少し前から気になっている古本屋さんがありました。
長野県上田市にある、▼バリューブックスさんです!
リアル店舗はなく、買い取りは段ボールの配送回収、販売はAmazonがメインの古本屋さんです。
僕は本が大好きなので、本の街・高田馬場に住んでいるというのが大きいんです。
西早稲田の古本屋街は学生の頃から利用していたし、ブックオフは昔は高田馬場には3つくらいあった。
普通に本屋さんも昔はいくつかあり、今も昔もメインはやっぱり中規模書店の芳林堂書店ですねぇ。
昔はネット上に情報があんまりなくて、20代の田舎者で世間知らずな僕は、もう古本や新しい本を買いまくっていましたねぇ。
ビンボー人のくせにw
兵庫の田舎だと、特に昔は本を手に入れるのは困難だったので、僕が東京に出てきた目的のひとつが、
「本を読むため」
でした。
けど、この大好きな「本」がどんどんたまっていくんですよねぇ、、、
たまる度に、何度かブックオフに買い取りに来てもらいましたが、、、
買い取り金額が安い。。。
まぁ、狭いアパートの部屋の中から大量の本がなくなるだけで御の字状態だったので、納得するしかなかったのですが、、、
いや、納得できてなかった気がしますw
なぜなら、ブックオフに代表される新古書店は、本を買い取っても、
「新しいかどうか?」
「綺麗かどうか?」
という本の表面的なことしか見てないんですよねぇ。
でも、本が好きな人って、当たり前だけど、本の中身が好きなんですよねぇ。
なので、僕は2つの意味でブックオフ等の新古書店の買い取りには不満でした。
1つめは、単純に買い取り金額が安いこと
2つめは、自分が好きだった本に安い値段を付けられたこと
で、どちらかというと、
2つめの不満のほうが大きいことに気づきました。
仮にも、自分が好きになって購入し、家に年単位で同居していた本に安い値段をつけられると、なんか僕自身も小馬鹿にされた気がするんですよw
まぁ、このウェブ時代にブックオフさんも経営が大変だとは思います。
高田馬場でも姫路でも店舗がどんどん減ってきていますから。
で、ブックオフが戦っている「20世紀の資本主義のルール」においては、本を『モノ』として判断し、それ相応の値段をつけるしかないのでしょう。
で、そうすると、多くの本が古本の時点で安値になってしまう。
(なので、その隙間を縫って『せどり』という職業が発生することになる)
けど、僕個人的には、もしその本を喜んで読んでくれる人の元に渡れば、
ぶっちゃけ、買い取り金額は不要なくらいなんですよね。
要は「本とヒトに優しい人」に仲介していただきたいんです。
自分が好きだった本を!!
で、今回、僕は本の断捨離で大量の本を売ることになり、ネットでいろいろ調べていると、本の買い取り業者はいろいろあるものの、
どこのサイトを見ても基本的にブックオフと同じようなごちゃごちゃ感がするんですよねぇ。
なんか駅前のドンキホーテ感w
そんな中、『バリューブックス』のサイトに到達し、
「これだ!!」
って思いましたねぇ。
サイトもシンプルオシャレで、さらに買い取り金額を事前にサイトで査定できるサービスが今月から始まった!
そして、値段が付かなかった本は児童施設等に寄付してくれるという!!
なんていうか、
「本とヒトに優しい仲介業者」
という感じですねぇ。
▼「サードウェーブ」なコーヒーが今はトレンドのように、、、
このバリューブックスも「古本屋界のサードウェーブ」になっていく気がします。
ファーストウェーブは神田や西早稲田の古本屋街。
セカンドウェーブは駅前にあるブックオフに代表される新古書店。
サードウェーブはウェブを使って本の価値をわかる人へ仲介するバリューブックス的な古本屋さん。
みたいな。
また、バリューブックスは長野県上田市に▼『NABO』という古本カフェも経営しています!!ここめっちゃ行きたい!!パンも美味しそう!!
BOOKS & CAFE NABO 古本とカフェのある古書店/長野上田
この『NABO』では毎日、イベントも行っているらしく、もうまさに「サードウェーブ」の▼「サードプレイス」ですな!!
