今年、21kgやせたA1理論です!今回の記事で伝えたいことは非常にシンプルです!
『運動じゃやせない!』
ただそれだけです!
知ってる人は知ってるけど、知らない人は全然知らないこの真実。
意外と知らない人が多いと常々思っているので、他の記事にもちょくちょく書いてきましたが、独立した1つのこの記事にまとめようと思いました!
いくら運動してもやせれない方、何年も内臓脂肪がなかなか落ちない方、運動でやせてもすぐにリバウンドしてしまう方などの参考になれば幸いです!
最初にこの記事のミニマムなまとめ!
- やせない人に足りないのは『運動』ではなく『情報』!
- まだ「カロリー理論」で考えているから「運動しなくちゃ!」になる。
- 「カロリー理論」自体を疑おう!欧米ではすでに否定されている!
- 「カロリー理論」から「糖質理論」に切り替えよう!
- 「糖質理論」で考えたらやせるのに大事なのは『運動』ではなく『食事管理』だということが自然にわかるよ!
やせない人に足りないのは『運動』ではなく『情報』!
この記事のトップ写真にもある▼この本が僕のダイエットのバイブルでもあり、基本思想です。
この本は2014年に出版され、僕は確か当時はfacebookかなにかで見かけて本屋さんに行って立ち読みしました。やっと今年2021年にちゃんと購入し、何度も読みました。この記事を書く直前も読みましたが、改めてもうこの本に書いてあることを愚直にやり続けるだけでもだいぶやせると思いました。
個人的には2014年にこの本を立ち読みしてからの僕は「運動じゃやせない」というのはほぼ常識になっていて、仕事が落ち着いたら食事改善しようと去年くらいからずっと思っていました。今年の具体的な食事の改善方法は2019年に出た▼この2冊の本と、
「眠れなくなるほど面白い」シリーズの本や、家事や食事などのスキマ時間に聴いていた膨大な▼健康系のYouTube動画から「情報」を入手し、
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それらを愚直に実行に移した後、自分に合うようにカスタマイズしていきました。
いろんな本や動画を見ると、食事法の「セオリー」はすでにほぼ確立されていると思いました。なので、最初はそれをもう愚直に丸々パクるだけ。そしてそこから自分のライフスタイルや好みにカスタマイズしていくだけ。
歌舞伎や脳の『守破離』のスキームと同じですね。または孫子の兵法の要諦である「敵(セオリー)を知り、己(自分のライフスタイルや好み)を知れば百戦百勝!」と同じです。
結局、食事法の正解は世界人口79億人いれば79億通りの『正解』があるので、「これが絶対『正解』!」というのはないと思いますが、『セオリー』はもうYouTubeなどでタダで入手できる時代なので、それらを参考にして自分なりの『正解』を見つけて確立していくしかないと思います。
多くの健康本にレギュラー出演している、『極少食』を提唱したルネサンス期のイタリア人・ルイジコルナロもその著書▼「無病法」で「自分にあった食事法は自分で確立するしかない」というようなことを言っています。
そう考えると、20歳で実家を出て、東京に出てきてからの僕の食べ物の優先順位は、
①安い→食べる
①美味しい→②安い→食べる
のどちらかでした。貧乏生活も手伝い、まず安いモノ、もしくは美味しいとわかっているモノ(パンとかお菓子とか)が安かったら買って食べる、というのがずっと続いていました。(全然やせない僕の友達のエスターク君は未だにこの優先順位ですw)
ただ、今年、情報を入手しまくった今の僕の優先順位はこうです!
