

冷静過ぎる左脳的な『データ』と、情熱的で右脳的な『エピソード』の2つが合わさるからこそ、高度な成果物が生み出されるんだと思います。

太陽の石と雨雲の杖で『虹のしずく』ですよ!

メラゾーマとマヒャドで『メドローア』ですよ!w

 

文武両道人間こそが真実に辿り着けるんじゃないかな?

 

まぁ、その根源は、

「この『世界』を正確に理解したい!」

という情熱だと僕は思います!!

 

  

『アフリカ』や『アジア』という括りは大雑把すぎるし、同じ国内でさえ一括りにするのは危険!

これはバックパッカーあるある!w 
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僕は2002年から2003年にかけてアジア横断の旅をしていたのですが、その途中で東アジアでコロナウイルスの一種である『SARS』が大流行しました。

 

当時はアジア中にインターネットカフェが出来始めた頃で、僕は日本にいる人に向けてアジア横断メールマガジンを配信し続けていたのですが、そのせいもあって、日本の友人・知り合い・家族・読者から、

「アジア、大丈夫!?」

「気をつけろ!!」

「なんなら帰ってこい!!」

みたいなメールが多く飛んできたのですが、、、

 

その頃、僕はすでにトルコ近くまで進んできていて、まぁ世界地図や地球儀を見ればわかると思うけど、トルコにいる僕に「危ないぞ!」というメールを送ってきている人たちのほうが、明らかにSARSの震源地(エピセンター)である東アジアに近いわけで、、、

 

事実、僕の故郷である姫路に来た台湾人がSARS感染者だったらしく、姫路城が消毒されたりもしていた。

 

けど、それをテレビで見た日本人は、

「A1理論(仮)は今、アジアにいる!だからあいつも危ない!!」

となったんだろうけど、、、

 

『アジア』って、括りが大雑把過ぎるし、日本もアジアだし、当時の僕がいたトルコのイスタンブールの新市街なんて、ボスフォラス海峡の西側なんだから、むしろ『ヨーロッパ側』だからねw

 

むしろこっち(イスタンブール)は今は無き、日本人ゲストハウス『tree of life』の宿泊者と一緒に、ボスフォラス海峡をサバサンド食べながら眺めて、 

「アジア側は大変だなぁ。」

って話ししてましたよw 

 

そのトルコでさえ、イスタンブールと、イラン側のドゥバヤジットは全く違う街と言ってもいいくらいなので、本当、『旅しない人』の世界観って、どれだけ大雑把なんだよって、いつも思うw

 

 

先進国と発展途上国の間。

これも、まぁ、あるある問題ですな。
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著者いわく、『先進国』と『発展途上国』という分類はもう時代遅れなのだと。

世界はレベル1〜4で分類するべきで、多くの国がレベル2か3くらいにいるとのこと。

 

いや、本当、これはそうで、特にアジアはレベル1〜4の国がゴチャッ!となっているんだけど、日本人は相変わらず、

「アジアはみんな貧乏!」 

みたいなw

 

日本人からしてみれば、マレーシアとインドネシアなんて、ほぼ同じ国で、逆に「なにが違うの?」みたいな感じだけど、マレーシア人にそんなこと言うと、

「ええっ!?インドネシア人といっしょにしないで!!」

みたいなw

 

そのインドネシアも、ジャワ島とそれ以外の島ではまた全然雰囲気が違う。

 

インドより西になってしまうと、もう日本人の観測範囲外に近く、もう、

『中東』

 という国があって、オール貧乏で、女性は全員、黒いブルカを被っていて、いつも戦争している、みたいなw

 

典型的なのが、2003年頃の日本人が、イラクとアフガニスタンをほぼ同一視していたこと。

9.11を契機にアフガン空爆が起こって、そのまますぐにイラク戦争になっちゃったのもあって、日本人の印象的にはアフガンもイラクもほぼ同レベルの国、みたいなw

 

いやいや、アフガンって、首都のカブールでさえ、インドやパキスタンの一番貧しい地域に近いよw

逆にイラクは空爆前は先進国で、トルコのイスタンブールに近い。

これ、かなり事実認識のギャップが大きいよw

 

この事実誤認は日本人だけかなぁと思っていたけど、やっぱり西洋人も、しかもそこそこの知識人もそうらしいw

 

やっぱり、人生において『旅』は大事だと思うし、コロナ禍でそれができないならせめて『ドル・ストリート』などを眺めるべきなんだろうなぁ。

 

