応用情報技術者試験のネックは午前問題です。
ここで足切りされれば午後問題をいくらがんばって解いても採点されません。
しかも午後問題は午前問題をベースに作られています。そういう意味でも午前問題は固めつくしておくべきです。
では数学できない文系出身のIT系営業マンはどうやって午前問題を突破するべきでしょうか?
僕は以下の作戦で過去2回、午前問題を突破しました。
【基本的な作戦】
・答案用紙のうしろ(問80)から解いていく。
・過去問のストラテジ系問題とマネジメント系問題(問51~問80)はすべて理解する。
・過去問のテクノロジ系問題(問1~問50)は可能な限り理解する。
・過去問のテクノロジ系問題でどうしても理解できない問題(計算問題メイン)は回答を丸暗記する。
【その理由】
・応用情報技術者試験の午前問題は過去問と全く同じ問題が出題される傾向がある。
・昨年の平成26年度秋期は35%が過去に出た問題と全く同じ問題。
・そこに類似問題や他試験区分問題再出題もあわせると午前問題全体の58%。ちなみに合格ラインは60%以上。
・特にテクノロジ系問題は再出題&類似問題が46%。なのでテクノロジ系で理解できない問題(計算問題メイン)は回答を丸暗記すべき。
というわけで午前問題突破の鍵、ひいては応用情報技術者試験突破の鍵は「午前問題の過去問」にあります。
これから実際の過去問を見ながら数学・プログラミングできない文系出身IT系営業マンでも午前問題を突破できるような理解方法を短くシンプルで無駄を排した「ミニマリズム文章」でご説明いたします。(問題集の説明文は少し冗長だったりするので)
とはいえ、不明点はググって調べましょう!これは情報処理試験全般に言えますし、僕もスマホでググりながら勉強しています。これは基本です!
まずは最新の【平成26年度秋期編】からまいります。
実際の試験問題はこちらから見れます。
上の写真にもある解説が詳しいおすすめの問題集はこちらです。
平成27年度【春期】 応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)
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できればこのパーフェクトラーニングで一般的な解説(エンジニア向けの解説)をまず読み、その後、このエントリで「数学・プログラミングできない文系出身IT営業マン向けの簡単な覚え方」をマスターしましょう!
ちなみに以下、難しい『解答丸暗記候補』の問題には★をつけます。
問80
派遣契約の問題。
『請負委託』とは派遣会社などが受注会社などから「仕事そのもの」を引き受ける契約で、働く人は派遣会社などの受注契約会社とだけ雇用関係が発生します。
問79
メールのことだからメール法、と覚えましょう。ちなみに法律関係の問題は問題をよく読めばわかることが多いです。
問78
この3要件はよく出題されるので覚えましょう。特にこの「公然と知られてないこと」はかなり出ます。
問77★
うーん、難しいというよりめんどくさい。。。回答丸暗記候補。
問76★
よくわかりません。。。回答丸暗記候補。
問75
関係を明らかにするから「関連図」。他の選択肢も大事です!
問74
企業を統治するから「コーポレート・ガバナンス」。英単語の問題かも。他の選択肢も大事!
問73
これはブロガーにはおなじみSEO対策。検索エンジンの上位表示される作戦です。ちなみにはてなブログははてなの中の人ががんばってくれていますw
問72
concurrent=同時の
こういう英単語レベルの問題も午前問題は多いです。英単語で憶えてしまえば即答できます。
問71
「BTOパソコン」ってありますよね?それと同じです。
問70
core=核
核となる技術。
問69
サプライチェーンマネジメントは頻出です!
問68
feasible=実現可能な
実現可能なビジネスかどうか考える。
問67
この4つはどれが出ても即答できるまで覚えましょう。
問66
請負契約なので最小限度のことしかしません。傭兵は戦うだけです。カネで雇われただけ。
問65
今まであまり見たことのない問題。この「総合評価落札方式」が一般的な競争契約らしいです。なので普通に最高得点な提案が選ばれる。
問64
機能要件が機械っぽいこと。非機能要件が人間っぽい信頼性とかの要件。
問63
SOA=Service-Oriented Architecture=サービス指向アーキテクチャ
問62
中長期的視点を持つ!人生と同じだね!w
問61
「財務」「顧客」「内部ビジネス」「学習と成長」ときたらバランススコアカード。この4つを覚えられたら理想
問60
番号を付与しているので網羅できている。
問59
escrow=条件付第三者委託
問58
イ以外の選択肢はなんかちゃんとしてない雰囲気w監査系問題は迷ったら「なんかちゃんとしている」感じの選択肢を選ぶw
問57
ロールバックは更新「前」。ロールフォワードは更新「後」。語感が紛らわしいので注意。ロールフォワードがよく出題されます。
問56
どの「時点」までかということ。
問55
Agreement=合意
問54
tracking=追跡・追尾
問53
基本過ぎてサービス問題。
問52
ソフトウェアを「構成」するものを「管理」する。
問51
基本過ぎてサービス問題。WBSのトーナメント表みたいな絵を頭に焼き付けておきましょう。
------------------ここから文系営業マンには少し難しくなります。テクノロジ系問題---------------------------
問50
委託契約の悲しい宿命ですな。
問49
ペアプログラミング=2人のプログラマが仲良くコミュニケーションをとりながら開発
agile=機敏だ・早く
問48
regression=後戻り
問47
ブラックボックステストは仕様機能・外部仕様からテストケースを作成する。内部構造や論理構造には一切着目しない。
問46
ユースケース図の人が左右にいる絵を目に焼き付けましょう。僕はこの人を「ユースケ君」と呼んでいますwユースケ君はアクターですw
他のUMLの「クラス図」「シーケンス図」「アクティビティ図」などの絵も目に焼き付けておきましょう。
sequence=連続(しているもの)
問45
S/MIME=暗号化とディジタル署名
問44
物理的な犯罪には物理的な対策を。セコムしてますか?
