僕がtwitterでフォローしている「名言bot」に昨日、こんな言葉が流れてきた。
『今の人は、幸福と快楽の区別を知らない。快楽を得ることを幸福だと思っている。』 (明治・大正の作家)
この作家が誰かわからないけど、明治や大正時代の日本人の若者を嘆いていたんだろうな、と思う。
文明開化と言う『ご一新』により、江戸幕府は倒れ、西洋文明がいっきに入ってきた。
西洋的なモノが『善』とされ、華やかな鹿鳴館が建てられ、ベジタリアンだった日本人は肉を食べ始めた。
でも実際は西洋的なモノは『善』でもなんでもなく、ただ単に西洋の軍事技術のみが優れていただけだ。
医学で言えば死体解剖を元にした西洋医学より、体と心が一体化した東洋医学のほうが優れているという人もいる。
けど人間は「強い」ものを「正しい」「美しい」と思ってしまう悪い癖がある。
明治の日本人は『西洋』こそ「正しい」と思ってしまったんだろうと思う。
で、それが21世紀になった今でもずっと続いている。
これは日本の大学のシステムが未だに明治時代からたいして変わってないのと同じ。
しかも20世紀の戦争で負けたために、西洋の中でも特にアメリカの価値観を「善」としてしまった。
いやいや、旅してる人間なら誰でも知ってるけど、アメリカ人ってどこの国でも『快楽』を追い求めるDQN国民扱いされとるヤツらやでwww
そしてむしろアメリカ人のほうがベトナム戦争に負けたあたりから日本の『禅』的なモノに目覚めてしまっている人もいるw
ジョブズも曹洞宗で、モノが何もない部屋で座禅を組んでいる写真もある。
うちも曹洞宗だけど、親戚の誰一人として座禅組んでるのを見たことないwww肉食いまくるしwww
なので『禅』『ミニマリスト』『ベジタリアン』という概念を今の日本人はアメリカ人に教えてもらっている。元々日本にあったものなのに。
それでもほとんどの日本人は未だに『快楽』を追い求めて病み続ける。よほど高度経済成長期のインパクトが大きかったんだろうな、と思う。
僕は『快楽』を追い求める人が『ドーパミン人間』だと思っている。
そして本当の『幸福』を追い求める人が『セロトニン人間』だと思っている。
ドーパミンとセロトニンの違いはこちら。
『ドーパミン』の効果は享楽的で一時的だ、その割にコストはめちゃくちゃかかる。
翻って『セロトニン』は継続的に心を安定させ、ポジティブにしてくれる、そしてコストはバカ安!!
なので、『セロトニン』のことだけを考える人生ならコスパ最強!!
日本ではブータン国民は幸せだと言われている。
僕も昔、ブータンの北のチベットへ行ったことある。
チベット人は長年、中国政府(北京政府)の侵攻を受け続けているが、びっくりするほど明るく穏やかだった。
▼2002年のチベット
あれはやはり雲より高いところで生活しているから直射日光をもろに浴びてセロトニンが出まくっているんだろうな、と思う。
(直射日光で湯を沸かす機械もあった)
けどチベット人は中国政府(北京政府)の侵攻をずっと受け続けている。
日本人が「幸せの国」だと信じているブータンでも「国家統合政策」というネパール系国民を排斥する政策が掲げられており、一部地域で大規模なデモも起きている。
なにが言いたいのかと言うと、
「経済大国日本で『セロトニン人間』になるのが経済の恩恵も得られて、かつポジティブに生きられて、さらに節約もできてコスパ最強!!」
ということ!!
ほとんどのアメリカ人・日本人は『ドーパミン人間』で、一生アドレナリンを追い求め続けて生きるから経済はガンガン回る!
その「余剰」分程度で『セロトニン人間』は安定して静かに生活できてしまう。もちろんそれ以上働けば貯金に回せる。
そして今回、そのセロトニン分泌促進教科書として使うのはこちら。
本の構成はこんな感じ、
第一章
セロトニントレーニングは朝の5分が勝負
第二章
セロトニンにはいろいろな働きがある
第三章
「こころ」を演出するセロトニン
第四章
セロトニンのメカニズム
第五章
朝5分で簡単にできるセロトニンを増やす法【基本編】
第六章
余裕のある時にはこんなことをやってみよう【応用編】
ミニマムに要約すると、第二章・第三章・第四章が『セロトニン』自体の説明。
第一章、第五章、第六章が実際のトレーニング内容。
今回は第二章・第三章・第四章『セロトニン』自体の説明から僕が重要だと思ったところを抜粋します!!
すでにある程度知っている人、興味のない人は「表層読み」でOKです!
【前提】まだまだセロトニンに関してはわかってないことが多く、研究の余地が残されている。(コラム2より)
◆あらゆる生物にセロトニンはある
セロトニンは誰の脳内にもある。
目覚めている時は必ず一定のリズムで一定量だけ作られる、そして放出されて様々な指令を脳全体に送っている。
哺乳類のような発達した生物だけでなく、きわめて原始的な生物にも存在。
◆セロトニンは太陽とリズム運動で増える
ストレスや不規則な生活習慣からセロトニンが不足しても、自らの努力でセロトニンの分泌量を増やし、健康を取り戻すことが可能。
◆光のない生活はからだに影響する
体内時計は25時間。その1時間のズレを調整し、24時間に合わせているのが目から入ってくる光の刺激。
これはあくまで太陽光でないとダメ。電灯の光の照度は100~250ルクス。太陽光はその10~100倍の照度。
体内時計が狂って寝覚めが悪いのはセロトニン不足が原因。運動不足もその原因。
◆セロトニンはオーケストラの指揮者
セロトニンは脳全体の約150億個の神経細胞に比べてわずか数万個に過ぎないマイノリティーの部類、しかし脳全体に行きわたっている。
つまり1個のセロトニン神経が万単位の神経細胞を相手にするので微細な情報の伝達は無理で大まかな雰囲気を伝えることになる。
まるで「オーケストラの指揮者」で、曲の雰囲気を演出する。
◆セロトニンは自律神経のカギ
セロトニンを強くしておけば自律神経のバランスが悪くならないよう予防することができる。
◆ストレスに強いからだを作る
セロトニンが痛みをやわらげる。からだのストレスがないと、心も軽い。
ストレスが減ることでからだの不調だけではなく心の不調も予防したり減らしたりすることができる。
◆うつ病の起こるシステム
セロトニン受容体を増やしても、結合するセロトニンの数は少ないため、刺激は弱いままで脳の活動が低下していく。これがうつ病の起こるシステム。
セロトニン不足→脳が受容体を増やす→でも刺激が弱いから少ないセロトニンしか作れない。
◆サプリメントは利用しない
セロトニンの原料はトリプトファンという必須アミノ酸。トリプトファンをサプリメントで摂取するとセロトニン症候群というトラブルが起こることがある。
なので食事から自然に原料となるトリプトファンをとり、サプリメントを利用するべきではない。
◆ストレスに負けない自分を作る
ストレスは万病の元。ストレスがこころとからだの不調に深く関わっていることはよくわかっている。
この本に紹介されているセロトニン活用法にとらわれず、いろんなことに挑戦し、元気な心と体を維持できたら理想。
まだまだ紹介したいところはあるのですがもっと知りたい方はこの本をご購入下さい!
また、コミックエッセイ版も出ています!絵がかわいい!!
次回は実際のセロトニンを出すためのトレーニングについて書きます!!