 

民主主義の絶対視はFACTじゃない。教科書にはその国の政府に都合のいいことしか書いてないよ。

次は僕が大好きな部分!
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著者もここはかなり慎重に筆を進めているが、まぁ、

「民主主義が絶対的な正義じゃない」

ということを言いたいのでしょう。

 

僕はこれはFACTだと思いますねぇ。

ミャンマーの軍事独裁政権も、民主主義選挙が行われたあとに、いっきに軍が政府を占拠してアウン=サン=スーチー女史を軟禁したし。

 

世界は良くなってきつつあるとは言うものの、まだまだ世界の多くの国は、

「話せばわかる!」

「問答無用!」

の世界。

 

日本だって、民主主義が万能なら、首相がアベノマスクなんて466億円出して配らないはずだし、さらに追加で配ろうともしないはずだし、GoToキャンペーンも強行しないはずだし、持続化給付金で中抜きしないはずだし、お店に休業要請するなら補償するだろうし、感染者拡大している時に国会開くはずだw

 

所詮、この世は弱肉強食であって、教科書の論理なんて、現実のパワーバランスの中では通用しない。

無理が通れば、『道理』なんて簡単に引っ込むのだ。

そんなの、ブラック企業の社長を見てればわかるよね?労基法なんて空気じゃんw

 

逆に民主主義が万全だと思っている人は『イルミの針』が頭に突き刺さったままの単なる傀儡であって、歴史や現実を直視しようとしない人なんじゃないかと僕は思う。

 

FACTを冷静に見れば、民主主義もまた統治方法の選択肢のひとつであって、その国の教科書には、そりゃあその国が選んだ選択肢こそが絶対善と書いてあるに決まっている。

イラクの教科書にもサダム・フセインの肖像画がデカデカと載っていた。

 

 

まぁ、副作用のない薬がこの世にないのと同じで、それを『薬』と見るか、『毒』と見るかは、その人の主観や、その時の状況次第なんだろうなぁ。

民主主義もそれと同じで、『薬』になる場合もあれば、『毒』になる場合もある。

 

『マホカンタ』は敵の攻撃呪文を跳ね返すけど、味方からの回復呪文さえも跳ね返す制約を負ってしまうのと同じだと思う。

物事は表裏が常に一体だ。

 

僕が思うに、日本人は『集団催眠術にかかりやすい国民性』というのが一番のネックであり、それとアメリカから戦後与えられた民主主義と、さらに大統領制ではない『議院内閣制』はサイコーに日本人と相性が悪いと思うw

 

その結果が、現在の日本のグダグダなコロナ対策だと思っているw 

 

 

リーダーが無能でも社会は進歩し続ける。ネットの発達やデータの増大がそれに拍車をかける気がする。

次に、国とリーダー論。
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まぁ、うちの国の大統領も、誰も使わないマスクを466億円かけて配ったのち、国会が終わったら首相官邸に引きこもって出てこなくなりましたしねぇw

 

ていうか、日本は大体、上がアホで、下の人間が走り回ってその上のアホさを努力と根性でカバーするんだけど、それが構造的に無理ゲーになったのが、僕は『敗戦』だと思っている。

 

で、▼今の日本の状況はそれに似ていると思うw 

a1riron.com

 

 

まぁ、特に日本の場合は、なんか民間人が頑張って、政府のダメさをカバーしてしまうから、結局、政府という存在そのものが不要になってくるw

国を防衛しているのも結局、米軍だしw

 

これは日本の大企業にも言えることで、▼大企業の正社員がアホで、クレームを起こしまくり、それを優秀な派遣社員や業務委託の人間が処理する、というビジネスモデルがずっと続いているw

a1riron.com

 

しかし、ネットが発達し、WEB上のデータがどんどんビッグになっていくと、そもそも民主主義や国家そのものが無くなる日がくるのかもしれない。 

 

シンギュラリティが到来し、AIのほうが人間よりよっぽど論理的に正しい解を瞬時に弾き出せば、汚職まみれの議員なんて害悪でしかないわけで、そのカネでベーシックインカム的な世界を創った方がよほど人類は幸せになると思う。

(そして、マルクスが本当に予見した世界こそが、それに達した世界だったんじゃないかと僕は思っている)

 

今までは多くの庶民が頭や脳みそを使って世界を良くしてきたけど、もしかしたら今後は多くのロボットやAIが世界を良くしていってくれるのかもしれない。

 

 

個人的には『FACTFULNESS』は良質な旅本であり、良質なガイドブックであり、良質な情報ノート。『地球』という旅先の。 

というわけで、いろいろと感想文を書いてきましたが、僕がこの『FACTFULNESS』を読んですぐに思った感想は次の通り!! 