問43
ウだけa.b.cという自社のアドレスがまったくからんでないやないの!
問42
ARPはIPアドレスからMACアドレスを得るためのプロトコル
問41
WEP・RC4(1999年)
WPA・RC4(2003年)
WPA2・AES(2004年)
問40
この4つの脅威と対策をよく覚えておきましょう。特にこのSQLインジェクションはよく出題されます。
問39
DNSキャッシュポイズニングを理解。見たいサイトも見えないこんな世の中じゃ、ポイズニング。
問38
OCSP=Online Certificate Status Protocol
問37
SMTPをオーソライズ(公認)したもの。
問36
普通は公開鍵⇒秘密鍵。ディジタル署名の場合はこれが逆になる。
問35
persistent=しつこい
問34★
IPアドレスの計算はできるようになっていればベター。毎回1回くらいはIPアドレス計算問題出題されます。
問33
IPの上位階層プロトコルの時点でTCPかUDPしかない。両者の違いはコネクションレスなのがUDP。
問32
NAP(Port)Tなのでポートアドレスがからむ。発信元は書き換えられます。
問31
サービス問題。知らなかった人は覚えましょう。
問30★
ちょっと難しいけど「1ビット=8バイト」はよく出ます。これは最低限覚えておきましょう。
問29
mining=採掘。データの鉱山から採掘するイメージ。
問28
3つの管理方式の絵を目に焼き付けましょう。
問27
「0..1」とは「0または1」という意味。あとはまぁ普通に考えれば。
問26
「スーパキー」>「候補キー」>「主キー」&「代理キー」、外部に「外部キー」。
問25
grant=許可する・認可する
問24
アンチエイリアシングも良く出るので覚えましょう。ギザギザ文字の子守歌。
問23★
26進数は2ケタなら676種類、3ケタなら17576種類。
問22
犬が見張っているタイマーはシステム異常が起こった場合はリセットされます。
問21★
なるほど!わからん!
問20★
こういうのどうやったら理解できるのかが理解できませんw
問19★
無理ゲーw
問18
カーネルおじさんは内部でいろんなものを制御してくれますがお客さん(ユーザ)の前には現れません。基本的に「中の人」です。
問17★
うん!わからん!
問16
にっちもさっちもいかない状態が「デッドロック」
問15
「戻り番地の退避」にはスタックが、「関連がないデータの格納」にはヒープが使われる。
問14★
頑張れば解ける!
問13★
頑張りたくない!w
問12
NAS=ネットワーク接続ストレージ
問11
「プ・フ・デ」と覚える
問10
thin-provisioning
シンクライアントみたいな感じ。
問9
スルーは両方、バックはキャッシュのみで主記憶との一貫性なし。
問8
マルチのInstractionを、マルチのDataで。
問7
分岐の時は「制御ハザード」、整合性の時は「データハザード」。
問6
このソートの種類はよく出るのですが。。。なかなか覚えられません。。。とりあえず2分割していくこのタイプはマージソート。
問5
パズルっぽい!
問4
左の子とか右の子とかなんなの!wとりあえず先頭から順に調べていく方式は「幅優先探索」というらしいですw
問3★
わけわかめ
問2★
わけわかめ
問1★
わけわかめ
以上です。
解答丸暗記候補★=14問(18%)
この平成26年度秋期の午前問題は初見問題が多く、今見返してもなかなか難しい回だったと思います。
しかし、初見問題が多いということは今後、ここから多くが再出題されるということになると思います。
午前問題は間違った問題を中心に何度も繰り返し復習することが大事ですが、特にこの平成26年度秋期の午前問題は暗記するくらい繰り返し勉強してもいいと思います。
パーフェクトラーニング持っている方は間違った問題の横に★などのマークをつけておいて、試験日までに何度も見返しましょう!
次回は平成26年度春期予定です!