東野唯史(あずの・ただふみ)さん
というデザイナーさんを、ご存知でしょうか?
「知ってる!」
と答えた方は、かなりゲストハウスに泊まっている「ゲストハウス通」の方では??
東野さんはものすごくオシャレな「空間」を作るデザイナーであり、僕が勝手に、
「『日本のゲストハウス』の概念を変えた人」
と認識している人でもありますw
※個人の意見です
※本人は否定していますw
東野さんは、夫婦で「medicala」というミニマムなチームを結成しています。
2人だけのミニマムなチームですが、この夫婦の周りには、いつもいろんな人が輪を作っているように思えます。
それもそのはず!
東野さんの作る「空間」のセンスが良過ぎるのです!!
medicalaのサイトで、▼今までの作品群をまとめて見ると、思わず「うっとり」してしまいます!!
デザイナーというか、僕の中ではアーティストに近いんですよねぇ。
しかも、これらの「作品」は、オシャレだけではなく、ちゃんと「機能美」も兼ね備えているのだからすごい!
そして、ご本人は、ものすごく気さくです。
先日はマスヤゲストハウスで、新しくゲストハウスを開業しようとしているらしき人の話を聞いてあげて、アドバイスしておられました。
そんな東野さんは、けしてゲストハウスだけのデザイナーさんではないです。
僕とブログ仲間で先日、行ってきた長野・松本の▼「栞日」というカフェ&本屋さんもサイコーでしたし、
僕の家の近所にある、新宿・高田馬場の▼「地球を旅するCAFE」は、よくミニマリスト・オフ会の会場に使わせていただいていますw
地球を旅するCAFE - Today is my life!
※オーナー夫妻は現在、地球を旅していますw(2016年12月頃帰国予定)
この東野さんの空間はめちゃくちゃ落ち着くんですよね~。
なので、上記ふたつともカフェとしてサイコーの空間です!
是非、お近くの方は行ってみてください!!
が、やっぱり、個人的には、
東野さんが『日本のゲストハウス』に与えたインパクトがめちゃくちゃ大きい
と思っています。
まず、最初の仕事である、東京・蔵前の『Nui.』!
Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE | medicala
Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE | 東京のホステル&バーラウンジ
出来たのは今から4年ほどまえの2012年ですが、この『Nui.』がゲストハウス業界に与えたインパクトは大きすぎたんじゃないかな、と思う。
それまでの『日本のゲストハウス』というと、町外れの古民家や、ビルの中にあったりして、しかもその中も割と奥まっていたりして、外部の人からは、
「近寄りがたい場所」
と思われていたんじゃないか?
と、僕は思う。
が、この『Nui.』はカフェ&バースペースが外部に開かれていて、逆にゲストハウスと知らずに中に入ってきてコーヒーを飲んでる人もいるw
実際、去年、僕の横に座ってたサラリーマンが、スタッフに、
「ここはなんなんですか?」
って質問してたww
それくらい「ゲストハウス」と「外部世界」の境界線をなくした空間だと思う。
僕も今まで多くの国でゲストハウスやホステルに泊まったけど、ここまでオープンな宿泊施設は記憶にない。
ぶっちゃけ、今、東京で続々と増えている大型ゲストハウスやホステルの多くは『Nui.』をかなりリスペクトした構造になってると思う。
あと、
ブログとかの『オフ会』会場として、この▼『Nui.』ほど最強の空間はない!
と、僕は思っています。
東京・蔵前のデザイナーズ・ゲストハウス『Nui.』は「日本のゲストハウス」の定義を変えたオシャレ空間だと思った。オフ会会場にもいいかも。 - A1理論はミニマリスト
ゲストハウスやその周辺でオフ会をすれば平日オフ会も可能!東京では「toco.」「Nui.」がオススメ! - A1理論はミニマリスト
カフェ&バーはキャッシュオンシステムなので、参加者のドタキャンやドタ参加も関係なし!予想以上に人数が増えれば、そこら辺のイスを持って来ればいい!
