やっと固形物が食べれるようになってきた。
というか、なにかを食べないと、おそらく朝まで眠れないと思った。
なので、深夜の高田馬場駅前へ。
二度目の散歩中。
人生なんて、どうでもいい。 pic.twitter.com/3737BIGMbb
— A1理論はミニマリスト (@A1riron) 2017年5月16日
開いているそば屋さんを見つけた。
ま、僕が昔から深夜によく行くお店のひとつだ。
さすがに、この時間、お客は僕以外に誰もいなかった。
とりあえず、春菊そばの食券を買い、カウンターで大盛りにしてもらう。
「大盛り無料」がこのお店の特徴なのは、10年くらい前から知っている。
やっと、固形物が食べられるように。
まぁ、人生、こんな夜もあるよね。 pic.twitter.com/rkPfFAStO7
— A1理論はミニマリスト (@A1riron) 2017年5月16日
だいぶ酔っていたので、最初はめちゃくちゃ熱かった。
けど、すぐにペロリと平らげた。
その後、おにぎりもカウンターから注文した。
今思うと、『やけ食い』に近かったのかもしれない。
50歳くらいの店員さんが、
「今あるおにぎりは、野沢菜と、鳥そぼろと、、、」
と言ってたので、最後まで聞かずに、
「じゃあ!野沢菜で!」
と、即答した。
今は「長野」に飢えている。
おにぎりはたった70円だった。
店員さんは僕にラップに包まれた野沢菜のおにぎりを出した後、最初にいた、少し奥の場所で作業を続けながら、
「おカネはちょうどありますか?そこに置いておいてください。そのうち取りにいきますから。」
と言った。
僕は財布を開いて、10円玉を7枚置いたのだが、店員さんは取りに来る気配も、確認する気配もない。
少しして、近寄ってきたので、
おカネを取りに来たのかな?
と思ったら、
「お客さん、おにぎり食べるのには、そばの汁が足りないんじゃないですか?」
と言って、その後、どんぶりの汁が倍くらいになった。
「・・・・・・・・・・・」
僕はその光景をしばらく見ていて、
「いやぁ、いいお店ですねぇ。。。。実は僕、仕事で嫌なことがあって、どうしても眠れなくて、、、、」
と、なんの脈絡もないことを言った。
店員さんは、再び作業位置に戻り、作業しながら、
「あんまり考え過ぎないほうがいいですよ。」
と、ミニマムな言葉だけをつぶやいた。
その後は、僕が汁を飲み干すまで、無言が続いた。
10円玉7枚は、結局、僕がお店を出るまで一瞥もされなかった。
たった一言で『救われる』夜
というのは、この地球上には少なくとも存在する。
と思った、2017年の5月17日AM。