先日、イケダハヤト氏がミニマリストについて言及していました。
「ミニマリスト」は一過性の流行で終わるのか?その未来を考えてみる : まだ東京で消耗してるの?
何かと言うと、ぼくは高知の山奥に越してから、「モノを持つのはやっぱりいいな」と思うようになったんですよ。もともとはミニマリスト的な価値観だったんですけどね。
都会にいた頃はモノは少なくするのが当たり前だったんですが、なんせ高知は土地が余っているので、モノはある意味持ち放題。
高知に来てから物欲が出てきました。
竹を細かくして土壌改良剤を作る機械が欲しいし、仕事小屋が欲しいし、太陽光パネルが欲しいし、日本酒用の冷蔵庫が欲しいし、どぶろく揃えたいし、一眼レフほしいし…。
まずは彼の体験について語っています。
これは僕はどちらかというと「いいこと」だとは思います。
環境を変えることで自分がいい方向に変わるなら、僕は基本的に「いいこと」だとは思います。
ただ、
都会を出て感じるのは、都会にいると「欲望が去勢される」んです。都会の場合、欲望を持とうと思うと、お金が必要ですからね。そのために働くのは馬鹿げているわけで、自然と欲望も去勢されていきます。
高知に来てから、ぼくは抑圧されていた欲望が爆発した感じがします。人を雇いたいし、山はほしいし、温泉も掘りたいし。やりたいことだらけで仕方がありません。
ミニマリストが出てきたのは、「単純に都会の家が狭いから」だと思うんですよね。なんかミニマリスト諸氏から怒られそうですが。
でも、いくらミニマリストだからといって、自由度の高い広い土地を持っていたら、それなりにモノは揃えると思うわけですよ。完全に隠居してしまうなら別ですが、土地を「みんなの共有物」として扱いたくなるでしょうし。共有財産にする前提なら、布団はもう少しほしいし、農機具は揃えたいし、クーラーも必要かもしれません。
これについては僕は違和感を通り越して、ビックリしたという感じです。
なぜなら僕は田舎出身なんですが、
田舎にいる時も物欲は特になく、田舎なので部屋は無駄に広く、がらーーん、としてたんですよ。
で、がらーーーん、としてる部屋は冬は寒く、ぶっちゃけそれが微妙でしたw
で、大学で東京に出てきて、一人三畳くらいのスペースしかない大学の学生寮の相部屋に住むようになって、
「これで生活スペースは十分じゃん!!」
と思いました。
僕にとっては、
狭さが心地いいんです!!
本当、▼姫姉様の『ドラえもんの部屋が理想』って、めっちゃわかるわ~!!
で、学生時代にお金を貯めてアメリカやヨーロッパを一人旅しましたが、僕はユースホステルやゲストハウスのドミトリーでも十分なことが分かったんですよね!
しかも一応バックパッカーですが、欧米人や一部の日本人バックパッカーのような巨大な登山用のバックパック(ザック)ではなく、機内持ち込み可能なサイズのバックパックで旅をしていました。
ディバックよりもちょっと大きいかな、くらいのサイズです。
僕にとっては、
寝る場所はゲストハウスのドミトリーで十分。
生きるのに必要な荷物はディバックのサイズで十分なんです。
で、日本に帰ってきて、六畳の風呂なしアパートに住みましたが、
これが微妙に広い。
しばらくは旅で会った友達とシェアしてたりしましたが、そいつも出て行ってしまうと、一人では無駄に広い。
30代になって、今はお風呂のある六畳のアパートに住んでいますが、
一向に物欲が増えません。
むしろ、ネットやスマホやkindle等の発達によって、さらにどんどんモノが減っていくしまつw
なので、今は、
ゲストハウスのドミトリー生活が理想だと本気で思っています。
いや、ゲストハウスのドミトリーのほうが今の生活より家賃(?)は高くなるし、チェックアウトタイムもありますよ。
でも、僕の「理想」に近いんだからしょうがない。
メグさんもこのイケダハヤト氏の記事に言及していて、意外とメグさんはイケハヤ的な考えを持っていて僕は「へー!」と思いました。
