『健康リテラシー80点以上』を常に目指している40代のA1理論です!モットーは『予防医療』です!
今回は日本で時々流行する『麻しん(麻疹・はしか)』について調べ、自分のワクチン接種歴も再確認したので、その過程で学んだことをできるだけ専門用語を使わずわかりやすくまとめました!
この記事が麻しん(麻疹・はしか)について知りたい方、ワクチン接種の方法を知りたい方、自分のワクチン接種歴の有無の確認方法を知りたい方などの参考になれば幸いです!
また今回もいつも通り、僕のブログ仲間で医療系ブロガーのもーいさんとにゃんすにご助言・情報提供などを頂きました。今回も大変助かりました!
この記事のミニマムなまとめ!
- 麻しんに感染すると自分にも他人にも社会にも甚大な影響があります!事前のワクチン接種で防御!
- 麻しんワクチンは生まれた年によって1回目も接種していない可能性あり!母子手帳で確認が可能。
- 近くの病院で抗体検査やMRワクチンの接種が可能。無料の場合もあるので自治体に確認を!
麻しん(麻疹・はしか)とは?
『麻しん』は「ましん」と読み、漢字では『麻疹』と書き、『はしか』とも言われます。
麻しんはウイルス性の感染症で新型コロナウイルスよりも感染力が強く、空気感染もするので手洗いやうがいなどでは予防できません!ワクチンでの予防接種が最も有効な予防法です!特効薬はないとのことです。
▼厚生労働省のサイトによるとこう説明されています。
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。
麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。
厚生労働省のサイト 麻しんについて
▼同じサイトでは症状についてはこう説明されています。
感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。
その他の合併症として、10万人に1人程度と頻度は高くないものの、麻しんウイルスに感染後、特に学童期に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することもあります。
厚生労働省のサイト 麻しんについて
自分が感染すると家族や社会に甚大な迷惑をかけます!
大人が麻しんに感染すると上記のようにかなり大変です!いわゆる「大人のはしか」ですね。重症化したり、後遺症が残る可能性もあります。
さらに妊婦さんがはしかに感染すると、合併症のリスクが高いとされ、流産や早産の可能性も指摘されています。
新型コロナウイルスとの違いは、新型コロナのようなパンデミックは起きない確率が高いものの(赤ちゃんの時にワクチン1回目を接種している若い人が多いため)、コロナよりも感染力が強いので、もし電車などで他人に感染させると社会に甚大な迷惑をかけます。自覚症状がない場合もあるようです。
また、この記事を書いている2023年6月14日現在、新型コロナが落ち着き、海外との人の交流などが盛んになり、逆に麻しん感染が広がりつつあります!(東京都内や大阪などで感染が確認)
個人的には大人は麻しんのワクチンを少なくとも1回は接種する、接種したかどうか不明な場合は確認するのが『大人のマナー』な気がします。(個人の意見です)
流行する前にワクチンで先手を打とう!
▼厚生労働省のサイトによるとワクチンに関してはこう説明されています!
麻しん含有ワクチン(主に接種されているのは、麻しん風しん混合ワクチン)を接種することによって、95%程度の人が麻しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。
また、2回の接種を受けることで1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫をつけることができます。
厚生労働省のサイト 麻しんについて
麻しんワクチンのポイントは1回の接種でかなりの効果があり、2回の接種だとさらに強くなることです。この効果は生涯続きます。(もし3回以上接種しても特に問題はないですが、2回以上の効果もないとのこと。2回で十分です。)
生まれた年によって1回目も接種していない可能性あり!
▼麻しんワクチンは生まれた年によって1回目も接種していない可能性があります!
▲こどもとおとなのワクチンサイト 年齢でみる不足している可能性があるワクチン(キャッチアップスケジュール) より
1977年生まれの僕は赤ちゃんの時に1回目を接種していない可能性がありました!
ワクチン1回目を接種したかどうかは自分の母子手帳で確認が可能!
1回目を接種したかどうかは自分の母子手帳で確認が可能です。
僕は今回、実家の母親に母子手帳を確認してもらい、当時の接種券の画像も送ってもらって1回目の接種を確認できました。
母子手帳や当時の接種券などで確認ができない方は病院で『抗体検査』を受けることで、▼下にあるように自分の身体に麻しんの抗体があるかどうかを確認できます。
大人は病院でMRワクチン(麻しん風しん混合ワクチン)を打とう!
