昨日書いた▼『しないことリスト』第2章の記事。
phaさん著『しないことリスト』第2章「努力しないリスト」で人生における「無駄な努力」を断捨離! - A1理論はミニマリスト
ここに出てくる▼ドイツ軍人・ハンマーシュタインの言葉を、今日の仕事中、ずっと考えていました。
『有能な怠け者』は指揮官にせよ。
『有能な働き者』は参謀にせよ。
『無能な怠け者』にはルーチンワークをやらせろ。
『無能な働き者』には一切責任を与えるな。
ここで、現代日本社会での社会的ヒエラルキーを考えるとこうなるんじゃないかな?
『無能な働き者』が指揮官になり、「机上の空論」を唱え、
『有能な働き者』が現場で体力と精神力でその「机上の空論」に空いているいくつもの「穴」をカバーしてしまい、
『無能な怠け者』はそれがバカらしくなって、「中年ニート」「中年フリーター」化し、
『有能な怠け者』はそれがバカらしくなって、「ミニマリスト」になる。
※個人の感想です
「ミニマリスト」というと、
「モノを持たない人」
と一般的には思われているけど、僕的にはもっと意味が広く、
「『足る』を知る人」
なんじゃないかな、と思う。
なので、僕は広い意味で▼こういう人たちは全員ミニマリストだと考える。
ミニマリストを『家』別に5タイプに分類してみたよ!それぞれのタイプの愛読書も紹介!(追記で計6タイプになりました) - A1理論はミニマリスト
僕から言わせれば、phaさんも、高知の人も、0円で空き家をもらって東京脱出した人も、シェアハウスやゲストハウスのドミトリーに住んでる人も、「移動式ゲストハウス」の人も、
広い意味で『ミニマリスト』だと思う。
僕は、今の日本社会で実権を握っているのは、ハンマーシュタインが『一切責任を与えるな』と言った『無能な働き者』だと思う。
彼らは、会議室で、エクセルで打ち出された資料の数字だけをみながら、適当な『机上の空論』を争い、現場無視でわけのわからない結論を出し、毎日無駄に3時間以上残業し、意味のない「穴」だらけの資料を延々と量産し、結果的に現場を混乱させる。
けど、現場は『有能な働き者』ばかりなので、その会議室で作られた「穴」を体力と精神力とサービス残業と休日出勤でカバーしてしまうことが「できてしまう」。
むしろ資料に「穴」が空いていることに「慣れっこ」になってしまい、何年もその環境下にいると、もう「穴」が予測できてしまい、その「穴」を先回りして現場でカバーする術を身に付けてしまっている。
本来、会議室から降りてくる「資料」におけるスキームで備わっていないといけないはずの「フールプルーフ機能」を個々人が「属人的に」実装してしまっている状態だ。
でも、本来、指揮官が優秀なら、『有能な働き者』が現場でその「穴」を先回りしてカバーする体力や精神力は無駄な労力であり、その体力や精神力は本業に集中させ、その分、サービス残業なしで定時に帰れるはずだ。
そんな状態が1年くらいならまだいいんだけど、何年も安月給でそんな働き方をしていたら、身体も悲鳴を上げるし、心も病む。
そして最後は30代で「現場」から退場していく。
これ、まるで日露戦争の「203高地」じゃんwww
乃木希典の「穴」だらけの失策を現場の兵隊がカバーしようとするけど、一兵隊ではカバーしきれなくてバタバタ死んでいく、みたいなwww
一方、『無能な怠け者』はそんな日本社会がバカバカしくなって「中年ニート」「中年フリーター」化する。
『怠け者』は「無駄が嫌い」だからだ。
そして彼らには「実家」という家賃無料で勝手に飯が出てくる「最強福祉施設」があるのだから。
日本社会はそれを「社会問題化」させるが、僕から言わせれば、
「それが普通であり、世界標準的にも正しい判断だ。」
▼と思う。
『中年フリーター』が問題なのではなく、『中年フリーター』を問題視する社会が問題。 - A1理論はミニマリスト
そもそも、
「社会構造がアホ過ぎる」
ことが問題であり、個々人を責めてどうする。
僕は犯罪でも、犯罪者個々人を攻めるのではなく、犯罪者を生み出す社会構造こそを憎むべきだと思っている。
「罪を憎んで、人を憎まず。」
これと同じく「中年ニート」や「中年フリーター」問題も、
「アホな社会構造を憎んで、『中年ニート』『中年フリーター』個人を憎まず。」
が正しい判断だと思う。
※個人の意見です
さて、最後の、日本社会では全く評価されない『有能な怠け者』。
この人種は有能なので、
仕事は本気を出せばできなくはない。
けど、『怠け者』の習性で、『無能な働き者』にこき使われて、安月給で蟻のように働いている『有能な働き者』に対しては、
コスパわりーーーー!!!
って、思ってしまうんじゃないかな。
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確かに『有能な働き者』の『有能』な部分は大きく評価する。
でも、その『有能さ』を▼やっすい時間給とトレードしていることに腹が立つんじゃないかな?
やっすい賃金で働いてしまうことは結局は『お客さんのため』にならない。と、スキーバス事故のニュースを見て思った。 - A1理論はミニマリスト
なぜ腹が立つのか?
それは「日記の魔力」の表三郎の言葉を借りるとこうなる。
「ルールに対して真面目な人」は、「人生に対しては不真面目」だからである。
全身全霊をかけて『問い』を立てようとしていないのだ。人生について真剣に考える人なら、ルールそのものが窮屈で仕方がないはずなのに。
「ルールに対して真面目」だったとしても、その「ルール」を作っている人間が『無能』なんだから、そもそも意味がない。
上に立ってる人間が乃木希典なんだから。
それを理解していない、もしくは理解していてもそれに従って蟻のように働くのは、『ルールに対して真面目』な人であっても、
『自分の人生に対して不真面目』な人
だと考えてしまうんじゃないかな?
※個人の意見です
そこで最終的に『有能な怠け者』はミニマリスト化するのでは?
と、僕は思う。
人生、『足る』を知ることが一番コスパいい。
▼「世界で一番貧しい大統領」が訴えていることは、要は、
『足る』を知らないとどこまでいっても「満足」できないぞ!
ってことだと僕は思う。
『有能な怠け者』は、無駄に有能なので『足る』を知ってしまっている。
そして最小の労力や現金で生きていくサバイバル術を身に付けてしまっている。
だから、山奥で小屋を建てて▼ミニマムに生活したり、
都会ではphaさんのようにコスパのいいシェアハウス暮らしをしたり、▼『大東京ビンボー生活マニュアル』の主人公コースケのようにコスパのいいフリーター生活を満喫したりするんじゃないかな?
まさに、『天下無敗の軍師』と呼ばれたにも関わらず、天下を取って暴走し始めた秀吉についていくのがアホらしくなって、早々に隠居生活して粗末な小屋に住んだ▼黒田官兵衛のように。
黒田官兵衛の座右の銘も、
「われ、人に媚びず、富貴を望まず。」
だ。
▼姫路城前のお土産やさんにて。(2015年末撮影)
僕自身を僕自身が分析すると、『無能な怠け者』か『有能な怠け者』かはわかりません。
でも『怠け者』であることは確かですw
そして、僕はこの日本社会の現状を憂いたりしませんし、自分が変えようとも思いません、そんなのコスパ悪いしw
「ま、そうなるだろうな。」
と、ポツリとつぶやくだけです。