このブログのテーマは社会人が最短でIT系資格試験をクリアしていく方法論を研究することですが、今年も受験シーズンを迎えたので実験的にふとタイトルのようなことを考えてみました。
以下は完全に僕の経験から来る私見ですので教育関係者の方々から批判等あるかとは思いますが、それも含め、読んで下さる方やそのご家族様の今後の進路のご参考になればと思います。
特にあまり情報のない地方都市の公立高校で低年収家庭出身の方のご参考になれば幸いです。
さて、まずいきなりですがこれは前提が『ゲーム』です。勉強でも就活でもありません。
『貧乏人でも1年で一流大学に合格し、3年で一流企業の内定を獲得する』
というタスクを低リスクで最短でクリアすることだけを考える『ゲーム』です。もっと言うと『遊び』です。
大学で特定分野を研究する人がいてもいいでしょうし、卒業後に公務員になる方、親御さんの商売を引き継ぐ方、ニートになられる方、みんなそれぞれの人生だと思います。
しかし今回の『ゲーム』のテーマを、
『貧乏人でも1年で一流大学に合格し、3年で一流企業の内定を獲得する』
と定義致しましたので、以下、すべてそれに向かって考えて行こうと思います。
長くなりそうなので4工程に分割します。
①一流企業の内定をもらいやすい大学・学部に入学する
②4ヶ月間で4年間の単位をすべてとる「しくみ」を構築する(1年生前期)
③2年間で就活の面接官を「すんげー!もんげー!」と言わせる『なにか』をひとつ、もしくはふたつ作る(1年生夏休み~3年生夏休み)
④8ヶ月間、普通に就活する(3年生後期)
以下、順番にご説明いたします。
①一流企業の内定をもらいやすい大学・学部に入学する
一流企業に内定をもらうためには一流企業の内定をもらいやすい大学を目指すのが第一目標です。
まず最初に「がむしゃら」に学校の勉強をしてはいけません。「照準」を絞ってステップアップするべきです。
大工さんの言葉で『段取り八分、仕事二分』というのがあります。『段取り』がなにより大事だという意味です。がむしゃらに勉強する前にまずは「照準」を絞りましょう。
「照準」を絞った後、学習ストラテジを整えてから、初めてがむしゃらに『千本ノック』するべきです。
なにしろ1年しかありませんから。
そしてできるだけ大学もひとつの大学に照準を絞るべきです。
一流企業に内定をもらいやすい大学は簡単に言うと『東京早慶』です。ここに一橋が入ることもありますが時々外れることもあるので今回は一橋は除きます。
ちなみに一流企業の定義は難しいですが、一部上場は当然で、大手商社・大手銀行・大手マスコミあたりのクラスの企業です。
1年しかありませんからこの4つの大学から一番、一流企業の内定をもらいやすい大学に照準を合わせます。
なぜなら大学によって入試問題の出題傾向がかなり違うからです。しかし同じ大学の学部間の出題傾向は似通ってます。
就活の観点からまず京都にある時点で京都大学はかなり不利ですので候補から外します。残りは『東早慶』。
国公立はひとつの学部しか受けることができません。
東大と早慶の出題傾向は当然違いますし、東大目指すとなると受験科目も多くなります。
東大に1年で行くのは困難です。ドラゴン桜の主人公の一人みたいに浪人して再受験なら「1年で一流大学に合格」という今回の定義から外れます。
そして東大も早慶も就活市場では同じ評価になります。東大だけ三井物産の上の四井物産という会社が出現するわけではないのです。
そう考えると「就活」だけで考えると東大はコスパの悪い大学、早慶はコスパのいい大学、となります。
では早慶でどちらかに絞るか?
