今日、▼この記事を読みました。
消滅可能性都市での地域おこし協力隊は「ベンチャーで3年修行」以上のキャリアアップになる | らふらく^^ ~ブログで飯を食う~
ブログ「らふらく」のタクスズキさんの記事。
僕はこのタクスズキさんの▼オンラインサロンにも入ってます。
オンラインサロン『BBC(Blogger's Boot Camp)』の第二回勉強会に行って考えた7つのこと。 - A1理論はミニマリスト
よく「タクスズキさんはマネタイズに長けたブロガー」と評されます。
確かにマネタイズ能力はすごいです。
でも、僕的には最近の「生き方系」の記事が超面白いんですよね!!
具体的には、地方移住・地方でのゲストハウス運営などです。
で、上記の地域おこし協力隊記事について。
僕が 特に大事だと思ったのはここです。
鹿児島県長島町の「移住者を受け入れる姿勢」がすごいんですよね。外者を全く排除しないんです。事前に、土井さんにインタビューしていたのですが、そこでも現地の方の寛大さが聞かれました。
家、ご飯、車の提供など、困っている人にとにかく優しいんですよね。
これは震災後、移住者が集まり始めている都市に共通して言える特性ですね、一言で言うと「町が優しい」。
「■■に住んでる●●さんが優しい」ではなく、「町全体が優しい」。
若い移住者たちがコミュニティを形成しつつある尾道や下諏訪に共通する現象です。
僕は「町全体が優しい」というのは移住者受入れ体制の前提なんじゃないかな、と思います。
ちなみに僕の個人的な意見を独断と偏見で言うと、日本のほとんどの町、2014年に発表された「消滅可能性都市」でさえ、この段階にさえ多くが達してないような気がします。
尾道や下諏訪がなんでこの段階に達したのか、僕はこの夏からずっと考えていましたが、今時点では、
やっぱり、明治から戦後にかけてずっと人でにぎわっていた町がバブル崩壊後、比較的早く、90年代の時点で急激に過疎化が始まったから、地元民の「危機意識」が20年前くらいからあったからなんじゃないかな?
と考えています。
2014年に「消滅可能性都市」に指定されていきなり焦りだした町とは「危機感」の年季が違うような気がします。
で、そういう「町全体が優しい」街に移住者や地域おこし協力隊が全国から集まってくるんじゃないかな、と思いました。ま、そりゃそうですよね。
この人たちはおそらくアメリカの西部開拓者みたいに、ベンチャースピリットがあるというか、新しい町を作っていく先駆者的な集団だと思います。
ただ、僕的にはそれでも「消滅可能性都市」を救うには不十分な気がします。
有名な▼キャズムという本があります。
▼「キャズム」についてはこちらに詳しく説明してありますが、、、
情報システム用語事典:キャズム(きゃずむ) - ITmedia エンタープライズ
アーリーアダプター市場とアーリーマジョリティ市場の間の“深い溝”
(出所:『キャズム――ハイテクをブレイクさせる「超」マーケティング理論』)
新製品・新技術が市場に浸透していくために越えなければいけない大きな溝が『キャズム』。
それを地方移住に当てはめると、、、
地元の人が意識改革して「町全体が優しい」体制になるのが「イノベーター」だとしたら、
初期の移住者は「アーリーアダプター」なんじゃないかな、と思います。
でも、そのあとの一番大事な「キャズム」を超えさせることのできる移住者は、僕の言葉で言うと、その町を、
『バズらせる移住者』
なんじゃないかな、と思う。
いくらいい町で、そこに移住者が集まり出してきていても、
それがいわゆる「普通の人」にまで伝わってないと「キャズム」は超えれないんじゃないかな?
と思う。
上の記事なら、この土井さんという人が『バズらせる移住者』になるんじゃないかな、と僕は感じました。
ECサイトで長島町が「バズる」ことで、移住希望のアーリーマジョリティやレイトマジョリティにもその存在が知れ渡る。
企業で言うと、初期の移住者が「エンジニア・工場長」だとすると、『バズらせる移住者』は「企画・広報・営業」等に相当するのかもしれない。
僕の個人的意見を言うと、
これは2004年春頃の「初期mixi」にものすごく似ているな。
と思う。
当時、かなり多くのSNSが乱立していたけど、その中でmixiだけ飛び抜けていたのは、当時の社長のフレンドリーな受け入れ態勢(イノベーター)と、初期にその社長の人柄に惹かれて集まって来た人(アーリーアダプター)、そしてそのmixiを有志で盛り上げていた、ここで言う『バズらせる移住者』だった気がする。
そういう『バズらせる移住者』が企画したオフ会やイベントに多くの人が集まり、どんどん盛り上がっていった。
やっぱり、結局、人間は「楽しそうにしている人」がいる場所に集まってくるんだなぁ、と思った。
下諏訪でいうと町の真ん中にでーんと構える『マスヤゲストハウス』の存在が大きすぎて、世界的にも珍しい「ゲストハウスがバズらせた町」と言っても過言ではない気がする。
マスヤゲストハウスのオーナーである▼キョンちゃんがバズらせた町・下諏訪とも言えると思う。
下諏訪『マスヤゲストハウス』の創始者で、日々宿を切り盛りする「キョンちゃん」の生き方がステキすぎたのでインタビューしてみました! - A1理論はミニマリスト
尾道でいうと、漫画家の▼つるけんたろうさんが移住してきたのがかなり大きいと思う。
さらにそのつるけんたろうさんが▼『あなごのねどこ』というゲストハウスを作り、初代宿長をやっていたのも大きいと僕は思う。漫画とゲストハウスのダブルバズ。
生きるのに疲れたら広島・尾道の『あなごのねどこ』に泊まりに行こう!【0円で空き家をもらって東京脱出!】 - A1理論はミニマリスト
あと、さっきググったら『あなごのねどこ』の▼こんなステキなPVが出来上がってました!
www.youtube.comちなみに▲このPVに出てくる上市さんは超常連で尾道移住も考えていますw
和歌山の熊野も伊藤さんとphaさんが半移住者になっているから▼こういう本も出たんじゃないかな?
▼タクスズキさんの少し前の記事にあった千葉・金谷の移住者・山口さんもこれからオウンドメディアやコミュニティスペースで『バズらせる移住者』になっていくのかもしれません。
イケダ氏より先に移住し月収100万円達成!千葉の田舎で活躍する89世代にリアルな話を聞いてきた | らふらく^^ ~ブログで飯を食う~
そう考えると、『バズらせる移住者』のキーワードは、
IT・著作(電子書籍含む)・ゲストハウス
とかその辺な気がしますね。
これはおそらく、テレビやラジオのような旧来の時間を区切って放送される一過性のマスなメディアではないからかもしれません。
また、twitterやfacebookのようなタイムラインで流れていくようなメディアでもない、ブログのような、「地方移住」というニッチなマーケットにリーチできる「蓄積メディア」だからなんじゃないかな。
(まぁ、高知で本当にバズらせてる人もいますしねw)
そう考えると、ブロガーで、3ヶ月スパンくらいでいろんな街のゲストハウスに住んで、その街のいいところを伝え続ける「るろうにブロガー」というのも面白そうですね。
ていうか、拙者がそれをやりたいでござる!
働きたくないでござる!絶対に働きたくないでござる!!
(って、こんなオチにしてしまっていいのか??w)