すごいこと断言しますね!ローゼンベルクさん!!
さすが、著書『二十世紀の神話』にまとめられた彼の思想が偏狭で融通に欠けていることからヒトラーの側近には侮られ、後にはヨーゼフ・ゲッベルスにも、
「イデオロギー(観念)のげっぷ」
と軽蔑されただけのことはある!!w
▼Amazonでも中古で買えるようですw
二十世紀の神話―現代の心霊的・精神的な価値争闘に対する一つの評価 (1938年)
- 作者: アルフレット・ローゼンベルク,吹田順助,上村清延
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1938
- メディア: ?
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ローゼンベルクさんは、まぁ、いわゆる、
「ゲルマン民族は世界一ィィィィィィィィィィ!!!」
な人ですw
ま、そういう人でも一介の人間。
そういう人間の思考過程を辿ってみるのも、また一興でしょう。
で、今回の記事のタイトルは発言をかなり端折ってあります!w
全文は、、、
大都会のデパートが、きらびやかで退廃的な贅沢品を飾り、窓に並べて女性たちを魅惑するとき、若者が腕輪をぶらさげ、華奢な指輪をはめ、目に青い隈をつけて、女のように腰を振って歩くとき。解放された女性が「結婚は売淫である」と罵倒するとき。ジャズが流行し、ポルノグラフィが家庭にまで侵入し、ホモがあらわれ、地方では女丈夫が活躍するとき、そういうときこそ、民主主義が危機に陥った時であり、一撃を加える必要のあるときである。
です!(あー、長かったw)
なんか、▼孟子さんと同じことを言ってるような気がする。
物が栄えると、人は皆、心が乱れてくる。(孟子) - A1理論はミニマリスト
ローゼンベルクさんは、それを、
『民主主義の危機』
『一撃を加える必要がある』
とまで言い切っています!!w
「さすがナチスの指導者の1人!民主主義を否定するなんて危険思想だ!!」
という人もいるだろうな、ま、それが普通の反応だ。
けど、
僕はローゼンベルクさんの考え方にも一理あると思う。
昨日は選挙の日でしたが、twitterのタイムラインを見ていた僕の感想は▼こんな感じだ。
『民主主義』って宗教、地球人の間で大流行だな〜。
大雨の中、札を箱に入れるために1時間待つとか、ご苦労なこった。
よ〜く飼いならされてるな〜。
— A1理論はミニマリスト (@A1riron) 2017年10月22日
「選挙に行こう!」
っていうけど、そもそも俺は単純多数決制が正しいと思ったことは一度もない。
— A1理論はミニマリスト (@A1riron) 2017年10月22日
『民主主義』って、そもそも、
民衆が食うや食わずやの時代や状況においては、有効な制度
なのかもしれない。
もしくは封建制度が根強く残る社会においては。
その理由は、
権力が暴走するのを民衆が監視する制度だから。
戦後の日本がその民主主義の成功例なのかもしれないし、『民主主義』が必要なのは、今の中国とか、軍事政権下のミャンマーとか、チュニジアのジャスミン革命とかもそうだったのかもしれない。
フランス革命から、アメリカ独立戦争を経た『民主主義』が、戦後日本にアメリカから「与えられた」時からバブルくらいまでは、そのツールが有効に作用したのかもしれない。
(バブルが弾けたのは、僕が物心つくかつかないかくらいの時だ。)
けど、
モノが栄えると、民衆は『足るを知る』ことを忘れてしまうんじゃないかな?
『衣食足りて礼節を知る』人間は、逆に少数派になって、多数派の民衆は、大量生産・大量消費の資本主義の中でわがままにブレーキが効かなくなる。
そういう『欲の塊』が多数派になった時が、
『民主主義の危機』
だとローゼンベルクは言いたかったのかもしれない。
つまり、
『権力の暴走』
よりも、
『民衆の暴走』
の弊害の方が大きくなる時代が、一番、危うい
と言いたかったのかもしれない。
現代日本の、
『民主主義は絶対的な正義だ!』
『資本主義は絶対的な正義だ!』
というのは、
「プロダクトの『生産性』」
がカンストする以前の、まさしく、
『二十世紀の神話』
に過ぎないんじゃないかな?
「プロダクトの『生産性』」
がカンストしつつある現代日本にとって、大事なことは、
『二十世紀の神話』
を信じ続けることではないように、僕には思える。
20世紀において所有することに大きなメリットがあった『民主主義』というツールは、すでに現代日本では「損益分岐点」を超えてしまっているモノなのかもしれない。
って、こんなローゼンベルク並みに偏屈なおっさんの記事が『バズってどうする!?』
(ていうか、こんな記事書いて大丈夫か?俺?w)