※自分語りの記事です
先日、佐々木さんに下諏訪を紹介したあと、とれいCと「青春18きっぷ」で東京まで戻ってきた。
その時に少しだけ、▼家族の話になった。
佐々木さんは実家も地元も好きらしく、
とれいCは実家は微妙だけど、地元は好きらしい。
けど、僕は、実家も地元も大嫌いだw
実家も地元も、嫌いで嫌いで、
「このままここにいたら気がおかしくなって死ぬ!」
と思ったから、学費の借金してまで東京の大学に入りなおした。
なんで、そう思ったのかはわからないけど、まぁ、一言で言うと、実家も地元もDQNが多すぎる、と本能的に感じていたんだろうと思う。
典型的な「関西の浜手の町」で、ガラが悪い。
じゃりんこチエのノリや、ダウンタウンの地元トーク、もしくはこの本に載ってる▼高知の浜手の人間模様とだいたい合致するw
- 作者: 西原 理恵子
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/06/23
- メディア: 文庫
- 購入: 6人 クリック: 83回
- この商品を含むブログ (55件) を見る
それでも、元々、その土地の人間ならいいんだけど、うちはじいちゃんの代に宮崎から移ってきたから毛色がかなり違う。
じいちゃんの家、つまりうちの本家は奥州藤原氏から代々と続く、サムライの家系だ。
で、三代経っても、まだまだ地元のDQNのノリに馴染めてない気がするw
まぁ、無理だろうけどw
大河ドラマ『軍師官兵衛』では、じいちゃんの時代から姫路に来た黒田家が、土着の播州の人間から「この外様が!」と、嫌がらせを受けるシーンが前半はずっと続くが、、、
僕の人生の前半も、ずっとそんな感じだった気がする。
「こいつら、なんてDQNなんだ。」
と、ずっと思っていたが、家がそこにあるのでそこに居続けるしか術はない。
高校時代はDQNな同級生と大ゲンカした。
教師は、
「A1理論(仮名)は悪くない。」
という結論に達したが、僕からしてみればそんなのは当たり前で、そんなことをいちいち説明せんといかんレベルの町にほとほと疲れ切っていた。
僕が言いたかったことはいろいろあったが、ミニマムに言うと、
「もっとちゃんとしろ!」
ということだった。
で、東京に出てきたら満足したか?というと、ぜんぜんそんなことなくて、、、
東京に出て来てすぐに学生寮に入って、
「ここも俺が住む街ではない!」
と思った。
なんていうか、東京は、
「ちゃんとし過ぎ。」
なのだ。
いや、もう少し正確に言うと、
「ちゃんとしないといけないことはちゃんとせず、ちゃんとしないでいいところはちゃんとし過ぎる。」
ということだ。
一見、ちゃんとしてるように見えるけど、ちゃんとしてない、論理的じゃない。
あと、寮の外には、僕が20年間見たことなかった「ボンボンDQN」がいっぱいいた。
地元のDQNとは違ったタイプのDQN。
で、僕はそんな世界には全く興味がなく、学校にも行かず、お金を貯めては海外を旅し続けた。
卒業後、日本に残る気はさらさらなかったし、実際、卒業後は1年4ヶ月かけてアジア横断した。
が、ほぼ無一文で帰国してからは、「親の借金」と「学費の借金」という名の『双子の赤字』に苦しみ、30代前半まではほとんど借金返済のことしか考えてなかったと思う。
で、30代中頃で『双子の赤字』に一応の目途がついた時、またしても日本が嫌になって海外就職とかを考えたが、日本で一応10年くらい働いてきたし、学生時代の労働も合わせたらもっとだった。
今さら海外で働くのもなんだかな~、ビザも大変だしな~、と思ってた頃、日本の地方に『ゲストハウス』が増えつつあることを知った。
『toco.』『Nui.』の存在や、京都や沖縄にゲストハウスがあることは知っていたけど、普通の町にできているなんて!
そんな時に読んだ▼このコミックエッセイ!