そして、眠くなったら、東京以外の人は上に行って眠ればいいw
東京以外の人が東京に来た時のホテル等への送り迎えは大変なので、オフ会会場に泊まってもらえれば、これほど楽なことはない!安いし!w
あ、あと、ピザが超美味しいです、ここのバーw
カフェとバーの両方を楽しみたい方は▼夕方から行くのがオススメです!
東京・蔵前のゲストハウス『Nui.』のカフェ&バーは16:00くらいから行くとカフェとバーの2つの雰囲気が両方楽しめてお得です! - A1理論はミニマリスト
ちなみに、日本初の全国版ゲストハウスガイド本である、だりさんの『ゲストハウスガイド100』の編集者である佐々木さんとの▼顔合わせをしたのも『Nui.』です!
『ゲストハウス』×『ミニマリスト』=『超楽しい!!!!!!』なシルバーウィークでした!! - A1理論はミニマリスト
『ゲストハウスガイド100』は全国のステキなゲストハウスが詰まった決定版ガイド本!コスパ最強の旅をしよう! - A1理論はミニマリスト
ああ、そうそう、この『Nui.』の運営会社のBackpackers’ Japanは、最近、東京・東日本橋に『toco.』『Nui.』『Len』に続く▼四号店のゲストハウスの工事を始めたとか!!要チェックや!!
プロジェクト Archives | 株式会社Backpackers' Japan
と、まぁ、『Nui.』の紹介が長くなりましたが、それほど『Nui.』は、『日本のゲストハウス』に関してはエポックメイキングな存在だったってことで。
次に翌2013年に出来た、山口県萩市のゲストハウス『ruco』!
ここは山口県初のゲストハウス!
僕はまだ行ったことがないのですが、いつか行きたい!!
『ruco』に行った方はそんなに多くはないのですが、一度でも行ったことがある方は、
「東野さんの最高傑作!!」
という方が少なくないです!
ああ、この記事書きながら行きたくなってきたw
そしてさらに翌2014年に出来たのが、このブログでは毎度おなじみ、長野県下諏訪町にある▼『マスヤゲストハウス』!!
東京で消耗したら新宿から高速バスで3時間の下諏訪オシャレ古民家『マスヤゲストハウス』に泊まるとめっちゃ癒されるよ! - A1理論はミニマリスト
下諏訪『マスヤゲストハウス』の創始者で、日々宿を切り盛りする「キョンちゃん」の生き方がステキすぎたのでインタビューしてみました! - A1理論はミニマリスト
まぁ、このブログでは毎日のようにこの『マスヤゲストハウス』や下諏訪のことを書いているので、今回は多くを語りませんw
詳しく知りたい方はこのブログの検索窓から「下諏訪」等で検索してくださいw
一言でミニマムに言うと、
「ゲスハの極み!アッ―!!」
で、この『マスヤゲストハウス』を作った後、東野夫妻は下諏訪に移住します。
そして!!
今年2016年に出来て、つい最近、僕とブログ仲間で泊まりに行った、長野県松本市のゲストハウス『tabi-shiro』!!
これについてはまだ僕は記事にできていませんが、いっしょに行ったミキコさんが▼記事にしてくれています!!
松本のゲストハウス。tabi-shiro(タビシロ)に泊まってきました。一軒家の中は古いモノを融合させた新しい素敵な空間でした。 - 仲良し夫婦の家計簿
建物自体も、ものすごくオシャレで落ち着きますが、オーナーの小澤さんがトコトンいい人です!!
翌日は、僕らは歩いて『栞日』までいきました。
昼間は『栞日』のカフェでおしゃべりし、その2階で本を読み、夜は『tabi-shiro』のバーでいろんな旅人と語らうのが、「松本・東野さんツアー」の神髄です!!w
もちろん、僕といっしょに行った2人の女子ブロガーは大変、満足していました!
というか、最近、東野さんの恩恵を一番受けているのは、実は僕のような気がしてきていますw
というのも、僕は10年ほどまえから『日本のゲストハウス』をウォッチしてきたのですが、、、
10年前は『日本のゲストハウス』もインドやパキスタンのゲストハウスと同じく、カーテンもない二段ベッドがドカドカと、部屋中に所狭しと並んでいて、そこへインド帰りのロンゲやスキンヘッドの男子バックパッカーが昼間からいびきをかいている、みたいな、ぶっちゃけ「タコ部屋」とか「男子寮」みたいな感じでした。
けど、東野さんの『Nui.』以降、
『日本のゲストハウス』=オシャレスポット!
