下重暁子さんの『持たない暮らし』を再読。僕、この本、大好きなんですよねー。何度読んでも『心地いい本』という感じです。
昔、ブックオフで105円で買った本なんですけど、コスパ良すぎです(笑)
なんていうか、全体的に言葉が綺麗なんですよ。詩を読んでいるような感じのミニマリズム本、という感じです。
片づけテクニックとかは出てこず、ただただ体験と考え方が綴られている上質なミニマリスト・エッセイという感じです。貧乏というわけでもなく、セレブでもない、本当に好きな物を厳選して持っている方です。
ミニマリストの先駆けですが、「最小限主義者」ではなく「厳選主義者」に近いですね、どちらかというとシンプリストかな?
女性の方にはオススメの一冊です。お香やアロマ焚きながら読むと幸せなミニマリストになれます(笑)
▼うそっ!Amazonの評価が低すぎ!まぁもしかしたら育ちの良さが鼻につくのかもしれません。それでも僕はこの本、大好きです。。。
この本の中には僕の好きな昔の日本の話や、旅の話、特に僕も大好きな中東の話とかがいっぱい出てきて読む度に僕はとても幸せになります(笑)
家に二冊くらいあるのに、ブックオフで見かけたら立ち読みしてしまう、それくらい好きな本です。
あんまりいっきに感想書くと勿体無いので、今日は第一章からいくつか抜き出して、僕の感想を書いてみます!
知人で、定年後ヨーロッパに日本の子弟のための大学を私費でつくり、15年でバブル崩壊などの経済情勢もあって倒産し、家も家財も抵当に入った人がいる。
「何もなくなったいまぐらい自由なときはないよ。何も思いわずらうものがなくなった」
負け惜しみではない。その証拠に、彼の表情はいままでになく晴れやかで、話す声はのびやかである。わかる気がする。
これ、なんとなくわかるわー。
財産を溜め込み過ぎてイライラしてる金持ちもいますからねー。
モノに限らずお金も適度にあって、適度にないくらいがちょうどいいと僕は思います。
お金で大事なモノを見失ったら、結局、最終的には人生コスパ悪いと思います。
月天心貧しき町を通りけり
蕪村の句である。貧しい人々の住んでいる町も、月が渡っていくことで豊かに明るくなる。月はみな平等に照らす。
この蕪村の句が気に入ったので紹介。
月があれば貧しい町も豊かになる。
そんな気持ちにさせてくれる優しい句だと思いました。
アパートメントの隣のビルにエジプト人一家が住んでいた。屋上に簡易ハウスを建てただけの、いわばペントハウスだ。夜は家の中に入らず、外にベッドを持ち出して寝ている。星空の下、そよそよと風を浴びて眠る心地よさ。時折、ずずずーっと、いびきが聞こえてきたりする。
彼らは物を持たないが、生活を楽しんでいる。
エジプトに半年間暮らしていた筆者。心の底から羨ましい(笑)
僕も中東あたりが大好きで、エジプトもすごく好きな国です。
中東の国って、結構、屋上で寝たりするんですけど、これサイコーに気持ちいいんですよねー。
僕もパキスタンのゲストハウスの屋上で星を見ながらそこで会った友達と延々とくだらない話をしてました(笑)
そういうくだらない時間が人生のうちで一番大事な気がします。
あ、そのゲストハウスは確か一泊200円くらいだった気がします(笑)
物がありすぎると、知恵が減退する。
これでもかこれでもかと物の洪水が押し寄せてきて、引き受けるのに精一杯。知恵が入り込む余地がない。
エジプトから東京に戻ってきた筆者。
モノの洪水にアップアップな感じです(笑)
物がありすぎると頭の中のメモリを圧迫しますからね。
ちなみに僕は日本に帰ってきてからも特に旅の時と変わらなく生活してます(笑)
単なる変人扱いされてましたが「ミニマリスト」という言葉が出てきて本当に良かった(笑)
東京の街はどこを歩いても、物、物、物の氾濫。必要であってもなくても、たくさんの物が押し寄せてきて、わたしはすっかり疲れ切った。
僕はここまで疲れ切ってはないですねー。
おそらく、家に何もなくて、街を「倉庫」と考えているからかもしれません。
ただ、やっぱりアジアや中東の解放感はハンパないですねー。
あ、僕が長らくアジアや中東に行ってないのは、行ってしまうと帰ってこなくなるからです(笑)
物からの解放は心の解放だ。
自由に、人間らしく物への脅迫観念から逃れて暮らす。それが21世紀の課題なのである。
物からの脅迫観念がないほうが人間らしいと断定する筆者。正論過ぎる!!
わたし自身は「シンプルに暮らす」とは、物を捨てることではなくて、「物を大切にすることだ」と思っている。
そうですね。
捨てるモノを捨てたらあとは残ったモノとか部屋の汚れた場所を磨いたらすごく清らかな気持ちになれます。
しかし、、、
ああ、旅がしたい、旅がしたい(笑)
この本を読むと旅欲が抑えきれなくなるので少しずつ読んで、また少しずつ感想文をアップしますw