①食事法のセオリー食材→②値段がお手ごろ(リーズナブル)→③美味しい→食べる
まず、健康的な食事法に則った食材かどうか、例えば「まごわやさしい」とか、低糖質とか、無添加とか、オーガニックとか、食物繊維豊富とか、発酵食品とか、▼『良質な脂質』が含まれているか、とか。
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で、世の中には健康系食材や調味料にかなりのおカネを投じる人もいるのですが、そういう人をターゲットにした「孔明の罠」的なビジネスも数多く存在しているので、僕は基本的に近所のスーパーで買えるリーズナブルな値段の食材や調味料であることが前提です。これが僕の「こだわり」なのかもしれません。
そして、次に僕が個人的に「美味しい」と思うかどうかですね。ミニマリストの中には食事を「タスク」を割り切る人もいますが、僕はどうしても美味しいかどうかがウエイトとしては大きいですね。
だって美味しくないと続かないし、日本に住む最大のメリットが僕は「食べ物(日本食)が美味しい」だと思っているので。なので、セオリーに則った商品で、かつ近所のスーパーで買えるレベルのリーズナブルな値段、かつ美味しい、というのが僕個人の食事法の『正解』です。
いつまでもやせれない人は運動に気を取られて「食事法のセオリー食材」が理解できてないので、以前の僕のように安いモノや美味しいモノを食べるだけ食べて寝るのでやせない、というだけな単純な理屈だと思います。
ちなみに僕より5ヶ月先にダイエットを始めたエスターク君は「ドラクエウォーク」を「運動」と称して夜な夜な歩きまくり、歩き疲れて家に帰り、スーパーの揚げ物と白米をかきこんで寝る、という毎日ですwそらいつまで経ってもやせんわw
さらに40代でいつまでもやせないでいると「糖尿病」という「病気の総合デパート」にログインすることになり、その後の人生は死ぬまでその「病気の総合デパート」から出られずウロウロすることになります。
人生100年時代で50歳で糖尿病になると、残り50年間、ずっと闘病生活です。おそらく40代くらいから「病気組」と「健康組」に分かれていくんでしょうね。ずっと病気の話しているおじいちゃんとかは「病気組」の人。
なので、やせない人に足りないのは「運動」ではなく、「情報」だと僕は思っています。
『運動でやせない』理由
『運動でやせない』理由に関しては▼この「フェルミ漫画研究所」の動画にかなりコンパクトにまとまっています!
【要約】眠れなくなるほど面白い 図解 体脂肪の話: 体脂肪の原因から対処法まで 医師がすべて解説!【土田隆】
動画を見れない人向けにミニマムにまとめると、
「消費エネルギーの内訳は、生きているだけで消費される『基礎代謝』が約60%なので、約30%しかない『生活活動代謝』つまり運動をどれだけ頑張っても非常に効率が悪い」
という感じです。
僕は『無駄』なことや面倒なことが大嫌いな性格なので、極力、『無駄』を廃して『楽』に『楽しく』やせることを追求した結果、
『今までの食事を一旦、ゼロにリセットして、抜本的に見直す』
ことで21kgやせました。
特に「砂糖」「白米」「小麦粉」という『白い悪魔の三兄弟』を摂取し続けている以上、やせるのは困難だと思いました。
それら「精製された穀物」を摂取し続けていると、そもそも『糖質』の取りすぎなので、それを仕事終わりのウォーキングくらいで挽回しようとしてもかなり難しいと思います。
なので、「運動でやせる」というのは新手の新興宗教なんじゃないかと僕は考えています。いや「資本主義」自体がここ200年ほど人類の間に流行っている新手のウイルスなのかもしれません。
運動をして『手段』と『目的』が逆転する不幸な人
下手に運動をするデメリットは「運動したあとに食べすぎる悪循環」ということもありますが、よくあるのが、
『手段』と『目的』が逆転する人
が多いのが問題だと思います。(というか僕はこの世のあらゆる『不幸』の根本原因は、この「『手段』と『目的』の逆転」にあるんじゃないかと考えています)
具体的には▼こんな感じです!