みたいになってきて、僕がそんなゲストハウスや『地球を旅するCAFE』でブロガーとのオフ会をするものだから、
「A1理論さんは『オシャレなミニマリストブロガー』!」
と、一部で思われているようなのですww
※完全に誤解ですが、誤解のままでも別にいいですw
いやぁ、『日本のゲストハウス』を好きで追いかけていたら、『日本のゲストハウス』がいつの間にかオシャレ化しただけなんですが、僕は東野さんには足を向けて寝れませんww
というわけで、毎年のように、ステキなカフェやゲストハウスを、素敵な施主や仲間と作り上げてきた東野さんですが、、、
この度、本人が初めて施主になり、長野・上諏訪で巨大なプロジェクトを立ち上げ、▼クラウドファンディングで資金調達も始めました!!
廃材利用で豊かな暮らしを。信州諏訪にリビルディングセンターをつくる! - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
以下、文章を引用します!
(太字部分は僕が強調しました!)
世界一住みたい街・アメリカのオレゴン州ポートランドにある建築建材のリサイクルショップ、リビルディングセンターを信州諏訪につくります。
いま、ゴミとして処分されているモノたちが10年後、資源と呼ばれる文化をつくります、より豊かな日本社会をめざしていけると信じて。
数か月前から下諏訪では話題になっていましたが、ついに始動です!!
そして、僕が先日、マスヤゲストハウスに宿泊していて、前日の夜にばったり会った、ブログ「チャレンジャー高校生」の▼ふじっぺと朝にマスヤのラウンジで雑談していると、、、
高校生ヒッチハイカー日本一周の旅 4日目 - チャレンジャー高校生
ちょうどその時、東野さん夫妻が、アメリカ・ポートランドより帰国してきました!!
(東野さんは帰国そうそう、ふじっぺの段ボールに突っ込みを入れていましたw)
ポートランドから帰国した東野さんは、もう、やる気に満ちあふれている感じでした!!
その別の日は「リビルディングセンター・ジャパン」のTシャツを着て現れた時もありますw
その生活のなかで気づいたことは、日本中で古い空家やビルが壊されているということ。
2年前に移住した長野県下諏訪町は数カ月ごとに帰ってくる度になんだか道の見通しが良くなっていて、そこにあった建物がなくなっていたし、
日本全国で仮暮らしをしていると、解体現場に出くわすことも少なくありませんでした。
私達はそういった場面に出会う度、処分するはずだった廃材を分けてもらい、その建物の思い出を引き継ぐような気持ちで空間におさめてきました。
これは去年、東野さんと話した時も言っていました。
で、
「どこかにそういう廃材を置いておける場所がないか、探している。」
とも言っていました。
僕はミニマリストですが、けしてモノが嫌いなわけではないです。
いや、むしろ昔の人が一生懸命作ったモノを眺めている時間は非常に好きです。
ゲストハウス好きによくある共通点なのかもしれませんが、僕も御多分に漏れず、「新しいモノ」よりも「古いモノ」が好きなんですよねぇ。
先日、『tabi-shiro』で、▼昔の木製冷蔵庫を見つけた時は、ものすごくコーフンしました!!上の部分に氷を入れて冷やすんですよねぇ!!
けど、じゃあ、「それが欲しいか?」と聞かれると、ミニマリストを差し引いても、自分の生活空間に置いておくのはキツいです。
でも、それがゲストハウスの中ではサイコーのインテリアにもなるし、それを見るためだけに、時々、『tabi-shiro』に泊まってもいいかな?と思えるほど、あの冷蔵庫は素晴らしかったです!
さすが東野さん!!
アメリカにはこういった建築建材のリサイクルショップはたくさんあるのですが、ReBuilding Centerは古材を販売することよりも地域コミュニティをつくることを大きな目的のひとつにしていて、それはスタッフやボランティアスタッフ、お客さんのありかたや過ごし方をみているだけで感じられます。
この理念、素晴らしいです!
