シニアモバイルコンサルタントのA1理論です。
この週末は自分でもびっくりするくらい悩み続けました。
悩み続けた理由はIEEEの資格『WCET』のメリットとデメリットをずっと天秤にかけていたからです。
めちゃくちゃ悩み続けた結果、最終的に受験することを決断致しました。
(けどまだ申込みはしていません、というかシステム的にまだ申込みできません)
そこで受験することを決断した理由を以下にまとめてみました。
もうこれは半分、自分を納得させるためのエントリですw
●全世界で300人という適度なWCET取得人口の中で『世界に一つだけの花』になれる!
●春の情報処理試験の後に『中国大返し受験』が可能
●『金銀を用いるべき事に用いなければ、石瓦と同じである』
●試験分類は無線系・ネットワーク系で74~92%とほぼ大半!
●既にシニアモバイルコンサルタントを取得している
●MCPC検定事務局や先輩方が親切!
●英語の勉強は専門分野から
以下、順にご説明いたします。
●全世界で300人という適度なWCET取得人口の中で『世界に一つだけの花』になれる!
2014年末の時点でWCET取得者は全世界で約300人。
その内、日本人は35人。
それをいつもの資格友達に話すと『マイナーすぎる!』と言われました。
それについては反論がふたつ。
①WCETはマイナーでもIEEEは超メジャー
開発言語がいろいろあるSEと違ってネットワーク系の人間は資格自体が意外とありません。
日本の資格は情報処理試験系(ネットワークスペシャリスト等)以外は僕はめぼしいものは取りつくしてしまいましたし、情報処理は半年に一度しか受験チャンスがありません。
そうなるとグローバルなネットワーク系資格でメジャーなのは大御所のCiscoとIEEEかなと。
Ciscoはエントリー資格のCCNA持っていますし、その上位資格のCCNPは今年1月にバージョン2になったばかりでまだ情報が少ないです。。。
ちなみに僕はCCNAの更新が今年秋に迫っていますが、それは3月にCCNPの3試験のうちの1つ(例えばSWITCHのみ)取得すれば更新されます。最悪、残りはWCET受験後の夏でもいいかなと。
②『マイナー』であることは同時に『レア』
『マイナー』と『レア』は表裏一体だと僕は思います。
全世界でWCETを持っていて(約300人)、その中で日本人で(35人)、その中で首都圏在住で(たぶん25人くらい?)、その中で営業職、となると、、
先日の説明会の後の懇親会で僕が「営業です」と自己紹介したときの先輩方の反応から考えると、たぶん現在はいないと思います。
そうなると営業職で東京在住の僕が取得すれば『世界に一つだけの花』になれます。
全世界70億人中で「たった1人の最終決戦」ですw光ファイバーの旅ですw(なんのこっちゃ)
そしてその東京で5年後、オリンピックが確実に開催されます。WCETの更新期限もちょうど5年です。
WCET唯一の日本人営業マンとしてこの5年間になにかしらのチャンスがないかもしれません、でも、あるかもしれません。
僕は営業経験が5年経過し、営業技術が『S字カーブ』を描き出した営業マンは資格に限らず『レア度』を上げるべきだと考えています。
汎用的な、どこにでもいる、その他大勢の『モブキャラ営業マン』のままだと急に冬の時代が来た時に非常に弱いと思います。(これは2000年代の建築業界で実際に起きた出来事)
「仕事で特定商品の知識が高い」というのはもちろん『レア度』を高めていて立派なことなのですが、さらに働きながら資格で自分の『レア度』を上げるべきだと思います。
営業でIT系資格を持っている時点で、たとえITパスポートであっても頭一つ、あまたの『モブキャラ営業マン』軍団たちから突き抜けています。
さらにNW系資格の場合だと、『固定体NW資格』と『移動体NW資格』の両刀使いなら転職マーケットからは『ウホッ!いい営業マン!!』となります。
さらに両方の資格を最上位資格まで取得する。(フルコンする)
そして東京在住でいつでも動ける。
しかも英語でも営業できる。
さらに急な海外出張にも対応できる。
と、『レア度』を究極まで昇華させて、最終的には『世界に一つだけの花』を目指すべきです!
そうなれば特定のソート結果では世界で1番です!ゼロゼロワンダフルです!!w(なんのこっちゃw)
このご時世、自分の会社も、日本国自体もどうなるかわかりません。
頼りになるのは自分自身の『レア度』だけだと僕は思います。
ちなみにCisco試験でめっちゃんこ難しいCCIEは2013年3月の時点で全世界で38,000人もいます。
最上位資格は取るべきですが、さすがにこれはエンジニアでさえ別格レベルです。大学入試で言うと東大理Ⅲレベルです。営業マンには無理ゲー。
そう考えるとWCETは比較的取得しやすい割に自分の『レア度』をいっきに上げることができる『コスパのいい資格』だと僕は思います。
●春の情報処理試験の後に『中国大返し受験』が可能
WCETの大きなデメリットが春と秋のみの期間限定CBT試験で、しかもそのスケジュールが春も秋も情報処理試験と「まる被り」だということです。
以下に今年の両試験スケジュールをまとめてみましょう。ちなみに情報処理試験は基本的に毎年4月と9月の第三日曜日です。
【春】
2015年4月12日(日)~5月9日(土)
情報処理試験は2015年4月19日(日)なので最大19日余裕がある!しかもゴールデンウィークがある!