●ダイエットのためにランニングを始めてマラソン大会に出ることが目的になってしまう
●ダイエットのためにドラクエウォークをはじめたのに、いつのまにかドラクエ5イベントの仲間モンスターを集めることが目的になってしまう
●ダイエットのためにジムに通い始めたのに、運動が辛くなって「風呂会員」になってしまったけど広い風呂に入れるからまあいいか
いやいや、最初の目的は「内臓脂肪」を減らすことでしたやん!みたいな。
資産形成のために株を始めた(投資目的)のに、いつの間にかデイトレーダーみたいにパソコンやスマホの画面に張り付いて株を売り買いし始めてしまって(投機目的)、昼間の仕事も手につかない人と似ていますw
ドラクエウォークに至っては、「微妙にやせてしまう」から余計にやっかいだと僕は思ってしまいます。「微妙にやせてしまう」理由は以下のとおり。
①ダイエットしようとしている時点で、元々、デブだから(デブは少しの運動で1〜2kgくらいはすぐやせる)
②男の内蔵脂肪はそういう性質のモノ(つきやすく、落ちやすい)だから
ヘタに「微妙にやせる」「ドラクエウォーク(の仲間モンスター集め)に夢中になる」から1日1万歩歩いていたペースから、1日2万歩に増やしたりするけど、そうなると身体が勝手にスマホのように「低電力モード」に切り替え、エネルギー消費を抑えるので逆にやせにくくなる。
つまり1日1万歩も、2万歩も、3万歩も、ダイエット的にはほぼ誤差の範囲。むしろ仕事終わりに2万歩も歩くと疲れてお腹が空くから、帰宅後、揚げ物を白米でかき込んで即寝する、みたいなw
やせるメカニズムについての「情報」がないうえに、さらに『手段』と『目的』が逆転する合わせ技で1本!ですなw
エスタークはこんな夜の雨の中、無意味な『ドラクエウォークダイエット(笑)』に出かけるらしい(笑) オミクロンるぞ(笑) まぁ、夜の雨の中のドラクエウォークで冷えた身体をスーパーの揚げ物と白米で温めて今夜も眠りにつくことでしょう(笑)
A1理論は糖質理論!
ちなみに「運動でやせる」と思っている人の思想の支柱にあるのが、おそらく『カロリー理論』なんだと思います。現代のダイエット界では『カロリー理論』と『糖質理論』が真っ向から対立しています。『カロリー理論』とは、
「今日は食事で●●カロリー摂取しちゃったから、運動で●●カロリー消費しないと!!だから今日もアプリでカロリー計算!!」
みたいな。でも結局、全然やせない、みたいな。
僕もここ30年ほどこの『カロリー理論』にマインドコントロールされてきましたが、今はすっかり「糖質で人間は太るから糖質を制限しよう!」という『糖質理論』になりました。『A1理論』が『糖質理論』になった理由はこんなところでしょうか。
・現代日本の食事が糖質にあまりにも偏りすぎだとわかったから。
・少なくとも男性の内臓脂肪を落とすには『糖質理論』が最適解だったから
・実際にそれでピークから21kgやせたから
・カロリー理論はアメリカではすでに否定されているから
・カロリー理論の論拠はかなり雑だということがわかったから。
まぁ、僕は完全にカロリー理論を否定しているわけではないですが、考え方の比率で言うと、
糖質理論:カロリー理論=8:2
というところでしょうか。
なので、個人的には『カロリー計算』は手間暇かかる割にやせないので、まずは食事を見直し、特に和食メインの1日1食か2食にして、単糖類(主に砂糖)と小麦メインの商品をやめるべきだと思いました。
『カロリー理論』信者は『糖質理論』をまっこうから否定したりしますが、個人的には「『糖質制限ダイエット』が極端なだけなのでは?」と思います。
例えば、『糖質制限ダイエット』では、糖質(炭水化物)で太るからといって、タンパク質である肉をバカ食いする輩がいて「全然、やせないじゃないか!」みたいな。いや、それは「本質」じゃないからw
あと、すでにやせてる人は無理に糖質制限する必要はないと思います。炭水化物も「三大栄養素」のひとつでそもそも「必要なモノ」なので。現代人が糖質を取り過ぎなことが問題で、特に今現在、太っている人は単糖類と小麦粉系の食べ物はミニマムにすべきだと僕は思います。
何事も「ほどほど」が大事で、現代日本の食事はその「ほどほど」とかけ離れているっていうだけなので。
糖質が悪者ではなく、糖質過多が問題。 脂質が悪者ではなく、オメガ6脂肪酸過多が問題。 資本主義が問題ではなく、大量生産・大量消費が問題。 勤労感謝が問題ではなく、正社員主義と奴隷労働が問題。 大事なのはバランスで、適切なバランスを取り続けることが『持続可能な社会』だと思っている。
そもそも「カロリー理論」を提唱した人はどんな人だったのか?