さすがポートランド!!
最後に、カフェ。
ここが要!本国のReBuilding Centerにカフェはないのですが、あちらのエグゼクティブ・ディレクターのスティーブも「いいね!カフェはマグネットだからね。」とこの提案を喜んでくれました。リビセンのカフェは、建築や古材に興味がないひとにも来てもらえるきっかけとなる場所をつくる、というのがいちばんの目的。
カフェからは、古材販売スペースや加工場が見えます。木が運ばれてくる風景、それを加工しているスタッフの姿、商品になっていく工程。
カフェが目的で来たひとが、そんな景色を窓の外に見ることが出来たらと思っています。そして、ちょっと本棚がほしいなって思った時に、そういえばいつもいくカフェで古材を買えばつくれるかも、って思いだして貰えたら嬉しい。
それに、もし実家を解体するとなったときには、この景色を思い出して声をかけて貰えたらすごく嬉しい。そうなったらレスキューにいって、実家の床の間の板をレスキューして、例えばいま住んでいるおうちでも使える机や本棚につくりかえられれば、実家の思い出をいま住んでいるおうちに引き継ぐことができます。そんなことをしていきたいと思っています。
もちろん、カフェ内装も廃材やレスキューしたものをたくさん使ってつくる予定なので、実際にレスキューしたものでつくられた空間を体験してもらえる場所にもなります。
「建築」を生業としている人とそうじゃない人が、古材や古材を活かしたものづくりが身近に感じられる場所に出来るように。
「カフェはマグネット」!
まさしく、東野さんが今まで作ってきたゲストハウスのカフェやバーがマグネットとなり、旅人や現地の人々、移住者等を結び付けてきたと思います!
カフェやバー併設はある意味、東野さんの得意技だとも思います!
華南子さんの「現場めし!」も美味しいと評判だし、すごく楽しみです!!
▼最後に▼
私は名古屋市立大学芸術工学部というところで、デザインを学びました。
そこで、教わったことは「デザインは世界を良く出来る」ということ。
デザインには世界を良くする力があるということを信じてデザインの勉強をしてきました。そんな思いを胸に、medicalaでは「いい空間」を全国につくってきました。
ひとついい空間ができればいい街ができる。
いい街があつまればいい日本になる。
そう信じて空間をつくってきました。
うーーん!!
まさに、日本の中心・諏訪地域から日本を変えようとしている!!
すばらしい!!
あと、▼この活動報告も素晴らしかったです!!
廃材利用で豊かな暮らしを。信州諏訪にリビルディングセンターをつくる!の活動報告 - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
というわけで、先ほど、微力ながら支援させて頂きました!
CAMPFIREで「廃材利用で豊かな暮らしを。信州諏訪にリビルディングセンターをつくる!」のパトロンになりました! https://t.co/7frjvdMS42
— A1理論はミニマリスト (@A1riron) 2016年8月22日
もし、東野さんの想いに共感された方は▼こちらから、是非是非、支援を!!
廃材利用で豊かな暮らしを。信州諏訪にリビルディングセンターをつくる! - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
で、その長野・上諏訪の『リビルディングセンター・ジャパン』予定地で、今週土曜日に東野さんが授業コーディネーターとなる▼『すわ まちの教室』が開催されます!
【受付中】廃材・古材の再利用から考える諏訪や日本のこれから | まちの教室|nagano campus networking
僕も、なんと!▼日帰りで話を聞きに行きます!!
8月27日(土)は『すわ まちの教室』と、『サロンしもすわ』を往復すれば諏訪地域を考える3つのイベントに参加可能! - A1理論はミニマリスト
東野さんのイベントはかなり珍しいです!!
しかも、去年、マスヤゲストハウスで行われた『まちの教室』のゲストハウス授業は、めちゃくちゃ面白かったです!!
僕がこの夏、3回も下諏訪に行った理由。 - A1理論はミニマリスト
というわけで、『リビルディングセンター・ジャパン』を通して、今まで「いい空間」を作ってきた東野さんが、日本に「いい街」を作ろうと、現在は全力投球しています!!
大躍進・大挑戦を続ける東野さんに、これからも目が離せません!!