大工さんの言葉に『段取り八分、仕事二分』という言葉があります。
これは仕事を20%しかしないという意味ではありません。
仕事全体の重要度は『段取り』(戦略・準備)が80%で、実際の仕事の重要性は20%という意味です。
ライバルには教えたくない段取り八分の仕事術8つ | セレンディピティ
資格試験の勉強も『一生懸命頑張る』ことよりもはるかに大事なのは、きちんと最初に『段取り』という学習ストラテジを構築することだと思います。
逆に言うと『段取り』さえ構築できれば、あとは単純作業に分解されたタスクを順番通りにひたすら繰り返すだけです。
闇雲に学習作業から始めると多くの労力を費やした割に合格しない、という結果になる可能性があり、それにより学習意欲がなくなるのは最悪のパターンです。
布に糸を通す時にはすでに服のデザインは決まってないといけません。
特に時間と労力に限りのある大人の勉強は極力無駄な回り道をせず、最小の労力で最大の効果をあげる学習ストラテジをまず構築するべきです。
というわけで本日、IEEEの資格『WCET』の教科書『WEBOK』を分析してIT系営業マンの学習戦略・学習順序を僕なりに考えてみました。
WCETはワイヤレス系試験では最上位試験になります。最上位資格の戦略策定に関しては一人一人得意分野が違うと思います。
今回はあくまで僕のようなIT系営業マンならこういう学習ストラテジになるのではないか?という作戦ですので、これから勉強される方の参考になれば幸いと考えます。
A Guide to the Wireless Engineering Body of Knowledge (WEBOK)
- 作者: Andrzej Jajszczyk
- 出版社/メーカー: Wiley-IEEE Press
- 発売日: 2012/10/16
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
ちなみに自分の学習戦略等は教科書『WEBOK』のIntroductionのxiページの下半分の余白に書き込むと便利でした。
戦略の前に僕のスペックを書くと、
・NW系営業約10年
・NW構築・運用等のエンジニアリング経験なし
・MCPC『モバイルシステム技術検定1級』『シニアモバイルコンサルタント』合格
・無線技術士は無勉強かつ取得予定もなし
・電気通信主任技術者も無勉強かつ取得予定もなし
・他資格状況はCCNA取得・CCNP勉強中・ドットコムマスターアドバンス★★取得・基本情報技術者取得・応用情報技術者勉強中
となります。
先ほど、ざっとWEBOKを『表層読み』(←この技術はいろんな資格試験で役立ちます!)したところ、WCET全体は日本の試験では、
MCPC『モバイルシステム技術検定1級』:無線通信士=2:3
くらいの割合のように感じました。
この『モバイルシステム技術検定1級』第5版8ページの教科書の図よりも『モバイルシステム技術検定1級』の範囲の割合は多い気がしました。
WEBOKは7つの【Chapter】で構成されています。
特に重要なのは【Chapter4】(無線系)【Chapter1】(NW系)【Chapter2】(NW系)で、これらがそれぞれ全問題の約20%程度出ます。これら3つで約60%。
先日の説明会ではこれら3つの重要【Chapter】の中で、できれば2つは得意分野とするべきとのことでした。
その中で、
【Chapter4】Radio Engineering and Antennas
に関しては僕は完全に『初見エリア』でしたので、おそらく国内資格では僕が勉強したことのない無線技術士の分野に当たるのでしょう。おそらく『ユーザーインターフェース』にちかいMCPCではなく、『技術屋さん』に近い無線技術士のエリアでしょう。ここは僕の苦手分野ですので、残りの2つの得意分野を強化し、ここは善戦すべきですね。
で、もしかしたら後半の【Chapter4】~【Chapter7】まではすべて無線技術士のエリアなのかもしれないのですが、【Chapter4】だけ飛びぬけて難しい気がしました。
そして出題率約20%の重要エリアです。おそらく計算問題も多くはここから出題されると予想。(今週の講習会で要ヒアリング)
【Chapter5】~【Chapter6】までは比較的暗記系が多い気がしました、暗記系なら『千本ノック』でいけます。
【Chapter7】の基礎理論に関しても計算問題がメインで文系の僕は苦手分類です。が、出題%は高くありません。
【Chapter1】~【Chapter3】に関していうと、やはり『モバイルシステム技術検定1級』の『ネットワーク』科目の3つの各章に連動している感じがしました。ここは得意分野なので是非とも強化しておくべきです。
もしかすると【Chapter5】(NW系)もそうかもしれません。でも【Chapter5】はたとえ初見分野でも丸暗記でいけそうです。
そう考えると重要な3つの【Chapter】から順に勉強するべきで、特に『初見エリア』である【Chapter4】から最初に勉強して苦手克服するべきだと考えました。
ですので僕の考えた学習戦略・学習順序はこうです。★★は重要【Chapter】、★は準重要【Chapter】(出題率約10%程度)です。
★★【Chapter4】(無線系)(計算問題)講習会2/28AMで補強
★★【Chapter1】(無線系)講習会2/27PMで補強
★★【Chapter2】(NW系)講習会2/27AMで補強
★【Chapter3】(NW系)
【Chapter5】(NW系)
【Chapter6】(基礎系)
【Chapter7】(基礎系)(計算問題)
まず、初見分野かつ重要分野で無線系の【Chapter4】を攻略。
次に、既知分野かつ重要分野で無線系の【Chapter1】
次に、既知分野かつ重要分野でNW系の【Chapter2】を攻略。
次に、既知分野かつ準重要分野でNW系の【Chapter3】を攻略。
次に、既知分野?で丸暗記できそうな出題頻度の低い【Chapter5】を攻略。
次に、初見分野だけど丸暗記できそうな出題頻度の低い【Chapter6】を攻略。
次に、初見分野で計算問題は多いけど出題率の低い【Chapter7】を攻略。
WEBOKは一見、英語で『うわぁ。。。』となりそうですが、このように重要かつ難しい分類からこのように『重み』を付けて順番に攻めて行けば案外読み進めれると思います。
個人的に今のところ2つ合わせても出題率12~16%程度の【Chapter6】と【Chapter7】はそのまえの無線系とNW系を攻略した後でいいと思います。
ちなみに自分でまえに書いたことですが、講習会までに200問以上の自作問題を作成するというのは残り2日の今はスケジュール的にキツイです。。。
自作問題作成が途中終了して中途半端にWEBOKを理解するくらいなら、講習会までにWEBOKの全体内容を把握しておいて、講習会で詳細な情報を頂き、情報処理試験の後に問題自作&千本ノックしたほうが効率的だと考えました。
A Guide to the Wireless Engineering Body of Knowledge (WEBOK)
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情報処理試験からWCET最終日まで最大19日あるので、最初の5~7日で1日1【Chapter】以上を目標に問題自作。GWはひたすら自作問題&MCPCの演習問題を『千本ノック』でいいと思います。計算問題はひたすら練習で。
ただ、講習会までに説明会でもらった75問(&HANDBOOKの9問)の『千本ノック』(というか『84問ノック』?)は終わらせておいたほうがいいと思います。
そんなこんなで講習会まであと丸2日ですが、できるだけ有意義に受講できるように準備して臨みたいと思います。
明日は上記学習順序に従ってWEBOK読破したいと思います!!