成毛眞さんの▼『amazon 世界最先端の戦略がわかる』を読みました!!
数日前、ちょうど、本屋さんで平詰みになってるのを発見し、
「あ、面白そう!!」
と、パラパラと読んで、その後も何度か立ち読みして、本日、Kindle版で購入しました!
いやー、面白かった!!
成毛さんの本は昔から何冊か読んでたのですが、本の帯に、
「この1社さえ知ればいい」
と書いてあり、本文を読んで納得、という感じです。
Amazonが世界を牛耳っていく姿を赤裸々に書いた本!
僕の場合、
- 仕事でも
- ブログでも
- プライベートでも
お世話になってるAmazonさんですが、、、
まさかここまで世界を牛耳っているとは!!
という感じですw
▼企業が『帝国化』する、という本もありましたが、、、
企業が「帝国化」する アップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔 (アスキー新書)
- 作者: 松井博
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2013/02/12
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本書にも書かれてありますが、
Amazonこそがこれからのローマ帝国であり、江戸幕府
になっていく姿が客観的にも見て取れますねぇ。
日本人はまだまだ「楽天」が好きですが、、、
この本を読むと、
「あ、『楽天』ヤバいな。。。」
という感じですw
これは、まぁ、
- 2000年くらいにやる気のある学生が外資系に就職したり、
- 2010年くらいにmixiユーザーがfacebookやtwitterに飲み込まれたり、
- 現在、はてなブロガーがワードプレスに移行したり、
に似てますなw
いや、それ以上かも。
社会の形がガラッと変わる過程の最先端を走っている企業の中でも、一番先頭を走っているというか。
まさに、
東インド会社とか、黒船に近いですな。
新しい技術と設備投資でどんどん巨大化していく法人で、もはや社長でさえその全貌を理解していない、みたいな。
しかし、Amazon自体は秘密主義で、AppleやGoogle先生に比べたらなにを考えているのかよくわからない。
(いや、Google先生もなにを考えているのかわからない時あるけどw)
というわけで、以下、ネタバレを極力しない程度に本の内容を紹介し、僕が考えたことも書いていきます!!
兵站を制する者が、世界を制する!
兵站、つまり、
モノを制する者は、世界を制する!!
これはローマ帝国しかり、秦の始皇帝しかり!
軍師・黒田官兵衛(超ミニマリスト!)も「中国大返し」の際に、備中高松城から京へ上るまでの道沿いに、食料補給地点を点在させたし、兵に鎧も脱がせてミニマム装備で走らせた!
だから恐るべき速さで山崎まで到達し、兵は現地の鎧を装備し、明智光秀を倒し、秀吉を『天下人』にまでいっきに押し上げることができたのだ。
その「兵站の重要性」を忘れてしまったのが、戦前の旧日本軍で、日本に残った国民は送り出した父や兄が立派に戦死したと思っていたが、実際には現地まで兵站が行き届かず、鉄砲の弾どころか、食料もなく、結局、ほとんどが餓死した。
秋山好古(超ミニマリスト!)の頃の日露戦争くらいは、ちゃんと「兵站の重要性」を理解していたんですけどねぇ。。。
NHK スペシャルドラマ 坂の上の雲 第1部 ブルーレイ BOX [Blu-ray]
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結局、日本は明治になってから40年くらいは、いわゆる薩長出身の『創業者』世代で、「兵站の重要性」を理解しているけど、その後の二代目はバカボンボンで、なにも理解していない感じだったんだろうなぁ。
戦後の日本企業で言うと、ちょうど戦後40年目の1985年のプラザ合意くらいまでは『創業者』だったんだろうけど、その後はバカボンボン二代目で、次々にアメリカから来た『黒船』に侵略されていく、みたいな。
『兵站』に至っては、今後は完全に世界最強のAmazonに日本は完敗していくでしょう。
まぁ大体、「二代目」って、ダメじゃないですか?
タレントしかり、スポーツ選手しかり、政治家しかり。。。
ジョージ・ジョースターⅡ世に至っては、波紋が使えないどころか、DIOの放った吸血鬼に「間接的に殺害」される始末!!w
軍師・黒田官兵衛の息子の長政も、ダウンタウン松本に、
「アホか!おまえは!!!!」
と叫ばれるわけですw
「アマゾンエフェクト」が旧来の企業・産業を次々と消滅に追いやっていく!
この本で知った「アマゾンエフェクト」という言葉!
これが旧来依然としたアメリカ国内外の企業を破滅に追いやり続けています!!
ていうか、
トイザらズ、破たんしたんだ。。。
まぁ、確かに僕もこの本も書店で立ち読みしてAmazonでKindle版で買ってるしなぁ。。。
(だって、Kindle版のほうが、安いし、ポイントつくし、場所とらないし、外出先でも読めるし、ブログ引用しやすいんだもん。。。)
そりゃあ、高田馬場のブックファーストも潰れてしまうわけですw
日本でもこうなのに、本家のアメリカなんて、車社会だし、余計に既存企業は「アマゾンエフェクト」の影響をモロに受けるでしょうねぇ。
Amazonの戦略は『半歩ずらし』と『組み合わせ』!
これは賢い!!