イケダハヤト氏のミニマリスト論について考える。物欲は空間で左右されて、変化する。 - 楽に生きる方法
僕はそもそも、
「『定住』という概念自体がコスパ悪い。」
という考え方なので、そもそも『定住』前提のミニマリストとは、大カテゴリ的には同意するのですが、小カテゴリ的には同意できない、という感じです。
漫画のキャラで言うと「スナフキン」や▼「ジン・フリークス」みたいなキャラですw
HUNTER×HUNTER モノクロ版 32 (ジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 冨樫義博
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ずっと旅をしていたいし、お金があってもカヌーとかバーベキューセットはたぶん買わないです。(ていうかそんなの持って旅できないしw)
そのぶんのお金はゲストハウスに落としてあげたい。
特に平日のゲストハウスのベッドを埋めてあげたいと思うし、ゲストハウスを応援している店に買い物に行ってあげたいし、ブログで宣伝もしてあげたい。
僕がなにが言いたいかと言うと、
人生いろいろ、ミニマリストもいろいろ。
100人のミニマリストがいれば、100通りのミニマリズムがある。
ということだ。
イケダハヤト氏にもイケダハヤト氏のミニマリズムがあり、
メグさんにはメグさんのミニマリズムがあり、
僕には僕のミニマリズムがあるだけだと思う。
僕に関しては都会であろうが、田舎であろうが、『物欲』は常にミニマムだし、
都会であろうが、田舎であろうが、『旅欲』は常にマキシマムだ。
昨日も紹介した蔵前仁一氏は「いつも旅のことばかり考えていた」(超オススメ!)でこう言っている。
別に僕は「清貧」などという高尚な思想を持っているわけではない。
自分が本当に必要だと思ったら貪欲に求めればよいと思う。
そのために人生の貴重な時間を費やすことが愚かだとは思わない。
ただ、僕は自分の求めることが、
『モノ』ではなく、
『旅』という行為だった
というだけの話だ。
▲『いつも旅のことばかり考えていた』P214より
まぁ、おそらく僕や蔵前仁一さんや、▼大東京ビンボー生活マニュアルの主人公コースケのような人間は元々、物欲が薄い人間なんだろうな、と思う。
断捨離が行きすぎてミニマリストになったのではなく、元々、生まれつき『物欲』が薄かった▼「先天的ミニマリスト」。
先天的なミニマリストと後天的なミニマリストがいると思った。 - A1理論はミニマリスト
さらに言うと、僕は『ミニマリスト』については▼6タイプあると考えている。
(この記事をUPした時は5タイプでしたが、本日さらに1タイプ『神田川』系ミニマリストを追加しました)
ミニマリストを『家』別に5タイプに分類してみたよ!それぞれのタイプの愛読書も紹介!(追記で計6タイプになりました) - A1理論はミニマリスト
100人に100通りの『ミニマリズム』があるとはいえ、親和性の高いミニマリストを分類するのは非常に楽しい行為だと僕は思っていますw
僕の分類で言うと、イケダハヤト氏はまだミニマリストは卒業しておらず、単に、
①『わたしのウチにはなんにもない』系ミニマリスト
↓
⑤『空き家再生・地方移住』系ミニマリスト
にマイナーチェンジしただけですw
地方移住系で、しかもかなりの田舎なので『最小限』のものはかなり増えるし、車等もないと家族に迷惑がかかるだろう。
ただ、それでも無意味なモノは持ってないだろうし、必要なくなったら売ったりシェアしたりするだろう。
あと、僕に関しては、
③→⑥→①と来て、やっぱり③でいいや、と思ってるミニマリストですw
ま、なにが言いたいのかと言うと、
イケダハヤト氏のケースはイケダハヤト氏にはあてはまっても、ミニマリスト全員にはあてはまらないし、特に僕には全くあてはまらなかった、
ということです。
あと、ミニマリストの分類・分析・解析はとても楽しいということです!w