麻しんは現在の子供(2000年以降生まれ)は2回の定期接種を受けていますが、1回目や2回目のワクチン接種を受けていない大人は▼以下のように病院で任意接種が可能です。
▲こどもとおとなのワクチンサイト 麻しん風しん混合(MR)ワクチン より
「任意」ですが前述したように麻しんウイルスは感染力が非常に高く、自分が感染すると社会に甚大な影響を与えるのでできれば1回目は接種しておいたほうがいいと僕は思います。
また期間や自治体によっては無料、もしくは安価でワクチンの接種が可能な場合もあります。
この『MRワクチン』は麻しんだけではなく風しんの免疫も獲得できる混合ワクチンなので1回で2度お得です!僕も過去に接種しました!
ちなみに『MRワクチン』のMはMeasles(麻しん)、RはRubella(風しん)の意味です。
この記事を書いている2023年6月14日現在、▼以下の年齢の男性を対象として「MRワクチンの無料クーポン券」が厚生労働省より自治体経由で送付されています。詳しくはお住いの自治体へお問い合わせください。
クーポン券が届いた方へ
厚生労働省では、風しんワクチンの定期接種の機会がなかった昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性を対象として、風しんの抗体検査と予防接種を原則無料で実施しています。お住まいの市区町村から送られたクーポン券を使って、2024年度まで、風しん抗体検査と予防接種を原則無料で受けることができます。まだ受けていない方は、ぜひこの機会に抗体検査を受けましょう。
厚生労働省のサイト 風しんの追加的対策について
麻しんワクチン接種、僕(A1理論)の場合
麻しんワクチンに関して、僕には1回目は上記のように赤ちゃんの時、2回目は▼この記事にあるように2019年に新宿区から『風しん抗体検査(クーポン券)』が送られてきてMRワクチンを接種しています。
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40代50代男性は自分と社会のために無料で『風しん抗体検査』&『予防接種』を受けよう!僕の体験談を書きます!
2019年6月8日午前。 2週間前に受けた『風しん抗体検査』の結果、 僕は抗体がなくて風しんへの抵抗力がなく、風しんにかかるリスクがあったので『予防接種』を受けました。 これらはどちらも無料でした。 ...
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▼この時に抗体検査で出た僕の『抗体価』はこちらです!
抗体検査で風しんウイルス、もしくは麻しんウイルス判定が2.0未満の方(-)はMRワクチン接種の対象になります。
僕が▲この時に麻しんウイルス判定が54.7Hとやたら高かったのは、赤ちゃんの時に1回目のワクチンを接種していたからだと、やっと今回、母親に実家の母子手帳を確認してもらってわかりました!
また上記のブログ記事で僕が「抗体検査する意味ある?時間の無駄じゃない?」と書いていますが、MRワクチンは生ワクチンなので簡単には生産ができず、賞味期限も短いので数が限られているようです。つまり在庫が薄く「レア」らしいです。
実際、過去に大阪で麻しんが流行した時には取り合いになり、不足したようです。そういう意味でも、もし将来的に麻しんが大流行してMRワクチンが不足するまえに(在庫があるうちに)事前に接種する方がいいと思います。
最後に最近の僕の麻しん関連のTwitterのつぶやきを引用して終わります!
僕が2019年に打った風疹ワクチンは麻疹ワクチンも入ったMRワクチンかどうか確認したくて当時の定期接種予診票のワクチンシール確認したらMRワクチンだったので一安心。 先月押入れの書類整理したのでスムーズに取り出すことができました!整理整頓は命を救う!(かもしれない!)
この動画は麻しんに関してかなりわかりやすい! 麻しん(麻疹・はしか)の流行の兆しがあるので時間があるときに見ることをオススメします!
▲上記動画のコメントでもありましたが、近年の新型コロナウイルス流行時のmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンと、麻しん風しん混合のMRワクチンは種類も効果もだいぶ違うことがわかります。
Yahoo!ニュースのコメントなどでは新型コロナの影響で「反ワクチン」コメントが多いですが、この記事で書いたようにメリットとデメリットを考えると麻しんのワクチン接種は僕は強くオススメします!(ワクチン接種は自己判断です)
最後にこの記事のミニマムなまとめ!
- 麻しんに感染すると自分にも他人にも社会にも甚大な影響があります!事前のワクチン接種で防御!
- 麻しんワクチンは生まれた年によって1回目も接種していない可能性あり!母子手帳で確認が可能。
- 近くの病院で抗体検査やMRワクチンの接種が可能。無料の場合もあるので自治体に確認を!
という感じです。この記事がお役に立てたなら幸いです!