あなたの周りに、
「あの人、仕事に『きっちり』してるのはいいけど、いっしょにいるとちょっと窮屈じゃない?」
という人はいませんか?
徹底してモノを持たないミニマリストは同時にこの『きっちり病』に陥る可能性が非常に高いと最近感じています。
僕もこの『きっちり病』に陥りやすい体質なので今回は自戒を込めての記事ですw
『きっちり病』の命名者は放送作家の高須光聖です。
昔やっていたラジオ『放送室』では松本人志の「きっちり病」をたしなめたり指摘したりする場面が頻繁に出てきます。↓の動画では35:00頃からの会話。
今回はそんな『きっちり病』の弊害をいくつか考えてみました。
●車酔いする
●視野が狭くなる
●常にイライラしている
●周りにも『きっちり病』を押し付ける
●偏食・偏見・原理主義
●死にたくなる(アル中になる)
以下、順にご説明していきます。
●車酔いする
松本人志は『放送室』の中で、
「俺は兵庫県で一番車酔いする小学生やった。バス旅行が大嫌いやった。」
と言っています。
また、大人になってもロケバスの中で車酔いすることもあるようです。
僕もずっと車酔いする人間でした。「ドライブ」とか大嫌い。当然、車の免許も持っていません。タクシー乗るくらいなら歩きたい人間です。
そもそも乗り物自体にあんまり乗りたくありません。
どうしても移動するときは夜行バスか夜行電車が最適だと考えている人間です。(夜とか寝てしまえばあんまり酔わないので)
東京の山手線沿線に住んでいる一番の理由は車にも満員電車にも乗らないで生活できるから。車が生活の足である地方都市ではもう二度と生活できません。
よくよく子供時代にバス酔いしていた子達を思い出すと、神経質で几帳面な『きっちり病』の子が多かったかな、と思います。
おそらく『きっちり病』人間は「不安定」なのが嫌いなんでしょう。
車に乗ること自体が「不安定」極まりない行為ですから、気持ち悪くなるんじゃないかと思います。
ていうかこの文章書いているだけで気持ち悪くなってきたので次行きますw
●視野が狭くなる
『きっちり病』患者は視野狭窄な人が(僕も含めて)多いような気がします。
これはおそらく人間世界の全方向的に『きっちり』することができないので、ひとつの特定分野に『きっちり』を一点集中させてしまうために起こる現象なんじゃないかと思います。
「学者肌」「職人気質」とか言われるのがそうかもしれません。「専門●家」。
最近だとブログ「月サンは困ってます」のジンさんがそうなんじゃないかと思っています。
『きっちり』と何度も何度もフィギュアは作りこむのですが、肝心な「お金のこと」が頭から抜けてしまって信用していた人に騙されたり、グーグル先生に怒られたり。。。
(ちなみに僕の親父もジンさんと同類です。仕事は『きっちり』するんですが自分の借金額は未だに全く理解していません)
専門分野の『きっちり』度を少し下げて、他の分野にもあるていど『きっちり』を配分するべきですね。僕も含めて。。。
●常にイライラしている
アップルのスティーブ・ジョブズも『きっちり病』の人間だと思います。
仕事にこだわり過ぎて常にイライラ。
確かにそのおかげで僕らはiPhoneやMBAというすばらしい商品を使えるのですが、、、
ジョブズ自体は早死にしてしまいました。
『きっちり病』と寿命はトレードオフ関係にあるのかもしれません。
●周りにも『きっちり病』を押し付ける
僕の昔の職場にいた人がこんな感じでした。
『きっちり』しているのはいいのですが、それをまわりに押し付ける。
そのせいで周りの人間のリソース(時間・労力等)もどんどん削られていく。
で、その割に肝心なところが抜けていたりしていて、またやり直して、さらにイライラの悪循環。
周囲には『非常に疲れる存在』と認識されてしまいます。
●偏食・偏見・原理主義
『きっちり病』患者は僕も含め「偏っている」人が多いと思います。
まず偏食。
「健康」を目指すのはいいのですが、『きっちり』しすぎていて「●●は絶対に食べない!」となり、結果、ストレスで病気になるw
僕も基本的に玄米菜食人間ですが、お菓子とかパンとかは食べるようにしていますし、絶対に肉を食べないと誓っているわけではありません。
でないと『きっちり病』で気が狂います。
お酒やタバコのような常習性の高い趣向品ならともかく、アレルギーでもないのに食べ物に神経質になっていては生活に支障をきたすと思います。
昔、中国を旅をしていた時、菜食主義の欧米人が現地で食べれるものがなくて一日中、野菜しか入ってない食べ物を探し回っていました。
もっと旅も食事も楽しむべきだと思いますw
偏見や原理主義者もこれと同じで『きっちり』しすぎているんだと思います。
世界はもっとカオスでなんでもありなことを学ぶのが『旅』なんじゃないかと思います。
●死にたくなる(アル中になる)
で、そんななんでもありな『世界』に絶望した人は『きっちり』に絶望して死にたくなったり、本当に死んでしまったりします。
松本人志も「放送室」で「何度も自殺を考えたことがある」と言っていました。
幽遊白書に出てくる仙水忍という敵は最初は霊界探偵で妖怪を退治しまくっていたのですが、ある事件をきっかけに今度は逆に人間を滅ぼすことを決めます。
これはもう完全に『きっちり病』患者です。
しかも最終目的は『魔界で妖怪に殺されること』であり、最後はその目的を遂げて死にますw
これもう病気ですねw
この人は実際に病気で、ドクター神谷に病人認定もされていますw
『アル中病棟』という吾妻ひでおの漫画には「完全主義者は身を滅ぼす」というフレーズが何度か出てきます。
死にたくても死ねなかった『きっちり病』患者は今度は逆におもいっきりアル中患者になるのかもしれません。
仙水忍が妖怪退治から人間退治に真逆に振れたように。
いやー、しかし書いていて僕も鬱っぽくなってきました。。。
やっぱり『きっちり病』はミニマリストの大敵ですね。。。
傾向としては『きっちり病』は男性に多いような気がします。
『きっちり病』に生き、『きっちり病』に死ぬ。
そんな『きっちり病』男性から見たら「女性」という生き物は行動パターンが論理的ではなく『きっちり』していないので、極力関わらず、男友達と遊んでばっかりで余計に『きっちり病』が進行する。
本当、いろいろ悪循環ですねw僕のことですがw
ちなみに僕はブログをアップするときに何度も見直すのでものすごく時間がかかったりしますが、これからは多少の誤字脱字があってもいいから気楽にアップしようと思いますw
これからも『きっちり病』にかからない程度のミニマリストを目指していこうと思います。