空き家再生も、日本のゲストハウス作りも、
「めっちゃ面白そう!」
と思った。
この本の最後に、作者のつるけんたろうさんは、
「住める場所は全国よりどりみどり」
と言っています。
00年代から空き家が余りまくっていた尾道だったけど、これからは日本中が空き家だらけになるだろうな、と思った。
ちょうど、うちのばあちゃんも死んで、僕自身も空き家を持て余しだした頃だったのでやたらリアルに実感できた。(名義は親父だけど誰も住んでない)
で、その後、10年以上ぶりにバックパッカーになった。今度は国内だ。
鹿児島までLCCで飛び、そこから本家の宮崎、温泉のある別府、移住地として人気の博多、そしてつるけんたろうさんのいる尾道にも行った。
すべて宿泊はゲストハウス!
確かに旅行やゲストハウス自体は楽しかった。
けど、でも、自分が「どうしても住みたい!」と思う町は尾道も含めてその中にはなかった。
宮崎は本家ではあるけど、不便過ぎるし、宮崎人は全体的にいいかげん過ぎた。
別府はたまに行くにはいいけど、ずっと住みたいとはなんとなく思わなかった。
福岡や尾道はなんだか、故郷の町と雰囲気が似ていて、微妙だった。
※すべて、個人の感想です
で、それらは20代の時に海外を旅した感想とほぼ同じだ。
旅行やゲストハウスは楽しいけど、その町でずっと生活するとなると微妙。
僕は寒いのは嫌いなので、東北や北海道、日本海側は微妙だった。
沖縄は沖縄で、東京から遠すぎる。
結局、僕はなんやかんや言って、東京は好きなんだと思った。
特に高田馬場が好きだ。いろんな人種が混在していて。
『地球を旅するCAFE』という僕好みのCAFEもできた。
その高田馬場からあまりにも離れる街には住みたくないんだと思った。
西にも北にも。
そんな時に出会ったのが▼この絵本だった。
- 作者: BJ ギャラガー,ウォレン・H.シュミット,BJ Gallagher,Warren H. Schmidt,田中一江
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2002/03
- メディア: 単行本
- クリック: 8回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
この本に出てくるクジャクのジャックの生き方は、まんま僕の半生だと思った。
そう考えると、高田馬場は大好きでも、結局「ペンギンの国」内での多様性だと思った。
どこかに「チャンスの国」はないものか、と思った。
そんな時、西過ぎず、北過ぎない、「下諏訪」というすばらしい町に出会った。
空気も水も野菜も美味しく、
信州人は論理的にちゃんとしていて、
日本で一番ステキなゲストハウスがあり、
元から住んでいた住民が変人移住者ウェルカムで、
尾道のように移住者がすでに多くいて新しい町ができつつあり、
別府のような温泉がいくつもあり、(しかも朝から入れる!)
宮崎レベルに晴れの日が多く、
他の長野の地域ほどは雪が降らず、
なんとなく町の構造が姫路に似ている。(姫路城の位置にマスヤゲストハウスがあるw)
完璧だ!
と思ったw
高田馬場のある新宿区を通る「甲州街道」や「中央線」をずっと最後まで行っただけの町。
高田馬場は「都の西北」とも言われるが、その高田馬場よりさらに西北に行っただけの場所。
今、思うと、僕にとって、
高田馬場は「ブルックリン」にあたり、
下諏訪は「ポートランド」にあたるのかもしれない。
が、その下諏訪の魅力がぜんぜん世の中に伝わってない、と思った。
こんなに面白い町なのに!!
魅力が伝わってなければ、当然、移住者は増えない。
移住者が増えないと町が大きくならない。
ちょうど、僕が下諏訪を知った2015年8月に、NHKの某番組で、下諏訪が特集され、2週に渡って紹介された。マスヤゲストハウスも出た。
が、その番組を見ても、下諏訪の本当の魅力は伝わらないと思った。
旧来のマスメディアでは魅力を伝えにくい町だと思った。
で、いろいろ考えたら、やっぱり下諏訪の魅力を一番伝えられるメディアは「記事蓄積メディア」である『ブログ』だと思った。
これはどちらかというと、僕の得意分野だった。
『FootPrints』のだりさんは、最初、ブログから始めて「ゲストハウス」というものを有名にさせた。
形のない『ブログ』を使って、どこまでこの町を大きくできるか、試してみたい、
と、思った。
そこが僕の『故郷』になればいいと思っている。
クジャクのジャックのように。