IT系営業マンに僕がお勧めする資格はCCNAです。
理由は今まで営業でなんとなく口に出していた『インターネット』というものの概要がいっきに理解できるようになりますし、営業マンの取得者が少ないので他の営業マンといっきに差別化できます。
また、現在ニーズが多く、採用に年齢制限があまりないネットワークエンジニアへ転身するという選択肢も取れます。
しかしCCNA取得は独学ではかなり厳しいです。
特にルータやスイッチでのシミュレーション問題が解けないと合格は厳しいので、業務でCisco製のルータやスイッチをいじることができない環境では厳しいです。
その場合は自分でCisco製ルータやスイッチを購入する必要がありますが、どれも数万する上にCCNA取得後はデカいので部屋の中でむちゃくちゃ邪魔になりますw
CCNA受験者には有名なPing-tというサイトがあり、基礎知識のある方はそこの「コマ問」のみで合格できなくはないかもしれませんが、、、
僕の意見を言うと「普通の人は無理」なんじゃないかと思います。
そこで普通はスクールに通うことになりますがこれが微妙に高い。。。
そこで僕がIT系営業マンにお勧めするのがハローワークが行っている職業訓練校に通うというものです。
もし失業した場合は雇用保険をもらいながら職業訓練校に通えます!お金をもらって本来は高いはずのCCNAのスクールに通えるのです!
また失業していなくても無料の夜間の学校に働きながら通えるコースもあったりもしますがこれはいつでもあるわけではありません。
なので、細目にハローワークでヒアリングすることをお勧めします。
39歳以下の人で首都圏在住の人だと新宿に新しくできた『わかものハローワーク』なら職員の方が親切に教えてくれます。いろいろ聞きましょう。
僕も失業するまで知りませんでしたが、失業していなくてもハローワークを利用してもいいのです。むしろ税金払っているなら積極的に利用しましょう!
仕事やプライベートの待ち合わせとかで新宿で時間ができた時は気軽に寄ってみるのもいいと思います。
また、電話でも対応してもらえます。
しかし困ったことにこれら多くの職業訓練校はすべて東京に一点集中しています。
でも地方の方はこの期間だけ東京のゲストハウスに宿泊する等してCCNA取得しても最終的にはペイできると思います。
取得後にそのまま東京で仕事探しもアリだと思います。
東京に安く行くには北海道・中国・四国・九州・沖縄の方はLCCのジェットスター等がお勧めです。それ以外の地方の方は夜行バス比較サイトで一番安い夜行バスで行きましょう。
こちらの過去記事も参照してください。
CCNAを取得後、僕が実感したメリットはこれらになります。
●CCNAを持っている営業マンが少ないので他の営業マンと差別化できる
●ネットワークの概念が理解できる
●技術担当の言っていることが理解できる
●認定カードがもらえる
●他試験の問題が解きやすくなる
●上位資格のCCNPにも挑戦可能
●ネットワークエンジニアに転身の道も
以下に詳しくご説明いたします。
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●CCNAを持っている営業マンが少ないので他の営業マンと差別化できる
最近はCCNAを持っているだけでは就職は厳しいですが、IT系営業マンは今までの営業スキルと掛け合わせることで自分を『セールスエンジニア』に昇格できます。
これからの時代、大事なのはスキルと資格の「掛け合わせ」で自分の「レア度」を上げることです。
特に派遣社員のIT系営業マンでCCNA持っている人間は少ないので、とりあえず食い繋げる仕事には就きやすくなります。あとは働きながら方向性を考えて行けばいいと思います。
●ネットワークの概念が理解できる
僕は「資格の勉強を仕事に役立てようと思ってはいけない」という考え方ですが、しかしCCNAでネットワークというものの『概念』が理解できたことは大きかったです。
大げさに言うと人生観が変わるくらいに根本的に納得しました。これはブログ運営にも微妙に生きています。
で、それが仕事上でなにが良かったかというと次です、
●技術担当の言っていることが理解できる
これです。
営業マンと技術担当とは同じ会社内でも見えない鉄のカーテンがひかれていたりしますが、ネットワーク概念を理解することで技術担当の心の氷が解ける可能性があります。
いろいろ質問して技術担当の方に気に入られるのもひとつの手でしょう。(ケースバイケースですが!)
オフショアで日本と現地の橋渡し役をする『ブリッジSE』というエンジニアがいますが、CCNAを取得することで「社内ブリッジエンジニア」になることも可能です。
●認定カードがもらえる
これは意外と大きいです。首からなにかを下げていたら基本的に人は信用します。(しかし使い方は臨機応変に!これ見よがしはダメです!)
僕の知っている限りネットワーク系で認定カードがもらえる資格はCCNAの他にテレコムアドバイザーとシニアモバイルコンサルタントがあります。
しかしシニアモバイルコンサルタントはこれはこれでとるのに時間とお金がかかる上に無線技術者に近いモバイルの資格です。
テレコムアドバイザーもどちらかというとユーザーインターフェース側に近い資格です。Cisco用語で言うと「アプリケーション層」。
Cisco用語で言うと「コア層」等、バックボーンを支えるルータやスイッチの仕事を目指すならCCNAの認定カードはいつかどこかで効果的に使える機会があるかもしれません。
●他試験の問題が解きやすくなる
これは資格試験上のメリットです。
ネットワークの基本が理解できることで他試験問題が劇的に解きやすくなります。
具体的には基本情報技術者の午前問題、MCPC1級『ネットワーク』科目、ドットコムマスター★★です。
もう少しで落ちていた他資格がいっきに合格しやすくなります。
そしてそれらが合格したらさらに上位試験の応用情報技術者、ネットワークスペシャリスト、情報セキュリティスペシャリスト、そしてWCETに駒を進めることも可能になります。
これらを持っているIT営業マンはかなり希少だと僕は思います。
●上位資格のCCNPにも挑戦可能
CCNA自体の上位資格であるCCNPを狙うことも可能になってきます。
CCNAでルータやスイッチ等の実機をすでに触っているのでCCNPは実機がなくてもPing-tの『コマ問』でいけると思います。(有料)
という僕がCCNPは取得していないのですが、これから自分自身で実験台になろうと思いますw
また、CCNA取得後、3年以内にCCNPの3科目中1科目でも合格すれば再認定されます。
●ネットワークエンジニアに転身の道も
これもひとつの生き方としてはありだと思います。
特に東京オリンピックまでの5年間はネットワークエンジニアが足りずにキャリアやプロバイダが困っているという話も聞きます。人が足りないので年齢不問な企業も多いらしいです。
エンジニアという人種はコミュニケーション能力の低い人も多いので営業出身なら多くのエンジニアと差別化できるかもしれません。
また、数年エンジニア経験を積んでからまた営業に戻る、NWコンサルや企画営業に近い仕事をする、等の道もあると思います。
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ちなみに職業訓練校によってはCCNAと同時にLPICも取得できるところもあります。(その代わりネットワーク実習時間が少ない)
僕もそこでLPICを取得致しました。
僕がLPICを取得して良かったことは『自分はプログラマに向いてない』ということがわかったことですw
それ以後はやはりネットワークの仕事に就きました。人間、体感してみないと自分のことも良くわかりません。
逆にLPIC取得してプログラミングの道に目覚めた人は、職業訓練校終了後に求職者支援訓練校でプログラミングの学校に通ってプログラマを目指すという選択肢もあります。
これは一定の条件がありますので少し注意は必要です。
それらに関しても最寄りのハローワークで情報収集しましょう。
スクールが定期的に行う説明会に参加して雰囲気を確かめるのも大事です。