突然ですが、
『夜行バスの旅』
が好きです。
いやぁ、そりゃあもう。。。
まぁ『青春18きっぷ』の旅には負けますが。。。
いや、負けてはないかな?
どっちも両方の良さがあるので、年3回の『青春18きっぷ』の時期以外は僕は『夜行バスの旅』を楽しんでいる。
この『夜行バス』。
海外では欧米、アジアに至るまで、かなり安い移動手段として昔から有名だったけど、日本ではなぜか、2006年くらいまではあんまり安い移動手段ではなかった気がする。
東京⇆姫路間を往復する『プリンセスロード』という夜行バスも1万円くらいしてたし、学生時代の僕には青春18きっぷに比べると、夜行バスはやや贅沢な移動手段だった。
ちなみに『プリンセスロード』とは『姫路』の直訳だ(笑)
『姫路』というと、関西では有名な、ガラの悪いDQN都市だけど、『プリンセスロード』って言うと、途端に女子力高くなるからモノは言いようだなと思う(笑)
で、かつて高級品だった『夜行バス』も、2006年くらいから急に価格破壊を始めたような記憶がある。
2006年くらいに、東京で電車に乗ってて、つり革広告で、
「東京⇆姫路間6000円!」
みたいなのを見てビックリしたような記憶がある。
で、そんな僕は、今では、時期にもよるけど、東京⇆姫路間を2000円代とかで往復してるんだから、本当、いい時代になったものだ。
今の高校生とか、夜行バスとゲストハウスがあれば、バイト代どころか、お小遣いで日本中旅できるやん!
って思う。
正直、羨まし過ぎる。
で、そんな夜行バスも、2012年くらいまでは、夜行バスが新宿の路上とかに泊まってて、路上で乗り降りしてて、そのうち、
「路上で乗り降りするな!」
みたいな法律ができて、
「あ〜あ、ついに激安の夜行バスもなくなるのか〜」
とか思いきや、各夜行バス会社が出発時間まで待つことができる、ちょっとしたロビーみたいなのを作り出して、ついに去年、『バスタ新宿』なるものができた。
まだ行ったことないけど、ニューヨークの巨大バスディーポみたいなものなんじゃないかと思っている。
そんな夜行バス。
「あれは若者専用。おっさんが乗るもんじゃない。おっさんはカネで時間を買え!」
って言う奴もいる。
まぁ、それはひとつの意見としてはいいかも知れないが、
「おっさんが乗ってなにが悪い!?おっさんが乗ったらあかん法律、どこにあるんどい!!」
って思う。
(僕はそもそも「何歳になったらこれをしないとダメ!これをしたらダメ!」という思想自体を嫌悪している。)
僕はむしろ、
「おっさんこそ、夜行バスに乗るべきだ。」
とさえ思う。
こんな素晴らしい乗り物、そうそうないよ。
寝てたら目的地着くんだから。
しかも、ちょっと前まで、海外にしかなかった夜行バスが、日本でも乗れるんだから!!
若い頃、旅費が高くて国内を旅出来なかったおっさんおばさんこそが夜行バスを乗り倒すべき!!
海外感覚で夜行バス使えるなんて、なんて贅沢な時代なんだ!!
さて、、、
僕は夜行バスの移動時間には、
『禅』
を感じる。
それは、今までの人生の来し方、行く末を振り返る道程だ。
長く長く、ひたすら目的地に向かって進んでいく夜行バスは、人生の縮図そのものじゃないだろうか?
そう言えば、あれは2009年だっただろうか。
僕は、ふと、明け方に目が覚めて、ちょっとだけ窓を開けた。
その瞬間、夜行バスは雲の中を走っていた。
いわゆる、『雲海』というものだろう。
視界一面、雲の中!!
あまりにも見事な光景に、横で寝てた他人を起こそうかと思ったくらいだ(笑)
「おい!すごいぞ!!」
みたいに(笑)
が、
あの素晴らしい『雲海』を見ていたのは、おそらく、僕と運転手だけだろう。
僕は、なんとなく、
人生も、この夜行バスから見た『雲海』と同じだ
と思った。
バスの外に、あまりにも素晴らしい景色が広がってるのに、僕以外の誰も気づいてない。
バスの中では、みんな寝ていて、起こすことも出来ない。
バスの外の景色よりも、目的地に向かって体力温存するほうが大事なのだろう。
いや、もちろん『雲海』に興味がないならいい。
でも、絶対、興味がある人はこの夜行バスの中に1人はいるはずだ。
なので、絶対にいるはずの、『雲海』に興味がある人にだけ伝わる『モールス信号』を打つことにした。
それが、僕にとってはブログだった。
僕にとってはブログでPV数を稼ぐよりも、言いたいことを言いまくるほうが大事。
母親に必死に今日あったことを話す幼稚園児と似てる(笑)
— A1理論はミニマリスト (@A1riron) 2017年2月3日
その夜行バスの中で、たった1人でもいいから、僕が打ったモールス信号に気づいてくれて、
「本当だ!夜行バスから見る、明け方の雲海はものすごく綺麗!!」
と言ってくれる人が、たとえ1人でもいれば、僕の人生は満足だ。
夜行バスにさえ乗らない人がほとんどの、この『世界』で。