 

 

 

『アイデアと移動距離は比例する。』

と言った人がいたけど、やはりハンス・ロスリングさんは多くの土地を旅したからこそ、『リアリティ』が足りないレベル4の国の人たちの脳みそをアップデートしたくてしたくて、仕方がなかったんじゃないかな?

 

僕もまぁ、大学時代からバックパッカーなので、『日本の常識』にはずっとついていけないし、外国人だらけの高田馬場に住み、ゲストハウスに定期的に泊まりに行かないとダメな人間になっちゃってますw

もう家族含め、周りの日本人とのギャップはおそらく、一生、埋まらないものだと諦めていますw

 

そんな僕が昔から高田馬場という、アジアのゲストハウスのような街で、ミニマムにだけ働き、グダグダと『沈没』しながら読んできた本は、基本的にFACTベースで考えている人の本が多かった気がします。

 

以下に少しだけ紹介します!!

『FACTFULNESS』が好きな人には気に入っていただける本ばかりだと思います!!

 

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう! (だいわ文庫)

 

ていうか、ちきりんさんの本はすべてオススメです!!! 

 

いつも旅のことばかり考えていた

いつも旅のことばかり考えていた

  • 作者:蔵前仁一
  • 発売日: 2014/07/04
  • メディア: Kindle版
 

ていうか、蔵前仁一さんの本はすべてオススメです!!! 

 

アジア極楽旅行 (徳間文庫)

 

ていうか、下川裕治さんの本はすべてオススメです!!! 

 

バックパッカー・パラダイス―旅人楽園

バックパッカー・パラダイス―旅人楽園

 

ていうか、さいとう夫婦の本はすべてオススメです!!!

 

結局、僕はテレビやマスコミ、自称・ジャーナリストのような、『イデオロギー』ベース・『情報』ベースで「世界」を見ている人間が嫌いで、上記の本の筆者達のような『旅』ベース・『FACT』ベースで「世界」を見ている人が大好物なんでしょうねぇ。

 

もっというと、出版物レベルではなく、単なるいち旅人が書いたブログや、安宿に置いてある旅人が綴った『情報ノート』などが大好物ですw

 

おカネや名誉目的でもなく、誰かに操られているわけでもなく、シンプルに、

『伝えたい!!』

という一次的な欲求から来た産物が大好きで、『FACTFULNESS』という本は、まさにその塊のような本のような気がしました。  

 

さすが、ハンス・ロスリングさんが余命宣告を受けてから死ぬ直前まで書き続けた本だなぁと思います。 

 

 

レベル4の国では生きているだけで丸儲け!!だから僕はずっとミニマリズム!!

最後にもうひとつ!!

 

日本はなんだかんだ言って、レベル4の国なんですよ。

しかも、ヘタなレベル4の国よりもご飯は美味しいし、銭湯も温泉もあるし、インフラは整っているし、夜に散歩してても襲われないし、国民皆保険制度だし、海外に行くにしても多くの国でビザなし、あるいはビザ取得楽勝です。

 

こんな国、生きてるだけで丸儲けであり、病んだり死んだりするのはかなりコスパ悪いです!! 

 

レベル1の国の人からしてみると、

「死ぬくらいなら、その国籍とパスポートくれよ!!」

と言われることでしょうw

 

日本なんて、▼山奥ニートでもなんでもいいので生きてるだけで丸儲けです!!w 

a1riron.com

「山奥ニート」やってます。

「山奥ニート」やってます。

  • 作者:石井 あらた
  • 発売日: 2020/05/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

なので、僕はずっとミニマリズム生活で、特に不自由していませんw

むしろ、人生にすごく満足していますw

 

「日本人という『集団催眠術にかかりやすい民族』は、ずっと『イデオロギー』ベースで生きていて、頭の中に『イルミの針』が刺さり続けている人たち」

だと割り切ると、逆にそういう人たちを朝から晩まで効率よく働かせて、生活インフラを整備させ、自分はレベル4の国でのミニマリスト生活を満喫する気満々ですw

 

『FACT』を知る人間こそが、常に『最適解』に近づける人間なんじゃないかと、僕は昔からずっと思っています!!

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