【秋】
2015年9月27日(日)~10月24日(土)
情報処理試験は2015年10月18日(日)なので5日しか余裕がない!しかもすべて平日!
秋受験はいくらなんでもキツ過ぎます!!
しかも情報処理レベル4試験区分的にもNW系の人なら秋はネットワークスペシャリストがありますし、営業マンならITストラテジストやITサービスマネージャがあります!
NW系IT系営業マンには事実上、春試験しかありません。
しかしゴールデンウィークがあるとはいえ、最大19日は少し短いです。
今年からCBT試験会場がプロメトリック→peasonVUEに変更して受験会場が増えるとはいえ、最終日の5月9日(土)に確実に4時間枠を予約できるとも限りません。
そこで考えました。
講習会が、
2015年2月27日(金)28日(土)
なので、その直後に自作問題を作ってしまい、WCETとは一旦休戦。
で、4月19日(日)までは情報処理試験に集中し、終わった瞬間、踵を返してWCETを倒しに行く『中国大返し受験』作戦!!
さらにもっといい作戦は2月中にWEBOKを購入(amazonではなくMCPCのサイトからだと6000円で買えます!)して講習会までに自作問題を作成。
さらに『千本ノック』も講習会までに一通り終わらせてしまう、つまり講習会までに『予習』をめいっぱいしておいて講習会は『復習』『質問会』として活用。
そして3月1日(日)~4月19日(日)の7週間は情報処理に一点集中し、終了後はやはり『中国大返し』。
(もしくは3月上旬は別のベンダ系等のCBT試験を受けてその後1か月は情報処理に集中)
今のところ、この作戦しかないと思います。
ちょっとキツい作戦かもしれませんが、しかしこの作戦がこの世に存在するだけでも軍師・黒田官兵衛なら『御武運が開けましたな。』と考えるでしょう。
●『金銀を用いるべき事に用いなければ、石瓦と同じである』
これも黒田官兵衛の言葉です。
もう「おまえはどこまで黒田官兵衛好きなんだよ!」と言われそうですがw
WCETは受験料・講習会・教科書で約10万円弱必要です。落ちたら再受験ごとに5万円ずつかかります。
僕にとっては予定外の受験です。
しかも僕は今年秋までにCCNPも少なくとも1教科合格しないとCCNA失効してしまうのでカネが飛ぶ飛ぶ法隆寺です。。。
相当悩みましたが、脳内で黒田官兵衛に『金銀を用いるべき事に用いなければ、石瓦と同じである』と言われ、受験を決意しました。
一発合格したとしても10万円の元が取れるかどうかはわかりません。
しかし、人間いつ死ぬかわからないと考えたら、少なくともこの数カ月、最高に楽しいことは確かなようです。
●試験分類は無線系・ネットワーク系で74~92%とほぼ大半!
いくらメリットがある試験でも合格しないと意味がありません。
しかし僕のようなネットワーク系人間は有利だと思いました。
WCETの試験分類は大きく分けて、
『無線系』
38~46%
『ネットワーク系』
36~46%
『基礎系』
12~16%
となっています。
まだWEBOKが届いてないので詳細は不明ですが、説明会資料から推測すると、おそらくMCPC1級の3科目の、
『ネットワーク』
『端末・アプリケーション』
『モバイルシステム』
のうち、
『ネットワーク』
科目が主だと思われます。
『ネットワーク』科目のうち、
「無線アクセスネットワーク技術」がWCET『無線系』に相当し、
「コアネットワーク技術」「IP技術」がWCET『ネットワーク系』に相当するんじゃないかと思います。
しかもWCET『ネットワーク系』分類は他社試験のCCNA、CCNP、ドットコムマスター★★、ネットワークスペシャリスト等と出題範囲が被っています。
OSI参照モデルで言うとレイヤ1~4までですね。特にレイヤ1、2が多い印象です。さすがIEEEですね。
MCPC1級の『モバイルシステム』科目の相当問題に関してはWCETは『基礎系』分類で少し出るようですが、、、
『端末・アプリケーション』科目に関してはWCETではもうほとんど出ないんじゃないでしょうか?
ですのでIT系試験と言えど例えば端末メーカーのエンジニアや組み込み機器のエンジニア等のハードウェア系企業の方々や、
SEやデータベース系のソフトウェア系職種の方々には少し荷が重いかもしれません。
逆に通信キャリアやプロバイダや電気通信主任技術者ホルダー等の固定NW系の方、携帯キャリアや無線技術士ホルダー等の移動NW系の方々は、
IEEEの試験と言えどそこまでは難易度が高くないかもしれません。
けど、なにをおいても一番向いている人は次の人!!