で、その「運動でやせる!」と思っている人の思想の支柱にある「カロリー理論」ですが、そもそもそれを提唱した人は19世紀のドイツ人学者で「近代栄養学の父」とも言われた「カール・フォン・フォイト」です。この人、超重要人物なのに日本人の知名度低すぎですw
▼この記事がものすごく詳しいです。
“明治の悲劇は、“脱亜入欧”“富国強兵”のスローガンのもと、西欧文明を取り込むのに急ぐあまり、医学や栄養学においても西洋医学/西洋栄養学を無批判に取り入れ、国策として日本中に普及させました。
▼ちょっと長いですが引用します!
フォイト栄養学の2大原理
1. 肉などの動物タンパクは最高の優良食品で、植物タンパクは劣等食品である。したがって健康のためには、肉をたくさんとることが重要である、としています。
2. 生命エネルギーとは、食物が体内で酸化(=燃焼)するときに発生する。鉄の釜で食物を燃やしたときの熱量を測定し、その数値が人を動かすエネルギーとした。これが有名なカロリー理論であり、成人の一日の基礎代謝熱量は2400キロカロリーが必要で、それ以下だと餓死するとしています。さらにフォイトの弟子の一人のマックス・ルブナーは「肉は文明のシンボルであり、優良なタンパク質摂取は文明人の権利である」と宣言し、肉食をアメリカ/ヨーロッパなどの先進国に普及させました。その結果、アメリカは肥満/心臓病/ガンなどの成人病大国になってしまいました。それに危機感を抱いたジョージ・マクガバンというアメリカの立派な政治家が登場して、アメリカの専門家たちの叡知を結集させ、1977年に5000ページにも及ぶ「マクガバン報告」として結実させ、アメリカが病人大国になった原因は、肉食/脂肪/高カロリー/砂糖の摂りすぎであるという結論に至ったのです。
明治の悲劇は、“脱亜入欧”“富国強兵”のスローガンのもと、西欧文明を取り込むのに急ぐあまり、医学や栄養学においても西洋医学/西洋栄養学を無批判に取り入れ、国策として日本中に普及させました。当時のドイツ栄養学会は、「砂糖は不純物ゼロで吸収が早い素晴らしい栄養食品」とか「砂糖消費量こそ文明のバロメーター」といって、白砂糖消費を大々的に宣伝していたのです。このワナに引っかかったのが明治の特権階級/財界人/知識人/芸術家などで、“高価な白いぜいたく品”を栄養食品と信じて群がったのです。
“時代のトレンド”や“世間の常識”というものが、いかにあてにならないかという見本のような出来事でした。
コーヒーブレイク(3) ”近代栄養学”の間違い より引用
18世紀にドイツで食料を釜で燃やしたエネルギーが「カロリー理論」の元になっています。
なので炭水化物やタンパク質や脂質という食料を構成する物質の「質」は関係なく、トータルで「●●カロリー!」みたいな。これ、かなりざっくり過ぎませんかね?「定性さ」が抜け落ちて「定量さ」でしか見てない。
そのフォイト栄養学は日本の明治時代に「お雇い外国人」であるベルツによって日本に入ってきますが、そのベルツ自ら「日本人にはドイツのフォイト栄養学はあてはまらない。」と否定したようです。▼ベルツは車夫を使って実験までしています。
ある日、ベルツは馬で東京から日光まで14時間かけて行きました。その日は途中で馬を6回乗り替えました。馬は速く走れるけれど長い時間は走れないのです。
2回目の日光行きに、ベルツは人力車に乗って行きました。その車夫は、なんと1人で14時間半で行ってしまいました。