「一流企業の内定を獲得する」ことだけにフォーカスすれば早稲田です。
これは単純に早稲田のほうが慶応より入学生が多いというただそれだけの理由です。「低リスク」という観点からの確率論の問題です。
しかし慶応のほうがOB人脈がすごいので入社後の出世は慶応のほうがたぶんします。
どちらも捨てがたいですし、私立なので両方受けることもできますが、今回は入学者数が多いという理由、あとは後述する就活においてキャンパスが4年間新宿区という理由で早稲田に絞ります。
次に早稲田の学部を絞ります。
高校生の方は大学は『文系』と『理系』に分かれると思ってると思いますが、これは単に東大が文理に分かれているだけで、就活市場での分類で大事なのは以下です。
◎社会科学系(法・経済・商学部系)
△人文科学系(文学部系)
○自然科学系(理系)
就活市場で評価されるのは◎社会科学と○自然科学のふたつです。
理系も評価されますが、大学院進学がメインになることと、後述する就活期に授業に出ないといけない制約により今回の候補から外します。
そうなると早稲田の文系で社会科学部系学部をメインに受験することになります。具体的には、
「政経」「法」「商」「社学」です。ここから最低1学部合格することを目指します。
受験予算が許すなら同じ西早稲田キャンパス(新宿区)の「国際」「教育」学部、または慶応の「法」「経済」「商」を受験してもいいかもしれませんが、今回はこの4学部に照準を絞ります。
入学後の就職活動を見据えたなら第一志望学部は「政経」にするべきです。これは後述しますが、入学後、上手くやれば授業に出なくていいからです。
「社学」は元夜間学部でOB数も少なく就活市場ではやや弱いですが、やはり授業に行かないでいいという点で大きく有利です。
「法」「商」は就活評価も高くOB数も多いのですが、授業にかなり出席しないといけませんので後述する活動が制約されます。ちなみに「商」は約3分の1の学生が留年します。
ですのでできるだけ「政経」か「社学」のどちらかに合格しましょう。4年で卒業できなければ一流企業から内定が出ても取り消されますから。
後述する就活作戦メインで考えるとすれば志望学部は「政経」「社学」「法」「商」の順になります。
ここで「貧乏人が私立?」と思われる方もいると思いますが、国公立が安かった時代はかなり昔です。
今は、年間の学費は、
早稲田約100万 東大約53万
のようです。
国公立では学費免除という制度がありますが、学費免除レベルの家庭なら早稲田ならおそらくこの奨学金が受けれます。
http://www.waseda.jp/syogakukin/mezase.html
生活費に関しては早稲田は中野に寮がありますし、それよりはるかに安い寮が実は東伏見にあります。
この東伏見の寮は安い割には設備が綺麗ですし、この寮に入るレベルの家庭なら給付奨学金(返さないでいい奨学金)ももらえるかもしれません。
2年間しか寮に入れませんが、その間に残り2年間に住む場所の情報を先輩などから集めましょう。西早稲田の安アパートや中央線沿線のゲストハウスなどがいいでしょう。
奨学金組織である日本学生支援機構では二種なら月最大120,000借りれますし、一種64,000円と併用もできます。
バイトしなかったとしても184,000円借りれます。これで学費と生活費はカバーできます。あとは寮等でボロ稼ぎバイト情報を集めましょう。
大学入学後の新聞奨学生は後述する就活作戦によりお勧めしません。
なんにしろ卒業して働き出せば(もし一流企業に行けなかったとしても、派遣社員だったとしても)学費の返済は普通に働いていればできます。(僕も32歳で繰り上げ返済して完済しました)
学生時代は後述する就活に全力を注ぐべく、「学費は先行投資」と考えるべきだと僕は思います。
で、肝心の受験勉強法は英単語や日本史用語の『千本ノック』と早稲田4学部の『過去問』をひたすら繰り返しやるだけです。社会人の資格試験と同じですね、学問に王道なし。
ただ、用語の多い日本史や世界史を避けて倫理や政治経済で受験するのはひとつの手です。また単語集や用語集は一冊を集中してやるべきです。
1年の前半は『千本ノック』中心、後半は『過去問』中心で勉強すればいいでしょう。
ちなみに10代で『千本ノック』をやる習慣がついていれば大人になってからの資格試験の勉強でも成果が発揮されます。
大人で資格試験落ちる人は10代の頃に『千本ノック』する習慣がついてない人が多いです。その習慣を大人になってから働きながらつけるのは実際問題難しいんじゃないかと思います。
1年間勉強に集中できる環境ならその間に『千本ノック』する習慣をつけてしまったほうが後々の人生でものすごく活きてきます。
日本史の年号や古文単語が大人になってから重要なんじゃないのです『千本ノック』をする習慣が大事なのです。
新聞奨学生の方であっても社会人よりは労働時間は短いはずです。
②4ヶ月間で4年間の単位をすべてとる「しくみ」を構築する(1年生前期)
さて、無事に早稲田入学できたら次にすることはまだ就活ではありません。「就活するための時間」を確保するのです。