●既にシニアモバイルコンサルタントを取得している
この人です!!
まず第一にシニアモバイルコンサルタントを取得している時点でMCPC1級には合格しているはずなので、なんとなく試験内容が似ているWCETは有利です!
特に1級の『ネットワーク』科目を勉強する時に問題自作した人はその自作問題を再利用できます!!
(これから1級受験&問題自作する人は『ネットワーク』科目問題のデータを試験後も捨てないようにしましょう!!)
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次にシニアモバイルコンサルタントは取得後の更新がハンパなく楽です!
なぜなら今年からシニアモバイルコンサルタントを更新していればWCETも自動更新になったからです!
先日の説明会に現WCETホルダーの方が更新するかどうか悩んでましたが(WCETのみだと再受験か、PDUというのを集めないといけない)シニアモバイルコンサルタントはWCETめっちゃ更新が楽です!
けどもし現在、シニアモバイルコンサルタントではなくWCET受験を悩んでいる方で受験資格ある方(無線技術士の方等)はとりあえずWCET受けましょう!
WCETは合格してから5年後に更新が必要になりますが、WCET取れる人なら5年あればシニアモバイルコンサルタントまでいけます!!そしたら自動更新です!
そう考えると、もうシニアモバイルコンサルタントはWCETとダブルホルダーになってこそ、最大効力を発揮する資格のような気がしてきました。
そしてWCET試験は日本での窓口がシニアモバイルコンサルタントと同じMCPCなのも大きいです!
で、そのMCPCに関しては、次のメリットもあります!
●MCPC検定事務局や先輩方が親切!
今思い返せば僕が今回、全く受ける予定のなかったWCET受験を決断した最大の理由はこれかもしれません。
先日の説明会の時の先輩方の資料の受験体験記的なところにも、
「困ったときは事務局に問い合わせると的確な処置、アドバイスをいただけました。」
と書いてありました。これは僕の数年前からの印象とも合致します。(そんなに問い合わせとんかい!w)
その事務局の雰囲気がWCETの先輩方にも伝播しているように思えました。まさに電波伝搬特性!w
懇親会も毎回楽しいですw
私ごとですが、僕は昔の仕事で営業仲間メンバーの飲み会を主宰していました。
そのメンバーも悪い人たちではなかったし、仕事もきちんとする人たちだったのですが、資格試験には全く興味ない人たちでした。
なので退職を機に、僕は飲み会主催は辞めました。(続けてほしいとは言われましたが。。。)
ちょうどその頃、大学時代の友達で、卒業後も資格試験受け続けていた友達がひょんなことから東京で働くことになったので僕は必死に口説いて僕の家の近所に住んでもらいました。
けどその友達はSEなのでNW系じゃないんですよね。。。しかもすぐに実家に帰りたがる。。。
なので単純にWCET保持者の『輪』に加わりたいと思ったことが受験を決断した最大の原因かもしれない、と、この文章を書きながら気づきました。
●英語の勉強は専門分野から
さて、これは非常に個人的理由ですが、WCETが英語の勉強になるのではないかと思ったからです。
具体的には公式テキストの『WEBOK』を一冊読み込むことにより英語力が上がるのではないかと思ったからです。
実際に先輩方も説明会で「英語力が上がった」とおっしゃっていました。
A Guide to the Wireless Engineering Body of Knowledge (WEBOK)
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僕は昔から洋書を1冊読み込みたかったのですが、続かないんですよね。。。英語というより本の内容に興味が。。。
僕はフィクションはダメなので日本語でも小説は読めません。。。唯一読める小説は資料集に近い司馬遼太郎のみ。。。
漫画でさえも最後まで読めるものはあまりありません。。。
小説以外の本も、僕は「本で重要な部分は1~2割」と考えているので本屋では会議資料を読むような『表層読み』という名の「立ち読み」で大体すましてしまいます。最低ですねw
さらに最近は近所に24時間営業の本屋ができたのでびっくりするほど本を買わなくなりました。
本は好きなんですが、本が好きなだけに『表層読み』で終了する本が多く「一冊をじっくり読む」ことがほとんどありません。
(あ、けど「軍師官兵衛」の小説版は4冊とも何度もじっくり読みましたw立ち読みでww)
日本語の本でさえこのありさまなので英語の本に限っては買っても少し読んで『積読』だらけです。
でも自分の興味ある分野、しかも受験する試験の教科書なら1冊読めるんじゃないかと思ったのです。今まで勉強してきた単語たちもほとんど英語で共通ですしね。
ちなみにWCET副読本の『Fundamentals』に関してはまだ購入するかどうかも未定です。(しかし高い。。。ちなみにkindle版のほうが単語が調べやすくて便利との噂もあります)
以上が、僕がIEEEの資格『WCET』の受験を決断した7つの理由です。
まだ2015年2月27日(金)28日(土)の講習会の席は空いているそうです。
迷っている方、いっしょに勉強しませんか?