サードプレイス―― コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」
- 作者: レイ・オルデンバーグ,マイク・モラスキー(解説),忠平美幸
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2013/10/26
- メディア: 単行本
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- 作者: 山納洋
- 出版社/メーカー: 学芸出版社
- 発売日: 2016/05/24
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で、実は僕はこのバリューブックスは少し前から知っていました!!
僕がよく行く上諏訪のリビセン(リビルディングセンタージャパン)の近くにある諏訪の五つの酒蔵(五蔵)とともに▼『くらもと古本市』を開催していたのが僕がバリューブックスを知った最初のきっかけです!
▼『くらもと古本市』には、時々、リビセンも参加してます!
▼2017年夏『くらもと古本市』が開かれていた時に、僕はたまたま読者のNanaさんと上諏訪に行きました!!
〈くらもと古本市〉読み歩きする? 呑み歩きする? 長野の5つの酒蔵にてブックイベントを開催|「colocal コロカル」ローカルを学ぶ・暮らす・旅する
古本も▼こうやって並べるとすごくオシャレなんですよねぇ。
この写真は五蔵のうちの『真澄』さんにある「セラ真澄」というイベントスペースでのもの!奥にあったコーヒー屋さんのコーヒーも美味しかった!(この日の夜はこのコーヒー屋さんもマスヤゲストハウスに泊まってましたw)
▼ミニマリスト本もありましたよ!!
バックパッカーに有名な『ASIAN JAPANESE』の▼小林紀晴さんの本もいっぱい!!
小林紀晴さんって実はこの上諏訪のお隣の茅野市出身で、高校はなんと!下諏訪の秋宮の奥にある向陽高校なんですよねぇ。
ASIAN JAPANESE―アジアン・ジャパニーズ〈1〉 (新潮文庫)
- 作者: 小林紀晴
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/03
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ASIAN JAPANESE―アジアン・ジャパニーズ〈2〉 (新潮文庫)
- 作者: 小林紀晴
- 出版社/メーカー: 新潮社
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いやぁ、下諏訪に染まると人はバックパッカーになるのか??ww
(フタエノキワミの人も世界一周から帰ってきたし。。。)
そうそう、元バックパッカーのグレゴリ青山さんが大阪の古本屋さんでバイトした日々を綴った▼このコミックエッセイも発見しました!!
▼この古本屋コミックエッセイ、めっちゃ面白いので超オススメです!!
ブンブン堂のグレちゃん: 大阪古本屋バイト日記 (ちくま文庫)
- 作者: グレゴリ青山
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- 作者: グレゴリ青山
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ちなみに、諏訪五蔵のお酒で僕が一番オススメなのは▼『舞姫』の梅酒です!!
お酒に弱い人でもソーダで割ると飲みやすいので、僕が諏訪に連れて行ったミニマリスト女子には今のところ百発百中でヒットしてますw
男子は女子にプレゼントすると喜ばれると思います!!
現地で五蔵巡りで購入する場合はまず、上諏訪駅から一番遠い『真澄』から順番に回って、最後で、一番駅に近い『舞姫』で梅酒を買い、上諏訪駅に向かうといいでしょう。
さらに、その二つの蔵の途中にある『本金』で酒粕サブレを買って、この『舞姫』のつまみにするとヤバいくらい美味しいですw
当日の夜、マスヤ宿泊するならこの2つのレアアイテムだけで他の宿泊者と仲良くなれますw
で、話をバリューブックスに戻すと、、、
諏訪から帰ってきた後、ほどなくして僕はAmazonで紙の本を中古で買ったんですが、その本がバリューブックスさんから届いて、
「ああ、あの『くらもと古本市』のバリューブックスか!!」
って思いました。
その時に古本といっしょに入っていた▼フライヤー。全体的に僕好みですw
さらに、この記事を書いている2018年7月現在、長野県のスターバックスと▼『Book Meets Smile』という古本寄付イベントを行っています!リビセンも参加中です!!
Book Meets Smile|スターバックス コーヒー ジャパン
長野県内のスターバックス、古本寄付でNPO支援 :日本経済新聞
▼2017年は日本全国にブックバスを走らせたりしていました!
日本全国の人々に本を届けるために、ブックバスを走らせたい。 - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
バリューブックスについてさらに詳しく知りたい方は、▼この公式サイトや、、、
新サービスに込めた、私たちの思い | VALUE BOOKS
▼このインタビュー記事等を読むといいと思います!