具体的には1年生の前期(4月~7月)で大学4年間の単位をすべてとる「しくみ」を構築するのです。
大学の成績がいくら良くても就活市場では全く評価されません。でも4年で卒業できないと内定が出ても取り消されます。
さらに後述する活動を行うためにも1年夏休み~3年夏休みまでは極力授業に出てはいけません。
つまり大学の授業なんて評価は「優」「良」「可」のどれでもいいわけで、できるだけ多く、早くとる『ゲーム』なんです。
なのでこの4ヶ月ですることは三つ。
●履修登録でできるだけ多くの単位を選択する
●実際の授業に出て単位を取る「コツ」をつかむ
●授業の情報をくれる友達を作る【最重要!】
履修登録の際に単位が取りやすい授業は『ワセクラ』や『マイルストーン』で研究しましょう。寮なら先輩から聞き出すのも手です。ネットも活用しましょう。
前期しかやってない授業はできるだけこの1年生の前期に大量に固めましょう。するとすでに1年生の後期から楽になります。
そして語学のクラスなどで真面目そうな人と友達になりましょう。いわゆる「ノート君」探しです。
2年の始め、3年の始め、4年の始めの履修登録でその人が過去に取った科目と同じ科目を取り、試験前にノートを見せてもらいましょう。
その人が今年取る科目と同じ科目を取るのも手です。またしても試験前にノートを見せてもらいましょう。
真面目そうで友達少なそうな人を狙うのが手です。ご飯を誘って共通の趣味を探るのもいいでしょう。
他にもいろんな手を使って残りの大学生活を極力、「授業」という「意味のないこと」に時間を取られることのないような「しくみ」を構築しましょう。
ただ試験中の「カンニング」だけはダメです!なぜなら内定が取り消されるからです。
③2年間で就活の面接官を「すんげー!もんげー!」と言わせる『なにか』をひとつ、もしくはふたつ作る(1年生夏休み~3年生夏休み)
さて、②により「就活するための時間」を作ることができたらここから2年間が本番です。
一流企業を目指すのですから、3年になってから就活とか自己分析とか始めたのでは遅すぎます。
就活を始めるのは1年生8月からです。正確には「就活の種をまく」のです。
できれば1年前期に構想を練っておくとベストです。
この2年間で就活の面接官を「すんげー!もんげー!」と言わせる『なにか』をひとつ、もしくはふたつ作りましょう。
え?その『なにか』ってなんだって?
それは自分の頭で考えましょう!そんじゃーね!
で終わってしまうと申し訳ないのでざっくりいうと『みんながやってないこと』をやるべきです。
面接官は「サークル」「バイト」「留学」「海外一人旅」等のベタベタワードは聞き飽きているのです、その他大勢の『モブキャラ就活生』になってはいけません。
何かひとつ、もしくはふたつに特化したキラリと光る『オンリーワン就活生』になって『モブキャラ就活生』の一群から抜け出すことを考えましょう。2年もあるのですから。
ひとつ具体的な例をあげると、例えば「海外」で「なにか」をすると、少し『モブキャラ就活生』から抜け出せれるかもです。
今時海外に行く学生なんていくらでもいますが、ほとんど観光して帰ってくるだけです。短期留学も似たようなもんです。
けど『海外』で自主的に『なにか』をする学生なんてほとんどいません。大人でもいないですから。
僕が一番、いいな、と思うのは『サムライカレー』プロジェクトです。カンボジアで起業体験ができます。
サムライカレープロジェクト カンボジア インターン型起業体験
「カンボジアでカレー屋やってました!」
と言うことで面接官を、
「すんげー!もんげー!」
と言わせることができるでしょう。
カレー屋の従業員の面接も自分たちでするので面接官の気持ちも「する側」になって理解できます。
しかも「サムライカレー」はたった1ヶ月でできます。「海外」&「英語」&「起業」という面接官「もんげーワード」をまとめて1ヶ月で獲得できます。
一番の理想は1年生の夏休みである8月か9月で『サムライカレー』をやって、そこでさらなるふたつめの『なにか』を見つけ出し、残りの2年弱はそれをやり続けて面接官をさらに驚かせることができれば最高です。
「サムライカレー」はほんの一例ですが、要は他の学生がしないことをひとつ、できればふたつやって、2年後に面接官を「すんげー!もんげー!」と言わしめるレベルまで昇華すればいいのです。
要は「突き抜ける」んです、そして「突き抜けすぎる」んです。
できるだけ自分の「好きなこと」「得意なこと」に特化するとなお吉かもしれません。
④8ヶ月間、普通に就活する(3年生後期)
その後は普通に就活しましょう。普通にリクナビ登録してエントリー。
けど3年の夏から始めることで「先行者利益」が発生します。しかも他の学生が自己分析を始めた頃にすでにもう武器はあります。
③が固まっていれば普通に戦うだけで楽勝です。余裕綽々かつ先手必勝で内定を取り続けましょう。
けど、実は3年で内定獲得したあと、4年生の1年間、じっくりと悩むことがあります。
それについては次回書きます。