馬は6頭を乗り換えて14時間、車夫は一人で14時間半、ベルツはとても驚きました。
小さな日本人の馬より凄いこの体力は一体どこから来るのか、彼は実験を始めました。人力車夫を2人雇って、肉類などの高タンパク・高脂質のいわゆる西洋式の理想の食事を食べさせて、体重80キロの人を乗せて、毎日40kmを走らせたのです。
車夫は3日目で疲労が激しくなってしまい、元の、米や大麦、イモや栗などに戻して欲しいとベルツに懇願したそうです。
それで粗末な和食に戻すと、車夫はまた元気に走れるようになったのです。
ベルツはドイツの栄養学が日本人にはまったくあてはまらず、日本人には日本食が良いという事を確信したそうです。
近代栄養学は、正しいのか? より引用
さすが物事を冷静に判断できる▼賢いベルツさんです!!結局、『身土不二』の原則に立ち返ると日本人には西洋の食事より日本食が最適解だと思います。
▼この記事にも書かれていますが、フォントのドイツ栄養学には『生命』という視座が抜け落ちているんだと思います。身体をパーツに分解する典型的な「西洋医学」ですな。身体をトータルで考える「東洋医学」には遠く及んでいないと僕は思います。
明治の日本人がフランスに戦争で勝ったドイツをリスペクトし過ぎなんだろうな。で、日本社会は明治時代から社会システムが変わってないからビスマルク以来ずっと会社主義で「トリクルダウン」なんて発想になる。
そして、そのフォント栄養学の「肉食礼賛」によって、アメリカ人は肥満や病人が増え、上記引用部にも出てきた当時、アメリカ副大統領だったマクガバンは報告書(マクガバン・レポート)でフォント栄養学に従ったアメリカ人の食事を根本的に見直すように忠告しました。
そしてなんと!そのマクガバンが「理想的な食事」として例にあげたのが「和食」だったらしい。(アメリカ人で和食好き・マクロビ好きがいるのもここに遠因があると思う。)
けど、そのアメリカ人の食事に警鐘を鳴らしたマクガバンはその後、肉食業界から反発をくらい失脚したという噂もあります。
結局、「カロリー理論」を唱えたフォントは権威になってしまい、その権威を誰も否定できなかったのが人類の不幸な気もします。「カロリー理論」は『天動説』と似ているのかもしれません。『天動説』も権威ある偉い学者が死ぬまで固執していたらしいので。
でも『天動説』は権威ある学者が死んですぐに『地動説』に切り替わりましたが、「カロリー理論」は産業界と結びついて今更否定できない状態なんでしょうね。アメリカも日本も大量生産・大量消費社会ですから。
僕のような1日1.5食で野菜やサバ缶が主食な自炊人間ばかりになったら経済が回らない。1日3食、パン屋白米をしっかり食べてしっかり太り、ライ●ップに月50万円落とし、2ヶ月でリバウンドする人がこの資本主義社会では「消費の優等生」なのでしょう。
明治の日本人、ドイツ好き過ぎ問題
あとは明治時代の日本人が1870年の普仏戦争でフランスに勝利したプロイセンが1871年に建国した『ドイツ』に憧れすぎている「明治の日本人がドイツが好きすぎ問題」もあるでしょう。
このブログでも昔書きましたが、岩倉具視遣欧使節はドイツでビスマルクの晩再会にも招かれ、そこでのビスマルクのスピーチで一同心酔し「そこにシビれる!憧れるゥー!!」になってしまったようです。まさに「坂の上の雲」のような存在!!