インタビュアーは長野系の記事によく登場する「ナガノのナカノ」さんです!w
せどりから古本屋で年商16億円!? amazonでよく見る「バリューブックス」の正体 - イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」
記事を読む限り、バリューブックス代表の中村さんは、
「働きたくないでござる!!」
な感じで大学卒業後に「せどり」を始め、それが今のバリューブックスに発展していったらしいです!!
すげえ!!
同年代の下北沢B&Bの内沼さんと▼アメリカに行ったりもしています!
上諏訪リビセンの理念のひとつに、東野さんが学生時代に教わった先生の、
「デザインは世界を良くする」
があるんですけど、、、
このバリューブックスも、
「本屋が変われば、世界が変わる。」
という理念の元、
本という『モノ』を通して、20世紀の大量生産・大量消費の資本主義で失われた大切なものを取り戻そうとしているような気が僕にはします。
そして、単なる本の売買ではなく、
本好きの『コミュニティ』を形成しているところが僕は大好きですねぇ。
「コミュニティの『生産性』」が高い!!
個人的にはこういう古本屋さんがどんどん増えていって欲しいと思いますが、今のところ日本にはバリューブックスしかないので、
もう僕は基本的に本はバリューブックスさんの元に届けたいと思いますw
具体的な本の買い取り方法は▼『ノマド的節約術』の松本さんが記事にしてくれてます!
バリューブックスの買取が評判・口コミ通りか試してみた結果と感想。キャンペーン活用方法も紹介 - ノマド的節約術
僕もこの記事を参考にして今回、大量の本を段ボールに詰め込みたいと思います!!
数時間後の追記:
大量の古本はダンボール4箱になることと、1箱25kg以下になることを体重計で確認後、、、
バリューブックスの会員登録・買取申し込みをサイトから完了!
その後、すぐにマイページから本人確認書類のアップロードと、口座情報登録も済ませました。
あとはちゃんとダンボールをガムテープで梱包だな! pic.twitter.com/yQ2JlS6Qo8
— A1理論 (@A1riron) 2018年7月29日
古本をダンボール4箱に詰めてガムテープで梱包。
結局、梱包作業や会員登録や買取申込み等で2時間くらいかかったなぁ。
次回からは会員登録等の手間も省けるし、要領もわかったので、もう少しスピーディにいけると思われ。
とりあえず、大きめのダンボールを探すのが大変だった。 pic.twitter.com/gGyBiZBXR1
— A1理論 (@A1riron) 2018年7月29日
高田馬場の場合、西友の入って右手のサービスカウンターの前のダンボールがご自由に持って行き放題なのですが、大きいダンボールがあんまりないです。
って、マニアック過ぎる情報ですなw
2018年8月5日追記:
バリューブックスさんが古本の段ボールを取りに来た!!
部屋がまたひとつ、スッキリした!!
— A1理論 (@A1riron) 2018年8月4日
2018年8月7日追記:
5日に荷物到着メールが届き、6日に査定結果メールが届きました。
査定が速いのはネットの評判通りでした。
で、肝心の査定金額は、、、
これもネットの評判通りでした。。。
買い取り強化特典適用でこれか。。。
まぁ、確かに僕がめんどくさがって『おためし査定』しなかったのも悪かったし、古い本が多かったですが、、、
体感的にはブックオフだと少なくとも2000円くらいにはなってたかと思います。
現在、返送してもらおうか悩み中です。
理念は素晴らしいとは思うのですが、個人的には、
「企業」「買う人」「売る人」「寄付される人」
の『四方良し』が成り立つのが理想の商売かと。。。
これなら全本寄付したほうがまだ気持ちがいいと思いました。
僕の結論は「バリューブックスは買う本屋さん」かな。
2018年8月7日追記:
少し悩みましたが、比較実験のために返送してもらい、近所のブックオフに電話して引き取りに来てもらいました。
ブックオフはゲーム買取も可能なので、古いDSiとゲーム2つも追加しましたが、
買取 220点
査定金額 3080円
配送料・振込手数料 無料
でした。
(値段が付かなかった本はブックオフに引き取ってもらいました。)
ゲーム類が入っているとはいえ、やはり僕の予想通り本は2000円くらいの値段がついている感じです。
買取金額だけで言うとブックオフですねぇ。
(あと、ブックオフのほうが引き取りに来る時間帯も細かく調整できました。)