個人の転職でもそうですけど、ベストな戦略は、
『半歩ずらし』と『組み合わせ』
なんですよねぇ。
かくいう僕も、本業は営業なんですけど、その営業経験の『半歩ずらし』と、元々、学生時代からネットに雑文を書き続けていた経験を『組み合わ』せて、このブログを運営していますし。
Amazonも同様に、まずは、
「得意なこと」
を極めた。
その上で、
『半歩ずらし』と『組み合わせ』
で既存企業を潰していく。
これはもう、歴史の常ですねぇ。。。
イギリスでの「蒸気機関」という発明が、「陸蒸気」「黒船」という、
『半歩ずらし』と『組み合わせ』
で世界を制していったように。
火薬しかり、羅針盤しかり、ダイナマイトしかり、原発しかり。
最初は『便利』から始まったモノが、最終的には世界制覇の道具になっていく。
現在のAmazonに至っては、元々、
「インターネット通販」
という、旧来の「通信販売」や「テレビショッピング」のような事業だったのが、
『半歩ずらし』と『組み合わせ』
で、どんどん、世界を制覇していっている感じですな。
Amazonの世界征服戦略はローマ帝国方式
なるほどねぇ。
『幕藩体制』『地方分権』『道州制』みたいな感じですか。
しかし、僕は、
ローマ帝国が滅びた理由も、またこの『地方分権』
だったような気がします。
『元』王朝しかり、大日本帝国しかり、現在だとインドネシアのアチェ独立運動もそんな感じでジャワ島のインドネシア政府のコントロールが効いていない。
どうしても、落ち目の時に『関東軍』が出てきて、中央政府のコントロールを外れ暴走し始めて、『帝国』は結構、簡単に滅ぶ。
荒木村重が信長を裏切ったのと同じ、薩摩長州が尊王攘夷運動を起こしたのと同じですな。
けど、
Amazonは政府ではなく、企業で、しかも『サーバ』で各地をコントロールしているのが、旧来の『帝国』と違うところ
でしょうか。
『サーバ』で各地をコントロール下においた上での、ローカライゼーション!!
ある意味、
『中央集権国家の完成形』
とも言えるのかもしれない。
サーバを握っちゃうのは強い!!
僕のこのブログも「株式会社はてな」のサーバを借りて運営しているようなものですから。
(はてな国からはワードプレス国に亡命者が絶えませんがw)
日本人、アマゾンプライム安すぎ!!w
いや、これ日本人、アマゾンプライムの料金安すぎでしょう!!w
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数年後に、ドローンがAmazon商品を運ぶようになる!
すげえ!!!
『空飛ぶ倉庫』
が飛行機よりも高い空中に存在していて、そこからスマホで注文したモノが運ばれてくる!!
そんな未来がもうそこまできているらしいです!!
まるで天空の城じゃないですか!!
マスタードラゴンが運んでくれるんですね!わかります!!
ていうか、そんなドローンの維持費が1日1ドルって。。。w
コスパ最強にもほどがあるw
この他にもこの本に出てくる無人コンビニ『アマゾンゴー』に関しても、設置カメラの購入費や維持費とか、今はめちゃくちゃ安いんですよねぇ。
ていうか、
▼これらの動画を見ると『未来』過ぎてワクワクしますね!
日本に1号店できたら絶対に行く!!
「アマゾン・ゴー」、年内に最大6軒開店を予定 - Bloomberg
Amazon GO1号店がついにシアトルにオープン!レジがないAIコンビニの全貌とは※18/9/7続報
www.youtube.com
で、そういうのを見ると、
「便利になるのはいいけど、これに従事している人の仕事はどうなるんだよ!?」
って疑問が当然のようにわいてきますね。
なんせ、『アマゾンゴー』は無人コンビニだし、ドローンは1日1ドルで雇えるわけだし。
で、
その答えが最後の最後に書いてありました!!
ホームレスへ宿泊施設を提供するAmazon
なるほど。
こんなこともしてるのか。
で、ここで成毛さんは、
『皮肉』
と書いているけど、、、
僕は、
『当然』
だと思う。
近現代の国家はドイツのビスマルクが提唱した、
「企業が国民を養うべき」
というコンセプトにそって作られている。
特に日本は明治期に普仏戦争でフランスに勝利したドイツをリスペクトしまくっていて、国家も企業も設計思想がそのまんまビスマルクだ。
だから、
企業が開発したプロダクトの『生産性』がカンストしてしまった21世紀には、
『正社員』というイスの奪い合い
になる。
本来は、『企業』は、いち『法人』でしかなく、社員や、ましてや国民の扶養義務はない。
『国民』の最低限度の生活を防衛するのは、
本来は当然ながら『国家』のはずだ。
けど、21世紀前半の現代、『国家』は未だに、
20世紀の設計思想
の支配下にある。
いわゆる『ニューディール政策』のまんまで、
不況時は企業におカネを落とせば、国民が潤う
と信じている。
けど、IT革命の『生産性』の高さはすさまじく、
特にAmazonのようなトップ企業に関しては、非常に安価で利益を上げてしまう。
で、それで雇用が減り、不況になって、国が重厚長大企業に『ニューディール政策』をかけても、
結局、それのカネは一次請け、二次請け、三次請け、四次請け、と下請けを経過するごとに先細りになっていき、、、
末端の国民にまで、カネは行きわたらない。
日本でいうと、下請け、特に三次請け以降の下請けの「正社員」になるくらいだったら、派遣でテキトーにミニマリスト生活を満喫したほうがいいのと同じだw
国家の設計思想が20世紀のままだから、今時点ではどうしても、企業がセーフティーネットを授けないといけない。
なぜなら、Amazonが「優秀すぎるから」だw
もしかしたら100年後の歴史の教科書には、
そういう光景は『珍事件』として載ってるかもしれない。
おそらく、
21世紀前半の我々人類は、
『IT革命』と『ベーシックインカム』の間の時代
を生きているのだろう。
というわけで、
「これからの世界」を少し早めに垣間見たい方には▼この本は超絶オススメです!!