諸外国に「国際法(万国公法)に対応していない国と不平等を解消するつもりはない」と一蹴された使節団にとって、「国際法(万国公法)のことなど考えなくてOK!」と豪語するビスマルクは非常に魅力的な人物に見えたことでしょう。
この時、特にビスマルクに感銘を受けたのは大久保利通と伊藤博文でした。大久保利通は帰国後、実際に内務卿と参議を兼任し政府の主導者となり、自らをビスマルクと重ねます。
面白いほどわかる岩倉使節団!目的・メンバーは?【日本はビスマルク率いるドイツを参考にすべし】 から引用
ちなみにビスマルクの理想とした社会が「会社組織が国民を養う」であり、現代日本は未だに明治時代のドイツ(というかビスマルク)の方針そのままだから、
会社の存続>>>>人間の存続
の方針で、国民は「正社員!正社員!!正社員!!!」な感じになり、雇う側は最低賃金では人が集まらず「特定業種で技能実習生解禁!」の流れになる。まさに人間を幸福にしない日本というシステム。
ちなみに現在のドイツはそんな昔の「会社組織が国民を養う」ビスマルク体制からとっくの昔に脱却し、ベーシックインカムの検討・実験にまで踏み込んでいます。
そういえば、僕は学生時代の1999年の夏にアメリカのボストンに行った時、同じユースホステルに宿泊していた京大の哲学科の大学院生が「明日、ハーバード大学の哲学科に行く」というのでついて行った時、彼がハーバードの学生に京大ではどういう研究をしているのか聞かれて、
「日本では『ニーチェ』を研究しています。」
と言うと、ハーバードの学生にすごく笑われていましたw
日本では「おお!ニーチェはすごい!!」となるんでしょうけど、おそらくハーバードの学生からしたら「おいおい今どきニーチェかよ。」という感覚だったのではないでしょうか?日本人は未だに19世紀のドイツ礼賛主義から脱却できてないと僕は思いました。
貴族のような贅沢三昧から悟りを開いた人がやせれる
で、話が少しそれましたが、要は「運動でやせる!」と考えている人の根拠が「カロリー理論」で、「カロリー理論」の根拠が「フォイト栄養学」で、「フォイト栄養学」礼賛の遠因は明治の日本人のドイツ好きや、戦後のアメリカの占領政策の賜物なのでしょう。
だから現代日本人はドイツ人・ベルツやアメリカ人・マクガバンが称賛した「和食」も食べず、今日もパンとインスタントラーメン!みたいなw(ちなみに「和食」は2013年にユネスコの無形文化遺産に登録されています。)
「日本は1990年代くらいから外食も、家の中で食べる中食も『ハレの日』の食事になった。」という人もいます。「ハレの日」とは冠婚葬祭などの特別な日の食事です。おせち料理みたいな華やかな食事。
本来は普通の日である「ケの日」は粗食であるご飯と味噌汁をベースにした「一汁一菜」や「一汁二菜」のはずだったのに、毎日、ご馳走、みたいな。最近はUber eatsとかでテレワークでもご馳走、みたいな。しかもそこまで高くない。いやむしろコスパで考えたらかなり安い。
なので、日本では糖尿病は「贅沢病」ではなく「安くて美味しいモノを食べ過ぎ病」になった。「ハレの日の食事」から「ケの日の食事」、つまり和食かつ粗食に切り替えれた人がやせれるのではないでしょうか?
「ハレの日」は冠婚葬祭や旅行や誕生日やクリスマス、ハロウィンなどを入れても1年に50日もないと思います。1年の300日以上の「ケの日」の食事を、食事法のセオリーを元に『定食化』するのがやせる第一歩かなと思います。
日本は食べるのに困る『絶対的貧困』ではありません。「粗食」をバカにする『相対的貧困』勢はガン無視しましょう!
贅沢三昧だったブッダが断食で悟りを開いたように、贅沢な食事を見直した人がやせれるんだと僕は思います!!
あ、▼僕はダイエットは完了しましたが筋肉がミニマムなので、少し自重トレーニングはじめています。筋トレなどはやせてからのほうが身体も軽く効率的だと思います!!
ああ俺のダイエット方法と今の状態とそっくりだ(笑) でも身体が軽くなったら筋トレもやりやすくなるよね。重いから嫌になる。
この記事のミニマムなまとめ!
- やせない人に足りないのは『運動』ではなく『情報』!
- まだ「カロリー理論」で考えているから「運動しなくちゃ!」になる。
- 「カロリー理論」自体を疑おう!欧米ではすでに否定されている!
- 「カロリー理論」から「糖質理論」に切り替えよう!
- 「糖質理論」で考えたらやせるのに大事なのは『運動』ではなく『食事管理』だということが自然にわかるよ!